文字
背景
行間
全校朝会(7月8日)
今朝は、今学期最後の全校朝会がリモートで行われました。
まずは、6年生の日光移動教室の話題からです。
目標の「史上最強で最高の移動教室」を達成した6年生たち。
おまけに史上最高の恵まれた天候になったことを画面を見ながら懐かしそうに振り返っています。
続いて、子供たちに問いかけます。
校長「7/1は何の日か知っていますか?」
多くの子たちは「?」という反応のようです。
実は、7/1は「日野市子ども条例」の日です。
毎年、この時期に全校朝会で「日野市子ども条例」のことを触れているので、今年も話をしました。
低学年には難しいところもありますが、条例は市独自のきまりであることを説明しつつ、「おしえて日野市子ども条例 のっちと一緒に楽しく学ぼう」の動画のポイントになる部分を流しました。
「日野市子ども条例」では、第1条で、「市と市民が一人ひとりの子どもの権利を尊重し、保障、擁護することで、子どもの幸福の実現を目指し、子どもが健全に育つことができる環境をつくること」を定めています。
「子どもの権利」とは、以下の4つを指します。
生きる権利:子どもが安心して生きるための権利
育つ権利:子どもが元気に成長するための権利
守り守られる権利:子どもがいじめや虐待から守られる権利
参加する権利:子どもが自分の意見を言って社会に参加する権利
このことは、市民全体で人権を守っていくことにつながると、時々画面を止めながら丁寧に説明しました。
さらに、人を叩いたり、嫌な事を言ったりして、誰かの身体や心を傷つけたりすること、また、体の大事な部分に触ろうとしたり、服で隠れている部分をのぞこうとしたりすることなども人権を侵害する行為であり、大人、子供を問わずやってはいけないことであると話しました。
また、困ったことがある場合の相談方法や窓口について紹介しました。
すると、画面を見ていた1年生から、「これって、トイレに貼ってある紙だ!」との声が上がっていたそうです。
(写真は2年生の教室です。)
確かに貼ってあります。
1年生の観察力、おそるべし・・・
本校には、「潤徳小学校条例」とも言える「校長先生との3つの約束」があり、全児童がこの約束を守ることを始業式、入学式で誓っています。
このうち、2番目の「自分も周りの人も大切にすること」の約束が人権を守ることにつながり、全員がこの約束を意識して生活することで「笑顔招福」の学校につながると話をまとめました。
全校朝会終了後から、東昇降口の「潤徳小デジタルサイネード」で、「日野市子ども条例」の動画の全編を繰り返し流していますが、休み時間や教室移動のときなど、多くの子が足を止めて眺めていました。
さて、最近、教員の不祥事に関する報道がよく見られます。
本校でも職員打合せの際などに校長から注意喚起を行っていますが、注意する私も、聞いている教職員も大変やるせない気持ちになっています。
極めてごく一部の教員の卑劣な行為で、日々、子供たちに情熱と愛情を注いで接している多くの教員の信頼が失われてしまうのはとても残念なことです。
本校では、教職員も児童も「日野市子ども条例」の趣旨を踏まえ、互いの人権を守る実践を着実に積み上げてまいります。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)