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激闘!微生物VS6年生
6年生が、理科室で「生物どうしの関わり」の学習に取り組んでいました。
主に「食物連鎖」について学びます。
今回は、食物連鎖の底辺を構成する微生物を探す授業です。
本校の教育活動でよく利用する「とんぼ池」から汲んできた水から微生物を見付け、顕微鏡で観察します。
文章にすると簡単そうですが、実際にはかなり難しい観察です。
まず、ビーカーの中の水をよく見て、動いているミジンコやゾウリムシなどの動物性プランクトンがいないか探します。
相手は1mm あるかないかの大きさ。完全に透明できれいな水でもないので、動いているように見えた物も小さなゴミだったりします。
仮に動いている微生物を見付けたとしても、それをスポイトで吸いとり、プレパラートを作り、顕微鏡で観察する手順が必要です。
そもそも老眼の校長にとっては、動物性プランクトンを見付けるだけでギブアップ。
6年生たちも、「いないよ〜!」、「あ、逃げた!」など、愚痴のオンパレード。
動物性プランクトンにとっても自分の生命がかかりますから、必死で逃げているのでしょう。6年生との攻防戦が続きます。
うまくプレパラートができたとしても、顕微鏡でピントを合わせ、実際に観察するのはさらに至難の業です。
「あ、いた!」と見付けても、どうやら、すぐに動いて、見えなくなってしまうようなのです。
ですから、校長が、「どこか、見付けた班、ある?」と聞いても、なかなか反応がありません。
そんな中、校長に反応する班があります。
6年生A「『ワリバシ』を見付けました。」
校長「え・・・?」
半信半疑で、その班の顕微鏡をのぞいてみます。
すると、確かに緑色の細長い、割りばしのようなものが見えます。
ただし、動いていないので、何らかの植物プランクトンのようです。
校長と理科の講師とで顔を見合わせ、ちょっと苦笑いです。
とは言っても、教科書に載っている微生物でもありません。
ひょっとしたら、「とんぼ池」で、「ワリバシ」という新種の大発見、ノーベル賞クラスの偉業かもしれません。
それにしても、先日は、2年生が「とんぼ池」のザリガニたちに、そして、今日は6年生が微生物に大苦戦です。
(2年生の記事については、こちら)
さすがに、たびたび本校の小学生に「侵略」を受けている「とんぼ池」の生き物たち、一筋縄ではいきません。
「とんぼ池」、なかなか難攻不落です。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)