日誌

「エデュケーション・アシスタント」勤務開始

多様性が重視される時代。

学校教育についても、以前より、多様な対応を求められることが多くなりました。

しかし、小学校の学級担任は、時代が変わっても1学級に1人という原則は変わっていません。

つまり、1人の担任がカバーしなければならない範囲が昔より格段に広くなっているのです。

そこで、「教員の働き方改革」ということが話題になることが多くなり、教育行政でも様々な軽減策が打ち出されるようになりました。

現場にとっては、とてもありがたいことです。

東京都教育委員会は、その一環として「エデュケーション・アシスタント」という新たな制度を始めました。

これは、特に一人一人に対するきめ細かな対応が必要な低学年(1~3年生)の学級担任を補佐し、副担任相当の業務を担うスタッフを日野市教育委員会を通じて配置するものです。

本校では、今日からエデュケーション・アシスタントの方の勤務が始まりました。

本制度では、低学年のうち、配属される学年をあらかじめ決めておかなければなりません。

本校は、2年生での活用を進めることになりました。

校長「2年生は、とても大事な学年です。漢字をいっぱい覚えなきゃなりません。火曜日の『曜』、書けますか?」

一部、下を向く子供たち。

校長「さらに、これから、『かけ算九九』を覚えなければなりません。『かけ算九九』を覚えないと3年生になれないのです。」

さらに、下を向く子が増えました。

校長「そこで、そんな2年生のために、新しい先生に来ていただくことになりました。」

パッと顔が明るくなる子供たち。

エデュケーション・アシスタントの方にご挨拶いただき、早速、一緒に活動していただきました。

しかし、いきなり、「まちたんけん」の校外学習の引率という「潤徳流無茶振り」からスタートです。

2年生は、学区内の施設等を訪問し、施設の方などに質問をして生活科の学習を深めます。

本番は、10/22の予定なのですが、今日は行き方の確認や施設の方への挨拶のため、「予行演習」で出かけました。

こちらのグループは、日野市東部会館と日野市立石田環境プラザを調べるクループです。

こちらは、学校の近隣の農園「Neighbor's Farm」を調べるグループです。

様々な野菜が育っていて、子供たちも興味津々になっています。

こちらは、高幡不動駅前の交番を調べるグループです。

校長「調べる態度の悪い子がいたら、遠慮なく逮捕してくださって構いません。」

お巡りさん「そんなことないですよ。潤徳小の子はよい子ばかりです。」

ホッとする子供たちです。

同じく、高幡不動駅前の高幡饅頭のお店を調べるグループです。

2年生A「校長先生、おまんじゅう、食べちゃダメだからね!」

どうして、校長の考えていることが分かったのでしょう・・・?

こちらは、高幡不動駅を調べるグループです。

今日は挨拶に伺っただけなのに、一般人が立ち入りできない、券売機の裏側などを見せていただきました。

「鉄ちゃん」の子にとっては、たまらない体験です。

こちらは、「とうふ処三河屋」のお店を調べるグループです。

高幡の交差点を渡り、学校からちょっと離れているので、交通安全が心配なグループでしたが、しっかりまとまって到着することができました。

担任は4人だけですが、その数を超える場所を調べに行く子供たち。

そこで、高幡不動駅を中継点にして、待機するグループと調べに行くグループに分けます。

その中継点の児童管理をするのがエデュケーション・アシスタントの方の今日の役割です。

今日は、挨拶だけの予定だったのですが、どの施設等もサービスよく、最初からいろいろなものを見せてくださったり、説明していただいたりした影響で、「中継点」が時間どおりに流れません。なかなか気を遣う場所になりました。

また、「まちたんけん」の安全な実施のために、本校の学校支援ボランティアコーディネーターの保護者の皆様にも付き添っていただきました。

ご協力いただき、感謝申し上げます。

学校に戻っても、授業のほか、給食、清掃など様々な支援の場があります。

今朝は、運動会のスローガン発表集会や応援練習があったため、エデュケーション・アシスタントの方の教職員への挨拶は1日の最後の職員夕会のときとなりました。

エデュケーション・アシスタントの方「特に何をしたわけではないのですが、とにかく疲れました・・・。」

学校現場の一端を知っていただきました(苦笑)

運動会、音楽会と大きな行事の多い2学期。

エデュケーション・アシスタントの方の活躍の場は、ますます多くなりそうです。【校長】