日誌

死闘!ザリガニVS2年生

本校には、向島用水路の一部である「とんぼ池」が隣接しており、生活科や総合的な学習の時間の学習の場として、日常的に利用されています。

この「とんぼ池」、本校の開校百三十周年記念誌には、以下の記載があります。

「学校のすぐそばに、浅川から引かれた向島用水路があります。(中略)これを、水路清流課(現 緑と清流課)が中心となり、農業用水の機能を保ちながら、身近な水辺の自然と触れ合う環境を整備し、保持していきたいという計画が進められました。(平成3年11月) これは、学校に用水を引き込み、ワンド(入り江)をつくるというものです。この計画には、子供たちがそこで遊んだり、学んだりすることを通して「自然を大切にする人に育ってほしい」という願いが込められていました。」

現在、本校では、SDGsの取組を進めていますが、30年以上前の「とんぼ池」の計画段階から、SDGsにつながる理念をもたれていた、当時の関係者の皆様の意識の高さに驚かされます。

ちなみに、「とんぼ池」や向島用水路にかかる「ほほえみ橋」の名称は、当時の代表委員会や6年生が決めたとのことです。「とんぼ池」自体は、平成6年6月に完成しました。

さて、こうした、諸先輩方の思いを受け継ぎ、今週から来週にかけて、2年生が「どんぼ池」での生き物捕りにチャレンジします。

今日は、1クラスが「とんぼ池」に入ります。(日陰での活動ですので、「暑さ指数」は基準をクリアです。)

水の中に入る靴、下着を含めた着替え、魚取り網、飼育かごなどを持ち込み、準備万端の2年生。(保護者の皆様、準備のご協力、ありがとうございます。)

いざ、入水です。

多くの子のねらいは、大物のザリガニです。

ところが、30人以上の子供たちが一斉に入るわけですから、清流の底にある泥は舞い上がり、大きな波もあちこちに立ってしまいます。

どんな、のん気な生き物も、こんなに急に水質が悪化すれば危険を感じて逃げてしまうでしょう。

そのことにあまり気付かない2年生たち。

そのうち、少しづつあきてくる子が出てきます。

2年生A「校長先生、全然とれな〜い!」

校長「(こんなに水を荒らしちゃ、捕れないでしょ・・・)」

2年生B「ザリガニ、どこにもいな〜い!」

校長「(見えるところにはいないでしょ・・・)」

2年生C「校長先生、捕って〜!」

校長「(あなたたちの学習でしょ・・・)」

しかし、中には優れた「ハンター」たちがいて、他の子があまりいない、水のきれいな暗がりの場所を探し、ザリガニを追い込んでいきます。

2年生D「やった〜!捕れた!!」

見事に、えさの煮干しにザリガニがかかっています。

結局「釣果」は、ザリガニが6匹とアメンボや川エビなど。

「ボウズ(全く釣れないこと)」の子も多かったようですが、暑い中、水に入って遊んで楽しく過ごせました。

釣果に差はあれど、泥だらけの洗濯物を持ち帰ったことは全員共通のようです。すみません…。【校長】