日誌

6年生は、540万円!?

本日、6年生を対象とした、日野市の租税教育推進協議会のご協力による租税教室が開催され、4名の税理士の方々に講師として授業を行っていただきました。

社会科の公民分野にあたる内容は1学期に学習済みの6年生。

しかし、用語も含めて、とても理解することが難しかったところですので、国民の義務である「納税」について、しっかり学ぶよい機会です。

身の回りには、税金でつくられたり、運営されたりする公共施設があります。

公共施設にあたるものは何か、クイズ形式で◯✕で答えます。

学校・・・◯ 道路・・・◯ デパート・・・✕ 遊園地・・・✕

順調に答えていきますが、だんだん、判断に迷うものも出てきます。

公衆電話・・・?? 電柱・・・?? など。

ちなみに、公衆電話も電柱も公共施設ではありません。

以前は公共施設だったものが、民営化され、民間の会社の管理下になっているものもあるわけです。

公共施設である学校の校舎の建設には約10億円、体育館には約2億円がかかるとの説明を受け、子供たちも驚いていました。

税の種類も学びます。

小学生のうちは、消費税くらいしか意識がありませんが、働くようになれば所得税、20歳を過ぎるとたばこ税や酒税、会社を立ち上げれば法人税、自分が亡くなった後には相続税など、人生の様々な場面で税金が関わること、税の種類は約50種類あることなどを教えていただきました。

超一流のスポーツ選手になれば、何十億円もの所得税がかかる場合があることを聞き、子供たちもびっくりです。

税金を集めるときに大事なことは、「平等」ではなく、「公平」なこと。

一見、「平等」がよいように思えますが、収入によって税の負担感が大きく変わってしまうので、「公平」であることが求められるのです。

実際にシミュレーションを行い、グループで相談して、「公平」な税の在り方について考えました。

最後は、「1億円」を持たせていただきました。

重さは約10kg。

実際の重さだけでなく、価値の重さについても考えてほしいものです。

授業の中で、小学生1名にかかる1年間の税金は約90万円との話がありました。

ということは、6年間で約540万円、本校の6年生全体では約7億円もかかっていることになります。

将来の納税者として、この租税教室を通して税の重要性をしっかり認識してほしいと感じました。

・・・と、約10億円の校舎でこの記事を書いている私の責任も痛感しているところです。【校長】