日誌

耳が聞こえないとどうなる?

4年生は、総合的な学習の時間に「バリアフリーについて考えよう」として、障害のある方への理解を深めたり、福祉について調べたりする学習を行っており、障害による不自由を軽減するための車いす体験や白杖体験などを行ってきました。

今日は、日野市社会福祉協議会、日野市聴覚障害者協会、ひの手話サークルの皆様のご協力により、「耳が聞こえない」生活と、その不自由さを軽くする方法について学びました。

本日の講師の方々にお並びいただきましたが、実際に耳の不自由な方は1人だけです。

子供たちもどの方か予想しましたが、バラバラな反応です。

耳が聞こえないことの不自由さはまさにこのことで、「見た目」だけでは、周りの人は聞こえないことに気付かないのです。

例えば、朝起きるとき、目覚まし時計をセットして起きることが多いかと思いますが、耳が聞こえないと目覚まし時計は使えません。時間になると振動する小さな時計を身に付けていらっしゃるそうです。

(4年生は、目覚まし時計ではなく、おうちの方に起こされている子が多いようですが・・・)

突発的なことへの対応も難しく、救急車が来たことが分からなかったり、故障等で電車が急停止しても放送が聞こえないため何が起きたか分からなったりすることもあるそうです。

生活の不自由さについて学んだところで、耳の聞こえない方とコミュニケーションをとるためにはどうすればいいか考えます。

4年生A「手話!」

確かにそのとおりなのですが、それ以外にも様々な方法があることに気付きます。

例えば、ジェスチャー。

代表児童が何かの動きをしてそれを当てます。

4年生B「水泳!」

その他にも筆談、指文字・・・など、言葉を介さなくても伝える方法はあるのです。

しかし、たくさんの情報を短時間に、簡単に、正確に伝えるためには手話が有効です。

後半は様々な単語の手話を教えていただきました。

4年生はこういうことが大好き。

周りの子と確認しながら何回も何回も楽しそうに練習していました。

講師の先生に手話で「ありがとうございました」と伝えていた子供たち。

きっと、帰宅してからも家族の方に習った手話を披露するのではないでしょうか。

貴重な場を提供してくださった関係者の皆様に御礼申し上げます。【校長】