過去の推進室情報 2008年

2008年5月の記事一覧

日野市のセキュリティ、安全対策が新聞で紹介

最近、都内でも、教員が持ち帰ったUSBなどの記録媒体が紛失する事故が続いています。
先日、日本教育新聞の記者が取材に来られ、その時の記事が掲載されました。
ICTセキュリティカード、暗号化USB、セキュリティポリシーによる情報資産の分類と運用、教員研修、専門家によるセキュリティ運用状況の現場指導等の本市の取組が紹介されました。
今後も、「一人が破れば全滅」という危機管理意識を常にもって運用するように働きかけていきたいと考えています。

日野市の関係する記事は、市政図書室で、毎週一覧にしてエレベータの中に張り出されます。
今回も掲載されました。

インタラクティブスタディを全小学校で積極的に活用するために

昨年度の「ひのっ子21開発委員会(小学校部会)」の研究は、今年度、ICT活用研究委員会の算数実践部会として再構成されました。昨年度の成果は、当サイトの「情報宝箱」にも掲載しています。本年度は、市内の全小学校の算数の授業で、一人一人の理解度に応じてコンピュータで進めるインタラクティブスタディの教材を活用し、子どもたちに確実な学力をつけることを目指します。

ネットいじめの実態とその対処方法

◆午後、情報安全教育研修会を実施しました。
テーマは「ネットいじめの実態とその対処方法」です。講師は、全国Webカウンセリング協議会理事長で、心理療法カウンセラーの安川雅史先生です。安川先生は、全国を回って学校や保護者に現在のいじめ問題や不登校問題の講演会を行っておられます。先月は、衆議院の「青少年問題に関する特別委員会」で、ネット上の有害情報から子ども達を守るための対策について検討する際に参考人としても出席されています。
本日の研修会に、教育部長と推進室の職員も参加しました。


◆講義では、子どもたち自身が立ち上げた「学校裏サイト」というインターネット上の掲示板や、「プロフ」と呼ばれる無料でできる自己紹介サイトの他「チェーンメール」や「なりすましメール」など、携帯電話やネット上のトラブルの実態とその対処法についてご指導いただきました。あわせて、学校は、いじめ・不登校問題に対して何をすべきなのか、また家庭では何をすべきなのかをご指導いただきました。    安川先生の次の言葉が大変印象的でした。
・見なければすむ、知らなければすむ、という問題ではない。放っておくのが一番いけない。
・子どものSOSのサインを見逃さない。いじめに遭っている子には必ず変化がある。
  (身体的にも)学校と保護者のすばやい対応が早期解決につながります。
     改めて、家庭との連携の必要性を感じました。

先生方に、子ども達を安心させる、やわらかい表情づくりのアドバイスもいただきました。

管理職ICT活用研修

◆毎年実施している管理職ICT活用研修。今年で3回目です。初年度より信州大学の東原教授にご指導いただいています。


◆今年度の研修内容は次の2つです。

(1)校務支援システムの積極的な活用について
来月より新たに文書管理機能が追加されますので、まずは、校長先生方に見ていただきました。これにより、文書の流れをスムーズにし、校務の効率化を図りたいと考えています。また、校務の情報化、校務支援システムの活用については、日野市の取組(撮影:潤徳小、日野第三中、平山中)が教員養成を行うためのモジュール型コア教材になりましたので、東原教授より完成間近のコンテンツを紹介していただきました。


(2)教員のICT活用指導力の向上について
3月の文科省の調査、及び転入者研修で実施した転入教員の調査結果から、現時点での日野市の実態がまとまりました。  この結果は当サイトにも掲載しています。


各学校ごとに結果を分析し、グループで話し合いながら対策を考えて、
発表していただきました。
 
 

研修の最後に、テレビ会議で、信州大学附属松本中学校の公開授業の様子を見せていただきました。距離を超えて、授業参観しながらリアルタイムの協議を行うことができ、新しい形の研究授業協議会の可能性を感じました。


◆日野市はICT活用教育3年目を迎えました。
各学校では、校長先生のリーダシップのもとに、校内のICT活用教育推進体制を確立しながら進めてきました。基盤整備に続く日野市の次なる目標は、定着と活用です。今年度は次のことを目標に進めていきます。
・教科における本格的なICT活用による授業の質の向上。
・学校Webサイトの積極的な発信による見える学校づくりです。

評価研修

児童・生徒の学習状況を把握し、指導の在り方の工夫改善を図ることは、教師にとって最も重要な仕事です。毎年、この時期に評価についての教員研修を実施しています。

ねらいは2つ。
(1)CRT(Criterion Referenced Test 目標基準準拠検査)の結果の見方・
           活かし方を身につけること
(2)評価全般についての理解を深めること です。

今年は、「これからの指導と評価」というテーマで、筑波大学名誉教授の辰野千壽先生にご指導いただきました。辰野先生には、CRTを導入した初年度(平成17年度)にもご指導いただきました。今回は2回目です。