日誌

まかせてね 今日の食事

9月のある日、家庭科専科の教員が校長室にやってきました。

家庭科専科「校長先生、今年度の調理実習はどうすればよいでしょうか?」

振り返ると、特に緊急事態宣言が出されていた頃は、会食の感染リスクがクローズアップされ、飲食業に対する制限が厳しく行われていました。

コロナ禍3年目となり、社会の状況も大きく変化してきたように感じます。

家庭科の調理は、学習指導要領にも位置付けられた、取り扱うべき内容です。

調理実習が「できない」とするのではなく、「できるためにどうするか」ということを検討すべきだと考えました。

考えてみると、5年生は、5月の八ヶ岳移動教室で「ほうとう作り」を行っています。

移動教室で調理を行っているのに、授業では調理実習ができないというのも整合性がとれません。

そこで、市教委からの助言をいただきながら、できる限りの感染予防対策をとりつつ、調理実習にチャレンジすることを決め、家庭科専科にGOサインを出しました。

6年生は、「まかせてね 今日の食事」として、野菜炒めの調理に取り組みます。

今日は、まず、献立の基本について考えます。

教科書に出ている、洋食と和食の2枚の食事の写真を見て、共通点を探し、出された意見をChromebookで共有します。

6年生A「ちゃんと、主食、おかず、汁物がそろっている。」

6年生B「5大栄養素のことを考えた献立になっている。」

6年生C「サラダや飲み物なども添えられている。」

よく見比べて、意見を出しています。

家庭科専科「赤・黄・緑をそろえたバランスのよい食事にすることが大事です。」

赤・・・体をつくるもとになる食品(肉、魚、卵など)

黄・・・エネルギーのもとになる食品(ごはん、パン、麺など)

緑・・・体の調子を整える食品(野菜、果物、きのこなど)

家庭科専科が、今日の授業を次のようにまとめていました。

①「主食+主菜」、「副菜+汁物」を意識して献立を立てる。

②栄養バランス以外にも、いろどり、家族の好み、季節感、予算などを考える。

校長の隣で神妙な面持ちで授業を見ていた教員とひそひそ話です。

校長「ねぇ、毎日の献立、こんなにたくさんのことを考えてる?」

教員A「いや・・・無理です。。。」

校長「そうだよねぇ、夕飯、スーパーの半額シールで決めてるもんなぁ・・・」

校長のような考えにならないよう、6年生にはしっかりと学んでほしいものです…。【校長】