日誌

東西潤徳小学校コラボレーション〜山都町立潤徳小学校閉校記念式典編〜

令和6年2月24日(土)、この日は、山都町立潤徳小学校閉校記念式典の日です。

これまで、数多くの交流を行ってきた本校を代表して、校長と有志の教員3名が式典に参加しましたので、その様子をお伝えします。

朝、学校に到着すると、これまでオンラインなどで何十回も見てきた正門が目の前にあります。

 

池部校長先生自ら出迎えてくださいました。感激です!

その後、職員室に通され、教職員の皆様からの温かい歓迎を受けました。私たちからも一言ずつあいさつを行いました。

 

続いて、「就任式」を行うとのことで、体育館に誘導していただきました。

「就任式」?

 

すると、体育館には、すでに、全校児童が集まってくれていました。

私たちを見付けると、子どもたちから大きな歓声が上がり、拍手で迎えられました。

実は、山都・潤徳小は、私たちを「2/24限定教職員」として正式に迎え入れてくださったのです。

ですから「就任式」というわけです。

先日、本校の児童が山都・潤徳小に訪問したときも「1日転入生」の扱いをしてくださいました。

本当に温かい対応です。(ちなみに、訪問した児童のお祖母様が閉校式に参加され、ごあいさつすることができました。)

 

6年生の司会による本格的な進行の下、池部校長先生から辞令をいただきました。

 

辞令書も本格的なものです。

東京都教育委員会及び日野市教育委員会の皆様、事後承諾になりますが、1日、熊本県の教職員になりましたことをお許しください(苦笑)

私たちも児童に一言、あいさつをしました。

日野・潤徳小校長「こ・ん・に・ち・は〜」

山都潤徳児童全員「こ・ん・に・ち・は〜」

全力であいさつを返してくれる山都・潤徳小の子供たち。本当にかわいらしいです!

6年生からも歓迎のあいさつをいただきました。とても立派なあいさつでした。(山都側の様子は、こちら

 

閉校記念式典が始まるまでの間、1日教職員として、校内の安全点検を行いました・・・本当は、「学校探検」です。

 「校長室の椅子」に座ってみました。池部校長先生がオンラインで見ていた景色が初めて分かりました。

1・2年生の教室です。閉校式典の細かい段取りが子供たちにも分かるように書かれていました。 

給食室です。給食コラボのときにもお世話になった、2名の調理員の方々に直接お礼を伝えることができました。 

これもオンラインで何度も見てきた、校舎裏の田園風景です。閉校記念ののぼりが道に並んでいるのが見えます。

 大谷選手のグローブも発見!日本全国同じだということが分かりました。

そして、記念式典が始まりました。

私たちは、「来賓席」ではなく、「教職員席」に座席が用意してありました。

こうしたご配慮が胸に沁みました。

山都・潤徳小池部校長「・・・日野市立潤徳小学校との深く熱い絆と友情に心から感謝します。この大好きな『潤徳小』の名前を日野・潤徳小学校に託したいと思います。よろしくお願いいたします。・・・」

そして、続いてご来賓としてご挨拶された山都町長職務代理者 楢林山都町副町長、山都町議会 藤澤議長からも「潤徳の名が日野に残ることは大変うれしいことです」などのお言葉がありました。

私の涙腺は崩壊状態となりましたが、潤徳の名を受け継ぐ覚悟と責任も一層強く感じました。

閉校記念式典だからといって、ずっと、しんみりした雰囲気ばかりではありませんでした。

なんと、途中で「生くまモン」登場!まさに、くまもとサプライズ!

閉校という山都町内の大ニュースにくまモンが駆けつけてくれたのです。

これには、子供たちをはじめ、会場が騒然。

そして、くまモンと子供たちが一緒に「くまモン体操」を踊り始めました。

会場は手拍子で大盛り上がり!まさに「(山都)潤フェス♪」です!

 あまりの盛り上がりぶりに、本校の教員たちも思わず立ち上がって、一緒にくまモン体操を踊ります!

式内では、子供たちが「八朔祭」などでも披露してきた竹ドラムの演奏もありました。

思っていた以上に大音量で、迫力に驚きました。

そして、いよいよ「潤徳の名を託すイベント」が始まりました。

はじめに、日野・潤徳小全校児童と教職員によるビデオメッセージが流されました。

山都・潤徳小で、本校の子供たちの姿を見るのは、とても不思議な感じがしましたが、会場の全ての方々が集中して見てくださり、投影後は大きな拍手を送ってくださいました。

そして、壇上で、両校の「友情の旗」を渡していただきました。(詳しくは、こちら

日野・潤徳小校長「今、友情の旗を託されました。日野市立潤徳小学校の玄関にこの友情旗を掲示し、山都町立潤徳小学校の名前とみなさんの思いを引き継ぎ、永遠に残していくことを誓います!」

会場からは、大きな拍手をいただくことができました。

そして、日野潤徳側からは、「ひの新選組まつり」等に関するTシャツ、タオル、マスク、クリアファイルなどの「日野グッズ」、土方歳三資料館からの「熊本県立美術館招待券」(現在、「土方歳三資料館×肥後熊本藩」という特別展示が行われているのです。)、本校150周年関わり隊の保護者の方々が作成された「ウリー&サクラモチシール」をプレゼントとして渡しました。このプレゼントについてご協力いただいた、日野市産業スポーツ部の皆様、土方歳三資料館の土方 愛館長様、本校150周年関わり隊の皆様、本当にありがとうございました。

プレゼントを渡すと、会場にいる児童から、自然発生的に「ありがとうございます」という声が聞こえてきます。

壇上にいても、ちゃんと声は届いていますよ!

そして、くまモンも、この引継ぎを見てくれていました。

退場するくまモンに思わずハイタッチをせがむ、本校の教員たち。

本校教員A「今日は、この後、トイレに入っても手を洗えないかも・・・」

超感動だったようです。

閉校記念式典が終わり、子供たちや先生方が、私たちを「給食交流会」に誘ってくれました。

ちゃんと座席も用意してくれています。うれしかったです。(当日の給食は、こちら

何と、この日の朝からの様子をスライドショーで見せてくださいました。びっくり! 

そして、給食も本当においしかったです。さすが、潤徳小!!

おしゃべりしたり、質問し合ったり、なぞなぞを出したり・・・なごやかな時間が流れました。

実は、山都・潤徳小でも全員で一緒に給食を食べることはめったにないのだそうです。

お互いに貴重な機会となりました。

そして、いよいよ、お別れのときが近付いてきました。

見送りすると言って、全員集まってくる子供たち。

また、「涙腺崩壊タイム」となります。

山都・潤徳小1年生A「もう行っちゃうの?また来てくれるの?」

涙があふれ、答えようがありません。

私たちが完全に見えなくなるまで、いつまでも手を振り続ける子供たちと教職員の方々。

この姿は、私たちの心の中にいつまでも残り続けることでしょう。

そして、いつまでも潤徳の名を残すことを固く心に誓い、素晴らしき「仲間たち」に別れを告げました。【校長】

(山都側から見た式典の様子は、その①その②その③その④