推進室情報 2007年
卒園式
冷たく降り続く雨に耐えながら咲いています。
今日は、5つの市立幼稚園で修了証書授与式が行われました。
園長先生から修了証書をいただいた後は、
幼稚園で学んだこと、がんばったこと、楽しかったことなど、たくさんの思い出がスライドショーで映し出されました。
第三幼稚園にて・・・
第七幼稚園にて・・・
平山小学校新校舎の校内LAN整備
新校舎は、オープンスペース、バリアフリー化など、あらゆる面で新しい学校のつくりになっています。
先週は、光ファイバーケーブルを新校舎に引き込み、校内LAN整備を行いました。
メディアセンターは、壁一枚を隔てて図書室とコンピュータルームが隣り合わせになっています。コンピュータルームのLAN配線は完了しました。
児童の学習成果をアルバムに
百草台小の5年生がスタディノートを活用して蓄積した2年間の学習成果を、クラス全員のアルバムとしてCDにまとめました。
担任の山田先生から、「今までの活動を残し、みんなの財産にしたい。」という相談を受けて、
メディアコーディネータがお手伝いさせていただきました。
スタディノートには、作成したノートを簡単にWebページ化できる機能があります。
今回はこの機能を使い、子どもたちが家でも見えるようにCDにまとめました。
目次をクリックすると、それぞれの学習のデータベースが出てきます。
三沢台小学校と交流学習「お気に入りの場所」。
マップ上をクリックすると、それぞれの場所 の紹介ノートが開きます。
◆担任の先生の感想
「スタディノートは、昨年度、4年生の時から使い始めました。
最初はひとつのノートを作成するのにずいぶん時間をかけていましたが、今では1時間もかけずに作れるようになりました。
用意した写真を共有フォルダに入れておくだけで、自分で写真を選んで貼り付けるなど、本当に楽しんで主体的に学習に取り組んでいました。
ノートができあがると大きな達成感を感じたようです。
スタディノートを使う良さの一つに、発信して交流できるということがあります。
作ったノートを三沢台小に発信し、良い交流ができたことは大きな成果でした。」
学校裏サイト
平成20年第1回定例会の一般会計予算特別委員会最終日。
学校裏サイト等についての質問を受けました。
インターネットや携帯電話などは、うまく使えば有効なツールです。
しかし、子ども達がそれに振り回され、正しく理解して使っていないため、人に迷惑をかけたり、傷つけたり、ネガティブな方向にいっているという現実もあります。学校裏サイトはその一つで、社会問題となっています。
このような社会背景の中、日野市が推進しているICT活用教育の目的には大きく3つの柱があります。
1つは授業での活用(授業改善)、
2つ目に校務での活用(校務の情報化)、
そして3つ目に児童・生徒に情報活用能力を育成することです。
この3つ目が、今の問題に大いに関係しています。
日野市では情報安全教育として進めていますが、次の3点を重視して指導しています。
まず、情報を正しく活用することです。
次に情報を科学的に理解することです。インターネットの世界について理解することも含まれます。インターネットには思わぬ落とし穴や危険も潜んでいることも知らせます。裏サイトに書き込んでいた子どもが、その仕組みを全く知らず、「自分の書き込みが全世界に公開されているとは知らなかった・・・」と自分の発信した情報が思わぬ方向へいき、取り返しのつかない状況になったことに驚いたという事例もあります。
最後に、情報社会に参画する態度を育てるということです。ルールやマナーを守ること。自分がやられていやなことはやらないというのはICT活用の場面でも同じことです。思いやりをもったコミュニケーションを図ること、これらはICTに限らず、人として当然のことです。
これらのことを指導していくための教材も学年の発達段階に合わせて整えました。市内全校のすべての学級で使えるようになっています。
また、その他にも授業で使える優良なサイトを推進室のWebサイトで紹介したり、ICT活用NEWSで学校裏サイトの特集を組んだりしてきました。
一方、教員研修として、10月には生活指導主任とICT活用推進委員の先生方を対象にし「ネット上のトラブルの実態とその対策」というテーマで、インターネット協会の専門家による指導をいただく機会を設けました。参加者から、学校裏サイトの実態に驚きの声も聞かれました。
各学校では情報安全教育の年間指導計画を立て、このような指導を計画的に進めています。
保護者の方が集まる公開授業やセーフティ教室に実施している学校もあります。来年度は道徳地区公開講座を、このテーマで実施する計画を立てている学校もあります。
この問題はどうしても家庭との連携が欠かせません。そこで、家庭教育学級と連携して、ネット上の危険から子ども達を守るための研修会を開きました。また、11月の末には市民ホールで著名な講師の方をお呼びして、「学校と家庭とで取組むメディアとのつきあい方学習」というテーマの講演会も開きました。
なお、先日、文部科学省からも小学校6年生の子ども達とその保護者を対象とした「ちょっと待って、ケータイ」というリーフレットが配られたところです。
今後も、家庭との連携を図りながらこの問題に取組んでいきたいと考えています。
小学校1年生も楽しんで使っています
学年末の学習のまとめに、ICTが活躍しています。
日野第三小学校第1学年国語「思い出いっぱい」 ICT活用指導力C-3
1年生の児童が入学してから今日までに書きためてきた作文や観察文などを文集にまとめました。
その中表紙をスタディノートで作成しました。
メディアコーディネータも授業のお手伝いをさせていただきました。児童は、できあがった表紙を友達と見せ合って大喜びでした。
◇担任の先生の感想
「最初は、1年生の子どもたちがちゃんとクリックしたり、文字を打ったりできるか操作面で心配していましたが、
子どもたちの慣れは驚くほど早いものです。
どの子もみんな、楽しそうに表紙作りをしていました。
写真を挿入したり自由に絵を描いたりして、一人一人の自由な発想が生かされ、個性的な表紙が完成しました。」
中学校卒業式
スモモの花が咲きました。(中央公園)
アンズの花が咲き始めました。(中央公園)
花曇りの中、市内8校の中学校で卒業証書授与式が挙行されました。
15歳のひのっ子達が、義務教育を終え、それぞれの進路へと巣立っていきました。
輝かしい未来が待っていることを祈っています。
日野第一中学校と七生中学校。ともに60周年記念式典を終え、61回目の卒業式でした。日野第一中学校は今は仮校舎ですが、一年後は新校舎になります。
単なる発表会ではなく・・・
第6学年国語科「卒業論文」ICT活用指導力C-1・2・3
自分の考えを友達にわかりやすく表現したり伝えたりすることに重点を置き、相互に内容を深めていく学習展開です。
2月1日の研究発表会でこの学習単元の中間部分が公開されましたが、先日、フィナーレである卒業論文発表会が終了しました。
学習の流れは以下の通りです。
(1)各自が卒業論文の構成(項目)を考えました。児童が6年間の思い出を振り返ったり、興味をもったことを追究したりしながら
論文を作成します。
(2)計画にそって、項目ごとにスタディノートでまとめました。
(3)卒業論文の構成の再吟味です。スタディノートのマップ機能で、各項目のノートを整理し、構造化しました。
(4)マップを見合いながら、どのように構成を工夫(修正)したら、考えがより伝わるか、意見を出し合いました。
→先月の研究発表会での公開授業がこの部分でした。
(5)その後、マップを修正し、論文を直しました。試行錯誤を繰り返しました。
(6)完成したマップを見せながら卒業論文の発表会を行いました。
◆この実践では次のような成果が見られました。
◇論文の作成過程で
・従来の紙では伝えにくいことも、画像等により視覚的に伝える工夫をすることができた。
・従来の紙では自分の考えを修正して直すことが困難だったが、何度も修正してよりよいものにできた。
・作成の途中段階で、今まではほとんどなかった意見交換の回数が増え、友達のアドバイスを取り入れることができた。
◇論文の発表段階で
・発表内容の項目をマップ上に整理して示し、見通しをもって発表することができた。(聞き手もわかりやすい)
・データベースの作品は何度もじっくり見てもらうことができる。
(この後の感想交換も容易にでき、さらに内容を深めることも可能)
◆この学習を通して、子ども達の目的意識・相手意識がより高まり、子ども達相互のかかわりあいも深まりました。
最後の発表会では、どの子も堂々と自信にあふれたプレゼンテーションを行うことができました。
国語科の授業において、発表会を行う機会はたくさんあります。
調べてまとめて発表して終わり・・・
友達が何を学んだのかという内容面での感想よりも、声の大きさがどうだったかという技法的な面での感想に終始する・・・
これらは、従来の発表会でよくあった光景です。
1月に出された中教審の答申では、国語科の改善の具体的事項の一つとして、次のことがあげられています。
「日常生活で実際に活用する記録、報告、要約、説明、感想などの言語活動を行う能力を確実に身に付けることができるよう継続的に指導する。
また、課題に応じて基礎的・基本的な知識・技能を活用し、相互に思考を深めたりまとめたりしながら解決していく能力の育成を重視する。」
本実践は、ICTを活用して「相互に思考を深めたりまとめたりしながら解決していく能力の育成」が図られた実践でした。
Google Earthで宇宙の瞬間移動体験
今、国際宇宙ステーション(ISS)では、土井宇宙飛行士による「きぼう」日本実験棟での作業が続いています・・・
日野市の学校でも、授業で地球の外に出る「宇宙の瞬間移動体験」が行われています。
以下、日野第三中学校 中野教諭の、Goole Earthを使った社会科の授業実践です。
第2学年社会科「沖縄の人々と文化」ICT活用指導力B-1・2
「沖縄のイメージを紙に書いてみましょう。」 | まず宇宙から地球に向かいます。宇宙の瞬間移動体験! |
どんどん日本列島に近づいて・・・ | ついに日野第三中学校に到着。 |
「今日は授業で沖縄に連れて行ってあげるよ!では出発!」 | いったん地球の外に出て・・・ |
今度は沖縄に向かいます。 | 沖縄到着! |
沖縄の映像やパンフレットで沖縄の文化等を学び、最後は黒板でまとめます。 |
★授業者の感想
「遠くの地域にまで簡単に移動体験ができ、生徒の意欲を高めるのに効果があります。
コンピュータ上で、鮮明に、 かつ身近に地球(世界)を知ることもできるのは大変便利です。
今までは、資料集などを使っても全員が見ていない場合もありましたが、
このように、プロジェクタで提示することによって生徒全員が顔を上げ、集中して画面を見るようになりました。
生徒も自分自身も楽しんで授業を行っています!」
メディアコーディネータのミーティング
はやいもので今年度もあと2週間・・・。
予約サイトを通して、学期の終わりまでメディアコーディネータの派遣要請が続きます。
毎朝のミーティング以外に、一日のうちで推進室に全員揃う時間があれば、随時勉強会を行い、
それぞれの学校・先生方のニーズに応えられるように、がんばっています。
一雨ごとのあたたかさ
昨夜降った雨はすっかりあがり、今朝からあたたかな一日です。最高気温は19℃とのこと。
★市役所前の桜並木・・・このあたたかさで急に蕾が膨らんできました。
うっすらと天空に上弦の月が見えます。
このサクラの蕾をじっと眺めていると、たまたま歩いていた議員さんが声をかけてくださいました。
「Webにのせるんですか?春めいてきましたね。
家の窓から見える多摩丘陵の木々も、このところなんとなく色が変わってきて、やわらかい色になってきましたよ。」
★中央公園の蕾・・・ウメの次に咲く花は?
シダレウメの花は満開です。そこにお客様が・・・生命の躍動感を感じる季節の到来です。
ミツバチがやってきました。
花の中にもぐりこんで懸命に蜜を集めています。
スモモの蕾です。
アンズの蕾です。