2008年8月の記事一覧
夏季休業中のICTに関する校内研修
メディアコーディネータも、派遣要請のあった学校へ、校内研修支援に伺いました。
日野市の学校が組織で動いており、ICTに関してもOJTが活性化してきた・・・ということを実感しています。
日野第五小学校:校務支援システムの成績管理の研修。教務主任の先生が中心となり、ICT担当の先生もその補佐役を務めました。メディアコーディネータは、事前に教務主任の先生の相談を受け、レクチャーに伺いました。当日は補佐役です。
日野第二小学校:インタラクティブ・スタディの活用研修。2学期の授業に向けた教材設定、評価画面の活用法の研修です。研究主任の先生が中心となり、市内の他校の実践者も講師として参加です。(ICT活用委員会算数実践部会のメンバー)
七生中学校:校務支援システムの活用についての研修。教務主任が中心となりました。
学校評価に関する研修
内容は学校評価についてです。
日野市では、学校がこれまでも行ってきた学校評価を発展させ、
学校運営や教育内容の改善・充実につなげるようなシステムを構築するために、
今年度は、校長、副校長、主幹教諭を対象にした学校評価に関する学校組織マネジメント研修を、年度当初と夏にそれぞれ2回ずつ実施しています。
5月に学校評価プロジェクトチームを立ち上げて、評価を視野に入れた学校経営重点計画表を検討し、まとめています。
この学校経営重点計画表は、各学校が目指す教育をどのように行っていくかについて、
理念に終わることなく具体的で検証可能な経営目標を設定し、それを実行するための手立てや評価までを見通したものです。
近々試案としてまとめる予定となっており、各学校は、この学校評価プロジェクトチームの試案に基づき、10月までにそれぞれ学校経営重点計画表を作成する準備を進めていきます。
全庁のサポート体制
校務支援システムのサーバーの調子が悪く、始業前から、情報システム課、庶務課の職員がすぐに推進室に集まり、その対応に追われていました。(幸い午前中には復旧しました)
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水量の増した浅川(写真提供:滝合小学校) | 新井橋から都心方面に向かって・・ |
今日のようなことがあってもパニックになりません。
「正常に動いていて当然」のシステムの裏側には、それを支える職員と全庁のサポート体制があります。学校もまた、システムには必ずトラブルが起こる可能性があることを理解してくれています。朝から校務支援システムの校内掲示板によるペーパーレス職員会議を予定していた学校が、急遽、共有フォルダによるペーパーレス会議に切り替えるといった一幕もありました・・・
緊急対応本部となった推進室。情報システム課とは日常的に連携が図られており、
いざというときも心強い支援をいただいています。
ICTサポートスタッフの感想(夏季ICT活用教育研修)
以下の感想は原文そのまま掲載させていただきました。
◇プレゼンソフト、ICT機器担当
夏季研修ではいろいろとありがとうございました。
書画カメラ、e-黒板の研修については、人数は少なかったのですが充実した内容で研修が
出来たのではないかと思います。先生方の授業形式での発表はかなり好評だったとお聞きし
ました。PowerPointはどういうわけか大人気でしたが、先生方はきっと書画カメラ・e-黒板
などは普段の授業でだいぶ利活用しているんだと思います。来年度は、さらに応用で、ICT
機器とソフトを組み合わせてさらに一歩進んだ研修内容で実施できたら、と思っておりま
す。NETモラルの講習もチラッとだけ、拝見しましたがこちらも少人数ということで、かな
り密な研修ができたのではないかと思います。先生の模擬授業も大変興味深く、こちらもい
ろいろと勉強になりました。今後ともICTサポートスタッフとして頑張って行きたいと思っ
ていますのでよろしくお願い致します。(富士電機ITソリューション Iさん)
◇書画カメラ担当
・夏季研修会では、司会進行ありがとうございました。
昨年も同様の研修会をさせていただきましたが、今年は、模擬授業を取り入れました。
模擬授業は、実際の授業に結びついた操作をすることできました。
また、積極的な先生方ばかりで、楽しく研修ができ、ICT活用授業を行う為には、機器の
操作技術だけでないということも感じました。メーカーという立場としても、先生のアイ
デアは勉強になりました。また、e-黒板と書画カメラを一緒に使用することにより、製品
としての改善点も見えてきました。2学期から、楽しくICT機器を活用していただければ幸
いです。ありがとうございました。(カシオ計算機 Nさん)
・夏期講習お疲れ様でした!
私自身はICT講習会への参加は今年が初めてにも拘らず8月20日の会の午前中のみの参加で
大変失礼致しました。講習会では先生方の熱意が伝わり、機器に対する不安や苦手意識
も、「子どもたちのために!」という思いで吹き飛ばしているように感じられました。
講習会への参加人数は昨年よりも少なかったようですが設置・起動などをじっくり体験し
て頂けたのではないかと思います。(もう充分使える先生方が増えたというのもあるので
しょうね。)今後もICTサポートスタッフの一員として先生方、そして子どもたちにとっ
て理想的なICT環境を作るお手伝いができればと思いますのでどうぞ宜しくお願いいたし
ます。ありがとうございました。(カシオ計算機 Mさん)
◇e-黒板担当
夏季研修会では本当にお世話になりました。
今回、実際に模擬授業を行なっていただく機会が設けられたので、より実践的な研修会に
なったのではないかと思います。また、メーカーとしても「実際にどう使う」という部分を
今回いろいろと学ばせていただきました。やはり、普段授業をされている先生方のアイデア
はすごいと思いました。また、模擬授業では先生方から感想を聞くことができたので、さら
に発表に広がりが生まれたのではないかと思います。スムーズな進行、本当にありがとうご
ざいました。2学期もさらに活用が広がり、いろいろな授業でご利用いただけるといいなと
思います。今後もどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
(内田洋行 Yさん)
◇スタディノート・インタラクティブスタディ担当
4日間研修会に参加させて頂きありがとうございました。
メディアコーディネーターの皆様お世話になりました。4月からスタディの支援業務に携わ
り、まだまだ勉強中の私にとって大変実りある研修会になりました。重ねてお礼申し上げま
す。特に、研修を行う立場と受講される先生方の間に立つことで気付けた点があります。
自分がお伝えする側にいる時は、?操作手順→?実用例→?このソフトを使用することで子供
達が得られるメリット・・・ などの順に重点をおいていました。しかし、一番に?をお伝
えすることが大切だと気付きました。先生方は、ソフトを利用することで得られる利点を何
となく理解なさっています。そのなんとなくを具体的な利点に変えることで、利用頻度が高
くなると思いました。また操作も全てをお伝えするのではなく、希望する実用例に沿って
絞ってお伝えすることで、より簡単に使用できると思って頂けるのではないかと思いまし
た。今回気付いた事をこれから行う研修会にいかしていきたいと思います。また、先輩のメ
ディアコーディネーターの方から更に学び、同時期にスタートされた方と切磋琢磨しなが
ら、先生方のサポートに力を注いで日野市のICT活用教育を活性化していきたいと思ってお
ります。これからも、どうぞ宜しくお願い致します。
(シャープシステムプロダクト Mさん)
◇情報モラル研修担当
研修会ではお世話になりました。
参加された先生方の人数は少なかったのですが、とても密度の濃い研修会ができました。
今年は、昨年までの研修会から、一歩レベルアップした取り組みとして模擬授業を考え、
先生方一人一人に発表していただくという時間をとりました。先生方は皆さん真剣に授業の
中身を考えていらっしゃいました。感想を書いていただきましたが、もっと授業内容を検討
する時間が欲しかったと書いていらっしゃる先生が多かったのには驚きました。日ごろは多
忙なので、じっくりと教材研究される時間がつくれるのは夏休みの研修会としてはとても意
義があるのではないかと思いました。夏休み明けに、今回、考えていただいた授業内容で、
実際に授業してくれたら嬉しく思います。少しでも、日野市様のICTサポーターとして力に
なれれば嬉しく思います。今後もよろしくお願いします。(広教 Oさん)
◇デジタルカメラ活用担当
夏季研修会の進行及びサポートしていただきありがとうございました。
お陰様で参加された先生方は初めて画像ソフトを使用した方がほとんどだったと思いますが
研修がスムーズに進行できました。特に校務用名刺作成の実習の際は、メディアコーディ
ネータの方々がサポートして下さりとても助かりました。毎年、日野市様の研修は参加され
る先生方の研修内容について学ぼうとする意欲がとても感じられ研修がやりやすいです。
参加された先生方は学級通信やホームページ作成等に活用していただければと思います。
どうもありがとうございました。(市川ソフト Tさん)
夏季ICT活用教育研修が終了しました(MCの感想)
今年の受講者数はのべ260名(受講者実数147名)でした。
すべての研修会で、ICTを活用した授業のイメージをもつこと、簡単な計画案をたてることを目的としました。2学期の実践が期待されます。
★以下、メディアコーディネータの感想です。
◇先生方が楽しみながら研修会を受けられているという印象が強く残りました。
朝から夕方までの長い時間にもかかわらず、意欲的に学ばれている姿に感動しました。
私自身もICTの授業での使い方を今より学び、今後、さらに先生方の支援に役立つよう心
がけたいと思います。(O)
◇先生方のミニ授業が、深く心に残っています。
書画カメラやe-黒板、Netモラルなど、それぞれの研修会ごとに決まったテーマの中で実演し
ていただいたミニ授業は、参加された先生によってさまざまでした。改めて、ICTは先生方の
多様な使い方にフィットする道具なのだと感じました。メディアコーディネータは、ICTの活
用方法を先生方にお伝えしていく立場にあります。今後はさらに、自分自身が視野を広げる
こと、見識を深めることに努めたいと思います。(S)
◇夏季研修会が始まった当初は、他に負けない研修会にしようと、何とか上手いことやろうと
躍起になっていた気がします。しかし、様々な研修会を経験し、そこで多くの先生方とやり
とりさせていただくうちに、研修会というのは参加される先生方と一緒に創り上げていくも
のなのかもしれないと思うようになりました。実際に、研修会中は何度も先生方に助けてい
ただきました。即興で模擬授業をしてくださった先生、アッと驚くICT活用のアイディアを見
せてくださった先生、そして暑い中、長い坂を上って研修会に参加してくださった全ての先
生に感謝いたします。どうもありがとうございました。(M)
◇研修会を通して、自分自身もたくさんのことを学ばせていただきました。
たくさんの先生と交流でき、学校でのICTの活用状況を聞くことができました。
参加された先生方には、ICT機器の操作はもちろん、授業での活用の意見交換や模擬授業をし
ていただきました。こうした研修を通して、感動したことがあります。それは、パソコンが
苦手だとおっしゃりながら参加された先生も、さすがに教材を見極める力が非常に高いとい
うことです。「なるほど、こういう活用の仕方をすれば、学習意欲が高まったり、生徒・児
童同士が学び合える時間ができるんだ」と、自分では今まで気がつかなかったことを知るこ
とができました。今後も、先生方の授業のお手伝いをさせていただきながら、逆に、先生方
の経験や教材観を参考にして学んでいきたいと思います。
本当にありがとうございました。(K)
毎日、教育センターでの研修後、推進室で当日の研修の反省と、
翌日の打ち合わせを行ってきたMC(メディアコーディネータ)。
2学期の理科の授業の充実を目指して
毎月開催しており、この夏に集まるのは2回目です。小学校と中学校の先生が一緒になって理科の授業の在り方を考えることのできる良い機会です。最初の頃は、理科の授業にデジタル教材を取り入れることに抵抗感があった小学校の委員もいました。「理科は観察・実験を重視すべき教科だから」というのが理由のようです。そして、「これは使えない、もっとこういうのが欲しい・・・」と、デジタル教材の要望になりがちでした。しかし、委員会で互いにデジタル教材を紹介し合っているうちに、自然と意識が変わってきたように感じられます。
本委員会で、理科を専門としている中学校の委員の意見は、大変いい影響を与えています。
例えば次のような意見です。「我々は理科家だから観察・実験を行うのはあたりまえ。それにプラスしてデジタル教材を使う。」「使えるものを使う。」「時間があると、何が使えるかを絶えず探し続けている。」キーワードは、理科の授業を充実させるために、ねらいを達成するために、「何が使えるか」です。そして、「どのように使うか」です。
★今日の委員会では、ICTパワー合宿に参加した委員の報告と、
講義のVTRを視聴しました。
「理科ねっとわーくおすすめコンテンツ」
・・・教師の活用、子どもの活用と大きく2つに分け、
学習過程や学習方法別にコンテンツを紹介したプレゼンです。なかなかの力作です!
作成した委員による報告は、説得力がありました。
★別教室で国語実践部会の指導を終えた東原教授に、本委員会にも顔を出していただきました。今日は、午前中は、市内の中学校の校内研修の講師、午後は教育センターでの2つの研修会のご指導です。午前中から夕方まで、まる一日、日野市のご指導をいただきました。
いつもながら日野市のICT活用教育に、ご尽力をくださっていることに感謝です・・・
バタフライ・マップ法に挑戦
ICTを活用して、活用型の学力(思考力・判断力・表現力)を
育てようとする実践部会です。
この国語部会では、バタフライ・マップ法を活用して、子ども達に論理力を構成する思考の
枠組みを身に付けることを目指しています。
蝶の形をしたマップは、次の6つの部品から成り立っています。
・頭・・・・・・テーマ
・胸と腹・・・・自分の意見・主張
・右上の羽・・・根拠
・左上の羽・・・裏付け
・左下の羽・・・問題点
・右下の羽・・・問題点への解決
前回の部会では、信州大学の藤森准教授に、このバタフライマップの理論を教えていただきました。これを受けて、さっそく2名の先生が授業実践されました。2学期は、さらに実践を増やしていきます。その際、マップに書き込む活動で、ワークシートや付箋代わりに、スタディノートのマップ機能の活用を試みます。
1学期の授業実践を報告する中学校の部員と、アドバイスされる信州大学の東原教授。
CMS研修
「校務(CMS発信)」。
学校Webサイトの充実に向けて、学校のニーズに応じた機能について学ぶ研修です。 ICT活用指導力E-2
学校Webサイトの充実を目指して、副校長先生や事務職員の方も出席されました。
豊かな学びができるように
「児童・生徒の活用(スタディノート)」。
小・中学校に導入されているソフト「スタディノート」を活用して、子どもたちがお互いに伝え合い、学び合い、お互いの考えを構造化する授業を組み立てる研修です。
ICT活用指導力C-2、3
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録音機能の活用(デジタルポートフォリオ) | 実践計画の発表 |
◇この夏のICT研修は3回目の受講です。自分のレベルが向上したので収穫ありの夏でし
た。自分の授業でどう生かせるか、自分のレベルに合わせてある程度イメージして研修に
臨むと良いことがわかりました。指導案を実施する際は、またメディアコーディネータの
皆様を頼りたいと思います。
◇実際に自分で体験し、楽しく周りの方とも気軽に交流することができ、ぜひ授業の中で上手
に活用してみたいなと思いました。担任している子ども達は、すでにスタディノートを
使った経験があるようで、「先生、コンピュータ室使わないの?」と聞かれます。ただ楽
しかったに終始せず、豊かな学びができるように私自身もスタディノートの使い方を模索
していきたいです。
◇1学期に、総合的な学習の時間で活用したものの、まとめの段階でやっと使えただけでし
た。もっと上手な活用方法はないか、実践事例を知りたいと思って研修に参加しました。
他の先生のお話や2学期に向けた実践計画の発表を聞いて、とても勉強になり、やる気を
いただきました。
教育のまち 日野ビジョン
| 本委員会委員長 明星大学の森下恭光教授(画面左) 本委員会副委員長 実践女子短期大学の白尾美佳准教授。 (画面右) |
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加島教育長の挨拶。 「検討委員会の中でいただいた、たくさんの貴重なご意見は、学校教育への期待の表れであり、我々に勇気と使命を与えるものでした。今後、日野市の子ども達に生きる力をつけ、楽しく誇りに思える学校の実現のために努力していきたいと考えています。 引き続き、日野市の学校教育のサポートをよろしくお願いいたします。」 |
きめ細やかな机間指導のような効果
「児童の活用(インタラクティブスタディ)」。基礎・基本の完全習得ソフト「インタラクティブスタディ」を活用した指導方法(一人一人の理解状況の把握の仕方)を学ぶ研修です。
ICT活用指導力C-4 A-4
◆以下、受講した先生の感想です。
◇今日初めてタラクティブスタディを実際に使ってみました。
間違え方に応じたアドバイスや適切なほめ方が出て、本当に先生がつきっきりで授業してい
るみたいでした。全員にこのようなきめ細やかな机間指導のような効果ができるとは思って
いなかったので、驚きました。是非授業で使ってみたいと思います。
◇インタラクティブスタディについて大変勉強になりました。
2つの利点があるように思いました。
1つ目は、子ども一人一人の間違いの傾向がわかるので、個別指導をする際にどこを重点的
に指導すればよいのかが明らかになり、より充実した個別指導を行うことができるというこ
と。2つ目は、クラスの間違いの傾向がわかるので、自分の指導で足りなかったことや押さ
えが弱かった点が明らかになるということです。2学期は、テストの前に一人一人の学習状
況を把握してから実施しようと思います。
◇インタラクティブスタディについて多少のことは知り得ていましたが、今日の研修でソフト
の特色や実践での活用方法を学ぶ良い機会となりました。午前中は自分が児童になりきって
操作してみて、他の先生の感想も聞くことで、新たな発見がありました。午後は指導者とし
ての立場で、どう授業を組み立てるか、評価をどう生かすかを学びました。つまずいている
子がわかった時にどう対処していくか、そこはやはり教師の力量だと思いました。
◇特別支援学級の担任なので、2学期以降は児童に応じて活用していきたいと思っています。
個別に進められる良さを生かしたいと思うのですが、漢字が難しかったりするので、特別支
援学級の子どもに使いやすいシリーズが増えると良いなあと感じました。
組織で運用すること
杉並区では2学期から校務支援システムが導入されるので、そのノウハウを知りたいということでの視察依頼でした。校務支援システムをうまく運用するためには、組織としての取組が欠かせません。三中では、学校が組織としてどのように運用していくかといった点を中心にレクチャーし、後半は実習も行いました。
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昨年度の研究主任、山田先生による ICT活用についての説明。 (校務、授業の両面から) | 長澤副校長先生の説明。 「組織として運用する際の副校長の役割」 |
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山口校長先生の説明。 「学校経営とICT活用」 |
大変うれしいのは、推進室や市内の学校Webサイトを事前に熱心にご覧になり、日野市の様子を調べた上での問い合わせが多いことです。全国の担当者の熱意を感じます。推進室では、問い合わせにはできる範囲でお応えしたいと思っていますが、市内の学校の視察については、学校現場に必要以上の負担をかけないことを第一に考えて調整させていただいています。
授業力向上研修
自己の授業の問題点や改善すべき点、自己評価の仕方を学ぶ「授業力UP研修」です。
12のグループに分かれて、各自の授業を撮影したビデオを持ち寄り、ビデオを再生しながら話し合いを進めています。この2日間で自分自身の重点5項目リフレクションシート(授業改善計画)を作成し、2学期以降の授業改善に役立てていきます。このビデオ再生法による授業分析の手法は、今年度で5年目。若手の先生方に定着してきました。
指導主事、教育センター所員も、各グループの担当者(指導者)として、入っています。
模擬授業から学ぶ
「情報モラル」。小・中学校に導入されているソフト「Netモラル」を活用した授業を組み立てる研修です。 ICT活用指導力D-1、2、3、4
コンテンツや掲示物を活用して模擬授業。受講者は生徒役。
◆受講者の先生方の感想です。
◇模擬授業形式だったので集中して研修に臨むことができました。
「Netモラル」は、事例を提示できるほか、ワークシートや疑似体験もあり、 どんどん活用
していきたいと思いました。また、他の先生の指導も拝見することができ、大変勉強になり
ました。あっという間の一日でした。
◇情報モラルの模擬授業を行うことを知ってえっと思いましたが、参加者のいろいろななタイ
プの授業も見れてよかったです。私自身も一つ指導案ができて、いつでもすぐにできそうで
す。低学年での情報モラルの学習に難しさを感じていましたが、やはり小さいうちから考え
方、態度を養っていくことは今日的な大きな課題の一つだと改めて感じました。家庭への啓
発も重要なので、保護者向けのコンテンツを使っていこうと思います。
不安な気持ちがなくなりました
「授業中の提示・児童・生徒の活用」。e-黒板や書画カメラ等の機器を操作し、それらを活用して、子どもたちの興味関心、課題意識や理解を深める授業を組み立てる研修です。
ICT活用指導力 B-1、2、3、4 C-3
2学期の授業の構想を立てる。
受講者も生徒になって、ミニ授業の実演。
◆今日の研修会には、今年度日野市に異動して来られた先生が多く参加されていました。
以下、受講の感想です。
◇4月に日野市に赴任し、転入者研修以来のICT活用研修でした。
1学期はシステムに慣れるのに一苦労でしたが、ようやくスムーズに扱えるようになりま
した。ところが、授業中での活用はあまりできないどころか何かトラブルがあると対応で
きず何となく避けていたように思います。このような夏季休業中にゆっくりと教えていた
だき、初めて、こうやって活用できるのかということを知ることができました。書画カメ
ラ、e-黒板をもっと活用するためにも見通しをもって計画を立て、準備することがより必
要なのだなと感じました。2学期はまず使ってみるということをしてみたいです。
◇今年日野に異動して来て、書画カメラやe-黒板は、触っていませんでした。
怖がらずに2学期からは少しずつでも使っていこうと思いました。特に書画カメラの拡大
は、子ども新聞の記事等をクラスの皆に見せる時に使えたら時間の短縮になると思いまし
た。また、今日の研修で、児童が活用できるような授業ができたらいいなと思いました。
まずは、2学期の学校公開で、本日考えた理科の授業構想“温度計の目盛の読み方”にチャ
レンジします。
◇書画カメラやe-黒板の活用について、日頃から感じていたちょっとした疑問などをお聞き
することができました。学校では、他の先生方もお忙しいので質問するのが申し訳な
い・・・と思って聞けずに終わることがあります。今日は、少人数のグループで多くの方
から教えていただけてとても有意義でした。今年から日野に異動してきて不安もあったの
ですが、このような研修やサポート体制(メディアコーディネータ制度)があり、親切で
充実しているので有り難いです。不安な気持ちがなくなりました。
第三幼稚園学校課訪問
夏休みで子ども達の姿が見られませんでしたが、暑い中、先生方は2学期の準備にがんばっていました。
◆本園では、幼児教育と小学校教育との円滑な接続を目指して、隣接している日野第一小学校との連携、交流を重視しています。
また、特別に配慮の必要な幼児を含む全ての園児の教育的ニーズに応じた支援や指導を行い、個に応じた教育の充実を図っています。このことについての説明を受け、協議しました。
◆本園の今年度の園内研究は食育です。
地域の専門家、保護者の方に協力していただいて、野菜などの栽培・収穫体験や、食にかかわる様々な行事を実施しています。
また、絵本などを活用して、食べ物に興味・関心をもつ機会を多く取り入れています。
◇園庭の実のなる木・・・豊作の秋を目前にして・・・
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ブドウ | リンゴ |
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ヒメリンゴ | カキ |
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バナナの花(左)と実(右) |
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ネギとシソ | トウモロコシ |
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ニンジン | ナスとピーマン |
画像を効果的に活用する
夏季ICT活用教育研修後半の2日目。
「デジタルカメラ活用」。授業や学校Webサイトに、画像を効果的に活用する方法を学ぶ研修です。 ICT活用指導力C-3 E-1
◆受講した先生の感想です。
◇コンピュータ初心者の自分もめでたく最終目的を達成することができました。
デジカメで映した画像をコンピュータに取り込んで加工した経験もありませんでしたが、
大変分りやすく楽しく受講できました。やってみようという意欲もわきました。
◇画像サイズについて、プリント用やWeb用の大きさについてなどお話をうかがい、
それほど大きい必要がないことを理解しました。これからは小さい画素数で撮影しようと
思います。
◇トリミングや解像度の研修は、実用的ですぐに校務に生かせると思いました。
子ども達にも興味を与えるような授業の導入などに使うことができそうです。
◇今までは撮ったまま、四角くく学級通信に画像を貼り付けていましたが、今日の研修で
習ったことを生かして、子ども達が喜ぶような学級通信を作ってみようと思っています。
立体のイメージをもたせるために
本日より、後半の夏季ICT活用教育研修が始まりました。
本日の研修は「インターネット活用」。Web上のコンテンツを検索し、授業での効果的な活用方法を考え、授業を組み立てる研修です。 ICT活用指導力A-1、2 C-1
インターネット上には様々な教材があります。
これをいかに効果的に活用するか、午前中はなるべく多くのサイトやコンテンツを紹介してじっくり見てもらいました。
午後は、2学期の授業を想定してミニ授業案を作り、実演してもらいました。
ポイントは、なぜそのサイト(コンテンツ)を活用するかという明確なねらいをもつことと、ただ見せるだけでなく、見せ方(発問)が重要であることです。
様々なWeb上のコンテンツを知る。
ミニ授業を見せ合う。
受講者は全員が小学校の先生でした。算数、理科、生活科、
総合的な学習の時間のミニ授業が行われました。
◇以下、受講者の先生の作成したミニ授業案の一部です。
(1)単元名: 第6学年算数「立体を調べよう 直方体と立方体」
(2)活用するサイト、コンテンツ
・算数数学の思考過程をイメージ化する動画素材集
・教科書会社のWebサイト
(3)活用のねらい
立体のイメージをもつことが苦手な児童が多いので、いろいろな方法でイメージを
もたせたいと考えた。 その一つとしてインターネットを活用する。
(4)活用のポイント、タイミング
・工作用紙で作られた立方体の模型を展開する。その際に動画を見せ、
イメージをもたせる。
・アニメーションでいろいろな展開図を作ってみる体験をする。その後に、
実際に児童一人一人が工作用紙を使って展開図から立方体を作成する。
(5)児童・生徒への発問
・「立方体の展開図を書いてみましょう」
・「面をどのように並べたら立方体になりますか」
生命尊重教育研修会(多摩動物公園にて)
今年は、市内にある多摩動物公園の開園50周年です。
多摩動物公園の方にお願いして毎年行っている「生命尊重教育研修会」は今年で5回目、先週の8月7日に実施されました。昨年度までは動物観察と同時に飼育活動体験を実施していましたが、今年は50周年にちなんだ内容の研修です。午前中は動物園の歴史についての講義。午後は多摩動物公園ならではの昆虫館の観察とチョウの鱗粉を取る実習です。
◆以下、受講した先生の感想です。
◇「知らないものは愛せない。知らないものは見えない。」というお話に感銘を受けました。
午後の研修では「昆虫大嫌い」だった自分が「昆虫大好きになれそう」に変わりました。
チョウとコオロギに関しては愛が芽生えました。まずは、2学期に今日の体験を子ども達に
知らせたいと思います。チョウの鱗粉の秘密やしぐさを十分に知らせ、できたら見せて10
月の遠足を「見るだけ」に終わらせないようにしたいと思います。また、校内の先生方に
も今日の内容を伝え、みんなで昆虫が好きになれるようにしていきたいです。
◇ 動物園の歴史のお話に感動しました。動物園が生息地の保全や稀少動物の保護をしているこ
とを初めて知りました。生命尊重という点において、動物園で動物を見せるだけでなく絶
滅の危機にある動物の保護にも努力していることを伝えたいと思います。また、2学期の秋
の生き物の学習では、今日学んだ虫のさわり方を指導し、傷つけたり殺してしまったりす
ることなく観察できるようにしたいと思います。
◇ 温室内で、チョウのいろいろなしぐさを観察できました。
また、鱗粉を顕微鏡で観察し、水をかけ防水の役目を果たしていることを調べることがで
きました。是非、理科(中学校)の動物の学習で昆虫の実習等を取り入れたいと思います。
また、今回の観察実習を生物学習の動機づけに活用していきたいと考えています。
セミの大合唱
夜通しセミの大合唱が続いています。
今夜は月齢14。月のスポットライトをあびて、セミの声も一段と大きく・・・