過去の推進室情報 2008年

2009年1月の記事一覧

道徳で情報モラルを指導

◆本日、道徳授業地区公開講座が、日野第二中学校で開催されました。
   第1学年は、全クラスそろって情報モラルを取り上げました。
  市内全校に導入された情報モラル教材「Net モラル」を使った授業です。
 (ICT活用指導力D-1)

今日のテーマは「ネットいじめ」です。相手の気持ちに立った言動を考えるのがねらいです。
映し出されたアニメーションを見ながらグループごとに議論していました。
 


◆生徒の感想(ワークシートより一部抜粋)
◇言葉や相手の気持ちに気を付けたい
 ・さりげなく書いた言葉から、こんなにたくさんの人が書き込んでしまうことになり、
       とても人を傷つけてしまうことがわかりました。 私も、ちょっと人が傷つく言葉を
       言っていることがあるかもしれないので、これからは言葉に気を付けようと思いました。
   ・軽い気持ちで書き込みをしてはいけないと思いました。自分が言った何気ない一言が、
       相手をすごく傷つけてしまうこともあるので、直接言うときも気を付けた方が良いと
       思いました。
   ・正面から堂々と相手に向き合ったほうが、自分の気持ちは伝わると思いました。
       自分から名乗らないくせに、相手を傷つける言葉を並べるなんてひどいと思います。
       今日の授業で相手の気持ちを学びました。
◇ネット上では気を付けたい
   ・私はケータイもパソコンも持っていないけれど、ケータイなどを持つようになった時に
      今日の授業のことを活かして他人の悪口を  書かないように気を付けたいと思います。
   ・普段からネットでよく遊ぶし楽しいけれど、こわいなあと思いました。自分は絶対に
      やらないようにします!  誹謗・中傷は見ていても気分が悪いので、なくなったら
      いいと思います。
   ・ネットに書くと、違う人たちも見ていてどんどんエスカレートしてしまい、書かれた人は、
      他の誰かわからない人たちにもひどいことを言われて、とてもいやな気持ちになってしまう
      し、不安にもなるということを知りました。
  ・ネットに何かを書き込めばそれがどんどんエスカレートしてしまうから、悪口は絶対に
      書いてはいけないと改めて思いました。
  ・誰が書き込んでいるのかわからない掲示板は、世界中のみんなが自分のことを嫌っているの
      かと思うぐらい不安になります。どんな理由があっても、掲示板に悪口を書き込んでは
      いけません。
  ・相手に目の前で言われるのとネットで書き込まれるのとでは全く違います。 誰に悪口を
      言われているのかも分からずに不安になってしまいます。ネット上でのいじめは卑怯です。
      絶対にやってはいけないと思いました。
  ・書き込みをしたときに見る人が誰だか分からないのがよくないと思います。
      もし、誰が書いたのかが分かる仕組みにしたらネットいじめは減ると思います。
  ・ネットやメールは使い方によっては便利だけれど、使い方を誤ると、簡単に相手を傷つける
      ものに変わってしまいます。
  ・コンピュータも携帯も使い方次第で、人の心を傷つけたりこわい思いをさせてしまいます。
     使い方を間違えると大きな問題になってしまうので、考えて使った方が良いと思いました。

◆日野市では、特別活動や総合的な学習の時間、技術科の授業を通して、すべての学級で、
   この教材を活用しながら情報安全教育を行ってきました。

◆新学習指導要領の道徳には、新たに情報モラルの指導が加えられました。
   中学校だけでなく、小学校も同様です。本日の授業に関連して、新学習指導要領の道徳の解説
   には、以下のように書かれています。「具体的には、例えば、相手の顔が見えないメールと
   顔を合わせての会話との違いを理解し、メールなどが相手に与える影響について考えるなど、
  インターネット等に起因する心のすれ違いなどを題材とした指導が考えられる。また、ネット
  上の法やきまりを守れずに引き起こされた出来事などを題材として授業を進めることも考え
   られる。その際、その問題の根底にある他者への共感や思いやり、法やきまりのもつ意味など
   について生徒が考えを深めることができるように働き掛けることが重要になる。」

◆他者への思いやりの気持ちをもつことや、ルールを守ることの大切さといった道徳的な価値
   は、日常生活でもネット上でも変わりません。また、日常的なコミュニケーションとネット上
   のコミュニケーションも、本質的には変わりません。にもかかわらず、いろいろな問題がネッ
   トを通して起こりうるということを、具体的な題材をもとに考え、話し合うことが大切です。