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「幸せ」って、何だろう?
4年生はこれから、総合的な学習の時間に「福祉」について調べ、考えを深めていきます。
今日は、日野市社会福祉協議会のお二人の方に講師としておいでいただき、これからの学習のオリエンテーションを行いました。
「福祉」という言葉を聞いたことがあっても、どんな意味なのか理解してる子は少ない4年生たち。
講師の先生が問いかけます。
「『福祉』って、どんなイメージかな?」
4年生A「障害のある人に支援をしていくこと。」
4年生B「みんなが幸せになれるよう援助していくこと。」
どうやら「幸せ」という言葉がキーワードになりそうです。
そこで、各自の作業として、ワークシートに「自分の幸せ」、「友達の幸せ」、「みんなの幸せ」ということを考えて書き入れていきます。
「自分の幸せ」は、自分のことですから、当然分かります。
おいしいものを食べること、家族と一緒に過ごすこと、友達と遊ぶこと・・・
しかし、「友達の幸せ」になると、必ず当たるとは限りません。
4年生C「Dさんの幸せは『友達とおしゃべりをすること』だと思います。」
4年生D「うん、当たってます!」
4年生E「Fさんの幸せは『ゲームをすること』だと思います。」
4年生F「え~、違うよ!」
「幸せ」の価値基準はそれぞれの人によって違うのです。
講師の先生「それじゃあ、『担任の先生の幸せ』について考えてみようか?」
4年生G「みんなと一緒にいるとき!」
4年生H「海を見ているとき!」
4年生I「彼女といるとき!」
当たっているかは、担任しか分かりません。(笑)
さらに「みんなの幸せ」になると、もっと難しくなります。
一人一人が考える「みんな」の範囲が違うからです。
4年生J「潤徳小のみんながイベントに取り組んでいるとき!」
4年生K「地球上のみんなが誕生日を迎えたとき!」
「幸せ」という概念が意外に難しいことに気付いていきます。
ある人にとって幸せなことが、別の人にとっては、幸せとは言えない場合もあります。
そのために、「平等」と「公正」の視点が必要なことを学びます。
総合的な学習の時間は、「教えてもらう」のではなく、自ら調べ、考えることで学びを深めることが大事です。
これからの福祉の学習を通して、4年生たちは様々な立場の方の「幸せ」を考えていくことになりそうです。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)