過去の推進室情報 2008年

2009年1月の記事一覧

未来の教室(2)人と人との相互作用を拡大するためのコンピュータ

『未来の教室』には次のように書かれています。

『教育は、あくまでも人と人との相互作用が中心であるべきである。一斉授業の形態下において個別化を達成するためにコンピュータの助けを借りるのであれば、人と人との相互作用とくに先生と児童との間のやりとりをどのようにして確保するかがコンピュータ学習にあたっての重大なキーとなる。』
『一斉授業の中で学習を個別化して、ひとりひとりの児童にあった教育をすることが必要である。そして、自分なりの努力をすれば、それなりに出来るのだという成功の経験を持たせることが大切である。児童ひとりひとりがよくわかり、満足するような教育が行われるならば授業も楽しくなり、自分でも勉強をするようになってくるのである。その結果として、児童の成績も向上してくるのである。』

以下、大切なキーワードです。
 ・先生と児童の相互作用は一斉授業では困難
 ・手をあげてよぶと先生がきてくれる
 ・学習者の相互作用が活発に行われだす
 ・先生は待てないがコンピュータは待てる
 ・ディスプレイを見るだけでなくノートに書くことが重要
 ・コンピュータがわかりやすく、わからない時は何回もくりかえし、ていねいに、はげまし
      ながら自分がわかるまで教えてくれる
 ・自分で自分の勉強ができるから好きなのである。単に面白いからという理由からではない

・・・・・
『未来の教室』に書かれていることは、今、まさに日野市がめざそうとしていることなのです。この本に書かれた理念のもとに東原教授が開発されたのが「インタラクティブ・スタディ」です。

「手をあげると先生がすぐに来てくれるので、いつもの授業より質問しやすいです。」 
  (児童の声・・・市内の学校にて)