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これしてあそぼ!あしたもあそぼ!
~未来をつくろう!遊びを通した幼児期にふさわしい教育~
学年・学級だより
青虫から蝶に!
さくら組がまだすみれ組だった3月にキャベツの苗を植えました。このキャベツの苗は、食用として育てるのではなく、柑橘系の木がない四幼の子供たちが、春の昆虫「蝶」の生態に触れるために植えているものです。
4月、キャベツに卵がつきはじめました。
卵から孵化した幼虫は、キャベツをおいしそうにむしゃむしゃと食べ始め、キャベツに穴が目立つようになりました。
元気に動き回っていた幼虫も、やがて…サナギになり、じっと静かな状態が続きました。みんなは、「早くちょうちょにならないかな?」と羽化を待ちわびていました。
そんなある日のこと、登園するや否や、〇ちゃんが「あっ!ぱたぱたしてるよ~!」「ちょうちょになったんだ!」と気づくと、みんな「なになに、どうした?」と集まってきました。しかも1匹だけではなく5匹も!
「園長先生に見せに行こう!」と、みんな張り切って知らせに行きました。「見てみて~!ちょうちょになったんだよ。」
園長先生から、「このちょうちょは、どんなご飯を食べるのかな?」「このケースの中でご飯は食べられるのかな?」と聞かれると、最初は「なんだろう…?」と考えていた子ども達ですが、「ちょうちょは、お花の蜜を飲むんだよ。」「それじゃあ、お花の蜜が飲めるようにケースから出してあげないとね!」という結論にたどり着きました。
みんなでちょうちょの無事を願いながら、外に逃がしてあげることにしました。
「ちょうちょさん、いってらっしゃい~。元気でね!」と送り出してあげました。
みんながお弁当を食べているときのことです。実は、こっそりとちょうちょが帰ってきたのです。なんとキャベツに!
ちょうちょも、子ども達と過ごした幼虫の頃が懐かしくて、また戻ってきたようですね!
保育室には、ちょうちょになることを夢見ている さなぎ達がいます。これからも、青虫がむしが虫が蝶になるまでの過程をみんなで見守っていきたいと思っています。
園外保育(万願寺渡り西公園)
さくら組とすみれ組と一緒に「万願寺渡り西公園」に行きました。
すみれ組にとっては初めての園外保育です。
すみれ組はさくら組と手をつないで歩くこと・車道に飛び出さないこと・道路の歩き方をみんなで確認してから出発です。すみれ組は「さくらさんと手をつないで歩くの楽しみだな!」と安心感に包まれていました。さくら組は「すみれ組を守るぞ!」という使命感を感じていました。そのため、車道側は必ずさくら組が歩いてくれました。
公園では、園外に出ないこと・先生たちが見えるところで遊ぶこと・固定遊具の遊び方の安全指導をしてから遊びました。幼稚園にはないスタイルのブランコや高さのある鉄棒に触れて楽しんでいました。
また、幼稚園で現在楽しんでいる『おおかみさん今何時!』もしてみんなで遊びました。おおかみは、夜中の12時になると、かわいい子ブタ達を追いかけてくるのですが、おおかみ「今3時~!」⇒子ブタ「あ~よかった」 おおかみ「今夜中の12時だよ~」⇒子ブタ「きゃ~オオカミに食べられる~!」というやりとりや、おおかみが追いかけてくるスリル感を思いきり楽しんでいました。
園外に出るのもとても楽しい時間です。
次の園外保育も楽しみですね。
野菜の苗植え
昨年度末に、さくら組が作った「菌ちゃんがいっぱいの土」で夏野菜の苗植えを行いました。
個人鉢では、すみれ組は「ミニトマト」を、さくら組は「オクラ」を育てていきます。
すみれ組のミニトマトは「あいこ」という品種です。「ミニトマトのあいこちゃんを育てようね。まずは、苗をお風呂に入れて(苗を水に浸すことで苗の乾燥を防ぎ、根が土に浸透し根の活性化を図ります)から、植木鉢に植えてあげようね。」みんな真剣なまなざしで先生の動きをよく見ています。ミニトマトを「あいこちゃん」と呼び、親しみを感じながら、お世話をしています。
さくら組は、「オクラ」の種をまいて育てることからスタートしました。「オクラって白い種があるんだよね。」「ぬるぬるしてておいしいよね。」「切るとお花の形みたいになるんだよね。」等と言いながら、大きくなることを楽しみにする様子を伺うことができました。種まきから2日後には、早速、発芽している様子を捉えて、先生や友達と「ねえ、みてみて~。」と嬉しさを伝え合っていました。
また、プランターや大きな畑やには、「ピーマン」「ナス」「キュウリ」「サツマイモ」の苗植えも行いました。「この苗はナスだね。だって、紫色の花が咲いてるもん。」と、どの野菜の苗なのか考えながら植え付けていました。「サツマイモ」の苗は、地域の金子さんの畑で育てていただきますが、成長過程がわかるように園内でも育てていきます。
昨年度、植えた「イチゴ」が大きくなり、みんなで収穫しました。とても甘くておいしい「イチゴ」がいくつも収穫できました。
夏野菜の収穫も待ち遠しいですね。天候や土の様子を見ながら、水の量を考えてお世話をしていけるように支えていきます。
日野第四小学校での絵本読み聞かせ
- これまで、第四幼稚園と日野第四小学校は連携校として、年長児と5年生、年長児と1年生等、時期や経験させたい内容によってかかわる相手や場を変えて交流活動を行っています。そのような連携活動の中の1つとして、1年生の入学時に幼稚園教諭が1年生のクラスで読み聞かせを行うという取組も長く続いています。
今年度も4月に2日間1年生3クラスで読み聞かせを行いました。
幼稚園や保育園では、読み聞かせは日常の中で不可欠なものです。子ども達は、絵本の世界に入り込み、自分が主人公のような気持ちになって想像したり、登場人物に共感したりして、お話の世界をたっぷりと楽しんで園生活を過ごしてきています。1年生になったばかりの子ども達もその経験を経て入学していると思います。
入学当初は、新しい学校生活に不安や緊張を感じるお子さんもいます。そこで、幼稚園教諭が読み聞かせに訪れることで、「1年生が、幼稚園や保育園での馴染みある時間と空間を思い出し、安心感を得ることができたら…。」という願いで1年生担任の先生と話を重ね日程を組み、教室にお邪魔させていただきました。
1日目と2日目で行った手遊びと絵本は、手遊び『かみなりどん』絵本『せんたくかあちゃん』さとうわきこ/作・絵、手遊び『ちいさな畑』絵本『ふしぎなタネやさん』みやにしたつや/作・絵 です。1年生は、興味をもってみんなとてもよく聞いてくれました。2日目になると「幼稚園の先生がきてくれた~。待っていたんだよ。今日は何のお話してくれるの?」「今度はいつ来てくれる?」と、読み聞かせを楽しみにする言葉をかけてくれる1年生もいました。
1年生とは今後も年間通して連携活動を行っていく予定です。
はなだいこんさんによる読み聞かせ
今年度は、「はなだいこん」というチームの名称読み聞かせの活動をされているお二人の先生『宮田先生と山口先生』が、毎月1回、絵本の読み聞かせに来てくださることになりました。日野市内で長く読み聞かせ活動をされている先生方です。
みんなで一緒に「これからよろしくお願いします!」と、心を込めてご挨拶をしました。
お話は、手遊び『おはながわらった』からスタートします。
♩おはながわらった~ おはながわらった~♬ 「先生たちの手から、お花が咲いた~!」「お花がみんなにこにこ笑ってる~。」と、子ども達も一緒に手を動かしながら歌もうたいました。手遊びが終わるといよいよお話の始まりです…
みんな「これから何が始まるのかな?」と、熱い視線を送りワクワクしています。
4月のお話の紹介をします!!
『はじめまして』新沢としひこ/作 大和田美鈴/絵 すずき出版
『にやーご』 宮西達也/作・絵 鈴木出版
『まっくろネリノ』ヘルガー・ガルラー/作 矢川澄子/訳 偕成社
『はるがもぞもぞ』内田麟太郎/文 南塚直子/画 ポプラ社
『たんぽぽ』男の子と女の子、綺麗なたんぽぽが登場するペープサートによるお話です。
『メアリーさんとブラウンさん』(素話)丘のこちら側にはメアリーさんが、丘の向こう側にはブラウンさんが住んでいました。2人が丘を登ったり降りたりして会いに行くのですが、5本指を使って巧みに操作して楽しむお話です。
『だれとだれかとおもったら』東君平/作・絵 福音館書店 絵本から色タイルに変身させてお話をしてくださいました。いろいろな果物から思いがけない動物が登場します。りんごからはぞうときつね。レモンからはかばとわにが…。1つの形から2つの違う何かが生まれるお話です。
お話が終わると、子ども達から「え~もう終わりなの?」という言葉が…。お話の世界に夢中になって聞いていたしるしですね。
また、来月が楽しみですね。