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食物アレルギーのことを知ろう!
今週は、各学年の身体測定が行われています。
養護教諭は、この機会を生かし、学年の実態に応じた保健指導を行っています。
今日は2年生の身体計測の日です。
養護教諭は、絵本を使いながら、食物アレルギーに関する保健指導を行いました。
学校生活で最も楽しい時間は給食の時間。(注:校長の場合)
その楽しい時間でも、場合によっては生命に関わるときがあります。
それは、食物アレルギーで重篤な反応が出てしまう場合です。
身近な食品の中にもアレルギーが出やすいものが多くあります。
学校は集団生活をする場ですから、食物アレルギーのある子だけが気を付けていればよいわけではありません。
例えば、遠足のときに「おやつ交換」しないことなどが約束となっています。互いに気を付けて生活することが大事なのです。
(校長が子供のころは、遠足の「おやつ交換」が何よりの楽しみでしたが・・・。時代は大きく変わりました。)
私が本校に着任して3年目になりますが、食物アレルギーの子は年々増加しています。現状では3%強の児童が給食時に何らかの対応が必要な状況となっています。
低学年に対象の児童が多いこともあり、今回の保健指導はとても有効なものになると思います。
体はすくすくと成長する子供たちですが、摂取する食品には十分気を付けていかなければなりません。
学校でも、日々の給食提供には細心の注意を払っています。
毎月、食物アレルギーのある子のための献立を作成していますが、栄養士、養護教諭、管理職がチームになって、誤りがないかどうか繰り返しチェックします。
校長、副校長が読み合わせをして一人一人の献立を確認するのは毎月恒例のこととなりました。
こうした個別の献立表に基づいて、給食室では食物アレルギーに配慮した除去食を作っています。
また、ご家庭から代替品を持参していただく場合もあります。
アレルギー反応でも特に重篤な状態であるアナフィラキシーが心配される児童には、場合によっては、アナフィラキシー症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐためのエピペン(アドレナリン自己注射薬)の対応が必要になることもあります。職員室には、ご家庭からお預かりしたエピペンに大きな名前を書いて吊るしています。(写真では、名前を消去しています。)
万が一のことがあった場合でも、すぐに対応できるよう準備しています。
年度当初にも教職員がアレルギー対応の研修を行っています。(詳しくは、こちら)
教職員も児童も食物アレルギーの理解を深め、安全で楽しい給食の時間にしたいと考えています。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)