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車椅子体験&ミシン学習支援
総合的な学習の時間に福祉についてお話を伺ったり、調べたりすることを通して「みんなの幸せ」について考え始めている4年生たち。(詳しくは、こちら)
今日は、前回もお世話になった日野市社会福祉協議会の皆様にご協力をいただき、車椅子体験を行いました。
まず、最初に、脳性まひで車椅子の生活を送られている方のお話を伺いました。
日常の様子や、特別支援学校の生活などについて、ユーモアを交えながら分かりやすくお話しいただきました。
子供たちにも問いかけがあります。
「満員のエレベーターに乗っていて、別の階で車椅子の方が待っているのを見かけたら、どうしますか?」
4年生A「自分が降りて、車椅子の入るスペースを空ける。」
4年生B「別のエレベーターに乗り換える。」
4年生C「自分が降りたら、その人の車椅子を押して、中に入れてあげる。」
優しい4年生の子たちです。
旅行に行ったり、パラグライダーに挑戦してみたりなど、不便なことはあるけれど、できることもたくさんあって、とても幸せであるというお話を伺って、子供たちの「幸せ」の捉え方も広がったようです。
続いて、学級ごとに車椅子の体験をします。
多くの子は、車椅子に乗るのも押すのも初めての体験です。
車椅子に乗りながら水を飲むことが難しいことや、マットの上を動くと、車輪が沈み、摩擦でとても力がいることなどを体感します。
車椅子バスケにも挑戦してみます。
バスケットリングがとても遠く感じ、なかなかシュートが入りません。
さらに得点版に点を入れようとすると、座ったままではなかなかできないことを経験します。
日ごろ、当たり前のようにできていることが、車椅子になると、極端に難しくなってしまうのです。
坂道のところなど、子供だけではちょっと危ない体験コーナーもあります。
そこで、潤ファミ店員(CS委員)の方々にもご協力いただきました。
子供たちも、車椅子で生活することの困難さが伝わった一方、こうした道具を必要としている方々の幸せにつながっていることも理解できたようです。
4年生の体験の様子を見て、校舎内に戻ってくると、家庭科室で「潤ファミ先生」の方々が6年生のミシン学習の支援をしてくださっていました。
お弁当袋もミシンを使って縫うところは多くの子ができ上がり、形になってきました。
後は手縫いの刺しゅうを行って、オリジナルのお弁当袋にしていきます。
袋の形になり、「校長先生、できた~!」と無邪気に見せに来る6年生たち。
しかし、「『潤ファミ先生』にも手伝ってもらったんでしょ?」と聞くと、当たり前のように「うん!」と答えてきます。
ミシン学習支援は来週の月曜日まで。子供たちへの真剣なサポートには頭が下がります。
潤ファミ店員並びに潤ファミ先生の皆様、本当にありがとうございました。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)