過去の推進室情報 2008年

2008年8月の記事一覧

道徳の授業の組み立てを考える

◆新学習指導要領に対応した教育課題研修「道徳教育の充実」を実施しました。(7月31日)


◆午前中は、優れた実践をもつ市内の2人の教諭(東光寺小学校 堀竹蝶子教諭、平山中学校
    池本ユウ子教諭)の実践発表を通して、新学習指導要領に向けた道徳教育について考える内
    容です。午後は、いのちの電話の古川幸先生(元 日野市の中学校のスクールカウンセ
    ラー)にお話しいただきました。


◆受講した先生方の感想です。


◇午前中は、新学習指導要領改訂のポイントが明確になり、また、道徳教育の課題と配慮すべ
    き点について学ぶことができ、参考になりました。新学習指導要領を踏まえた学習指導案や
    資料も示していただいたのでありがたかったです。中学校の事例は、プレゼンテーションの
    スライドを見ながら、どんな授業をしているのかが具体的にわかり、小・中連携の観点から
    も参考になりました。本日学んだ3つのポイント「問題意識を大切にした学習にすること、
    共感的追究を広げる学習にすること、多様な価値観が生きた学習にすること」を常に確認し
    ながら、「ねらい」と「身に付けさせたい心」を明確にして、授業の組み立てを考えていき
    たいと思います。21年度の教育課程の編成について、夏季休業中に考えたいと思います。
 

◇午後の講師の先生のお話は大変わかりやすく参考になりました。自己分析させていただきた
    り、それをもとに今後のことを考えさせていただいたり、振り返りの時間をもつことがで
    き、本当にありがたかったです。受講した皆さんのそれぞれの価値観も聞かせていただき、
    なるほどと思うことが多々ありました。それら一つ一つに丁寧にコメントされる先生の姿勢
    にも学ばされました。意見を言うこと、注意をすること一つにしても、言い方、表現の仕方
    はたくさんあります。もっと自分をトレーニングしていく必要を感じました。

生涯にわたって古典を親む生徒を育てる

◆新学習指導要領に対応した教育課題研修「伝統や文化に関する教育の充実(中学校国語科教
    員対象)」を実施しました。(8月1日)新学習指導要領の国語科では古典が重視されまし
    た。小・中学校ともに〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕が新設されていま
    す。その概要は、小学校第5・6学年で「古典について解説した文章を読み、昔の人のもの
    の見方や感じ方を知ること」、中学校第1学年で「古典の世界に触れること」、第2学年で
  「古典の世界を楽しむこと」、第3学年で「古典を読み,その世界に親しむこと」となってい
    ます。

◆新学習指導要領での古典の扱い、古典に関する教材と指導のポイントについて、
    信州大学の西一夫先生に講義していただきました。
 

◆受講した先生方の感想です。

◇古典を教育する目的や実際の指導方法など普段から疑問に思っているポイントを的確に教え
    ていただき、大変参考になりました。講義の中で、祇園精舎の鐘や五行思想のお話も興味深
    く聞かせていただきました。少人数の講義で、あてられたりしてヒヤヒヤしましたが、久し
    ぶりに大学生に戻ったような感覚で楽しく有意義な時間を過ごさせていただきました。昔自
    分が受けた「原文尊重」の授業が変わりつつあることに一抹の寂しさも感じますが、まず古
    典を「楽しむ」「親しむ」様な授業づくりを目指して今後工夫していきたいと思います。教
    材研究をもっとせねば!指導書はあまり使ってはだめですね。図書館に通って文献を調べて
    いた初心に戻りたいと思っています。

◇久しぶりに大学の先生の授業を受ける事ができ、とても有意義かつ楽しい時間でした。子ど
    もたちは文学を楽しむというよりは「答え」しかも「正答」を求めたがります。国語は「正
    答」の先にある「感覚」をとぎすます教科だと思います。「正答」を知った上で楽しいと感
    じさせることができたら良いなあと常々思っていますがなかなかうまくいきません。本日の
    講義の中に出てきた五行思想ですが、子どもたちの好きな漫画でも多用されています。子ど
    もたちが普段から親しんでいる古典の知識から古典を学問として楽しめるような授業ができ
    るように頑張ります。今後は、教材研究で「いかに子どもたちの生活とつなげられるか」に
    重点を置いていきたいと思います。

◇新学習指導要領においての言語力の育成に関することが詳しくわかりました。国語科におけ
    る古典の教育の重要性を感じ、より深い教材研究が必要であると感じました。方角や色と
    いった知識が学習を広げ、現代の我々の生活にどうつなげていけるかが大切であるとわか
    り、生涯にわたって古典を親しんでくれる生徒を育てられたらいいと思いました。日本語の
    口頭言語と書記言語のこともお話の中で関係が少し見え、国語教育の奥深さや楽しさ、可能
    性の広がりを感じることができました。また、今後のために、旧暦についての勉強をし、生
    徒たちに教科書教材+αを与えられるようにしたいと思います。

英語活動は担任が中心となって

新学習指導要領に対応した教育課題研修「英語活動(小学校段階における外国語活動)」を実施しました。(8月7日)英語活動(外国語活動)は、小学校高学年で、総合的な学習の時間とは別に週1コマ程度実施することになります。ただし、教科としてのは位置付けではありません。ねらいは、英語(外国語)を通じて、言語や文化について体験的に理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、英語(外国語)の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養うことです。

  
 
英語活動の研修会の講師は、さいたま市立
大谷口小学校の荒木大輔先生です。
荒木先生は、小学校英語活動の大家である
渡邉寛治先生の教えを受けられ、実践家としての第一人者でいらっしゃいます。
 
午後は演習です。いくつかコミュ二ヶーション活動を実際にやってみました。
これは、Head,shoulders,kneedsand Toes(体の名称)のシーンです。
楽しみながら取り組みました。


★受講した先生方の感想です。

◇英語活動が導入されることになった背景、学校での英語活動の目標や指導計画の立て方、担
    任の役割など、先行して実践研修を進められてきたお立場から分りやすく教えていただきま
    した。午後は、実際にゲーム他コミュニケーション活動を教えていただき、授業のイメージ
    がつかめました。今までALT主体の授業でしたが、担任が中心となって作成する授業に改善
    していきたいと思います。

◇なぜ、小学校で英語が必要なのか、どのようなことを目標にして進めていけばよいか等がよ
    くわかりました。理論が理解できたので、その上で新学習指導要領や研修ガイドブックなど
    を改めて読み、目標を頭にしっかり入れて取り組んでいきたいと思いました。紹介していた
    だいたゲームなどは自分でもやってみることができそうです。子どもの知的好奇心を満たす
    活動、伝え合うことの大切さ等を生かした活動を工夫していきたいと思います。今日のお話
    で「子どもが明るくなった」「雰囲気がよくなった」という変容が見られたら成功なのだと
    知り、楽しみになってきました。自分でも楽しみながら明るく元気に指導していきたいで
    す。
   

◇以下の疑問点が理解できました。
    ・なぜ小学校に英語活動が必要か。
    ・指導すべき内容について(資質を重視するということ)
    ・実際に学習の流れと担任の役割について(今までALTに丸投げの状態でしたが、授業を進
        めるのはあくまでも担任であり、区切りの指揮をとるのも担任であることが大切)
        現場の実際に英語活動を推進されている先生の話を聞けたので、大変参考になりありがた
        かったです。今日の研修を生かして授業作りを工夫していこうと思います。

学校のICT化推進する仕組づくり

日本教育新聞の本日発行(8月11・18日合同発行)の記事に、日野市が掲載されました。連載「解説」のコーナーです。テーマは 「学校のICT化推進する“学校CIO・教育CIO”  校長が方針決定、行政は支援体制を」。文部科学省が7月22日に報道発表した「学校のICT化のサポート体制の在り方について-教育の情報化の計画的かつ組織的な推進のために-」の報告書に関するものです。

概要はこちら →    http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/07/08072301.htm

この報告書については、これから、文部科学省のWebサイト上に掲載されるとのことです。

報告書の中では、「教育CIO」「学校CIO」「ICT支援員」を置くことが提唱されており、日野市の事例も紹介されています。日野市のサポート体制の在り方などが、全国の見本になることは大変光栄なことです。「実績に裏付けられた専門家の知恵を生かすこと、市を挙げて推進していく体制を整えることが成功の秘けつ」であることです。幸いにも日野市は「人」に恵まれました。子どもたちのために力を尽くそうというメンバーの熱い思いが理事者の理解を得て、市の主要施策になったわけです。報告書にはいくつか事例があげられていますが、CIOも、ICT支援員も、それぞれの自治体の環境は皆違うため、標準的な例を示しても同じようにいくものではありません。大切なのは、むしろ、行政職、校長、専門家、企業がうまく出合い、ビジョンを共有し、現実のものとしていく仕組です。
その仕組は、自治体、メンバーによりいろいろな形式があっていいのではないでしょうか。

ICT活用教育の新たなリーダーと仲間の誕生



★ICTパワー合宿に参加した先生方の感想です。

☆理科ねっとわーくを活用した授業づくりが目的でしたが、授業力のまだ足りない自分にとっ
   ては基本的なことから発展的なことまでを学ぶことができました。講師の先生方はもちろ
   ん、ベテランの先生方のお話もありがたかったです。理科ねっとわーくは1学期から活用は
   していたもののコンテンツありきの授業をしていたからうまくいかなかったのかなと思いま
   す。今後は授業のねらいを大切にして取り組んで行きたいと思います。3日間、たくさんの
   準備やご指導をいただいたことに感謝いたします。

☆ベテランの先生方が誰よりも活躍されていたことが心に残りました(準備や自主研修も含め
    て)。教材作成はゼロからのスタートでしたが、技術面や内容面でたくさんサポートしてい
    ただき感謝しています。今回の成果は教材作成を通してスタディライターの基本操作ができ
    るようになったこと、ベテランの先生方のノウハウをいただけたこと、理科グループの方々
    から理科ねっとわーくの活用法について可能性を見せていただいたことです。今回の作成し
    た教材は手直しすることが山ほどありますが、2学期の授業に使えるように改良していきま
    す。

☆様々なソフトがあり、自分たちで作っていけることにびっくりしました。自分の目的にあわ
    せて教材を作ることができると、ねらいにそった活用ができるので有効だと思いました。し
    かし自分にはまだまだ難しいとも思いました。がんばります。理科ねっとわーくは、ねらい
    に合わせたコンテンツの活用、子どもの考えを引き出すためのコンテンツの活用、子どもが
    もっと知りたいと思えるような活用を考えていかなければならないいうことを学びました。
    今後、このことをよく考えていきます。また、いろいろな人の意見や活用方法を知り、勉強
    になりました。

☆理科ねっとわーくおすすめコンテンツの発表に向けて、メンバーで議論しながら練り上げた
    ことが心に残っています。全体の発表会で、指導案に何を載せるべきか、何がポイントなの
    か、発問を載せるべきだといった話し合いが今後に生かせる学びとなりました。また、算数
    のソフトの活用については授業の幅を広げる可能性を感じました。


☆理科ねっとわーくの有効性を見いだそうと短時間ではありますが集中して取り組めたこと、
    そこで他の教諭と知識、意見を交流でき、多くのものを得られたのが成果です。初任者の時
    は、自分のものを作り上げるのに精一杯で他の教諭の情報まで頭が回らなかったのですが、
    5年たって、ここ大成荘で自分の成長に気づけたことが心に残ります。初任者の時は東原先
    生の話がすごく高度で難しく感じられていたのですが、この合宿で先生のご指導がとても心
    にしみ、こんな難しい指摘・見方をたった一言でできるのだと、指導者としての在り方も学
    ぶことができ、本当にうれしく思いました。

☆Cabriソフトでの作図がこれからの教材開発、教材研究に役に立つと思いました。CASA、
    Cabri を使いながら2学期の指導に生かしていきたいと思います。若い皆さんと一緒で、
    こちらもいろいいろな意味で刺激を受けました。自分にできることはできるだけやってお役
    に立てたらと思います。少々きついことも申し上げましたが、これからもしっかり研修して
    いって欲しいと思います。

画面右から 東原先生、森下さん、西尾さん


★3日間、研修を支えて下さったサポートスタップの感想です。

☆夜を徹して学ぼうとされている先生方の熱意を感じました。
    日野の先生方はすごいパワーをお持ちです。(森下)
☆3日間を通して、参加されている先生方の表情がどんどん変わってきたのを実感しました。
    最初は硬い表情をされていた先生も、発表会では、こちらが圧倒されるようなパワーを感じ
    ました。(西尾)

 

★最後に、3日間、時には裏方として、時には的確かつ鋭いご指導をくださった東原先生のコ
    メントです。今思えば,私が日野市の教育の情報化にかかわらさせていただいたきっかけ
    は,5年前の,ここ大成荘の初任者研修といえます.その翌年には,教育の情報化プランを
    策定するお手伝いをしました.そして,3年目にICT活用教育推進室が設置され,小学校
    の情報環境整備,4年目に中学校の整備と続き,その間に校務支援システムの導入や日々発
    信できる学校Webサイトへのリニューアルも行われました.この物的環境整備は人的な環境
    整備と組み合わされたとき初めて効果を発揮します.日野市のいわば人的環境整備といえる
    ものは,5年前の大成荘での初任者研修からスタートしたわけです.その後,情報システム
    課の協力のもとに,ICT活用教育推進室長,メディアコーディネータによる推進と支援に
    支えられて,管理職も,一般の先生方も,事務の方も,教職員全員が,様々な研修をベース
    に,それぞれの役割を最大限に発揮して,教育の情報化のために活躍してくださっていま
    す.「コンピュータ等を指導に活用できる先生100%」の最初の目的を達成した日野市の
    新たな目標は,ICTの活用によって,教員が自分の指導力を一段と向上させ,授業をはじ
    め,学級経営,地域との連携などのもととなる人間関係力や企画力に至るまで,教師として
    の様々な力量をさらに高めることです.今回の「ICTパワー合宿」での先生方の活動は,
    与えられた研修課題をこなすのではなく,目的意識の共通性から自然発生的に構成された仲
    間たちで,子どもたちや市内の先生方を思い浮かべたとき必然的に出てくる具体的なゴール
    を定め,最適な役割分担で取り組まれ,私の期待を遥かに凌ぐ成果をあげられました.日野
    市の中で,年齢を問わず,ICT活用教育の新たなリーダーと仲間が生まれていることを実
    感した研修会でした.

宿泊研修で学んだことを生かしていく



初任者研修宿泊研修会に参加した初任者の先生の感想です。
子ども達とともに学びながら、未来の教育界を担っていくべき存在になる先生方です。

☆いつもとは違う場所での研修で、気持ちは高まる反面、いつも以上に時間など集団行動や礼
    儀というものを意識させられました。講師の先生のお話からは、改めて授業を計画する際に
    気を付けていきたいことを確認させていただくことができました。伝えたいことをねらいを
    もって伝えていきたいと思います。また、たくさんのゲームや自然と体験する活動を教えて
    いただきました。2学期からどんどん生かしていきたいと感じました。

☆これまで、野外活動や自然体験活動について「教師の思い」という考え方があまりありませ
    んでした。プログラムとして組まれているからやるという印象でした。しかし、今回の研修
    で、1日目に「子ども達に味わわせたい体験活動」を考え意見交換できたのは、私にとって
    一番の収穫だったと思います。パワーポイントで企画する際も、まず自分の思いやねらいを
    明確にして考えることができました。これからも子ども達にこうなって欲しいという姿を常
    に考えて指導計画を作っていきたいです。

☆自然体験活動では、多くのゲームを通して「自然の豊かさやおもしろさ」を感じることがで
    きました。子ども達にもこのように感じさせるためには、実際にたっぷり自然にひたらせる
    ことが重要だとわかりました。「見えるもの」だけでなく「見えないもの」に気づかせる工
    夫をあらゆる授業や学級活動に取り入れる必要性を学ぶことができました。また、パワーポ
    イントの効果的な使い方を学べてとても勉強になりました。今回のようなプレゼンにおいて
    も、人を引きつけるようなスライドを作れるよう努力していきたいです。

☆今回の研修を通して学んだことは2つあります。
    1つ目は体験活動を通して自然の中のものを様々な角度から見られるようになったことで
    す。葉っぱの色のグラデーションであったり、葉には様々な特徴があることなど、普段はあ
    まり意識していないことを気づかせていただきました。2つ目は、協力することの大切さで
    す。キャンプファイヤーでの班活動、それからパワーポイントを使っての指導計画作りで
    も、周りの仲間に助けられながら完成することができました。この研修で学んだこと、感じ
    たことを今後の教育活動で役立てていきたいと思います。

☆今回の研修では、様々な体験活動を自ら体験し、また自然体験活動の歴史や必要性などを体
    系的に学ぶことができました。この研修を通して感じたことは「人とのかかわり」がとても
    大切であるということです。グループ活動での協力体制はもちろんのことですが、この研修
    について考えてみても、非常に多くの方のサポートが合ってこそ成立していることに気づき
    ました。この研修を通じて学んだことを今後の職務に生かし、人への感謝の気持ちを忘れず
    に努めていきたいと思います。

ICTパワー合宿の成果

ICTパワー合宿最終日。
  
3日間、最適な研修環境になるように準備して下さった東原先生を初めとする信州大学スタッフ。サーバーを立て、すべてのコンピュータをLANでつなぎます。
 早起きして、自主的に研修環境構築の
お手伝いをしている教育センターの
大澤先生と受講者の先生方。
  
 実は、昨日の夜の自主研修後、ケーブルの
巻き方など、ICT環境設定の裏方としての
基本的なレクチャーもいただきました。
  ビデオ撮影は、教育センターの河野先生。
  
算数チームと理科チームが合同でそれぞれの成果を発表し合い、意見交換しました。
特に理科ねっとわーくのコンテンツを活用した授業案については、
厳しい意見が飛び交いました。今後の修正に向けての貴重な意見です。
「そのコンテンツを提示して、子どもは本当に理解できるのか」
「教師の自己満足の授業ではないか」
「教師が次々と提示しても子どもは消化不良になるだけ」
「コンテンツは精選して子どもに考えさせる時間を取るべき」
「子ども自らが問題解決の手段としてコンテンツを活用する授業が必要」
「子どもが主体的に学べるような授業展開の工夫が必要」
「コンテンツを提示する際の言葉かけ(発問)が重要」
 



算数チームの先生方が作成したコンテンツです。さっそく、昨日紹介を受けたCabriの
ソフトで、第4学年の四角形や第5学年の図形を学ぶ教材を開発しました。
 

ベテラン教諭が、「インタラクティブ・スタディの評価画面の見方」の解説を作成しました。


インタラクティブ・スタディの教材開発をしました。
(第1学年:たしざんひきざん 第2学年:長さ 第4学年:およその数 )
 


理科ねっとわーくを活用した理科の授業指導案。
 
 

理科ねっとわーく活用法のガイドを作成しました。(日野市オリジナル活用目的別)

目から鱗・・・最後のミニ講義

初任者研修3日目。
今朝も朝から良い天気です。


昨日の野外体験活動を生かして、各自、指導計画を作成しました。
その概要をプレゼンテーションソフトを用いて発表します。
これは、各教科や総合的な学習の時間に、児童・生徒が体験活動から学んだことをまとめ、
表現する学習につながります。
ICT活用指導力C-3

★初任者の先生方の作成しているスライドをご覧になった東原先生が、急遽、ミニ講義をして
くださいました。わずか30分でズバリとポイントを押さえた講義です。
講義中、初任者の先生から、感動する声があがりました 。
「目から鱗」、貴重な時間だったようです。
  


【東原先生ワンポイントレッスン】

☆作成途中のスライドをチェックしてみましょう
 ・表題は?
 ・文字の大きさは?
 ・派手なアニメーションはNG

☆プレゼンテーションソフトを授業で使う時のコツ
  完成させたものを見せるのではなく、黒板と同じようにその場で書く。

☆発表で失敗しないためのコツ
  ・「あれ?プロジェクターで映らない。どうして?」
              ・・・コンピュータの画面を絶対に出させるコツ
  ・提示した画面を読み上げるだけではだめ。語りと画面の組み合わせで訴える。
   (画面は文章だったり、構造的に整理した図であったり・・・)
  ・「スライドショーの画面切替は,矢印キー ↓ ↑ で」・・・・マウスは使わない.

★スライドの修正後は一人一人の発表です。



★3日間のすべての行程を終え、大成荘の清水所長に参加していただき、閉校式を行いました。
清水所長には、野外活動の講師の先生の紹介や、ICT環境を作る際に大変お世話になりました。

★夕方、セミの声がにぎやかな市役所に戻ってきました。
出迎えた浮須参事のお話を聴いて解散です。



それにしても東京はなんて暑いのでしょう。
八ヶ岳高原で学べた3日間は最高の環境でした・・・

野外活動を企画する

初任者研修宿泊研修会2日目。
日中はすばらしい天気に恵まれました。

野外活動の講師は財団法人キープ協会の若林正冶先生です。
 


アイスブレーク(体ほぐし・心ほぐし)のゲームを教わりました。


大成荘周辺でネーチャーゲームを体験しました。

   
野外活動のまとめです。「体験学習法の循環学習プロセス」、これをもとに、野外活動の指導計画づくりに取り組みました。「企画づくりに大切な6つの力・・・アイディア力、柔らかな発想力、マーケティング力、豊かな発想力、つかみ力、伝える力」

高原の朝

雲一つない澄みきった青い空。
透き通るような風が高原の木々を吹きぬけます。
  
 青空の下の大成荘

 清流のせせらぎ

  
 
                            くっきりと見える八ヶ岳

            さわやかな高原の道

ICTパワー合宿はパワー全開


ICTパワー合宿2日目。

 
午前中は、ひのっ子教育21開発委員会(理科ねっとわーく)と、ICT活用研究委員会算数部会との合同研修です。国士舘大学の茅野公穂先生の講義、演習を受けました。
国の調査等から、全体的な傾向として、図形の認識が弱いという課題が見られます。
中学校へのつながりを視野に入れながら、この現状を解決する方策について考える機会をもちました。動的幾何学環境の授業での活用についてヒントをいただき、図形を操作・変形できるCabri3D、Cabri?を紹介していただきました。

 
午後は、算数チーム、理科チームに分かれての自主研修です。
算数チームは、インタラクティブ・スタディ教材の1.2年生教材について、話し合いました。その後、各自の教材開発を行いました。長野市から、教材開発の実践者である堀越則夫先生も応援に駆けつけてくださいました。

 
理科チームは、2学期に実践する理科ねっとわーくを活用した授業の指導案作成に取りかかりました。また、「自分のお勧めコンテンツ」の発表会を行いました。

八ヶ岳高原大成荘に来ています

日野市立八ヶ岳高原大成荘に来ています。
八ヶ岳高原も昼間は蒸し暑かったのですが、夜は涼しい風が吹いています。
今日から3日間、初任者研修宿泊研修会と、ICTパワー合宿が行われています。

今朝の日野は、真夏の太陽が照りつけていました。
目指す八ヶ岳高原方面には積乱雲・・・
激しい雷雨の中を走り抜けるようにして、宿に到着しました。
夕方には雨も上がり、今日は予定通りのスケジュールで進みました。

★ICTパワー合宿
  ICTパワー合宿とは、理科の研究を行っている“ひのっ子教育21開発委員会”と、算数の研究を行っている“ICT活用研究委員会実践部会”の合同合宿のことです。
  
 講師の信州大学 東原義訓先生(左)と三崎隆先生(右)

三崎先生に、理科の授業の基礎と、理科ねっとわーくを活用した理科の授業のあり方についてご指導いただきました。

  夕食後は、東原先生によるCASAの教材開発入門についての講義です。

★初任者研修宿泊研修会
  明日の野外活動に向けての演習です。
もっとも印象深い自分の野外活動体験と、子どもたちに体験させたい野外活動は・・・。
 飯ごう炊さん 
  キャンプファイアー

地元の農家の方から学ぶ

新学習指導要領に対応した教育課題研修「食育(社会の変化への対応の観点から教科等を横断して改善すべき事項)」を実施しました。学校課の丸副主幹に研修のコーディネートをお願いしました。栄養士の方、産業振興課の職員、地元の農家の方のご協力を得て、研修を実施することができました。
 

★以下、丸副主幹の研修レポートです。

東京の里山(日野市百草)で「農業で生活する」というライフスタイルをかたくなに守り、ほぼ自給自足の生活をされている石坂昌子さんが本日の講師でした。自家の庭や畑を会場に日野の伝統的な文化や技術を体験する教室「自然のめぐみを楽しむ会」で年間を通して、「味噌の仕込み」「草木染」「しめ縄づくり」などを伝承されています。そんな石坂さんに「地粉で作るすいとん」「しそジュース」「茄子の塩もみ」の調理実習のご指導いただきました。
農家のお母さんたちが作る食事は、素早く、素材の味を生かした、愛情たっぷりの料理だということがよくわかりました。地粉の団子は歯ごたえがありおいしかったです。すいとんを初めて食べたという先生もいらっしゃいました。日野では昔から終戦記念日に「すいとん」を食べる習慣もあるそうです。「しそジュース」はクエン酸で色がワインレッドに変わった瞬間、理科の実験みたいーとの声も・・・ 「茄子の塩もみ」は、みょうがと大葉、それぞれで塩もみしたシンプルなものでしたが石坂家の採れたて野菜の素材の味をたっぷり味わえた研修でした。
本物の味、旬のもの、身近な材料を肩肘はらず食す。これぞ「食育」の原点だと思いました。
石坂さんは化粧水も自家製、ハンドクリームでもあり、ヘルペスの薬でもあり、アトピーにも効く、それは「どくだみ」で作るそうです。お手伝いいただいた日野市女性農業者の会「みちくさ会」の方々、「みちくさ会」担当の産業振興課の方ありがとうございました。

◆受講者の先生の感想です。

◇食育はバランスよくとることが大切だと思っていましたが、見た目の色で考えていくことも
    できることがわかりました。子ども達にはわかりやすいし、時間のない保護者などにもやり 
    やすい(考えやすい)方法だと思いました。実習では地元の野菜をふんだんに使ったすいと
    んをいただき、初めて作ったので、とてもおいしく感じました。切り方も好きでよいとのこ
    とで、子どもたちにも実習させられると思います。シソジュースもはじめは緑色だというこ
    とを知らなかったので、これも授業でやれば子ども達が大喜びするだろうと思いました。子
    ども達に、家庭科の栄養素の授業の中で、教科書にのっているものだけでなく、今日のお話
    の中で出てきたことも伝えていきたいです。

◇午前の部の講義では、まず食生活をふりかえることが大切ということ、そして“食”に対する
    情報が多い中、何を自分のものとして取り入れるか、食生活が生活リズムを整えるというこ
    とが印象的でした。午後の部の実践では、同じテーブルになった人と会話をしながら、一緒
    に作ること、そして食べること、何気ないけれど、現代の生活の中で少なくなってきている
    ことを感じました。食べることは、生きていく上で欠かすことができないことであり、園児
    や保護者には食の大切さを知らせ、同僚には今回の内容をもとに、園内研に少しでも生かせ
    たら…と思いました。

◇「食育とは、栄養観を育てること、栄養観は人生観」という勝山先生の言葉が心に残りまし
    た。時間栄養学というのは初めて聞きましたが、「朝の果物は金、昼の果物は銀、夜の果物
    は銅」というのを昔聞いたことがありました。昔の人は格言のようにして、きちんと“食
    育”をしていたと思いますが、情報氾濫の現代は、かえって正しい知識でなく、よけいな情報
    ばかりです。児童の栄養は保護者が担っていますが、そこがうまくいかないのが現状です。
    学校(教師)が担わざるを得ない現状なので、自分自身もあふれる情報に踊らされることな
    く、正しい栄養の知識をもっている必要を痛感します。本日は新しい知識も含め、楽しく栄
    養について学ぶことができました。調理実習もお野菜たっぷりいただいて、幸せでした。今
    年度の校内研で「食育」を核にして研究を進めているので、本日の内容を取り入れていきた
    いと思います。単なる知識としての栄養学ではなく、実生活に生かせる食育を目指します。
  「選んで食べられる子」が目標なので、“松花堂弁当型”“5色揃え”を参考にさせていただきま
    す。本校も農家の方に協力していただいているので、地野菜、農業体験を活用した食育にも
    取り組んでいきたいです。

授業のねらいに合わせて効果的に使えたら・・・

夏季ICT活用教育研修7日目。


「児童・生徒の活用 授業中の提示(プレゼンテーションソフト)」の研修です。
  ICT活用指導力B-1,2,3,4 C-2,3
プレゼンテーションソフトを活用して教材を作成し、授業を組み立てる研修会です。
研修会の後半は自作の教材を提示しながらミニ授業を行いました。
  


◆受講した先生の感想です。

◇午前中は、プレゼンテーションソフトの基本操作を学びました。
 大学の頃に、あまりプレゼンテーションソフトを使用していなかった為、とても勉強になり
    ました。又、明日から初任者研修もあるため、事前にプレゼンテーションソフトを学ぶこと
    ができ、明日から使用できると思うと今からワクワクしています。午後は、プレゼンテー
    ションソフトを用いた授業準備をしました。午前中の丁寧な説明のおかげで、午後は十分に
    活用することができました。私自身、着実な成果がみられた1日でした。

◇これまで、プレゼンテーションソフトは一応説明書は読んだものの、なんとなく使っていた
    ので、今回この研修で、どんな機能があるかがわかって大変勉強になりました。また、e-黒
    板を利用した発表で、他の先生方のプレゼンテーションを見て、「こういう使い方があるん
    だな。」という発見があったことと、同時に、まだまだ奥が深いプレゼンテーションソフト
    であることを実感し、ますます興味がもてました。今後も、授業で活用しながらレベルアッ
    プしていきたいと思います。

◇市内の様々な先生方の様々の教科のプレゼンテーションソフト教材を見ることができ、それ
    ぞれの工夫におどろきました。子どもでなくとも、おもわず見入ってしまうような効果を用
    いたり、シンプルでも理解しやすい表示方法であったり、すぐにでも実践してみたくなるも
    のばかりでした。プレゼンテーションソフトのテンポよい表示や、効果音、アニメーション
    などの機能を、授業のねらいに合わせて効果的に使えたら良いと思います。

◇プレゼンテーションソフトの使い方を分かりやすく説明していただき、疑問点は、担当の方
    にアドバイスをもらって解決できました。2学期からの授業に活用できる教材を作成でき
    て、充実した研修会になったと思います。児童がより深く理解するために、児童が操作しな
    がら進める教材について、もっと研究、開発していきたいです。

日野のすばらしい自然を誇りに思う

新学習指導要領に対応した教育課題研修「環境教育(社会の変化への対応の観点から教科等を横断して改善すべき事項)」を実施しました。

暑い一日でしたが、日野市環境情報センターの杉浦忠機さんを講師に、日野の自然を探索しました。午前中は高幡不動境内付近を歩き、雑木林や丘陵の植物をウオッチング、午後は浅川の水辺で水生生物のウオッチングを行いました。
 
 

◆受講した先生の感想です。

◇日野の自然がこんなに豊かなことを改めて知りました。日野市には台地や様々な地形と生物
    の多様性があることがわかりました。他に誇れるものです。今後は子ども達をもっと野外に
    連れ出す機会をもっと増やそうと思いました。

◇日野市はすばらしい自然と同時に素晴らしい施設や人材に恵まれていることを知り、心強く
    思いました。子ども時代の体験が環境に目を向ける第一歩になると思うので、専門家の方に
    ご指導いただきながら、2学期の生活科で取り組んでいきます。

◇植物の名前と特徴をたくさん教えていただき、興味深く聞きました。身の回りの雑草や雑木
    林にも名前や由来がわかると親しみがわくものだなと思いました。水生生物の種類で水のき
    れいさがわかるという話にも興味をもちました。思っていたよりもたくさんの生物がいて、
    川にもぐっと親しみがわき、この美しい自然を守りたいという気持ちになりました。

◇今までは植物や生物の知識が全く無かったので困ることばかりでした。今日の研修で、植物
    の特徴や見分け方、観察の仕方、名称の由来を知り、興味深くなりました。特に、モテない
    鳥の話や蝶道については、中学生にもわかりやすく、すぐにでも話してあげられると思いま
    した。2学期は、総合的な学習の時間で、1年生に日野市の自然について学ばせます。今日の
    資料や知識を活用できたらと思います。

悪意のある道具にしないために

夏季ICT活用教育研修6日目。


「情報モラル」の研修です。ICT活用指導力D-1,2,3,4
小・中学校全校に導入されているソフト「Netモラル」を活用した授業を組み立てる研修です。
研修会中に放映されたNHK教育「ネットいじめに向き合うために」も視聴しました。

  
子ども達の現状についての話し合い 

「Net モラル」教材研究 

  
 ミニ授業の発表

 
◆受講した先生の感想です。

◇30歳以上の大人は、インターネットや携帯電話のなかった時代を知っているため、「情報
    を外界に発信すること」「外界の情報を受け取ること」への慎重さがある程度ありますが、
    子ども達は生まれたときからコンピュータや携帯電話が身近にあったので疑いなく使ってい
    るような気がします。機械は便利なものですが、それを使うのはあくまでも人間であり、そ
    の使う相手側の人間の気持ちしだいで悪意ある道具になったり、知識無く使うと思いかけず
    加害者になってしまうことを再認識させるため、情報モラル教育が必要であると改めて気づ
    かされました。

◇中学校の先生や他校の先生、保健室の先生と、現場の現状を交えて話を聞くことができたの
    で、とても勉強になりました。現状は、子ども達の方が先に行っていて、大人の方がついて
    いっていないことがよくわかりました。この教材が学校に導入されていることが知っていま
    したので、2学期は実際の児童の様子を考えながら積極的に活用していこうと思います。保
    護者会でも使えると思います。

Innovative Teachers Day 2008

本日、学校のICT化と効果的な活用を考えるイベントが東京ミッドタウンで開かれました。
このイベントは今回で3回目だそうです。

5月早々に、文部科学省の参与を務めておられる小泉教授が推進室を訪問された際、このイベントへの参加を依頼されました。
日野市は2つのセッションに、パネリストとして登壇しました。

下の画像は、応援に駆けつけてくれたICTサポートスタップが撮影し、送ってくれたものです。

 
                                                     セッション
「学校の情報システム管理について~簡単に安全に運用するにはどうするべきか~」
                                  村田企画調整課長がパネリストとして登壇。

 
         セッション「教育CIOの役割を考える~ICT活用を根付かせる体制作り~」
                                        推進室長がパネリストとして登壇。

古典(落語)に学ぶ

新学習指導要領に対応した教育課題研修「伝統や文化に関する教育の充実」を実施しました。
今日の研修のテーマは“古典(落語)に学ぶ”です。

講師として噺家にきていただきました。
前半は落語について語っていただき、後半は実際に落語三席を講演していただきました。
 

◆受講者の先生の感想です。

◇落語はあまりなじみがなかったのですが、初心者にもわかりやすく解説していただき、興味
    がわきました。せんすや手ぬぐいを使った所作も、さすがにプロだなあと思いました。語り
    かけるような話しぶりに教室での話し方を見直そうと思いました。

◇日本の伝統話芸をたっぷりと楽しむことができ、貴重な体験でした。人間関係(人と人との
    コミュニケーション)において、大人とは限らず対子どもにも、落語のオチや地口、シャレ
    につながる精神をもって接すると、ゆとりが生まれ、豊かになってくると感じました。

◇落語とは「人間の業の肯定」というお話があったが、日本人庶民の人生観、つらい世を生き
    ていく気持ちのもちようの知恵を感じました。また、表の教育、裏の教育というお話もあり
    ましたが、どんな ◆受講者の先生の感想です。

◇落語はあまりなじみがなかったのですが、初心者にもわかりやすく解説していただき、興味
    がわきました。せんすや手ぬぐいを使った所作も、さすがにプロだなあと思いました。語り
    かけるような話しぶりに教室での話し方を見直そうと思いました。

◇日本の伝統話芸をたっぷりと楽しむことができ、貴重な体験でした。人間関係(人と人との
    コミュニケーション)において、大人とは限らず対子どもにも、落語のオチや地口、シャレ
    につながる精神をもって接すると、ゆとりが生まれ、豊かになってくると感じました。

◇落語とは「人間の業の肯定」というお話があったが、日本人庶民の人生観、つらい世を生き
    ていく気持ちのもちようの知恵を感じました。また、表の教育、裏の教育というお話もあり
    ましたが、どんな