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見える学校づくりを目指して
昨年度に市が実施した70の事務事業について、行政評価システム市民評価委員会による評価が行われています。
ICT活用教育に関連する事業や学校教育に関する事業も含まれています。
日野市にこのシステムが導入されて3年目です。
先日、3人の市民評価委員の方へ、各所属長がヒアリングを実施しました。
ヒアリング時間は約30分。事業説明は、冒頭の5分間です。
ポイントとなるペーパー資料を用意して臨んだものの、決められた時間内に理解していただくことに限界を感じました。
行政評価担当課によると、このシステムの価値は、第三者による新たな視点、ヒントをいただくことにある、とのことでしたが・・・
せっかくの貴重な機会です。熱心な市民評価委員の方に、もっと学校を知ってもらいたいと感じました。
そのためには、あらかじめ情報提供を充実させておく必要があります。
また、できれば1年間を通して、現場に足を運んでいただき、
先生方ががんばっている研修の様子や授業での子ども達の生き生きとした様子などを見ていただくことも効果的です。
市の事業は様々ありますが、特に学校教育に関する事業は、実際に学校現場を見ていただく効果は大きいと考えます。
ペーパー上の数字も大事ですが、それだけでは計れないものがたくさんあるからです。
今回の行政評価のヒアリングを通して、
「見える学校づくり」を行い、
市民の方の理解を得るための情報提供を日頃から心掛けておく必要性を改めて感じました。
その一つの方策が学校Webサイトによる発信であると確信しています。
先生方が快適に使っていただけるように・・・
深夜・・・
推進室も情報システム課も稼動中。
業者の方によるネットワークに関するシステム作業が夜間に多く行われています。
本日は、校務支援システム開発者による、性能改善のためのサーバーチューニング作業が行われています。
データベースのバージョンアップ、フルに性能を生かすためのチューニング作業です。
2学期開始を目前に控え、先生方が快適に使っていただけるよう、今日・明日の2日間にわたって行っています。
今回の作業は夜間だけではなく、昼間も通して行っています。
正午に、作業の準備が始まってすぐ、学校から問い合わせの電話がありました。
「2学期の準備で週案簿を入力しているのですが、何時何分までぎりぎり使っていいのですか?」・・・
2学期まであと一週間。学校も新学期準備で忙しく動いています。
説明責任を果たす
本日の夏季ICT活用研修は、小学校評価(成績管理)の研修でした。 ICT活用指導力A-4とE-1
研修内容は、午前中は評価について、午後は午前中の評価の理論を生かした校務支援システムの活用についてでした。
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北尾倫彦先生のご講演のVTRから学ぶ (5月のCRT説明会にて) | 「通信簿に関する調査研究」報告書から学ぶ (平成15年国立教育政策研究所) |
このあと、評価の在り方、評価の機能についてまとめていきました。
受講された先生方の評価に対する意識が変わり、理解が深まりました。
いよいよ実践編です。
ペーパーテストでは図れない日々の学習活動をどのように評価していくか、その具体的な評価方法を出し合いました。
この後、校務支援システムを活用して実際に通知表を作成していきました。
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9教科のチームに分かれて、6学年2学期の観点別評価や教科についての所見を入力しました。 | 9教科チームの発表会です。 「成績管理機能」、「ひのっ子宝箱」の活用について理解が一段と深まりました。 |
ひのっ子宝箱、時数・週案機能に加えて、小学校の成績管理機能も、日野市が関係者と一緒に開発したオリジナル機能です。
◇受講された先生方の感想
・午前中の評価についての研修は、なかなか学ぶことができないのでとても勉強になった。
2・3年次研修でも指導していただきたい。成績管理とひのっ子宝箱の活用の仕方がわかったので、2学期から始める。
・今日の研修では、評価のあり方を午前中に改めて学ばせていただいた。
前半のこの研修が、午後の作業の理解につながり、的をしぼった評価の観点を話し合うことができた。
また、成績管理システムに関しては、基本的な操作の方法を知ることができたので、これから一単元や一教科ずつ、段階的に活用し
ていきたい。
・校務支援システムの成績管理については、ずっと気になっていたので、本日の研修は大変意義があった。
「あゆみ」、指導要録、授業改善プランとのリンクが以前から必要不可欠だと思っていたので、研修を受けて、やはりその通りだと再認
識した。本校の「あゆみ」に関しても、変えていければと思う。
・校務支援システムをフル活用することで、より効果的、能率よく校務を進められると実感した。
特に「ひのっ子宝箱」は皆で活用し、“日野市通知表文例集”構想を実現できれば素晴らしいことだと思った。
・最初に評価基準などの入力をしていけば、学期末の観点評価は出しやすい。
通知表作成までの手順は、覚えるまでは大変だが、使いこなせるようになると、学年末の要録を始め、便利な点がたくさんあると感じた。
2学期からは成績と宝箱の機能は使っていきたい。特に宝箱は、皆で取り組まないと意味がないので、学校の他の先生にも広めようと思う。
・ひのっ子宝箱は、日々自分で入力していけば学期末に非常に楽になると思う。
説明責任を果たすためにも日々の積み重ねがそのまま通知表になっているためいいと思う。
パソコンへの入力も慣れればすぐなのだろう。
謙虚な姿勢で基本を学び続けること
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各自が授業リフレクションで出された課題をまとめ、 具体的な改善策を立てました。 | 全体発表に向けて、グループ共通の課題と、 個人の課題・対応策をまとめました。 |
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全体発表会。 各自が立てた授業改善の重点5項目を発表しました。 |
◇同じ2.3年次の教員として、それぞれに課題があった。その一つ一つが自分にとっての課題とも言え、また、自分の課題も、みんなに
共通している課題ではないかと思った。
私は、謙虚な姿勢で基本を学び続けることが一番大切ではないか、と感じた。
◇昨年は昨年の、今年は今年の自分が持っている課題を改めて確認することができた。
教師は常に自分を見つめなおし、授業を改善し成長していかなければならないと思う。そのことを今回の研修で感じた。
これからも子どもたちの成長のため、がんばっていきたい。
◇リフレクションシートを通して、特にビデオで自分の姿を客観的に見ることで、自分の未熟な点に改めて気づくことができた。
仲間からのコメントやコーディネータの所員の先生の言葉がとても勉強になった。
毎回の授業でメモを取り、子ども一人一人を見ることが、全体指導(一斉指導)においても大きな意味を持ち、子どもが35人いれば35
通りの考え方、それぞれに応じた指導が個に応じた指導であり、子どもを理解していなければできないことに気づいてはっとした。
また、事前準備、教材研究をしっかりとすることで、教師自身が「授業をやりたくてしかたない」という気持ちが、子どもを動かすのだとい
うことを忘れず、努力を重ねていきたい。
◇自分の授業を振り返り、たくさんの課題を見つけることができた。また、他の人の課題を聞き、自分でも新しい発見をすることができた。
より良い授業のためには、丁寧な計画、準備だけではなく、授業の流し方や振り返りが大切であると思う。
これから、2学期、3学期の授業の中で、授業改善に向けて一つ一つの授業を大切にしていきたいと思った。
◇自分が目指す授業へたどり着くために、今の自分に足りない点が明確になってよかった。その足りない点への対処方法の基本的な
理論が確立できてなお良かったと感じている。今回学んだ理論、方法論を具体的に実践していきたいと強く感じる研修だった。
◇改めて自分の授業を見直すと、子どもの力を定着させる授業にはまだなっていないことが良くわかった。
授業の工夫や段取りは少しずつスムーズ担ってきたと思うが、その活動が本当に子どもの学力を伸ばすために有効に働いているの
か疑問に感じた。それは、まとめの時間をきちんと確保されていないことが大きく関係していると気づいた。
授業の組み立て方をもう一度考え直したいと思う。
また、他の学校の様子を見ることができ、掲示の工夫やICTの活用方法など参考にしたいことをたくさん発見した。
交流を通して、自分の姿を振り返ることができたように思う。
2.3年次の先生方は、2学期もグループでチームを組んで、授業リフレクションを行っていきます。
2,3年次研修(授業力UP研修)実施中
ひのっ子の確かな学力の向上のために、日常的に自分の授業を評価し、授業改善に取り組み、授業力を向上させることを目指す研修です。
2,3年次の先生方64名です。
2,3年次研修は年間を通して行っていますが、夏は次の目的のために2日間集中して実施しています。
「自分の授業を振り返り、改善するための手立てを用意し、2学期からの授業改善に生かせるようにする。
・自分は、「わかる授業」「魅力ある授業」の実現のために、どこが達成でき、どこができていないか明らかにすること
・「わかる授業」の実現のための手立てを知り、自分自身が達成できていないところを補う手立てを講ずること
・授業改善に取り組むこと
2.3年次研修をこのような形で実施するのは、今年で4年目です。
研修一日目(8月21日)
それぞれが1学期の授業をVTRに撮り、あらかじめそのVTRを見て振り返り、自己評価(問題点等を課題カードに記入)をしてきました。
昨日の研修では、グループでVTRを見ながらコメントカードを交換し、相互評価を行いました。
授業の振り返り(リフレクション)には、教育センターの所員、指導主事が、それぞれのグループのコーディネート役を務めました。
各グループでの授業リフレクション | 共通の課題をグループで分析・整理 |
一日目のまとめ |
暑さに負けず学び続ける先生方〈2学期まであと2週間〉
ICT活用の研修は、前半と同じ内容のものも含めて連日、教育センターで開催しています。
猛暑が続いていますが、2学期の授業に向けて、先生方は熱心に学び続けています。
★8月17日(金)「授業中の提示 <大きくうつそう(e-黒板、書画カメラの活用)>」
ICT活用指導力基準 B-1 B-2 B-3 B-4
前半は実習時間を多く確保し、操作に自信をつけていただきました。
後半は活用事例をもとに2学期の授業展開案を作成し、全員が発表し、協議しました。
◇受講された先生方の感想
・ 機器は苦手と言う気持ちが強かったのだが、何度も触っているうちに度胸がついた。是非授業に役立てていきたい。
・ 今までは拡大機で作った教材を黒板に提示したり実物を見せたいと思った時に児童の間を回るしかなかった。
これからは、すべて手元で操作できるので、分かりやすく時間の節約にもなって大変有効だと思う。
2学期から使いこなす回数を増やして慣れていきたい。
・ 使ったことのない機器に初めて触れて、技術の進歩はすごいなと思った。
これからは、これまで以上にはっきりとした目的をもって、計画的に授業を準備する必要がある。
しっかりとした授業計画の立案力のアップが求められると思う。
従来の指導法の上に、視覚的に効果の大きい機器を活用することで、子ども達が生き生きと学習する姿が予想できる。
◆e-黒板や書画カメラを活用してどのような授業展開が考えられるか指導略案を作成し、発表し合いました。(以下はその一例)
小学校:国語 (漢字の書き順を提示)
国語 (教材文の提示、イメージマップの提示、児童の作品発表)
算数(単元の導入時の写真提示・・・生活の中で小数の使われている場面)
算数(竹尺の目盛、分度器の目盛)
社会(日野市の地図の提示、児童の作品発表)
理科(昆虫の体のつくりを提示)
体育 (写真を提示し、技のポイントを説明)
図工(完成作品の提示、手順の説明)
自立活動(生活習慣の改善のための生活場面(写真)の振り返り、記録カードの提示)
中学校:国語(漢詩の世界を創造しやすくするための画像提示)
国語(運筆を提示)
社会 (地図帳の提示)
理科(教科書や資料、関連写真の提示)
英語(モデル文を示す際に実物を提示)
★8月20日(月)「情報モラル教育」
ICT活用指導力基準 D-1 D-2 D-3 D-4
講師は、柏市立土南部小学校教諭の西田光昭先生。
講義を受け、日野市で導入されているコンテンツ「Net モラル」の活用方法を学びました。
後半は、グループで情報モラルを扱った授業案を作成し、模擬授業を行いました。
◇受講された先生方の感想
・ 実際にはまだまだマナーを改善しなければいけないネット社会の世界のすぐそばで、子ども達は生活している。
そうした世界に入っていったときに、子ども達が安全に過ごせるためにも、情報モラル教育は、我々の仕事であると改めて感じた。
・ 情報社会の中で生きて行くには、情報モラルと情報安全(危機回避)が必要であることを学んだ。
メールの良さと同時にきちんと伝えることに注意がいること、しかも年齢の若い子どもは経験も少ないから、自分のことを表現すること
で一杯で、他の人の立場や周りのことまでも分かることは難しい。やはり大人が教えてあげることが多いのでは、と思った。
変化する社会に、子どものためにますます研修の必要性を感じた。
・ 知っているようで知らないままにしていることがたくさんあるということを改めて実感した。
子ども達に指導していく上で、まずは自分がもう少し勉強して行く必要があると思う。
また、ネットを使うことをただ恐れるのではなく、このネット社会をどう上手にかつ便利に生かしていくか、いろいろ学んだことを学校に
戻って他の先生方に話したいと思う。
合宿の成果
ひのっ子教育21開発委員会教材作成チームの先生方は、3泊4日の合宿で、教材開発に集中して取り組みました。
日常の研修会では(たとえ全日であっても)、このように集中して取り組むことは不可能です。
時間と講師陣に恵まれた環境で取り組めたことは、作業の効率と内容の吟味につながりました。
今後は、教材作成のノウハウを習得した先生方が指導者となって教え合い、日野市発の教材をどんどん増やしていきたいと考えています。
開発委員の先生方は、合宿を終えて、こんな夢を抱いています。
「ウェブ(インターネット)を利用して家庭学習をしたり、不登校傾向の児童生徒も、学校で受けるのと同じ学習内容を在宅で学習できるようにし、基礎学力を向上させたい。」
「今回のように日野市から発信する価値のある教材をインターネット上にアップして、全国の共通の財産にしていきたい。」
今回の合宿の意義は次のようにまとめることができます。
1 日野市の子ども達が活用できる、個に応じた算数教材の完成
2 日野市でリーダとなる教員の育成
(1) 教材開発を指導できる教員の育成
(2) 教材の活用方法を指導できる教員の育成
(3) 授業(個別指導)の模範を示せる教員の育成
開発委員会合宿中
教材完成に向けてがんばっています。
↑
Web教材の設計図です。
この設計図で、教材の画面展開がわかります。
開発完成の算数Web教材は次の通りです。
1年 たしざんとひきざん
2年 テープ図を使おう
2年 テープ図でばっちり
2年 ひきざんになれよう
2年 ひきざんばっちり
3年 あまりのあるわりざん
4年 直角で数える
4年 直角を90個に分ける
4年 180°より小さい角
4年 180°より大きい角
4年 三角定規の角
5年 計算のきまり
5年 和や差をふくんだ割合
日野市発の教材を作成中
昨日より20日まで、3泊4日の、ひのっ子教育21開発委員会教材作成チームの合宿を行っています。
スタディライターを使ってのe-Learning算数教材の開発です。
講師として、信州大学の東原教授をはじめ、研究室OBで長野県内の指導主事、現職の先生8名が集まって下さいました。
指導にあたって下さっている先生方は、すでに優れた教材をたくさん開発されており、今回は、開発委員一人一人に、ワンツーマンで、作成した教材の修正指導をしてくださっています。
委員の先生方は、日野市発の教材が子ども達に活用されるように、がんばっています。
今は、日野市の先生方が、ひたすら長野の優れた先生方からノウハウを学んでいますが、
そのうちに、一緒に教材を作り合える場に仲間入りできる日がくるのではないか・・・と期待しています。
以下、指導に当たって下さっている長野の先生方の声です。
◆教材つくりからしばらく遠ざかっていましたが,今回の日野の先生方の作った教材を体験させていただいて,教材つくりに対する熱意と教材や児童に対する造詣の深さに圧倒されるばかりでした,自分もこれから日野の先生に負けないように教材つくりに励みたいと思います。K.K
◆昨年の夏,冬,そして今年の夏と,教材の出来上がっていく様子を見させていただいています。回を追うごとに,研修会での会話が教材作りの技術的な話から授業での子どもの姿の話に移り変わっているのが,教材が本物になってきてるのを実感させてくれています。日野の先生方の子どもたちに寄せる温かい気持ちが伝わってきます。教材作りは意欲と時間が必要です。こうした研修の場をしっかりと確保していることが,日野の教育の素晴らしさを支えているのだなぁと改めて感心させられました。来週から長野県は2学期が始まりますが,日野の先生方のパワーをいただいて,自分も頑張りたいと思います。 Nari
◆会場では,「こんな聞き方をしても子どもはわからないね」とか,「子どもはここで間違えるとどんな学習をするの?」と,相談する声がそこらじゅうから聞こえてきます。「こんな真剣に指導を考えていらっしゃる先生方に教えてもらっている日野の子どもたちはしあわせだな」と思います。負けないように頑張らないと!! Yama
◆教材開発をしている先生が「教材を作るって楽しいんですね」と話されました。どうしてかなあと考えました。一緒に1画面ずつ作りながら,「そうか,教材を作るとき子どもたちの顔を思い出しているからだ。」ということに気づきました。できあがった教材を日野市の子どもたちがキラキラした目をしながら問題に取り組む姿が楽しみです。後1日,がんばりましょう。 Aki
地球環境を考える・・・
暑い毎日が続いています。
市役所も定時を過ぎるとすぐに28℃設定の冷房が切れ、サウナ状態になります。
窓を開けると、まだまだ暑い風とにぎやかな蝉時雨・・・・。
思わず、地球の温暖化について考えさせられてしまいます。
今週から、市役所1階のロビーにて、環境に関する展示会を行っています。(8月24日(金)まで)
テーマは、「環境都市日野市をめざして-手をつなぐ市民・企業・行政-」
日々の生活の中でできること・・・推進室では、ごみの減量、ペーパーレス化に取り組んでいます。
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日野市は、緑と清流の多い、豊かな自然環境の素敵な街です。
環境保全課、緑と清流課からも、夏休みの自由研究に役立つ学習会や工作、観測会、自然観察会の紹介を受けました。
<学習会>
8月18日(土)「顕微鏡下の世界-カビの胞子、プランクトン-などを見よう」 指導:青木環境情報センター長(東京農工大名誉教授)
<工作>
8月22日(水)「太陽セルを使って、 エコハウスを作ろう」
<観測会>
8月24日(金)「星空の観測会-木星や流れ星を学校の屋上で見よう-」 指導:都立日野高校天文部
<自然観察会>
8月25日(土)「ああ おもしろい 虫の声 (浅川・多摩川の河原)」 指導:中原直子氏(昆虫研究家、日本直翅類学会会員)
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