過去の推進室情報 2007年

推進室情報 2007年

障害を乗り越えて

今週で一学期もおしまいです。
日野市にとって校務支援システムを活用した通知表作成は、初めての試みです。
ところが、すべてが順調に行っているわけではありません。
山あり谷あり・・・の日々なのです。
通知表作成の最終段階である先週末から今週初めにかけて、予知せぬ事態が発生しました。

その1 「ICTセキュリティカード」をかざしても、校務支援システムの成績管理機能に入れないという事態の発生
・・・・Microsoft社の最近のWindows Updateファイルに不具合があるらしく、
   それが「ICTセキュリティカード」を動かしているソフトに影響を及ぼしたらしいとの報告が届いたところです。

その2 成績管理機能のスピードが極端に遅くなるという事態の発生
・・・・特に今日の夕方がピークでした。

いずれも、情報システム課職員と納入業者さんとのすばやい連携プレーで緊急対応をしましたが、
詳細の原因究明と対応策については検討中です。(今週は夜遅くまで待機して、いざというときに備えています・・・)

それでも、この予期せぬ事態にも、先生方は冷静に根気よく取り組んでくださっています。
とにかく使ってみよう・・・と、新しい挑戦を試みてくださっている先生方のおかげで、
システムはどんどん修正を重ね、グレードアップしていきます。
日野市の第一歩は、きっとこれからの東京、全国の大きなあたりまえの前進につながることを信じています。

うれしい声もいただいています。
本日印刷を終えた小学校の校長先生からは、次のような感想をいただきました。
「パソコン上に提出された通知表所見を点検しました。
800枚近くの通知表をパソコン上で見ることはどうなることやらと多少の恐れもありましたが、
紙をめくる手間がない、つみあがった通知表の処理がない点だけでも効率的で、文字がよく読めると思いました。
使ってみてよかった、便利ね、という声が先生方からあがってきたのはうれしいことです。」

公開授業が実施されました

日野第三小学校で、公開授業が実施されました。
これまで、1ヶ月半にわたって、6年生の児童と大学生とが共同学習を行ってきたフィナーレの日となりました。

インターネット掲示板のほかテレビ会議システムで学校と信州大学を結んで、これまでの学習成果を披露する句会を行いました。
児童も大学生も、掲示板のみのためそれまで顔を知らなかった俳句の作者と指導者との対面という感動的な場面が展開されました。

また、日野市初フルハイビジョン大画像(65インチの液晶モニタ)で、授業の様子を中継し、参加者の方には、隣の部屋で、ゆっくりとごらんいただきました。ブルートゥースマイクで発表者の声を中継用ビデオカメラに送り、カメラからケーブルで送ったので、音声もはっきり聞こえました。
感想をささやいても、授業の妨げにはならない、新しい授業研究、授業参観の形態です。


 
 
今まで、インターネット掲示板で
個別指導をしてくれた学生先生
とのご対面。
 大学からの映像が映し出された瞬間、 「うぉー!」という歓声が
あがりました。
 教室の子ども達の様子は2台のWebカメラで送っています。(全景と発表のようす)

 
 
 6つの班の発表。スタディノートの
画面をe-黒板を使って説明しています。
  発表する子ども達の横には、大学から送られてきた映像が映し出されています。  発表の様子と、大学からの映像を、ハイビジョンカメラで撮影しています。

 
 
フルハイビジョン大画像(65インチ
の液晶モニタ)で授業の様子を
中継しています。
 参観者と5年生の子ども達が、隣の部屋で授業の様子を見ています。 教室の後ろのスクリーンにも、大学からの映像が大きく写し出されています。

 
 
日野ケーブルテレビの方の取材です。今週14日~17日まで放映されます。 最後に、大学側の指導者の藤森先生からもメッセージをいただきました。 「ありがとうございました!!」いつまでもいつまでも手を振り続けた子ども達です。

大学生は、一人ひとりの児童にていねいに感想やコメントを伝えてくれました。
俳句作りの指導を児童一人ひとりにきめ細かく行うことはとても困難なことですが、今回の実践の個別指導により、
子ども達は、意欲をもって主体的に俳句作りに取り組むことができました。

授業の終盤に、担任の先生が今回の学習の感想を求めたところ、子ども達から次のような感想があがりました。
「初対面なのに、今までメールとかでやりとりしていたので、はじめてという感じがしなかった。」
「やさしくコメントしてくれてとてもうれしかった。」
「俳句が楽しくなってきた。もっとすごい句を作りたい。」
中には、その場で俳句を作って披露した子どももいました。
「待ちに待ち あっという間に 12日・・・」

担任の先生が授業後におっしゃっていた言葉が印象的でした。
「今回の実践で、子ども達の力が目に見えて伸びていったのを実感しました・・・」

日野第三小学校研究授業

ICT活用のモデル校である日野第三小学校の研究授業がありました。
本校は、国語科におけるICTの活用について研究しています。

第5学年「本は友達」
読書会に向けて、各自がお勧めの本を紹介する活動です。
本日は、グループの友達で互いにスタディノートを見合ってアドバイスをし、それをもとによりよい紹介ノートに仕上げていく最後の修正場面でした。相手が「読んでみたい」と思うノートに完成させるために、見た目は伝わるか、内容は伝わるか、意見を交換し合いました。

  
C-3 児童がコンピュータ等を活用してわかりやすく発表したり表現したりできるように指導する。

協議会では、1時間の授業で子ども達がどのように修正したのかを実際に確かめ、ICTのよさや、国語力を高めるための授業展開の工夫について話し合われました。 

 

ICTの活用は、なぜそれを活用するのか、教師が達成したい教科の目標をしっかりともつことが大切です。
このことが、子どもの学力をつけることに結びつきます。
自分の考え、伝えたいことを表現すること・・・
相互評価や自己評価を行うこと・・・
ネットワーク上で討論したり話し合ったりすること・・・等、
ICTは、子ども達が学び合い、高め合っていくための強力な道具・手段となる可能性を秘めています。


三沢台小学校研究授業

理科の研究校(学力の把握に関する研究指定校)である三沢台小学校の研究授業がありました。

第4学年理科 「電池の働きをしらべよう」
乾電池のつなぎ方と、電子オルゴールの音色、豆電球の明るさ、モータの回転速度などを関係づけて考えることができるようにすることが本時の目標です。(科学的な思考)

ICTの活用もありました。



授業の導入時に、前時の実験結果を振り
返っています。
B-2(課題の提示)
授業の後半で、「直列つなぎ」と「並列つなぎ」についてまとめています。
B-4(学習のまとめ、知識の定着のための提示)

第二幼稚園学校課訪問

本日は、市立第二幼稚園の学校課訪問でした。

幼保・小・中の連携・・・これは、ICT活用教育・特別支援教育と並んで、日野市教育委員会で推進している主要な施策(3本柱)の一つです。
本園は幼・小連携に重要な役割を果たしており、昨年に引き続き、教育センターの教育課程研究(カリキュラム研究)を、日野第二小学校と取り組んでいます。
研究のテーマは、「幼小の円滑な接続に向けて~言葉で表現する力を養うために~」です。

午前中は、平山用水での活動です。
4歳児・5歳児合同で3つのグループに分け、「ざりがに釣り」「笹舟」「水中の生き物探し」をローテーションして取り組みました。



「笹舟」
自分の舟がどこまで流れるか見ています。
「水中の生き物探し」
ざるで、一生懸命生き物を探していました。
ザリガニもいました。


七夕の願い事をつけた笹を燃やしています。
天まで昇る煙に願いをこめていました。
「ウルトラマンになれますように・・・」
おいしいおいしいお昼ご飯の時間。
いろとりどりでおいしそうなお弁当・・・
みんな残さずいただきました。

◆幼児期の「遊び」は、義務教育以降の「学び」につながります。
友達とともに、好奇心をもって、ものごとに取り組むことの楽しさを十分に体験する・・・
このことが豊かな学びにつながっていくのです。
幼稚園の先生は、日々、幼児の遊びへの願いをとらえて支え、
友達とかかわりながら無我夢中で遊べる環境を作り出す努力をしています。
毎月の「幼小連携教育推進委員会」では、幼稚園の先生と小学校の先生が一緒になって、
「幼児が遊びの中で経験していることや学んでいること」を見とる勉強をしています。

各幼稚園での取組は、今後Webサイトからどんどん発信されていくことになります。