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書き初めに挑む!
日本の伝統行事とも言える書き初め。
年が改まって書くものですが、学校では、実質、2学期中に指導が行われます。
特に1年生にとっては、初めての書き初めです。
1・2年生は鉛筆を使う硬筆になりますが、心構えは3年生以上の毛筆と同じです。
お手本を1行ずつ折り、常に書こうとするマスの横にお手本の文字が来るようにします。
このような細かい指導を繰り返し行う必要があるのです。
実は、書き初めの最難関ポイントは「名前」です。
当然、一人一人の名前は違いますから、お手本はありません。
そこで、教員は、清書用のマスと同じ大きさ、フォントにして、一人一人の「名前お手本」を作っています。
書き初めには、各教員の陰の努力がかなりあるのです。
写真は、名前だけの練習用紙のチェックを担任から受けているところです。
ICTも使いながら、清書用紙やお手本を置く場所、お手本の折り曲げ方などを一つ一つ確認して作業を進めていきます。
2年生も硬筆の書き初めの練習をしています。
1年生のときに経験済みですが、お手本の文字の量が増え、漢字も多く使うようになります。
さらに、自分の名前にも習った漢字が使える子が増えてきているので、難しさが増します。
これも教員特製の書き初め練習用紙で、練習段階ではお手本を折り曲げなくてもすぐ横のマスで文字を書けるように工夫されています。
今日は、本番用の清書用紙で練習しました。
1年生と同様、1行ごとに折り目をつけ、すぐ横にお手本の文字が見えるようにします。
また、使用する鉛筆が4B以上の濃い鉛筆なので、手が汚れやすくなり、書き進めるうちに、清書用紙が黒くなってしまうおそれがあります。
そこで、それを防ぐために書いている行のすぐ横に裏紙を敷き、手の汚れが清書用紙につかないようにしています。
書き初めは日本の伝統文化ですが、それを指導する教員の工夫も伝統文化と言えそうです。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)