過去の推進室情報 2007年

推進室情報 2007年

ネット上のいじめを防ぐために

議会の一般質問が始まり、ICTに関連した質問を受けました。
質問と答弁内容は以下の通りです。

 

インターネットや携帯のメール、ホームページやブログへの(匿名での)書き込みなど、
新たな手段でのいじめが拡大していることへの対応・取り組みについて

 

最近では、メール、ネット等を利用した新しい形のいじめも世間の話題となっているところです。
一般的にネット上の「いじめ」では、クラスメートをからかうようなメールを回したり、
クラスメートの変な(恥ずかしい)写真を携帯電話などで撮ってメールで回すといったものがあります。
また、生徒が自分で開いているブログなどに、他のクラスメートがいやがらせをするというケースも起こっています。
警視庁の電話相談「ヤングテレホン」では、ネット上での「いじめ」に関する相談が増えていると聞いています。

このような問題が起こる原因は、匿名性の怖さといったインターネットの特性や、
利用におけるモラルやルールを子どもたちが知らないことが第一の原因と考えられます。
解決法としてインターネットの使用をやめさせるべきと考える大人も多くいるようですが、
インターネットは今後も日常生活の必需品となり、使用を全面禁止するということはかえって逆効果になります。

現在教育委員会では、ネット上の掲示板やブログ、携帯メールなどによる中傷について子ども達に考えさせ、
ネット上のモラルやルールについて学ぶ情報モラル教育を推進しています。
これらの指導にあたっては、教員用の指導資料や授業で子どもたちが学べるコンピュータ用コンテンツを全小・中学校に整備しました。
教員研修も実施しました。
また、ネット上のいじめの問題の背景として、
子どもが、コンピュータや携帯電話を持っているかどうかや使用時間、家庭内でのルールなどがかかわっていますので、
これらの問題への対応は、学校だけではなく、家庭も一緒に考えていく必要があります。
そこで今年度、教育委員会ではICT活用教育推進室がリードをとり、
日野市の家庭教育学級・市P教と連携して、11月に、保護者と教員が一緒になって
情報モラルについて考える講演会を実施する計画を立てています。
今後も、学校・地域・家庭と連携を図りながら、ネット上の「いじめ」を防ぐために、
大人も子どもインターネットに対する知識を深め、「いかなる時もいじめは許せない」という意識を高めるように
サポートしていきたいと考えています。

見える学校づくりを目指して

昨年度に市が実施した70の事務事業について、行政評価システム市民評価委員会による評価が行われています。
ICT活用教育に関連する事業や学校教育に関する事業も含まれています。


日野市にこのシステムが導入されて3年目です。
先日、3人の市民評価委員の方へ、各所属長がヒアリングを実施しました。
ヒアリング時間は約30分。事業説明は、冒頭の5分間です。
ポイントとなるペーパー資料を用意して臨んだものの、決められた時間内に理解していただくことに限界を感じました。
行政評価担当課によると、このシステムの価値は、第三者による新たな視点、ヒントをいただくことにある、とのことでしたが・・・


せっかくの貴重な機会です。熱心な市民評価委員の方に、もっと学校を知ってもらいたいと感じました。
そのためには、あらかじめ情報提供を充実させておく必要があります。
また、できれば1年間を通して、現場に足を運んでいただき、
先生方ががんばっている研修の様子や授業での子ども達の生き生きとした様子などを見ていただくことも効果的です。
市の事業は様々ありますが、特に学校教育に関する事業は、実際に学校現場を見ていただく効果は大きいと考えます。
ペーパー上の数字も大事ですが、それだけでは計れないものがたくさんあるからです。


今回の行政評価のヒアリングを通して、
「見える学校づくり」を行い、
市民の方の理解を得るための情報提供を日頃から心掛けておく必要性を改めて感じました。
その一つの方策が学校Webサイトによる発信であると確信しています。

資源、時間ともに効率的なペーパーレス会議

「おはようございます!」
元気のいい挨拶で市内全校の2学期が始まりました。
防災頭巾や洗いたてのうわばき、がんばって取り組んだ作品や自由研究を大事そうに抱えての登校です。
今日は子ども達の登校を迎える「あいさつ運動」の日。
市役所の職員も小中学校の校門前で、子ども達の登校を迎えました。

庁内では日野市議会(第3回定例会)が始まりました。

議会の合間に、教育委員会ではISO連絡会議が行われました。
資源、時間ともに効率的なペーパーレス会議です。

  

会議の目的は、8月29日(水)に庁内で開催された第2回環境管理委員会の内容を
エコディレクタの教育部長が、各課のエコマネージャー(所属長)、エコナビゲータ(各課のISO担当者)に周知することです。
会議の資料は、10種類にも及ぶ膨大な量です。
これらの資料はすべて、庁内の掲示板に掲示されていますので、あらかじめ各自がその資料をコンピュータに取り込み、目を通しておきます。
印刷資料はありません。すでに目を通しているので、時間も短時間に終わります。
会議の中で、地球温暖化対策の今後の取り組みについて、各職員が具体的にどのような行動を起こしたらいいのか・・・
という話題になりました。

ICT活用研究委員会の実践部会

30日(木)、ICT活用研究委員会の実践部会が行われました。
ICTのモデル校である小学校3校、中学校3校の委員(管理職の先生や研究主任の先生方)に集まっていただきました。

前半は、図書館長と関係者による「学校図書館ネットワークシステム」についての説明です。
このシステムは、蔵書をデータ化することで、市内の学校、教育センター、図書館をネットワーク化しようとするものです。
この秋に、日野市の学校図書館に導入されることが決まったシステムについて、実際に見ていただきました。
委員からは、「児童・生徒が課題解決学習等において、図書を検索する場合、データベースは、よりよいものにならないか」
「次年度以降の運用にあたって、学校が行う作業は負担にならないか」・・・等、様々な質問が出されました。
システムの運用にあたっては、まだまだ考えなければならないことが山積みですが、
学校図書館のICT化が、ひのっ子の主体的な学習活動や読書活動の推進につながるように、検討していきたいと思っています。


後半は、各学校の研究の進捗状況や研究発表について情報交換しました。
この会の助言者であり、日野市の学校CIO的な存在である東原先生からもアドバイスをいただきました。


9月22日(土)~24日(月)に、早稲田大学会場(所沢キャンパス)で行われる日本教育工学会の全国大会に
日野市から6チーム(課題研究発表1、一般研究発表5・・・口頭発表1・ポスター発表4)が発表します。

ひのっ子教育21開発委員会中学校部会にて

ひのっ子教育21開発委員会の中学校部会が、七生中学校で開かれました。
今年度の中学校部会の先生方は、担当の校長先生と副校長先生を含めて7名。少数精鋭メンバーです。

委員の先生方が集めたWeb上のおすすめコンテンツ(サイト)を、どのように紹介して市内の先生方に広めるかを検討しました。
「教科ごとの検索ができるといい・・・」「複数の教科で使えそうなものもあった・・・」「単元も示せるとより便利・・・」
リンク集への夢が広がります・・・