推進室情報 2007年
メディアコーディネータの一日(その2)
今日のメディアコーディネータも大忙し・・・
授業支援、スタディノートの年度更新作業(名簿登録)、ソフトのインストール作業、明日の校内研修会準備、CMSレクチャー等
4人は朝から、それぞれの学校へ出かけていきました。
今日の訪問先は、3つの小学校と2つの中学校・・・・そして5つの幼稚園です。
コンピュータ室のサーバ機で作業
6年生の子ども達と国語の授業
早く室に戻った者がヘルプデスク担当
幼稚園の訪問は今日が初めてです。
夏に公立幼稚園はCMSを導入しますので、その開設に向けて、各園で園長先生と打合せを行いました。
メディアコーディネータの一日(その1)
最近、メディアコーディネータの派遣要請が増えています。
推進室での朝のミーティングが終わると、4人はそれぞれ散っていきます。4人の顔が揃うのは夕方以降です。
中には、要請された学校からなかなか戻って来ない時もあります。
職員室にいると、「ちょっと聞きたいことがあるのですが・・・」「それが終わったら、少し相談にのってください・・・」
と、次々に声がかかるようです。
次の学校への訪問予定があると、なかなか先生方のお声に応えることは難しいようです。
メディアコーディネータにとってはうれしい悲劇です・・・
今日のメディアコーディネータは、授業支援、クラブ活動支援、プリンター機器設定、CMSのレクチャー等、5つの学校を訪問しました。
校長先生、副校長先生に、CMSでの発信方法をレクチャーしているところです。
「これなら毎日発信できる!」と言っていただけたようで、喜んで室に戻ってきました。
実践報告から見えてきた指導のポイント
【中学校部会】
文部科学省の「教員のICT活用指導力」に示された観点別に、役立つWebサイト、指導事例を紹介していくことになりました。
【小学校部会】
この1か月間に、Web教材(インタラクティブ・スタディ用教材のStudy21)を活用した2人の先生から実践報告がありました。
「これまでの机間指導では、一人一人の児童をよく見ているようで実は見えていなかったことに気づかされた。」
「一斉指導の中ではできていたと思っていた児童が、実はあるところで、つまずいていたことが見つかった。」
「自分のペースで取り組めば、みんなできるようになる可能性を感じた。」
《この感想をお聞きになった講師の東原教授のコメント》
「私の言いたかったことは、みんな言われてしまいました・・・
教師は、とかく一斉指導をしたがる。一斉指導は、もちろんよさはあるが、その限界を補完する指導法を取り入れる必要がある。
コンピュータを活用した個別指導の力をつけていきましょう。」
いい教材を活用すれば、子どもの姿から、ICT活用の利点や、指導のポイントが自然に見えてくることを実感しました。
学校が見えてきました・・・
今日も3つの学校から問い合わせがありました。
携帯電話からの投稿方法についてです。
遠足、校外学習、移動教室、修学旅行の訪問先から、リアルタイムに学校のWebサイトへ投稿することができます。
携帯電話のメールに画像を添付すると、現地の今の様子を知らせることができます。
先日は、2日間の移動教室で、22回の発信をしてくださった学校がありました。
事前に保護者の方に伝え、保護者の方は楽しみに待っていてくださったということです。
日野市は「見える学校づくり」を目指しています。
子ども達の輝き、ささやかでも教育的な意義のある取組、先生方のがんばり等、次々に紹介されています。
各学校の更新率も上がってきています。
これからが楽しみです・・・
中教研総会
市内の中学校の先生方が、平山中学校の食堂に集まりました。
1年間、それぞれの教科部会で、実践研究を進めていきます。
昨年度の会長の校長先生の挨拶
「学ばざれば牆(かき)に面す」
ICTについてどんどん吸収して学んでいきましょう。そして活用していきましょう。指導力アップにつながります。
加島教育長の挨拶
教育改革の目標は、いい授業を展開することにあります。
先生方が自主的に実践研究に取り組んでいること、各学校が連合していることに、本研究会の意義があります。
日野市は、ICTの最先端を行こうとしています。
各部で可能な限り、ICTを活用した実践を進めましょう。
会の後半は、講演会です。
「子どもたちの命は今」というテーマで、日野市学校保健会会長の須賀康正先生より講演をいただきました。
小児科医としてのご経験を通して、「命」そして「死」について感動的なお話をいただきました。
「子どもたちには、自分というものをしっかり見つめてほしい。自分はとるに足らない存在なのではなく、生きていることそのことがすばらしいことなんだと強調したい・・・・医療、教育、福祉にかかわる者は、それぞれの立場でそれぞれの目で子どもをしっかり見抜くことが求められている。」
初任者研修・・・「ICT活用指導力をつける」
教育センターのコンピュータ室にあるコンピュータを、講堂に運んでの研修です。学校と同じように校内LAN(無線)の威力発揮です。
(1)日野市のセキュリティ対策はしっかり守られています。
ポリシーをしっかり守って運用していきましょう
(講義、日野市が見本となったDVD教材視聴)
(2)なぜ学校教育にコンピュータが導入されたのでしょうか・・・
(グループ討議、発表、webサイト教材閲覧)
(3)コンピュータと教師の役割、ICTを活用した授業
(講義、実践紹介、演習)
★「ICT活用指導力」の基準を学びました。
5つのカテゴリー18の項目を全員で確認し、一人一人web上でチェックしました。
最後は、18項目の中の1つを選んで、どんな活用をしていくかを、スタディノートで
まとめました。
⇒<初任者の先生が書かれた内容>
◇今日の研修を受けて、コンピューターには無限の可能性があるなと思いました。
まず、私は、ICT活用指導能力のチェックリストのB-1にあるように、学習に関する生徒の興味関心を高めるために、資料を効果的に提示したいと思います。具体的には、国語科の古典の授業の導入で百人一首を拡大してみせることに使いたいと思います。
◇特別支援でどのように活用できるのかを考えながら研修を受けました。読み聞かせのときや、全体で何かをするとき、たとえば遊びのルール説明や、授業で作った作品の紹介、また、平仮名、カタカナ、漢字の拡大表示などに活用できると思いました。生活科の学習では、育てている植物の成長をデジカメで撮ったものを、記録に残して、気づいたこと、見つけたことなど観察記録を作ること、また、それをみんなで共有しながら学習することもできるのではないかと思いました。
様々な機能をしっかり活用し、実践できるようにしたいです。
◇今回の研修を受けて、授業において積極的にICTを活用して指導して行きたいと思いました。
現在、中学校1年生の数学は正の数、負の数を学習しています。計算でつまずく生徒も出てきたので、生徒が理解して解くことができるような活用法があれば・・・と思いました。また、立体図形などの学習においては、回転体がどのようなものかを言葉で説明するより、e-黒板などを利用すると視覚的に捉えやすいと思いました。
少しずつ、活用して行けたらと思います。
◇なぜ,学校教育にコンピュータを導入したのかをふまえ,自らのICT活用指導力を身につけるには,実際に使用してみないと自分のものにはならないことを再認識した。
私は,まだCAIを活用していないので,ぜひ授業ではコンピュータ支援の授業を行っていきたい。児童の関心・意欲を高めることができ,児童がなぜその問題でつまずくのか明確に児童に把握してもらいたいからである。そのためには,まず自分自身で問題を解き,どのような問題がでるのかを事前に解いておかなければならないと思う。また,それは,どんな児童のつまずきがあるのか自分の気づきにもつながる。
平山小学校教育委員会訪問
昨日5月14日(月)は、今年度第1回目の教育委員会訪問でした。
訪問先は平山小学校です。
日野市教育委員会の研究課題校として、子ども達の基礎・基本の確実な定着を目指して、3年間にわたって授業改善の研究に取り組んできた学校であり、文部科学省学力向上拠点形成事業推進校でもあります。
全クラスの授業を見せていただきました。6年生では、ICTを活用した授業が展開されていました。
第6学年算数 インタラクティブ・スタディ(study21)を活用した個別学習です。
初めてこのソフトを活用した授業を行うということで、メディアコーディネータ2名も応援です。
子どもの理解状況を教師用コンピュータで確認し、すぐに指導に入ります。
黒板は児童の思考を整理するもので全面を使います。授業以外のことには一切使いません。
ちょっとした連絡や時間割は、黒板横のホワイトボードで・・・全クラスで活用されています。
研究授業後の参加者及び授業者によるリフレクションシートの結果を協議会で分析します。
時系列に張り出された2枚のカードにより、授業を振り返ります。
ひの新撰組まつり
ICT活用教育・・・日野市は先進の教育に取り組んでいますが、歴史と文化の香る街です。
ちょうど今、12日、13日(昨日と今日)の2日間にわたって開催されていた「第10回 ひの新撰組まつり」が終了したところです。
市役所前の中央公園と道路もメイン会場となり、全国からの参加者が集まり、大盛況でした。
このまつりは、市制35周年と土方歳三没後135周年を記念して、日野市のまちおこしの一環として始められたもので、
平成10年から、日野市と市民、市内の団体、企業が協働して作り上げています。
みこしかつぎに参加された市内の小学校の校長先生もいらっしゃいました。
(下の写真はクリックすると拡大されます。)
昨日の「隊士コンテスト」で選ばれた土方歳三、 新撰組ゆかりの地である会津若松、流山、京都、
近藤勇、井上源三郎、沖田総司の登場です。 茨城玉造、市谷試衛館 滝野川からも参加がありました。
二番隊は日野市役所の職員です。 総勢400名以上がパレードに参加しました。
パフォーマンスも行い、大活躍でした。 最後に中央公園に大集合です。
実践家の説得力
市役所で研修会や会議があると、時々、先生方が推進室に立ち寄ってくださいます。
いろいろ学校の様子を聞かせていただいています。今日もいいお話を聞かせていただきました。
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養護部会の帰りに、養護の先生が顔を見せてくださいました。
養護部会は、校務支援システムの保健管理機能について、自主的な研修会を何度も開いています。
どの学校もよく活用されています。
今日も前向きな取組を聞かせてくださいました。
「身体計測・検診の結果の入力は手間がかかるけれど、統計データが得られ、これが非常に価値がある。この研修を予定している。」
「来室記録から、一人一人の子どもの状況を把握できてよい。この活用を広めたい。」
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夜、モデル校の主幹の先生と研究主任の先生が校内研究、授業の相談にお見えになりました。
お話ししているうちに、校務支援システムのことが話題になりました。
「この半年で教職員はごく自然にコンピュータを活用するようになった。朝は全員コンピュータを立ち上げて情報を確認している。
先日、校務支援が使えなくなったトラブルの時に、改めて使わないことの不便さ、使っていることの便利さを実感した。」
「校務支援システムは、校務を分担し平均化する。みんなで仕事を分かち合うことができる。
全員がやらなくてはいけなくなるし、今までのように、できる先生のところに仕事が集中することがなくなる。」
「校務支援システムにより組織力が高まる。管理職は仕事を振るだけでなく、確認するという重要な役割を担う。
管理権限者(管理職・主幹等)は、どのように仕事を分担するか、アイディアをもたないとよい活用ができない。」
校務支援システムが、学校の組織としての力を高めることにつながる・・・という発想に驚きました。
その他、うまく活用できていない学校への対策等、いい知恵をたくさんいただきました。
実践家の説得力に感動しました。
学校の実践を支える重要な会議
この会議の「ICT活用実践部会(メンバー:モデル校、推進校の管理職、先生方の合計10名)」は、先月末にすでに開いています。
昨日は、学校の実践を支える基盤とも言える「環境整備策定部会」「ICT活用推進部会」「教員研修部会」のメンバーが集まりました。
メンバーは、情報システム課長、庶務課長、学校課長、ICT活用推進室長とそれぞれの部署の担当者及び指導主事の合計12名です。
日野市のICT活用教育のCIO的な存在である東原教授も参加してくださいました。
会議の事務局は教育センターの二人の所員が務めてくださっています。昨日は所長も出席されました。
これまで、この会議で、多く施策を提案してきました。
3年目の今年度は、目標を達成させるとともに、今後の日野市のICT活用教育計画も策定していきます。