2007年8月の記事一覧
授業の内容を高めるのは教師本来の力
昨日29日(水)、ICT活用のモデル校である平山中学校の校内研修会にお邪魔しました。
機器が導入される2学期は、校内の先生方全員が、各教科で積極的にICTを活用した授業を実践しようと計画されています。
校内研修会の前半は、スタディノート活用法について学んでいただきました。
市内の小学校や全国の中学校の優れた実践例を見ていただきました。 | 最後に、2学期からの授業実践案をマップ上に載せていただきました。 |
スタディノートを活用してどんな授業が実践できるか、以下のようにたくさんの案が出されました。
◇美術では、「鑑賞」で使用したいと思います。生徒が自分の作品を撮影し、クラスでコメントを交換しあいます。
コメントをもらうことで、自分では気づかなかった自分の作品のよさをしったり、また人の作品を見ることで、いろいろな表現のあることが
理解できます。ただ、映像にしてしまうと実際の大きさや、立体作品の場合は360度からみられないので、実物も展示しておきたいです。
◇国語の授業では、次のように活用できると思います。お互いに、何度でも見ることができるというのが良いと思いました。
☆作文指導で生徒の書いた作文をお互いに添削し合う。
☆事例紹介でもあった、スピーチの振り返り。
☆本の紹介文を書く。自分が読んだことのある本には感想を記入するとか、読んでみたい本の投票をするとか。
☆ことわざについて、自分の解釈を書き、お互いの解釈を検討し合う。
☆文章に出てくるものについての写真をみせ、それが何かを書かせる。
校内研修会の後半は、小田和美先生に、ご指導いただきました。
小田先生には、昨年から情報安全教育等で、日野市にご指導いただいています。
校内研修では、「ICTを活用した授業の成果と課題」について、ご指導いただきました。
何故、ICTを活用しなければならないのかという背景を確認し、ICTの活用を「先生が活用すること」「生徒が活用すること」のうち、先生が活用することを中心としたご指導をいただきました。 | 「見せ方で、生徒を引き付けることができるのはICTの効用。そこから、授業の内容にもっていくのは教師本来の力です。」 | |
「web上にはたくさんのコンテンツ(教材)があります。それを見つけて、アレンジして活用するのは教師の力です。」 |
大坂上中学校学校課訪問
あと数日後に始まる新学期を控え、耐震工事と校内LAN工事の最後の仕上げが急ピッチで行われていました。
校舎内に設置された無線LANアンテナ。
市内の小学校と同様に、校舎内どこでもネットワークを活用した授業が展開できるようになります。
セキュリティ対策に工夫が見られました。
きちんと整理された「ICTセキュリティカード」と「暗号化USB」の収納箱です。
差し込まれている教職員の名札で、誰が使用しているのかが、一目で分かります。
大坂上中学校は、小・中連携教育の研究校です。(市、都、国の指定校)
近隣3校の小学校と、研究に関わる指導計画や指導内容について、校務支援システム上の特別の掲示板を通して、
随時連絡したり意見交換しあったりしています。
本日は午後から、研究について各分科会が開かれました。
国語力の向上を目指して
本校は、授業でのICT活用により、児童の学力(国語力)を向上させることを目指しています。
各学年で作成した「ICT活用18項目関連一覧表(縦軸はICT活用指導力、横軸は単元を表し、
それぞれの単元でのICT活用が一目でわかるようになったマトリックス)の検討を行いました。
「話すこと・聞くこと」の力をつけるためのICT活用は・・・
「書くこと」の力をつけるためのICT活用は・・・
「読むこと」の力をつけるためのICT活用は・・・
「言語事項」の基本的な力を定着させるためのICT活用は・・・
2学期の実践に向けて、熱心に智恵を出し合っている先生方です。
先生方が快適に使っていただけるように・・・
深夜・・・
推進室も情報システム課も稼動中。
業者の方によるネットワークに関するシステム作業が夜間に多く行われています。
本日は、校務支援システム開発者による、性能改善のためのサーバーチューニング作業が行われています。
データベースのバージョンアップ、フルに性能を生かすためのチューニング作業です。
2学期開始を目前に控え、先生方が快適に使っていただけるよう、今日・明日の2日間にわたって行っています。
今回の作業は夜間だけではなく、昼間も通して行っています。
正午に、作業の準備が始まってすぐ、学校から問い合わせの電話がありました。
「2学期の準備で週案簿を入力しているのですが、何時何分までぎりぎり使っていいのですか?」・・・
2学期まであと一週間。学校も新学期準備で忙しく動いています。
説明責任を果たす
本日の夏季ICT活用研修は、小学校評価(成績管理)の研修でした。 ICT活用指導力A-4とE-1
研修内容は、午前中は評価について、午後は午前中の評価の理論を生かした校務支援システムの活用についてでした。
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北尾倫彦先生のご講演のVTRから学ぶ (5月のCRT説明会にて) | 「通信簿に関する調査研究」報告書から学ぶ (平成15年国立教育政策研究所) |
このあと、評価の在り方、評価の機能についてまとめていきました。
受講された先生方の評価に対する意識が変わり、理解が深まりました。
いよいよ実践編です。
ペーパーテストでは図れない日々の学習活動をどのように評価していくか、その具体的な評価方法を出し合いました。
この後、校務支援システムを活用して実際に通知表を作成していきました。
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9教科のチームに分かれて、6学年2学期の観点別評価や教科についての所見を入力しました。 | 9教科チームの発表会です。 「成績管理機能」、「ひのっ子宝箱」の活用について理解が一段と深まりました。 |
ひのっ子宝箱、時数・週案機能に加えて、小学校の成績管理機能も、日野市が関係者と一緒に開発したオリジナル機能です。
◇受講された先生方の感想
・午前中の評価についての研修は、なかなか学ぶことができないのでとても勉強になった。
2・3年次研修でも指導していただきたい。成績管理とひのっ子宝箱の活用の仕方がわかったので、2学期から始める。
・今日の研修では、評価のあり方を午前中に改めて学ばせていただいた。
前半のこの研修が、午後の作業の理解につながり、的をしぼった評価の観点を話し合うことができた。
また、成績管理システムに関しては、基本的な操作の方法を知ることができたので、これから一単元や一教科ずつ、段階的に活用し
ていきたい。
・校務支援システムの成績管理については、ずっと気になっていたので、本日の研修は大変意義があった。
「あゆみ」、指導要録、授業改善プランとのリンクが以前から必要不可欠だと思っていたので、研修を受けて、やはりその通りだと再認
識した。本校の「あゆみ」に関しても、変えていければと思う。
・校務支援システムをフル活用することで、より効果的、能率よく校務を進められると実感した。
特に「ひのっ子宝箱」は皆で活用し、“日野市通知表文例集”構想を実現できれば素晴らしいことだと思った。
・最初に評価基準などの入力をしていけば、学期末の観点評価は出しやすい。
通知表作成までの手順は、覚えるまでは大変だが、使いこなせるようになると、学年末の要録を始め、便利な点がたくさんあると感じた。
2学期からは成績と宝箱の機能は使っていきたい。特に宝箱は、皆で取り組まないと意味がないので、学校の他の先生にも広めようと思う。
・ひのっ子宝箱は、日々自分で入力していけば学期末に非常に楽になると思う。
説明責任を果たすためにも日々の積み重ねがそのまま通知表になっているためいいと思う。
パソコンへの入力も慣れればすぐなのだろう。