日誌

見えないものの性質をつかむには?

3年生の教室の前を通りかかると、「トン トン トン」と小太鼓の音が聞こえてきます。

何だろうと思って入ってみました。

小太鼓の周りに子供たちが集まっています。

真ん中にビーズを入れたカップが置かれていて、担任が小太鼓を叩きます。

すると、カップの中のビーズが揺れます。強く叩くと、揺れ方が大きくなります。

理科の「音のふしぎ」の実験のようです。

見えない「音波」を見えるようにしているわけです。

校長「楽しそうな音楽の授業だねぇ。」

3年生たち「違うよ!理科の実験だよ!!」

と、真剣に言い返す子供たちです。

続いて、4年生の教室に行くと、同じように、子供たちが集まって何かしています。

黒板を見ると、理科の「とじこめた空気や水」の学習のようです。

実験セットの「注射器」に水を入れ、水が出ないようにしてピストンを押します。

その押しごたえを試しているようです。

子供たちが顔を真っ赤にしても、ピストンは動きません。

「校長先生もやってみて!」と声がかかります。

やってみると、確かにびくともしません。

4年生A「空気の時には、ピストンが動いたのに・・・」

こうした気付きが大事です。

見えない「圧力」を感じることができたわけです。

先ほどの、3年生の教室に戻ってみました。

今度は、トライアングルを鳴らしています。

トライアングルを鳴らした直後に触ってみると、振動が伝わってきます。

音の性質を体感的に学びます。

見えないものも、工夫することによって、性質を調べることができるのです。

自慢げに校長の目の前でトライアングルを鳴らしてくる子供たち。

校長「やっぱり、楽しそうな音楽の授業だねぇ。」

3年生たち「だから、理科の実験だってば・・・」

さすがに、子供たちも呆れ顔です。【校長】