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情報セキュリティ内部監査
先日、市内の学校で、情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による「情報セキュリティの現場指導」を実施し、
現在の情報セキュリティにおける運用状況の確認・現場指導を行いました。
市役所も同じです。
推進室は、本日午前中に、日野市情報セキュリティポリシーに基づく定期的な内部監査を受けました。
監査終了後、監査員から、次のようなコメントをいただきました。
「ICT活用教育推進室は、事務スペース内に独自の標語を掲出するなど、ほかの課とは “一味違う”工夫をしているな、という感想をもちました。
今後も、日野市情報セキュリティポリシーをしっかり守ってください。
また、 市内の小中学校における学校情報セキュリティポリシーも、さらにしっかり運用されるよう、指導してください。
期待しています。 」
今日のメディアコーディネータ
引き続いて各中学校からは、メディアコーディネータの派遣要請が多くかかっています。
3週間派遣中に先生と一緒に授業計画をたて、12月の授業実施時に支援することを約束したケースも多くあるようです。
◆日野第二中学校授業支援 第3学年国語 「小論文ーコンピュータやインターネットに、早いうちから触れておいた方が良いという意見にどう考えるかー」 ICT活用指導力C-3 メディアコーディネータは、事前の打ち合わせに基づいて、生徒がスタディノートに自分の意見をまとめ、データベースに入れる学習活動の支援を行いました。データベースは、「賛成」「反対」のベン図で表されています。
◆日野第四中学校授業事前計画・準備支援 第2学年国語 「枕草子」
ICT活用指導力A-1、B-3 今週末にデジタル教科書を活用した授業を実践するための事前の打ち合わせを行いました。
◆推進室での仕事?・・・ICT活用NEWSの 編集及び、ひのっ子開発委員会の 先生方用のマニュアル作成を行っています。 | ◆推進室での仕事?・・・講演会のビデオの編集を行い、各学校に貸し出せるように準備を行っています。講演概略もまとめています。 |
◆大坂上中学校プレゼン打ち合わせ 1月29日(火)に、東京都教育委員会が開催するICT活用実践フォーラムに、報告者兼シンポジストとして日野市の代表で参加していただくため報告内容の打ち合わせを行いました(室長に同行)。 |
★日野第二中の国語科の授業支援を終えて、メディアコーディネータは大変感動して推進室にもどってきました。
「先生の指導により、生徒の小論文の内容は自分の予想以上に高いものでした。良い作品がたくさんできそうです。
次時は、生徒同士で作品を推敲し合う活動が予定されていますが、その後に、お互いの意見をじっくり読み合って、
内容面での意見交換ができれば最高だと思います。そのことを、次回先生に提案してみようと思います。」
★日野第四中の国語科の授業事前計画・準備支援を終えて、メディアコーディネータは、とてもうれしそうに戻ってきました。
「先生は、「これが最初の古典の授業になるから、導入で興味をもってもらいたいんだ。」とおっしゃっていました。
そこで、デジタル教科書の機能を確認しながら2人で検討した結果、今回は音読の練習を前半部分で行わせ、後半は、
紙のワークシートを用いた学習を行わせることになりました。
先生は、特に前半の音読に重きをおかれていて、「(デジタル教科書の)朗読と、生徒の音読を交互に、テンポよく進めて
いけると思うんだよね」とおっしゃっていました。
打ち合わせの最後には、「なんだか上手くできそうな気がするよ。」と笑顔でおっしゃってくださいました。」
文部科学省の会議に出席してきました
検討会構成員には、日野市の教員研修でご指導いただいた先生も何人かいらっしゃいました。
また、傍聴席には、日野市を支えてくださっている企業の方もいらっしゃいました。
多くの方から励ましの言葉をいただきました。
市長の所信表明にある「日本一を目指した学校ICT活用教育の充実」の実現に向けて、努力していかなければいけないと、
改めて感じました。
CMSによる学校Webサイトの仕組み―1周年記念記事―
第3回も、昨日につづき、東原先生の原稿をそのまま、掲載します。なお、図は森下孟さんによるものです。
CMS(Content Management System)とは、Webページを構成する文字、写真、レイアウトや配色などのデザイン情報を、サーバのデータベースで保存・管理し、それらを合成してWebページを構築する仕組みです。本サイトでは、CMSのひとつであるXoops(ズープス)を使っています。Webページ作成の仕組みは次の通りです。
まず、入力用Webページを開き、入力欄に文字を入力し、配置、大きさ、色を指定します。イメージボタンを使って写真や図を配置することもできます。登録ボタンをクリックすると、これらの情報はサーバのデータベースに送られ保存されます。
誰かによってそのWebページが呼び出されると、データベースに保存されていた文字や写真などの部品は、デザイン情報により合成され、美しいWebページとなってサーバから閲覧者のコンピュータに送信され画面に表示されます。このとき、サーバではXoopsのモジュールと呼ばれる一種のプログラムが働きます。モジュールには、カレンダー、掲示板、日記帳、アルバムなど、Webページを構成する様々なものが用意されています。
大きな特徴は、Webページの作成と登録、そして修正がWebページ上でできることです。特別なソフトはいりません。操作と管理が簡単になります。電子メールを書いて送信する操作ができる人なら、Webページを作成できるのです。
CMSを利用すると、このように操作が簡単ですから、技術的な得意・不得意ではなく、時間の在る無しでもなく、発信したい内容があるか否かが、その更新率を決定する要因となります。
日野市の学校WebサイトはCMS-1周年記念記事-
以下、東原先生からいただいた原稿をそのまま掲載させていただきます。
平成18年度のICT活用研究委員会にて、河野委員長から学校Webサイトの改善に関する検討を進めることが提案され、その具体化を検討することになりました。
学校Webサイトの構築の方法は、一般に次のように進化してきました。
第1期
Htmlと呼ばれる、Webページ作成専用言語を用いてプログラムし、完成したファイル群をftpと呼ばれるファイル送信機能を使ってサーバに登録する。
第2期
Webページ作成ツール(ホームページビルダーなど)を用いて作成し、完成したファイル群をftpと呼ばれるファイル送信機能を使ってサーバに登録する。作成ツールによっては、あらかじめ設定しておけば、ftpを意識することなく完成したWebページ用ファイル群をサーバに送信できるようになっているものもある。
第3期
CMS(Content Management System)と呼ばれる仕組みをサーバ側に用意し、Webページ上で入力して、Webページを作成する。この場合には、ftpを必要としない。
そこで、日野市も第3期のCMSの方式にすることの検討が開始されました。専門的知識を要する内容なので、その検討は信州大学の東原が担当することになりました。信州大学教育学部では、すでに5種類のCMSを試行しており、Xoopsが有力な候補として絞られてきました。市販のCMSを採用するのか、Xoopsを採用するのかを判断する段階を迎え、それぞれを採用した場合に必要となる経費を調査することになりました。また、Xoopsを採用した場合、本当に学校で使いこなせるのかを調査する必要がありました。Xoopsの場合には、初期構築を誰が行うのかも問題でした。
Xoopsで大丈夫そうか否かは、つくば市教育委員会の指導主事の吉田浩先生とITスタッフの株木啓子さんの親切な解説と実績が物語ってくれました。
しかし、Xoopsによる初期構築を全面的に業者さんに委託すると莫大な経費が必要となることが判明し、市販CMSの費用とほぼ同額であることも明らかになってきました。
ちょうどそのころ、東原は日本科学教育学会のWebサイトをXoopsで構築する作業を行っていました。その手助けは信州大学教育学部4年の森下孟君がやっていました。そこで、日野市がXoopsを採用することになった場合には、学校Webサイトの構築は、東原研究室で全面的にサポートすることに決心しました。
学校Webサイトに必要な最適なモジュールの選択とその設定は森下君が担当し、まず雛形サイトを作成しそれを複製して他の学校Webサイトを構築するという方法のアイディアの創出、レイアウトなど初期テーマの決定と学校の要望を明確にするためのヒアリングシートの設計、市内の学校へどのように普及していくのかの戦略の企画案作成は東原が当たりました。
ここに、モデル校からスタートし、校長先生から発信を開始するという日野市公立学校のWebサイト構築と運用の方式が産声をあげたのでした。雛形からの複製はレンタルサーバ業者さんに、各校サイトのモジュールの初期設定は森下君が、学校ごとのロゴの作成・配色やレイアウトは日野市のメディアコーディネータに担当してもらうことにしました。
Webページ発信に関するポリシーの策定は日野市教育委員会と情報システム課が、発信者へのIDの発行の取り決め、個人情報保護、肖像権、著作権に関する発信直前のチェックリスト案などは東原が作成しました。発信のために必要なマニュアルは森下君がわかりやすいものを作成してくれました。
この間、五十嵐推進室長には、常に発信の試行をかねて、モデルサイトとしての推進室サイトの構築と日々の発信をお願いしました。また、室長は校長先生への呼びかけ、励まし、研修を積極的に実施されました。
次回は、CMSの仕組みについて、その概要をお知らせします。
CMSを支えている人
本Webサイトは,開設して1周年を迎えました。
市内の学校のWebサイトの更新率が比較的高いことから,各地の教育委員会から
このサイトの構築の仕方についてのお問い合わせが多くなってきています。
そこで,何回かにわけて,それにお答えすることにします。
第1回は,支えてくださっている方を紹介します。
森下孟さん
信州大学の東原研究室に所属し,学校Webサイトに関係する研究の一環で,日野市の公立学校園Webサイトの構築・運用を支援してくださっています。
森下さんからアドバイスを受けながらメディアコーディネータは,各学校Webサイトの設定をしています。
イルミネーションの輝き
日野の冬のイベントが始まりました。
本日、午後6時から市役所前の広場で点灯式が行われ、冬空にイルミネーションが輝きました。今夜から25日までの期間、午後5時~10時まで、広場はファンタジーの世界です。
今年は市民の方や大学、企業の作品も多くあります。 | |
市役所の庁舎をバックに・・・ ついこの間前まで、色とりどりの葉を つけていた木が、 今度はライトアップされています。 | 市役所庁内の窓から見ると・・・ 多摩丘陵の夜景と重なってきれいです。 |
教育とICT(一日の終わりに)
人はみな幼い頃より親や先生から教育を受けています。
大人になってからは後輩の教育にあたります。
親になってからは子どもの教育にあたります。
誰もが教育を受け、教育にあたっているわけです。
それ故、自分の経験した教育がすべてであると錯覚してしまいがちです。
また、自分は教育について語ることができると思い込んでしまいがちです。
今までの自分の経験と勘だけで批判している人がどれだけ多いことでしょう。
自分がかつて大学生を指導したとき
学生が自信ありげにICTを批判する場面に多く出会いました。
しかし、現場のすぐれた実践に触れたとき、その論理は簡単に崩れていきました。
ICTを操る教師の専門性にただただ感銘を受けていたのです。
ICTは教師の指導力を拡大する可能性を無限に秘めている道具なのです。
実際の実践に触れ、
この1,2年、市内の先生方が新しいことに挑戦するにあたって本当に努力していることを知り、
そして他市の取り組みと比較してくださったら、
今日のような推進室に寄せられたICTに関する見解は、違うものになっていたことと思われます。
いつの日にか、理解されるよう、推進室も努力をすべきと実感しました。
ふと窓を見ると夕暮れの富士山が見えました。
「謙虚な心にしか真実は見えない」ことを語っているかのようでした。
ICTに関連する答弁内容
日野市議会(第4回定例会)の一般質問が今日から始まりました。
ICTに関連した内容の質問と答弁内容は以下の通りです。
◆“全国学力調査”についての質問の答弁内容です。
◇試験結果の分析と対策について
国語の知識に関する問題では、小学校の平均正答率は全国(公立)より高く、東京都(公立)と同じでした。中学校の平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。活用に関する問題は、小学校、中学校とも平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。
また、算数・数学の知識に関する問題では、小学校の平均正答率は全国(公立)より高く、東京都(公立)と同じでした。中学校の平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。活用に関する問題は、小学校、中学校とも平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。
全体としては、標準偏差の値が小さいことから、児童・生徒の学力の差の幅がないということができます。
日野市としては、基礎的・基本的な力はついているといえますが、活用する力については課題があるといえます。というのは、全国(公立)や東京都(公立)の平均は上回っているものの、小学校については国語・算数、中学校については数学が、ともに国が基準としている70%には達しておりません。
このことから今後は、全ての子ども達の基礎・基本の力を定着させるとともに、それを活用する力を育てていきたいと考えています。基礎・基本の力を定着させるために、今まで同様、個に応じた指導や少人数指導等を取り入れて分かる授業を実現させていきます。また、活用する力をつけるために、様々な情報を読み取って自分の考えをもち、それを表現し、話し合ったり発表したりする学習展開やコミュニケーションを深める学習展開などさらなる指導法の充実を進めてまいります。
これらの指導法の手だてとしてICTの活用を推進していきます。さらには、今回のような学力調査の結果をみとる分析力とそれを具体的な授業改善に結び付けていく実践力をつけていくことも必要であると考えています。
◇学力向上の施策はどのようなものを行っているか。
先ずは、国の学力・学習状況調査を行ったところですが、本市では、都の学力調査、市独自の学力調査CRTを行い、授業改善プランを作成し、授業改善に努めています。
次に、全校に少人数指導、ティームティーチングの教員加配をつけ、一人一人に合わせた授業展開を行っているところです。具体的には小学校では、全ての学校で算数で実施しており、加えて理科で行っている学校もあります。中学校では、英語、数学、理科が中心となっています。
また、全校で、授業改善につながる研究テーマを設け、研究を推進しています。国や都、市の研究は14校あり、その全ての学校で研究発表を行い、その成果を市内の各学校に広めていただいています。
さらに全校で長期の休業日には1週間から10日程度の補習を実施し、基礎基本の定着にも努めています。
市制協力員などの人的な配置では、低学年で36人以上の学級に配置する学習指導補助員、教員指導補助者、学生ボランティア、インターシップなどを全校に配置し、児童・生徒の学習の支援をしています。
平成18年度からは、ICT活用教育推進室を設置し、わかる授業、魅力ある授業の実現に向けて授業改善を図っています。さらに、コンピュータを活用することで、児童・生徒の情報活用能力が高まることが大いに期待されているところです。
◆“いじめと不登校の問題”についての質問の答弁内容です。
◇いじめ(ネット上の)への対応について
最近、急速に増えているいじめに、ネット上のいじめがあります。
一般的にネット上いじめでは、クラスメートをからかうようなメールを回したり、クラスメートの恥ずかしい写真を携帯電話に撮ってメールを回すといったものが、あります。また、生徒が自分で開いているブログなどに、他のクラスメートがいやがらせを、するというケースも起こっています。なかなか表には見えないのですが、どの学校にも起こりうるという危機意識をもって取り組んでいます。市教委としましては、ネット上の掲示板やブログ、携帯メールなどによる中傷について子どもたちに考えさせ、ネット上のルールについて学ぶ情報安全教育を推進しています。先月は、「ネット上のトラブルの実態と対策」というテーマで教員研修を実施したところです。
しかし、このネット上のいじめを含むトラブルをなくしていくには、家庭との連携が重要となります。そのために、11月の日野市家庭教育学級研修会において、「インターネットの正しい活用方法について」を実施し、11月下旬には、市民会館で、「メディアとの付き合い方学習」というテーマで講演会を開催したところです。
今後も家庭教育学級や市P協と連携し、「いじめは許さない」姿勢で取り組んでまいります。
◇いじめ・不登校をなくすために、教師が児童・生徒と触れ合う時間は十分かをもっと確保できないか。
学校の現状として、授業終了後から規定の終業時間までの時間帯が優先して会議に当てられている傾向があります。会議の内容は、職員会議、校務分掌の会議、学年会、教科会、成績会議、校内研究の会議などです。どれも、教育活動には大きな意味をもっていますが、現実にはこれらの会議が多く、そのための書類作成もあり、ご指摘のように児童・生徒にかかわるためのゆとりが少なくなっています。この現状を改善し、教員の校務の効率化に大きな力となる可能性をもつものは、ICTです。
日野市では、昨年度、先生方に一人一台のコンピュータを配備し、校務支援システムを導入いたしました。校務の情報化は、最終的には子どもとのふれ合う時間を多く生み出すようにすることがねらいです。具体的には、校務システムの活用により、スケジュール、連絡事項、その他必要な情報が瞬時に行きわたり、会議の時間を大きく短縮することができます。
また、セキュリティが守られた中で成績処理も効率的にできます。ペーパーテストや日々の学習状況を記録しておくと、前もって設定しておいた評価基準に照らして、自動的に評定が出るしくみになっていますので、あいまいな評価ではなく、客観的で根拠のある評価となり、保護者への説明責任を果たすことにつながります。この評価は通知表の評定欄にも反映されます。所見欄も、学期末にあわてて記入するのではなく、校内のすべての先生方で、日頃から、一人一人の子どものよいところを見つけて記録しておける「ひのっ子宝箱」から反映されますので、今までより中身の濃い通知表になります。
この校務システムの中にある「ひのっ子宝箱」という機能についてですが、これは、一人一人の子どものよさや輝き、頑張ったことを校内の先生方みんなで入力することにより、その子の良さを共有し、ますます輝かせていくことを目的としています。
このメニューに入るには、成績処理と同じく校務支援システムを起動してなおかつICTセキュリティカードをかざさなければなりません。個人情報を扱うためのセキュリテーは万全にしています。校内の先生方は、このメニューに入って、該当の児童・生徒のカードを出し、見つけた良さを入力していきます。この日々の記入が、通知票などに反映するのです。このように「ひのっ子宝箱」は、自分の担当している児童・生徒だけでなく、校内の全てのこどもの良さを見ていくことで一人一人の子どもをより細やかに把握することができる仕組みになっています。
このように、日野市の校務支援システムは、校務を効率化して子ども達との触れ合う時間を生み出すとともに、一人一人の子ども達への理解をより深めていく役割をもっています。
◆議員の方が、毎日、ICT活用教育推進室のWebサイトをご覧になったり、先日、市民会館で開催した保護者向けの講演会に積極的に出席してくださったりしたことは、大変ありがたいことだと思っています。
小・中連携教育研究発表会参観者の感想
◆先月の30日に、大坂上中学校で、4校による小・中連携教育の研究発表会を行いました。
(研究発表会の様子は、当日、推進室から発信しています)
小・中連携教育(幼保・小・中連携教育)は、ICT活用教育、特別支援教育と並んで日野市の重点施策の一つです。
◆本日、大坂上中学校の校長先生に、研究発表会に参加していただいた方の感想を見せていただきました。
全国から集まってくださった先生方は、大変熱心に授業を参観され、発表を聞いて下さったようです。とてもありがたいことです。
いただいた感想の一部をご紹介します。 ( )は、記入していただいた所属校の校種です。
◇中学校の授業が確かにきめ細やかで、中学校の教師のイメージと違うものでした。2年間の先生方の努力がわかりました。(中学校)
◇教材研究がよくなされており、準備もよく、そして細かく指導されている授業で、大変得ることがありました。(中学校)
◇英語では、小学生と中学生が同じ教室で学ぶ場面を提示していただき、このような取り組みもあったかと参考になりました。
小・中学生の触れ合いが深まり、学びがつながっていくことの大切さを感じました。(小学校)
◇子どものよさを中学校で無にすることがないよう、さらに伸ばしていく工夫を考えて実践していきたいと思います。(中学校)
◇算数・理科部会の発表会で、教師の指導力のレベルアップについて話が聞けました。特に中学校教師がトークとチョークの授業から
変わったこと、図や表や、色のあるものの掲示をより多く使用するようになったこと、子どもよりの授業を心がけるようになったことなど、
実践者の声が一番真実であると実感しました。(小学校)
◇小学校から中学校への系統性、連続性を授業交流でしっかりつないでいることに大きな感銘を受けました。
学力向上が生活指導面、食育面ともつながっていること、つまり学力がこころとからだの育成に支えられていること、学校、PTA、家庭
としっかりつながっていることに感心しました。(中学校)
◇教職員が長いスパンで子どもたちを理解しながら指導にあたることは、子どもたちはもとより、教職員の成長につながったことと思います。
私の勤務校も3つの小学校が一つの中学校へ進学していますので、大変身近なものに感じることができました。(小学校)
ICTに関連して、次のような感想もいただきました。
◇発表会において4校の掲示板でのやりとりの話を聞き、先進校だなと感じました。
もう少し早く知っていれば、私たちの発表にも生かされたのにと思いました。(中学校)
◇小・中の先生がICTを使い、学び合ったという、日野市のよいところをまねしたいと思います。
◇小・中で共通の掲示板でのやりとりをしたことをお聞きし、当市でも早速実践したいと思いました。
当市は、光ケーブルで小・中の本分校が平成18年に結ばれ、今年度は来月に教員全員にノートパソコンとメールアドレスを貸与する
ところです。市のサーバーにぜひ、中学校区の共通フォルダを作りたいと思います。(教育委員会)
研究発表会に先立って、いくつかの県から大坂上中学校へ視察訪問がありました。
その感想にも、ICTについて触れていただいています。
◇「・・・・教員一人一人にコンピュータが配当された上でのICT実践において、教職員の多忙感克服のための見直しの手本として、
大変刺激的な内容でした・・・」
師走の雨あがり
昼過ぎになってほんのり太陽が顔を出し、濡れた落ち葉をあたためていました。
廊下もセキュリティチェック
学校側の案内で校舎内のあらゆるところをチェックして各学校の現在の情報セキュリティにおける運用状況を確認し、現場指導を行いました。
現在、専門家にその結果をまとめていただいています。
職員室やコンピュータ室でのチェック
昇降口から廊下までチェック
学校だけでなく、市役所庁内も同じです。
情報セキュリティの内部監査を受けています。
会議室への通路になっている推進室の前の廊下には、交換便の棚が置かれていました。
交換便とは、学校と市役所との紙文書の郵便みたいなものです。
(・・・今後はペーパーレス化により、やりとりする文書は少なくなってくると思いますが・・・)
その交換便の棚は、セキュリティ上、場所が移されました。
何もなくなった推進室前の廊下。 | 部屋の中へ大移動。 |
学校でも置き場所を変更した方がよいと思われるものがいくつか指摘されています・・・
晩秋の紅葉が輝く中での音楽会
今日から師走ですが、昼間は、柔らかな日ざしの中、暖かさを感じます。
◆今日は、市民会館大ホールで第14回日野市公立小学校交流音楽会が開催されています。
午前と午後に分かれて小学校18校全校が参加しています。
多くの保護者の方が聴いてくださっています。
◆音楽会が行われている市民会館前の広場は、晩秋の紅葉が輝いています。
ここでは、来週の木曜日からイルミネーションイベントが行われます。
市民の方々が作製したイルミネーションが展示されることになっています。
いよいよ冬が近づいています・・・
◆音楽会の終盤は、統合でこれが最後の参加となった三沢台小、百草台小と続き、素敵な歌声を聴かせてくれました。
↑百草台小の歌声(関係者に特別に許可を得て撮影させていただきました)
親として社会の常識や知識を子どもに伝えること
会場には、保護者の方の中に、小学校の校長先生やICTモデル校の中学校の校長先生と研究主任の先生のお姿もありました。
外はすっかり冷え込んでいます。 | 教育部生涯学習担当の高田参事挨拶。 |
市P教の浜屋会長挨拶。 |
◆講師の堀田龍也先生に、保護者の方の声を聞いていただいた後、講演していただきました。
◇小学生の保護者の方
子どもに携帯電話が欲しいか尋ねたら、「まだいらないよ」と答えました。パソコンを欲しいか尋ねたら「欲しい」と答えました。
これから成長していく上で避けては通れないメディアというものを最初にどう教えていったら良いのかを教えて欲しいと思います。
また、携帯電話においてフィルタリングにはどのようなサービスがあるのか、保護者向けのサービス等はあるのか知りたいと思います。
◇中学生の保護者の方
自分の息子は携帯電話を持っています。さらに家ではインターネットを使っています。事件も話題になっていますが、将来的には
情報社会の中で生きていくのですから、現状を分かった上で、どんなふうに生きていけばいいのかアドバイスをください。
◇高校生の保護者の方
高校生ともなりますと、ほぼ100%携帯電話を持っているのが現状です。家に帰ればインターネットがあります。
小学校、中学校で子どもたちは学校でそういった勉強をしてきています。ある意味、そういう授業を受けていない私たち親より
携帯電話の使い方を知っています。私たち親もどうやっていって活用していけばいいのか教えていただきたいと思います。
ICTの光と影、その「光」の部分で、ICTを活用した授業の効果についても触れていただきました。ちょうど今、各学校で重点的に取り組んでいることです。また、日野市の学校Webサイトもほめていただきました。「学校の日々の取組が発信されることはすばらしいことです。」
◆保護者の方の感想より
◇常識をもっている大人が子どもたちに教えることはたくさんある・・・との言葉になるほどと思いました。
このようなわかりやすくとても興味ある講演会に、もっともっと多くの方に参加して聞いてもらいたいと思いました。
あっという間に時間が過ぎました。
◇いろいろと便利になりましたが、やはり大人がきちんとした常識を子どもに伝えていかなければいけないと思いました。
これは本当に人間の基本のところだと思いました。
◇ネットトラブルで、子どもが相談するのは7割が親であることを聞き、ほっとしました。
しかし、出会い系サイトの被害者の8割近くが18歳以下の子どもであるという事実にぞっとしました。
フィルタリングの機能は必要ですが、それ以上に「親の目」が大切です。
我が家ではネットをやっていませんし、携帯も持たせていませんが、今後持たせる際に、じっくりと使用のルールを話し合おうと思います。
自分自身もネット犯罪の知識をたくさん学ぼうと思います。
◇知識と常識を教えることによって、危険を回避する力をつけることができることを学びました。
メディア社会を受け入れることを前提に、よりよくつきあう方法を考えるという考え方に感銘を受けました。
◇ステキなお話でした。ICT活用の大切さがわかりました。
これからも親として、社会の常識や知識をきちんと子どもに伝えていきたいと思いました。
◆本日の講演会資料を、講師の堀田先生より提供していただきました。
明日は多くの方の参加をお待ちしています(情報安全教育講演会)
晩秋の中央公園 | 落ち葉のじゅうたん |
市役所前(市民会館前)の中央公園は最後の紅葉がみごとです。
明日は、ここ市民会館で情報安全教育の講演会が開催されます。
多くの方が参加されることを願っています。
情報安全教育の講演会については、推進室の本サイトで11月6日、11月16日に掲載しております。
日野市オフィシャルサイトでもご案内しています。
また、先日、市内の学校で配られた教育広報紙「ひのっ子きょういく」でも紹介しています。
本当に必要なものだけをとっておく
◆先週より、情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による「情報セキュリティの現場指導」を実施しており、今週も引き続き行います。
昨年度も3学期に全校実施しましたが、その際に、学校の情報セキュリティ運用状況の課題の一つとして、職員室等の机上や棚の上の整理整頓があげられました。
◆校務の情報化が浸透することによって紙文書が激減し、データもしっかり管理できます。
このことで職員室の机上等も整理されるはずです。
ところが、そううまくいっていないのが現状です・・・・
現場指導に行っている専門家が次のように話されました。
「先生方は、子ども達に提出させたワークシートや作品等を期限を区切って返却されているのでしょうか。職員室に置かれたままになっていないでしょうか。このあたりを先生方がどう認識されているかが大切なポイントになると思います。」
◆下の画像は、市内の学校・園訪問等で見つけた「きれいな机上」です。
ポイントをお聞きしたところ、
「古い書類、必要のなくなった資料は取っておかずに思い切って捨てること。本当に必要なものだけきちんと管理すること。」
だそうです。
職員室 | 職員室の机上 |
校長室の机上 |
展覧会作品のポートフォリオ
百草台小学校の展覧会で、ICTを活用した新しい取組を行い、保護者の方に大変評判が良かったということで情報提供していただきました。
◆作品の制作過程を展示会場のコンピュータで示しました。
これは、展覧会作品のポートフォリオと言えます。
今まではできあがった作品のみの展示でしたが、そこに至るまでの過程が示されることで作品への理解がより深まります。
そして、今までの展示方法では見えなかった、一人一人の子どもが一生懸命に作品に取り組む様子が、手に取るように伝わってきます。
展覧会会場風景。 各学年の展示場所にはコンピュータが置かれています。
各学年の作品の制作過程を示した画面の一部より・・・
◆保護者の方から次のような感想をいただきました。
・自分自身の思いを形にしている姿をパソコンで確認できる新しい見せ方にびっくりしました。
・児童の写真やスライド等も用意してくださり、完成品だけでなくその過程などがと見られてても良かったと思います。
・制作している最中の子ども達の写真は見ていますととても楽しそうです。
・パソコンの画像は、一人一人のまじめに取り組んでいる表情が見られてとてもよかったです。
・学年のスライドも作品ができるまでの様子が分かり先生方が熱心に指導してくださりうれしく思いました。
学芸会(学習発表会)でICT
先週末と今週末は、市内の多くの小学校で学習発表会や展覧会が開かれました。
その中で、ICTを活用した新しい取組に挑戦した学校もいくつかあります。
◆日野第五小学校の学芸会では、ICTを活用した劇が非常に効果的だったということで、情報提供していただきました。
第6学年の劇です。いつもは児童と先生方で作成していた舞台背景となる大道具を、コンピュータ画面で作成して投影しました。 | |
児童が中心となって、劇の紹介のプロモーションビデオまで作成しました。 |
日野市の取組が全国の参考に
山形市教育委員会からの依頼で、本日と明日の2日間、市内の東光寺小学校と夢が丘小学校のICT活用教育の様子を視察していただいています。
また、本日、福岡県のある市の教育委員会より問い合わせがありました。
ちょうど今、来年度の予算編成の時期です。ICT環境の予算化についての相談でした。
授業用のICT環境を優先すべきか、それとも校務の情報化(教員一人一台のコンピュータと校務支援システムの導入)を優先すべきか・・・
といった相談です。どちらも必要なICT環境で、限られた予算の中での究極の選択のようです。
一方、本日午前中、都内の区議会議員の方が、推進室にお見えになりました。
区のICT環境を整備するための参考として、推進室設立の経緯や、日野市の取組について熱心にお尋ねになりました。
ICT環境は、まだまだ全国でも最低レベルの東京都ですが、動き始めた区市が出てきました。
教育の情報化の意義を理解し、少しでも多くの自治体が、可能な限りICT環境の整備に着手し、日本のICT活用教育が推進されることを期待したいと思います。
そのために、日野市の取組が参考にされるにはうれしいことです。
秋真っ盛り
夕日を浴びた市役所前の桜並木。 はらはらと落ち葉が舞い散っています。 | 16時半過ぎの西の空。つかの間の空のキャンパス。あっという間に暗くなります。 |
ただ今、日野は秋真っ盛り。
今週の金曜日から2日間(23日、24日)、昨年から晩秋の高幡不動で始まった「たかはたもみじ灯路」が始まります。