滝合だより

3月11日を迎えて

 今から11年前の2011年3月11日午後2時46分、東北地方太平洋沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、この震災被害で2万2千人もの方が亡くなり、未だに2523人の方の行方が分かっていません。今、滝合小学校に通う児童は、当時0~2歳、または生まれていません。震災の記憶は、ほとんどありません。

 昨日は、6年生が「東日本大震災を体験者から学ぶ教室」において、宮城県で震災を経験された方からお話を伺いました。児童の感想を一部抜粋してご紹介します。

 「普段の生活が幸せだということが分かった。震災が起こったら人々の役に立ち尽くしたいと思った。」

 「当たり前ってとても大切なんだなと感じた。」

 「避難所で配られるものに限りのあるなか、工夫をしながら生活をすることの大切さを知った。」

 「いつまでも明日をのんびり待つだけじゃなくて、防災グッズを揃えたり、簡単な応急処置の仕方を覚えたりして、『もしかしたら』に備えていきたいと思いました。」

 「講師の方が『特別な日は3月12日』と言っていたので、自分の心に残ったのは、特別な日は3月11日だと思っていたら違う日で、『明日』を迎えられただけで特別な日というのは、その状況では、今生きられるだけでもかなり幸せなんだなと思った。」

 「備蓄していても足りなくなってしまったり、どこに避難したらよいか分からなくなったりしてしまうので、家族と備蓄についてと、災害が起こったらどこに避難するのかをもう一度話し合ってみようと思った。」

 「大人を子供が助けたと聞き、もしものときは行動したいと思った。」

 「疲れていて体も心も辛い中でも、講師の方の『人を想った行動』はすごいと思った。」

 また、本日の給食は、防災用に備蓄されていたアルファ米を使った「五平餅」がメニューとして出されました。

 食を通して、震災に備える大切さに触れられたのではないでしょうか。

 6時間目には、5年生が震災の話を担任の先生から聞きました。当時の話に興味を示していました。

 

 各教室で、午後2時46分に合わせ、震災で犠牲となられた方々のご冥福をお祈りして、黙祷を捧げました。