日誌

【子供たちがつくる学校プロジェクト】「ドッキリ」は忘れた頃にやって来る!

今朝の8時。

誰もいない校舎内に集会委員会の子供たちが集まっています。

そうです。今朝は、極秘に進行していた「ドッキリ集会」が実行されるため、その準備のために集会委員たちは早めに登校しているのです。

「ドッキリ集会」とは、年間計画でオープンになっている「公式」の児童集会と違い、集会委員たちが独自に計画し、突然実施される「ゲリラ的」な集会です。

今回は、子供たちが大好きな「ドッキリ宝探し」です。

他の児童が校内に入れないうちに「宝」となる半分に折った折り紙を隠していきます。

ふと見ると、誰でも分かる場所にも折り紙が貼ってあります。

全然隠されていないように見えますが、1年生など、初めて「宝探し集会」に取り組む子たちもいるので、初心者コースも設けてあるのです。

実は、折り紙を開くと中には○の数が書いてあり、その数がポイントになります。

当然ながら、○の多い宝ほど見付けにくい場所に隠してあります。

未確認ですが、どうやら10ポイントのレアな宝もあるのだとか・・・。

次々と宝を仕込んでいく集会委員たち。

実は、一番自分たちが楽しんでいるという噂もあります。(笑)

8:10のチャイムが鳴り、集会委員以外の子供たちが校内に入ってきます。

目ざとく校内の変化に気付く3年生たち。

3年生A「校長先生、もう分かっちゃった!『アレ』の集会でしょ?」

さすが、学校のイベントのシステムをよく理解しています。

偉いのは、気付いていても宝を事前に取らないでいること。

「イベントを楽しむ」という精神は本当によく本校の子供たちに浸透しており、感心します。

「ドッキリ宝探し」の経験がない1年生たち。

黒板を見ると、「8:25までにすわっていると、いいこと!があるかも・・・」と書かれています。

”いつもと違い”、朝の支度を終え、おとなしく座っている1年生たち。

校長「『いいこと』って何だろうねぇ。」

1年生たち「わかんな~い。」

校長「あ、分かった!給食が食べられるのかもしれない!」

1年生A「違うでしょ!給食は4時間目が終わってから!」

叱られてしまいました。

一方、隣の2年生の教室。

座っていることは変わりませんが、反応が1年生と全く違います。

2年生A「校長先生、これからドッキリ集会でしょ?」

2年生B「もう、宝の場所見付けちゃった!」

1年間の本校での生活経験の差はとても大きいのを感じます。

8:25になると放送が入ります。

集会委員A「緊急連絡、緊急連絡!」

「ドッキリ宝探し集会」の説明が行われます。

説明と言っても、「宝探し」と言われた瞬間に体が反応する子供たち。

「スタート」の合図の前に教室を出ていこうとする1年生を体を張って食い止める校長。

しかし、「スタート!」を聞くやいなや、器用に校長の脇をすり抜けていきます。(苦笑)

集会委員B「宝を探しているときに走ったクラスは0点です!歩いて探しましょう。」

大事なルール、聞いていたかなぁ・・・。

初心者コースの「1ポイント」の宝は一瞬ではがされます。

高額な宝を求めて校内をさまよう子供たち。

捜索場所はすぐに体育館や校庭に広がっていきます。

宝を求めてひたすら校庭を走り回る子供たち。

あれ?これって、「宝探し集会」ではなく、「持久走集会」では?(笑)

「大捜索戦」を勝ち抜き、宝をゲットしていく子供たち。

複数個を手にしている猛者たちもいます。

今回、宝の折り紙は200枚隠されたとのことですが、手にすることができたのはごく一部の児童です。

「校内宝探し」というより、「校内宝くじ」という方がピッタリかもしれませんね。(笑)

 

捜索時間の5分間が過ぎ、集会委員から「宝探し」の終了が宣言されました。

ちなみに、なぜ、集会委員たちが赤のビブスを着ているかというと、「走っている児童がいないか」をチェックする審判役だからです。

しかし、実際は、多くの子が走る結果に・・・

校長「みんな走ってたから、全クラス0点で引き分けだね。」

苦笑いする集会委員たち。

正直、多くの子供たちの目は血走っていました・・・。

「宝」という魅力的な言葉は人間の狩猟本能を目覚めさせるようです。(苦笑)

そして、給食の時間に、昨日の縄跳び集会と今日の「ドッキリ宝探し集会」の結果発表が行われました。

宝探しの1位は、何と驚異の37ポイントでぶっちぎりの3-2でした。

今日一番のラッキークラスということになります。

そして、縄跳び集会では、低学年の部(1~3年生)の1位が3-4(135回)

高学年の部(4~6年生)の1位は6-4(248回)でした。

ガッツポーズで喜ぶ各学級です。

黙食じゃなくて、すみません。。。【校長】