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【子供たちがつくる学校プロジェクト】日野市市制60周年 開校150周年記念6年生を送る会
6年生の各教室の「卒業カウントダウンカレンダー」は、「あと11日」となっています。
「最後の時」が刻々と近付いてくる6年生。
今日の1時間目は、そんな6年生たちにこれまでの感謝を伝えようと、「日野市市制60周年 開校150周年記念6年生を送る会」が行われました。
5年生による花のアーチをくぐり、入場してくる6年生たち。
6年生から代替わりをした、5年生の代表委員たちが6年生に感謝の思いを伝えつつ、大きな拍手で迎えるよう、アナウンスします。
校長から、1~5年生には、これまでお世話になってきた6年生に感謝の気持ちをしっかり表すこと、6年生には、プライドをもって、自分たちの姿を下級生の目に焼き付けさせてほしいこと、下級生の出し物を思いっきり楽しんで幸せな1日にしてほしいと話しました。
1年生からは、最新版の「ポケモン言えるかな?」の曲をもじった「6年生の名前言えるかな?」の出し物が披露されました。
アップテンポな曲に合わせ、6年生一人一人の名前が書いてある画用紙が上げられていきます。
1年生は、歌いながら6年生全員の名前を言うことになります。すごい!
最初は何のことか分からず、きょとんとしてた6年生たちも、自分の名前が言われることが分かってびっくり。
でも、とてもうれしそうです。
最後は、6年生全員の名前の画用紙が上げられ、1年生全員で感謝の言葉が伝えられます。
その姿を6年生たちは温かく見守ります。
ずっとお世話をし続けてきた6年生とされ続けてきた1年生。まさに「相思相愛」です。
2年生の出し物は、学芸会の「アイウエオリババ」をもじって、劇仕立てで6年間を振り返るものでした。
2年生の後方には固く閉ざされた扉があります。
6年生の思い出をちゃんと言い当てると、「開け、ゴマ」のときと同じように扉が開く仕掛けです。
懐かしい思い出を2年生に紹介してもらい、感傷に浸る6年生たちです。
3年生の出し物も、学芸会の「夢どろぼうウンパッパ」をもじったものでした。
劇で出てきた「親分」や「子分」たちが夢のことを語り始めると・・・
何と、6年生に「将来の夢」を突撃インタビュー!
戸惑う6年生たちでしたが・・・
6年生A「僕の将来の夢は、サッカー選手です!」
6年生B「将来の夢は、誰にでも優しくできる人になることです。」
堂々と将来の夢を語っていました。
最後は全員で「ウンパッパ」を歌って、6年生をお祝いしました。
4年生の出し物も、まずは、6年生へのインタビュー。
質問は、「今、どんな気持ちですか?」というもの。
指揮台に立って4年生に語りかける、指名された6年生。
6年生C「うーん、卒業するのはちょっとイヤなんですけど・・・まぁ、『頑張ろう!」って感じですね。」
会場は笑いに包まれます。
さらに、6年生への感謝と思い出のメッセージが披露されます。
6年生のカッコよかった潤徳ソーランのポーズをとる場面も。
そして、「茶色の小びん」の合奏で6年生をお祝いしました。
これまで、1つ下の学年として、委員会やクラブで一緒に協力してきた5年生。
学芸会の「ライオンキング」で演じた動物になりきって、6年生をお祝いです。
内容は、「6年生の楽しい学校生活を振り返ろうランキング」
事前に6年生や担任の協力を得て、アンケートを実施していたようです。
そのアンケート結果を大々的に発表しました。
5年生A「学校で一番思い出のある場所は?」
5年生B「第3位 音楽室です。」
5年生C「第2位 校庭です。」
5年生D「第1位 教室です。」
5年生E「日光移動教室で楽しかったこと、思い出に残ったことは?」
5年生F「第3位 華厳の滝です。」
5年生G「第2位 中禅寺湖の遊覧船です。」
5年生H「第1位 宿で過ごしたことです。」
聞いている6年生たちは納得顔ですが、引率していた教員からすると、自然や名所が1位であってほしかったかもしれません。
友達と過ごした夜が何よりの思い出なのでしょうね。
すると、突然、アフリカの大草原からヌーの大群が!
その中に、変わったヌーが3匹。
よく見ると、6年生の担任3人の顔をしたヌーたちです。
5年生I「ヌーから逃げるためには、『先生クイズ』に正解しなければなりません!」
会場は大爆笑!!
担任たちの名誉のため、詳細は控えますが、クイズの内容は、「子供のときに好きだった教科」、「バレンタインでもらったチョコの最高記録」、「最近始めたスポーツ」でした。
続いて、下級生から6年生へのプレゼントを渡しました。
内容は、たて割り班でお世話になった6年生へのお手紙です。
後で、6年生たちは、ゆっくりと手紙に目を通すことでしょう。
そして、6年生からお礼の言葉が返されます。
6年生D「・・・来年度は、『151』という新たな一歩を踏み出すことになります。クラス替えなどもあると思いますが、新たな仲間と協力して頑張ってください。・・・」
6年生E「・・・今年度は150周年という記念すべき年です。代表委員会を中心に「潤フェス♪」、「潤祭」、「潤屋敷」などたくさんのイベントを企画してきました。みなさんのたくさんの笑顔を見ることができて、とてもうれしかったです。・・・」
自分の言葉で、メモも見ず、きちんと下級生にメッセージを伝える6年生たち。
大変頼もしいです。
そして、ここで、サプライズ企画として、「校歌ミュージックビデオVOL.2」の発表がありました。
12/2の開校150周年記念式典で披露されたバージョン(詳しくは、こちら)とは別に、各学級の子供たちやこの1年間の思い出などが校歌と共に映像化されたものです。
撮影、編集などは6年生が行ったもの。
新たな形の卒業制作と言えるでしょう。
そして、6年生からのプレゼントです。
すると、学芸会で会場を沸かせた”あの”魔女たちが出てきました。
魔女たちからは、「寸劇」の後、「6年生のみなさんから伝えたいことがあるみたいですよ。」と前フリがあります。
6年生F「1年生のみなさんは、自分ではできないことが多かったけど、今はできることが増えて、6年生はびっくりしています。2年生になったら新しい1年生も入ってきます。お兄さん、お姉さんとして頑張ってください。」
などのように、各学年に対し、呼びかけ形式で思いのこもったメッセージが伝えられました。
そして、学芸会の6年生の劇の主題歌を全員で合唱しました。
全校の心が1つになったように感じます。
最後は、全員で校歌を歌いました。
6年生は、卒業式で、どのような思いで校歌を歌うことになるでしょうか。
5年生の花のアーチの中を6年生が退場し、「日野市市制60周年 開校150周年記念6年生を送る会」が終了しました。
しかし、退場後も大事な時間がありました。
代表委員会担当教員「今日の送る会が楽しかったのは、誰のおかげだと思いますか?」
1~5年生の子供たち「5年生の代表委員!」
ちゃんと、子供たちは分かっています。
代替わりをした5年生の代表委員たちは、「潤屋敷」などのイベントと並行して、この会の準備を進めてきました。
偉大な6年生の姿を見てきた5年生たち。
151年目を迎える体制は盤石です。
代表委員たちは、6年生のいなくなった会場で、1~5年生全員から大きなねぎらいの拍手を受けていました。
会の終了後、「校歌ミュージックビデオVOL.2」を東昇降口の「潤徳小デジタルサイネード」で流してみました。
実は、このMVには、「生ウリー」と「生サクラモチ」が出演しています。
6年生、すてきなMV、ありがとう!
年のせいか、涙腺崩壊が多くなってきましたが、今日も何回もそのような場面がありました。
開校150周年という大きな節目がある中、その機会を生かし、学校を盛り上げようと頑張ってきてくれた6年生たち。そして、その大好きな6年生の姿を見て一生懸命ついていく下級生たち。
今年度は、そのサイクルができ上がり、結果として、「潤徳小が大好き!」と考える子がたくさん見られるようになりました。
来年度に向け、「子供たちがつくる学校プロジェクト」を進める方針を示していますが、その道筋ははっきり見えているように感じます。
6年生の残した功績は偉大です。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)