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リアル東西潤徳小学校コラボレーション〜1日体験入学編〜
「東西潤徳小学校コラボレーション」として、山都町立潤徳小学校との交流を始めて1年2か月余り。
これまで、様々な形の交流を進めてきましたが、唯一実現していないのが、両校の児童同士の直接交流です。
とは言っても、1,000km以上離れているのですから、簡単なことではありません。
しかし、直近の冬休みには、本校の1年生が九州旅行をした際、山都・潤徳小を見学に行ったという(訪問日が12/29のため、閉庁日で児童や教職員の方とは会えなかったとのことです)”ニアミス”情報もいただいています。(詳しくは、こちら)
そんな中、本校の4年4組の保護者の方から、10日ほど前、「家庭の都合で、熊本に行くので、山都・潤徳小や通潤橋を見てきたいと思います。」といった内容の連絡帳をいただきました。訪問予定日は1/26の平日です。
これはチャンス。
ここしばらく、山都・潤徳小のホームページでは、両校長の「秘密会談」の様子が掲載されていますが、日野・潤徳小の親善大使が山都・潤徳小を訪問するというストーリーで、初のリアル交流の方法について検討を重ねてきました。
山都・潤徳小では、写真のとおり、「国賓級」の待遇で、本人と保護者等の方を迎える準備をしてくださいました。
保護者の方は熊本出身ということで、親子とも、訪問をとても楽しみされていたとのことです。
9時過ぎくらいに到着されたということで、まずは、池部校長先生自ら、学校を案内され、その様子をライブ配信してくださいました。
写真は校庭の様子です。
1/23は臨時休校だった山都・潤徳小。学校の裏手にはまだ雪が残っています。
各教室も案内してくださいました。
山都・潤徳小では、理科室と家庭科室が兼用なのです。ちょっと、東京の学校ではない表示です。
3時間目は、4年4組とオンラインでつなぎました。
4-4の子供たち「あ、〇〇(児童名)が映ってるよ!」
タブレットの前に殺到する子供たち。
今日の3時間目は、もともとなわとび集会が予定されていたとのことで、個人技を練習するとともに、大繩の「白団」の仲間に入れていただいて、対抗戦に参加していました。
4時間目は、算数の授業に参加です。
山都・潤徳小の授業のことについて子供たちに説明します。
校長「同じ教室に3年生と4年生がいて、別々のことを学習しているんだよ。担任の先生はお互いを行き来して教えているから大変だね。」
4年生A「知ってる。複式授業でしょ?」
たぶん、子供たちは、複式授業の様子を初めて見ることと思います。
校長の私でさえ、めったに見ることはありません。
本校も授業を進めなければなりませんから、途中からは、子供たちは、算数の面積のテストに取り組みます。山都・潤徳小の算数の授業を横目で見ながら算数のテストを受ける・・・。ちょっとシュールな光景です。
もともと中学校の数学の先生である、池部校長先生。
飛び入りで教えています。
4年生B「あ、池部校長先生、授業やってる!」
4年生C「(斉藤)校長先生は、授業やらないの?」
校長「う~ん、じゃあ、今日は特別に・・・。今やっている面積のテストの答えは・・・教えてあげな~い。」
4年生たち「あはは」
本校の児童が、山都・潤徳小の3・4年担任の先生に個別で教えてもらっている、超貴重映像。
まさに、究極の「東西潤徳小学校コラボレーション」です。
そして、4時間目終了後は、お楽しみの給食。
な・なんと、今日は両校ともメインのメニューがカレーです。
校長「今は、全国学校給食週間だから、人気メニューが出やすいんだよね。」
4年生D「ということは、たまたま、同じ日になったってこと?」
校長「そうだよ。でも、同じカレーでも、山都・潤徳小は、何と『鹿肉のカレー』だよ。」
4年生たち「え~!」
(本校のカレーは、こちら)
(山都・潤徳小のカレーは、こちら)
他校の児童がカレーを食べるのを見ながら、自分たちもカレーを食べる。
しかし、その他校の中に自分の学級の友達が映っていて、「鹿肉カレー」を食べている。
何とも不思議な光景です。
「1日体験入学」の最後は、池部校長先生に玄関まで見送っていただいたようです。
山都・潤徳小の皆様に、最大級のもてなしをしていただき、ありがとうございました。
来週、日野に戻ってきた「親善大使」の児童から感想を聞くのが楽しみです。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)