過去の推進室情報 2007年

推進室情報 2007年

廊下もセキュリティチェック

先週、情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による「情報セキュリティの現場指導」を実施しました。
学校側の案内で校舎内のあらゆるところをチェックして各学校の現在の情報セキュリティにおける運用状況を確認し、現場指導を行いました。
現在、専門家にその結果をまとめていただいています。
  
職員室やコンピュータ室でのチェック

  
昇降口から廊下までチェック

学校だけでなく、市役所庁内も同じです。
情報セキュリティの内部監査を受けています。

会議室への通路になっている推進室の前の廊下には、交換便の棚が置かれていました。
交換便とは、学校と市役所との紙文書の郵便みたいなものです。
(・・・今後はペーパーレス化により、やりとりする文書は少なくなってくると思いますが・・・)
その交換便の棚は、セキュリティ上、場所が移されました。



何もなくなった推進室前の廊下。部屋の中へ大移動。

学校でも置き場所を変更した方がよいと思われるものがいくつか指摘されています・・・

晩秋の紅葉が輝く中での音楽会

今日から師走ですが、昼間は、柔らかな日ざしの中、暖かさを感じます。

◆今日は、市民会館大ホールで第14回日野市公立小学校交流音楽会が開催されています。
  午前と午後に分かれて小学校18校全校が参加しています。
  多くの保護者の方が聴いてくださっています。



◆音楽会が行われている市民会館前の広場は、晩秋の紅葉が輝いています。
 ここでは、来週の木曜日からイルミネーションイベントが行われます。
 市民の方々が作製したイルミネーションが展示されることになっています。
 いよいよ冬が近づいています・・・


◆音楽会の終盤は、統合でこれが最後の参加となった三沢台小、百草台小と続き、素敵な歌声を聴かせてくれました。

↑百草台小の歌声(関係者に特別に許可を得て撮影させていただきました)

小・中連携教育研究発表会

◆小・中連携教育の研究発表会(国立教育政策研究所 小・中連携教育実践研究協力校)が大坂上中学校で開催されました。
大坂上中学校、日野第三小学校、日野第七小学校、東光寺小学校の4校は、日野市教育委員会研究課題校、国立教育政策研究所
小・中連携教育実践研究協力校、東京都教育委員会小・中連携教育実践研究指定校を受け、次のように、2年間研究に取り組んで
きました。
◇「中学校変身プログラム」という位置づけで、平成17年度から「高尾の森わくわくビレッジ」で毎年実施している中学入学オリエンテーション合宿に、3校の小学校の先生方が参加しています。
◇まなび部会(各教科)、こころ部会(生活指導)、からだ部会(食育・体育)に分かれ、教材研究や授業研究に取り組んできました。
◇各教科(英語・英語活動も含む)、生活指導、食育において、9年間を見通した系統的な指導計画を作成しました。

研究は定期的に集まって会を設ける他に、日常的には校務支援システムの掲示板(4校のみの連携掲示板を作りました)がフルに活用されました。親情報だけで200件以上もの連絡が流され、情報交換・意見交換も行われました。

◆会場の大坂上中学校に3校の児童も集まって、18の会場で公開授業が行われました。
参加者が多くて入りきれない数学の授業会場の様子は、スカイプによるテレビ会議で、発表会場の食堂にライブ中継されました。



発表会場でライブ中継されている数学の授業風景。教室窓側のコンピュータのWebカメラで映像を送っています。

以下の画像は、ICTを活用した公開授業風景です。


小国語・第6学年「やまなし」 
ICT活用指導力B-3 自分の
ワークシートを拡大して見せながら、
読み取ったイメージを発表しています。
中社会・第1学年「いろいろな地域に分けて県を調べよう」 ICT活用指導力B-2 画像や統計資料を提示しながら、郊外の特色を読み取らせています。




中音楽・第2学年「日本の伝統音楽を深めよう」 ICT活用指導力B-3映像と音楽により、雅楽への理解を深めています。

  
中理科第1学年「力」
・演示実験を大きく映し出しています。 ICT活用指導力B-1・2
・生徒が発表した考えを図を使ってまとめています。 ICT活用指導力B-4


小英語活動第5学年・中英語第2学年「Let’s go shopping!」 
ICT活用指導力B-1 
AETの先生の国を、画像や地図で紹介しています。


体育の公開授業は、隣接する都立日野台高校の体育館が会場でした。
中体育第1学年「器械運動(マット運動)」 
ICT活用指導力C-1・4 スポーツミラー(映像遅延装置)により、
生徒一人一人が自分のフォームを確認しています。


◆ちょうど本日は、大坂上中学校にとって3週間のICT導入活用週間最終日です。
本校に専属で派遣したメディアコーディネータに加え、2名のメディアコーディネータもお手伝いで参加しました。
副校長先生に作っていただいた腕章をつけて、サポートしていました。
  


◆公開授業のあとは、部会別に4つの発表会場に分かれて発表が行われました。
まなび部会の「算数・数学、理科分科会」は、食堂で行われました。


2年間の研究の全体の取組や分科会での取組についてプレゼンテーションを行いました。食堂には多くの方が集まり、発表を熱心に聞いてくださいました。

本研究を通して、小・中両方の先生方は、お互いの良いところから多くのことを学ばれました。
小学校の先生方は、教科の専門である中学校の先生と一緒に教材研究をしたり授業を見合ったりしたことで、教科の内容への理解が
深まったということです。理科は安心して指導できるようになったということです。また、自分達の教えた子ども達が、進学してどのような
学習を受けるのかを知り、小学校段階でつまずきを出さないよう、より努力を重ねるようになったということです。
中学校の先生方は、小学校の授業から多くのヒントを得たということです。
発表会で話された大坂上中学校の先生の次の言葉が印象的でした。
*数学の先生:「1時間の授業を工夫するようになりました。ていねいに説明するようになりました。たとえ5秒だけの提示であっても、
          それに2時間かけて作ることもあります。それを苦労とも感じません。」
*理科の先生:「小学校ではどんなことを学んできたんだろうと前もってよく調べています。今日の授業でも小学校で学んだ実験道具
          (空気でっぽう、電磁石)を導入で使いました。理科を楽しく学習できるように工夫するように努めています。」

互いのよさを謙虚に学び合い、授業に工夫を重ねてこられた先生方です。
本日の公開授業では、特に「中学校の授業が変わった」ことを実感しました。
今まで多くの授業は、教師のトークとチョークのみでした。それが、生徒をひきつける授業、わかりやすい授業、先生と生徒・そして生徒
同士のコミュニケーションのある授業へと変わったことを実感しました。


◆発表会の後は、体育館で講演会がありました。
 講師は東京学芸大学教授の児島邦宏先生。小・中接続・連携教育の課題と具体的方策についてお話しいただきました。



講演の中で、本日の中学校の先生の
公開授業が、きめ細やかであったことを
評価してくださいました。
約400人の参観者でした。北海道、九州からもお見えになったようです。

親として社会の常識や知識を子どもに伝えること

◆本日夜、日野市民会館大ホールで情報安全教育講演会が行われました。
  会場には、保護者の方の中に、小学校の校長先生やICTモデル校の中学校の校長先生と研究主任の先生のお姿もありました。


外はすっかり冷え込んでいます。教育部生涯学習担当の高田参事挨拶。




市P教の浜屋会長挨拶。

◆講師の堀田龍也先生に、保護者の方の声を聞いていただいた後、講演していただきました。

◇小学生の保護者の方
  子どもに携帯電話が欲しいか尋ねたら、「まだいらないよ」と答えました。パソコンを欲しいか尋ねたら「欲しい」と答えました。
  これから成長していく上で避けては通れないメディアというものを最初にどう教えていったら良いのかを教えて欲しいと思います。
  また、携帯電話においてフィルタリングにはどのようなサービスがあるのか、保護者向けのサービス等はあるのか知りたいと思います。
◇中学生の保護者の方
  自分の息子は携帯電話を持っています。さらに家ではインターネットを使っています。事件も話題になっていますが、将来的には
  情報社会の中で生きていくのですから、現状を分かった上で、どんなふうに生きていけばいいのかアドバイスをください。
◇高校生の保護者の方
  高校生ともなりますと、ほぼ100%携帯電話を持っているのが現状です。家に帰ればインターネットがあります。
  小学校、中学校で子どもたちは学校でそういった勉強をしてきています。ある意味、そういう授業を受けていない私たち親より
  携帯電話の使い方を知っています。私たち親もどうやっていって活用していけばいいのか教えていただきたいと思います。


  
  
  
ICTの光と影、その「光」の部分で、ICTを活用した授業の効果についても触れていただきました。ちょうど今、各学校で重点的に取り組んでいることです。また、日野市の学校Webサイトもほめていただきました。「学校の日々の取組が発信されることはすばらしいことです。」

◆保護者の方の感想より

◇常識をもっている大人が子どもたちに教えることはたくさんある・・・との言葉になるほどと思いました。
 このようなわかりやすくとても興味ある講演会に、もっともっと多くの方に参加して聞いてもらいたいと思いました。
 あっという間に時間が過ぎました。
◇いろいろと便利になりましたが、やはり大人がきちんとした常識を子どもに伝えていかなければいけないと思いました。
 これは本当に人間の基本のところだと思いました。
◇ネットトラブルで、子どもが相談するのは7割が親であることを聞き、ほっとしました。
 しかし、出会い系サイトの被害者の8割近くが18歳以下の子どもであるという事実にぞっとしました。
 フィルタリングの機能は必要ですが、それ以上に「親の目」が大切です。
 我が家ではネットをやっていませんし、携帯も持たせていませんが、今後持たせる際に、じっくりと使用のルールを話し合おうと思います。
 自分自身もネット犯罪の知識をたくさん学ぼうと思います。
◇知識と常識を教えることによって、危険を回避する力をつけることができることを学びました。
 メディア社会を受け入れることを前提に、よりよくつきあう方法を考えるという考え方に感銘を受けました。
◇ステキなお話でした。ICT活用の大切さがわかりました。
 これからも親として、社会の常識や知識をきちんと子どもに伝えていきたいと思いました。

◆本日の講演会資料を、講師の堀田先生より提供していただきました。
 

明日は多くの方の参加をお待ちしています(情報安全教育講演会)



晩秋の中央公園落ち葉のじゅうたん

市役所前(市民会館前)の中央公園は最後の紅葉がみごとです。
明日は、ここ市民会館で情報安全教育の講演会が開催されます。
多くの方が参加されることを願っています。

情報安全教育の講演会については、推進室の本サイトで11月6日、11月16日に掲載しております。
日野市オフィシャルサイトでもご案内しています。
また、先日、市内の学校で配られた教育広報紙「ひのっ子きょういく」でも紹介しています。

日野市の情報セキュリティを守るために

◆日野市の職員は全員、年に一度、専門家による情報セキュリティ研修を受けています。
 本日は「情報セキュリティ管理職・セキュリティリーダー研修」が行われました。
情報漏洩事件・事故最新統計より最近起こっている事故の概要


個人情報保護に関する演習問題情報管理者としてのポイント

「情報漏洩事故では、最近は教育関係が増えています。」という講師の先生の言葉が気になりました。
日野市の学校ではこのような事故が発生しないように、引き続き、日野市立学校情報セキュリティポリシーを遵守し、個人情報の取扱を徹底したいと考えています。
(都教委人事部によると、東京都で、今年度10月1日現在、個人情報にかかわる服務事故の発生率が発生総数の15.2%で、2年前の2倍になっており、うち、USBメモリ紛失等の服務事故も10件発生しているとのことです。)


◆日野市では、研修の他に、内部監査も受けています。
 これは、日野市情報セキュリティポリシーにおいて、情報セキュリティ対策の遵守状況を検証することが定められているからです。
 ちょうど、今、市内の学校で「情報セキュリティの現場指導」が行われているのと同じです。

学習の個別化とその指導法

ひのっ子教育21開発委員会の小学校部会が、南平小学校で開催されました。
第4学年「わり算の筆算を考えようーわる数が2けたー」 ICT活用指導力C-4
インタラクティブ・スタディ(コンピュータを使った個別学習教材)を活用した授業研究です。
授業者の先生は、開発委員会2年目のベテランの先生です。
インタラクティブ・スタディを活用した授業を数多く経験され、そのノウハウをお持ちです。

協議会では、まず、授業から学んだことを話し合いました。
「一斉指導」に慣れた先生方にとって、新たに「コンピュータを活用した個別指導」のノウハウを学ぶ機会となりました。
この話し合いをもとに、市内の小学校にも指導法のマニュアルを配ろうということになりました。



入口で子どもを迎えます。これが個別授業
のはじまり。
児童は席に着くとすぐにコンピュータの画面を出し、ノートを書き始めました。




友達に聞いたり、先生に教えて
もらったりしながら自分のペースで進めます。
教師用画面を見ながら、委員の先生方も支援方法を学んでいます。




教師用画面・・・長時間同じ画面から
進まない子どもを示すランプがつきました。
教師用画面・・・問題ごとの達成率が示されます。「どこにつまずいているのかな」




出口で一人一人の子どもに声をかけて見送ります。これが個別授業の終わり。委員の先生方の学び合いの様子。  
(協議会)




本委員会の指導者 東原教授。

◆委員の先生方から出された感想
 学習の個別化のポイントは・・・
  ・普段手厚くできない子にこそ個別指導をすること
  ・初めも終わりもいつもどおりの指示だけ
      (インタラクティブ・スタディの学習習慣・・・ノートを開くこと等)
  ・手厚いけれど余計な指導をしないために教師用画面を活用すること
  ・その教材の使い方
      (1時間用かどうか)をよく理解して使うこと・・・1時間でもあきないであっという間に終わる
  ・個別指導の計画(分析から見いだした発見に基づく計画)を作ること
  ・開始・終了時刻の個別化(終了数分前の合図)を図ること
  ・一斉の指示をしないこと、競争心をあおらないこと、安心して間違えるようにすること
  ・気軽に友達と話してもよい雰囲気を作ること
      「わからないことは隣の人に大いに聞きましょう」(人と人との相互作用を密に)
  ・意図的に働きかける子どもをあらかじめ決めること(1時間にほぼ全員を見ている)
  ・教室の授業と同じ感覚で(コンピュータ室だからといって特別ではない)
  ・教えあいもOK(答えは教えない、教えあいのルールはある)
  ・全員に指導補助の先生がついているような感覚で⇒教えることに慣れるように
      (評価情報を生かす)

日野第二小学校教育委員会訪問

◆本日、日野第二小学校の教育委員会訪問を行いました。
本校は、今年で開校134年目を迎えた歴史の古い学校です。
学区には、かつては水田の広がっていた静かな農村の面影があちこちに残っています。
いたるところに湧水があり、サワガニやカワニナが生息する自然環境も残されています。
本校は、これらの豊かな自然や地域を教材とした教育活動を充実させています。


本校の一番最初の名前。
(校長室前の掲示より)
本校自慢のビオトープです。
今年度も審査を受けました。

◆全学級の授業を見せていただきました。


第2学年算数「九九をつくろう」       ICT活用指導力B-3 教科書の
図を拡大し、わかりやすく説明しています。
第5学年国語「詩を味わおう」        ICT活用指導力B-1 短詩の本文から題名を考える導入部分で、先生がWeb上で探して用意した画像を投影し、イメージをふくらませています。




第5学年算数「面積の求め方を考えよう」   
ICT活用指導力B-4 平行四辺形の面積の求め方をWeb上の動画コンテンツで確認しています。 
第6学年算数「立体を調べよう」      
ICT活用指導力Bー3 児童の考えた立方体の展開図を書画カメラで映して発表、情報共有をしています。




第6学年道徳「公徳心と権利・義務」   
ICT活用指導力Bー2 
みんなで考えていく
課題を提示しています。
通級学級のせせらぎ学級(きこえの教室・ことばの教室)では、ペーパーレスケース会議が行われていました。担当の先生は次のようにおっしゃっていました。「個人情報の管理をしっかり行うためにも、ケース会議はペーパーレスで行っています。」


本当に必要なものだけをとっておく

◆先週より、情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による「情報セキュリティの現場指導」を実施しており、今週も引き続き行います。
昨年度も3学期に全校実施しましたが、その際に、学校の情報セキュリティ運用状況の課題の一つとして、職員室等の机上や棚の上の整理整頓があげられました。


◆校務の情報化が浸透することによって紙文書が激減し、データもしっかり管理できます。
このことで職員室の机上等も整理されるはずです。
ところが、そううまくいっていないのが現状です・・・・
現場指導に行っている専門家が次のように話されました。
「先生方は、子ども達に提出させたワークシートや作品等を期限を区切って返却されているのでしょうか。職員室に置かれたままになっていないでしょうか。このあたりを先生方がどう認識されているかが大切なポイントになると思います。」


◆下の画像は、市内の学校・園訪問等で見つけた「きれいな机上」です。
ポイントをお聞きしたところ、
「古い書類、必要のなくなった資料は取っておかずに思い切って捨てること。本当に必要なものだけきちんと管理すること。」
だそうです。



職員室職員室の机上




校長室の机上

展覧会作品のポートフォリオ

百草台小学校の展覧会で、ICTを活用した新しい取組を行い、保護者の方に大変評判が良かったということで情報提供していただきました。


◆作品の制作過程を展示会場のコンピュータで示しました。
これは、展覧会作品のポートフォリオと言えます。
今まではできあがった作品のみの展示でしたが、そこに至るまでの過程が示されることで作品への理解がより深まります。
そして、今までの展示方法では見えなかった、一人一人の子どもが一生懸命に作品に取り組む様子が、手に取るように伝わってきます。

  
展覧会会場風景。  各学年の展示場所にはコンピュータが置かれています。

  

各学年の作品の制作過程を示した画面の一部より・・・

◆保護者の方から次のような感想をいただきました。

・自分自身の思いを形にしている姿をパソコンで確認できる新しい見せ方にびっくりしました。
・児童の写真やスライド等も用意してくださり、完成品だけでなくその過程などがと見られてても良かったと思います。
・制作している最中の子ども達の写真は見ていますととても楽しそうです。
・パソコンの画像は、一人一人のまじめに取り組んでいる表情が見られてとてもよかったです。
・学年のスライドも作品ができるまでの様子が分かり先生方が熱心に指導してくださりうれしく思いました。

学芸会(学習発表会)でICT

先週末と今週末は、市内の多くの小学校で学習発表会や展覧会が開かれました。
その中で、ICTを活用した新しい取組に挑戦した学校もいくつかあります。


◆日野第五小学校の学芸会では、ICTを活用した劇が非常に効果的だったということで、情報提供していただきました。



第6学年の劇です。いつもは児童と先生方で作成していた舞台背景となる大道具を、コンピュータ画面で作成して投影しました。




児童が中心となって、劇の紹介のプロモーションビデオまで作成しました。

「ひたすらに自分と向き合ってきました」

昨日は本市の研究課題校である平山小学校で研究発表会が開催されました。


本校は、文部科学省学力向上拠点事業推進校として3年間の研究を進めてきました。
統合という大きな山を乗り越えながら、児童の学力向上に向けて、次のように授業改善に取り組んできました。
◇1年目:「授業リフレクション」共通の視点に立った教師の自己評価、相互評価により、授業を客観的に振り返る手法を確立しました。
◇2年目:「校内OJT」授業改善に向けたPDCAサイクル、若手教員のOJT等、校内の組織的運営を確立させました。
◇3年目:「シラバス」PDCAにR(リサーチ)を加え、CRT等の学力調査結果の分析を踏まえて、学習する単元の目標・内容・学習方法・評価等を児童・保護者にも提示し、学習への意欲的な取り組み・学力の定着を図りました。

  
シラバス・・・児童は「学び・ナビ」というファイルを持っています。

◆公開授業では、書画カメラをグループでの情報共有の手段として活用するなど、国語分科会の全学級でICTが活用されていました。
 算数分科会では、研究発表の中で、「ICT教材を、図形やグラフ、学習のまとめなど、視覚的に訴えると効果的な学習を中に取り入れたこと」が報告されました。
  
  
第2学年国語「海の生きもの新聞をつくろう」
◇サンゴ礁の動画投影。児童から歓声があがりました。 ⇒ 動画を見て本単元への学習意欲が高まったところでイメージマップにつなげます。 ICT活用指導力B-1
◇イソギンチャクとクマノミのかかわりを、拡大して映した教科書で確認しながら読み取ります。 ⇒ このあと、読み取ったことをペープサートで動作化する活動に入ります。 ICT活用指導力B-3



第4学年国語「アップとルーズで伝えよう 
4年生から発信します!新聞展覧会開催!」ICT活用指導力B-3
導入時に拡大写真を提示して興味・関心を高めています。グループで読み取ってまとめたカードを書画カメラで提示し、発表しています。
第5学年国語「報道スタッフへの道」             ICT活用指導力A-3
カラー写真入りのワークシート。教科書の写真をシール化して貼り付けてあります。




第6学年国語「二十歳の君たちへのメッセージ」       
ICT活用指導力B-3
各自が段落の要旨を読み取って文章
マップで示し、それをグループで話し
合ってまとめました。授業の最後に
書画カメラで提示し、発表しています。
指導の手だての一つとして、日常的にICT機器が活用されていることをうれしく思いました。

◆講演していただいた日本女子大学教授の吉崎静夫先生は、「日野市はICTのメッカだから」とおっしゃって、ICTを活用した実践例も紹介してくださいました。
紹介していただいた実践は、本市の小学校の校長先生方が2年前に視察に行かれたつくば市の例でした。
外部の力を取り入れた例として、テレビ電話で博物館の植物の専門家とやり取りをした実践です。
今後は、この秋に市内全校に導入したインターネットテレビ電話の活用が期待されます。


吉崎先生の指導のもと、試案された「授業デザイン集」発表会場では「授業リフレクション」を行っている協議会の映像が流されていました。




吉崎静夫先生の講演。テーマは「活用型学力を育てる授業のデザイン」

研究発表会の最後に述べられた校長先生の次の言葉が印象的でした。
「本校の教師は、ひたすらに自分と向き合ってきました。3年間で200回以上もの研究授業を重ねてきました。時には自分が勝負をかけた授業に厳しい意見がぶつけられたこともありました。しかし、よい授業が展開できるようになりたいという思いで、他者からの評価を受け入れ、子どもの目線に立って、教師として成長してきました・・・・」

第五幼稚園教育委員会訪問

◆昨日、第五幼稚園の学校課訪問を行いました。

本園は、地域とのつながりをとても大切にしています。
農業体験指導者による栽培活動の他、ボランティアの方による朝の見守りや園外保育の見守り、絵本の読み聞かせ、行事等への参加に協力をいただいています。保育カウンセラーによる子育て相談や講演会も行っています。
また、子どもも大人も育ちあう地域を目指して、月に一度「ごよっち」を開催し、地域の方を講師として、親子で楽しむ活動を行っています。先日は、豊かな自然に囲まれた園庭等で見つけた植物の種を使って、親子でブローチを作ったそうです。


◆保育を参観した後は、ホールで協議会を行いました。
幼稚園の先生方はプレゼンテーションに慣れています。
幼稚園での取組について、プレゼンテーションをしていただきました。



かわいいやきいもやさんに呼び止められた教育委員長と教育長。(年少組)「やきたてのおいもと、やきとうもろこしはいかがですか?食べたら返してネ。また売ってあげるから・・・」




お誕生会の時に年長さんがやってくれたゲームの司会をまねてみたものの、やり方がわからないなあ・・・(年少組)誰が外に出る?」「いつも同じ人ばかりじゃだめだよ。」・・・カプセルドッジボールのルール決め。(年長組)




自分たちで決めたルールでゲーム開始・・・
トラブルの解決も含めてしっかり子どもを
見届ける先生。
OHPに興味をもった子が続出。あらかじめ用意しておいたシートを出して見せると歓声の声。遊びたい心をくすぐります。(年長組)




お帰りのしたくが終わったところで一緒にジャンケンゲーム。「さようなら、明日もまたみんなで遊ぼうね。」協議会開始前。とにかく明るい先生方。幼児と一緒に感動する感性や、一緒に楽しむ心をもっていらっしゃいます。




協議会では、初めに園のPRをしていただきました。幼稚園の先生方は、プレゼンテーションが得意です。

協議会で、本園の先生がおっしゃった言葉が印象的でした。
「障害のあるなしにかかわらず、子ども一人一人はいろいろです。
それぞれの子どもたちを大切にしながら、集団の中で子どもが育つように保育の質を高めていこうと思います。

三沢中学校集中研修

昨日、三沢中学校のICT導入活用集中研修会にお邪魔しました。
三沢中学校のICT導入活用期間(メディアコーディネータの3週間派遣)は今週から始まっています。
大規模の学校ですので、先生の数も40人以上です。どうしたら効果的なICT活用ができるか・・・ということで、先週から研究主任の先生が
この研修会の企画をされてきました。
ポイントは「実際の授業をイメージすること」。分科会の会場はすべて教室(体育館)で、授業を想定して行いました。

研修会は次のような流れで行われました。
・まずは全体会で、コンピュータ室に集合。時間通り1時半ぴったりに開始されました。てきぱき行動される先生方です。
 ここでは、研修会のねらいと、3時からスタディノートで研修の成果をまとめてもらうことが伝えられました。
・それぞれの分科会に参加。授業でどのように活用するか、それぞれの先生が構想を練りながら実習されていました。
・3時に再びコンピュータ室に集合。すぐに、スタディノートに授業案を書き込みます。そしてマップ上に掲示して意見交換・・・
2時間にわたる内容の濃い研修会でした。

これから3週間、メディアコーディネータにどんどんサポートを頼んで、授業でICTを活用していただきたいと思います。



勢揃いしたICTサポートスタッフソフト活用分科会(数学)




デジタル教科書活用分科会(英語)デジタル教科書活用分科会(国語)




スポーツミラー活用分科会(体育)e-黒板活用分科会




書画カメラ活用分科会スタディノートを活用した研修のまとめ




授業案をマップ上に掲示・意見交換

日野市の取組が全国の参考に

山形市教育委員会からの依頼で、本日と明日の2日間、市内の東光寺小学校と夢が丘小学校のICT活用教育の様子を視察していただいています。

また、本日、福岡県のある市の教育委員会より問い合わせがありました。
ちょうど今、来年度の予算編成の時期です。ICT環境の予算化についての相談でした。
授業用のICT環境を優先すべきか、それとも校務の情報化(教員一人一台のコンピュータと校務支援システムの導入)を優先すべきか・・・
といった相談です。どちらも必要なICT環境で、限られた予算の中での究極の選択のようです。


一方、本日午前中、都内の区議会議員の方が、推進室にお見えになりました。
区のICT環境を整備するための参考として、推進室設立の経緯や、日野市の取組について熱心にお尋ねになりました。
ICT環境は、まだまだ全国でも最低レベルの東京都ですが、動き始めた区市が出てきました。


教育の情報化の意義を理解し、少しでも多くの自治体が、可能な限りICT環境の整備に着手し、日本のICT活用教育が推進されることを期待したいと思います。
そのために、日野市の取組が参考にされるにはうれしいことです。

第三幼稚園学校課訪問

◆本日、第三幼稚園の学校課訪問を行いました。
本園は、先月、東京都教育委員会が開催した東京都教育実践発表会で、「開かれた幼稚園づくりをめざしてー地域で育む子どもー」
というテーマで、“保護者からの評価を指導計画改善に生かす園運営、地域の教育力を生かした保育実践、私立保育園との交流活動、
保育カウンセラーによる地域の保護者の子育て支援”について発表しました。

◆幼稚園教育は、幼児の発達に即した主体的な活動としての遊びを通した総合的な指導を行います。
これが、「生きる力」の基礎となり、小学校以降の学校教育全体の基礎を培うことにつながっていきます。
本日の訪問では、幼児が友達とかかわりながら遊びをふくらませていけるように、また、葛藤を乗り越えていけるように、教師がしっかりと子ども達を見つめ、必要に応じてさりげなく援助を行うなどの工夫が見られました。



4歳児うさぎ組。参観者の参事は、子ども達に大歓迎を受けました。すぐに遊びの仲間入り・・・妖精ごっこで魔法をかけられ、お姫様になった担任。そのまま、回転すしのお店にお客さんとして参加。一人何役もこなします。




ごっこ遊びの合間に、手作り楽器遊び。同じ楽器の音を合わせます。5歳児のらいおん組。ダンボールで作った忍者屋敷と海賊船。別々の遊びだったものが、電話を作って交流を始め、合同の遊びとなりました。




誰をねらうか、きわどい判断。先生も一緒に遊びながらルールを考えさせます。砂場でトラブル発生。大事なトンネルが壊されている・・・どうしたらいいか、解決策を考えています。




春にきれいな花が咲きますように・・・願いを込めて、チューリップ、スイセン、クロッカスの球根を植えました。「ここは夏場、子ども達の憩いの場なんです。ザリガニつりにおままごと。庶務課業務サポート係の方と用務主事さんのおかげでウッドデッキも新しくなりました。」と井上園長先生。




協議会は、映像を見ながら保育を振り返りました。

第三幼稚園は、日野第一小学校のすぐ隣にあります。
小学校の各学年とそれぞれに交流を行っています。
今後は幼・小連携教育の立場で、さらに深い連携を図りたいという幼稚園の先生の声を聞かせていただきました。


「七生中のICTの向上に尽くしてくださってありがとう」

明日から三沢中学校で3週間のICT導入活用期間が始まります。
市内8校の中学校のうち、すでに5校が終了しました。
メディアコーディネータを派遣しているのは、日野一中と大坂上中と合わせて3校になります。

以下、先週まで3週間、七生中学校に行っていたメディアコーディネータの感想です。

◇私が最初に一番力を入れたことは、授業前の環境整備です。
 新しく導入された機器はどんな種類があるのか、どんな使い方ができるのか、そして機器が学校のどこにあり、どんな管理をしていく
 のが七生中の先生方にとってよいのか、自分なりに考え整備しました。
 最初は、「機器はいったいどこにあるの?」という質問が、「ナンバー○のセットを今日授業で使いたいから借りますね」
 というものに変わっていきました。
 テプラ(シール製造機)で各セットすべてにナンバー付けをしたり、どのアダプタかを明確にしたり、いらないもの(説明書やコードなど)
 をまとめて片付けるなどした結果、多くの先生方に使っていただけるようになりました。

◇先生方はICT機器の使い方を知ると、どんどんご自身で使いこなしていかれました。
 特に、体育の先生は、マット運動や、跳び箱運動の授業で日野市では新しい「スポーツミラー」の実践をされました。
 これまでも市内の他校では、ビデオカメラとPCをつなぎ、生徒の映像を遅延させて振り返りに活用していたのですが、七生中では、
 さらにスポーツミラー独自の機能を上手に活用し、9分割の静止画像に加工されていました。
 これにより、生徒一人一人に根拠をもって説得力ある指導をされていたのが印象的でした。
 「マット運動や跳び箱運動では特に効果があるね。生徒のためになるよ」とおっしゃっていました。

  

◇道徳の授業では先生方が書画カメラを上手に活用されていました。
 3学年は全クラスで道徳の時間に、生徒が調査した「良い記事」「悪い記事」を全体で発表するという授業を行いました。
 前日に全員分の記事やコメントを書画カメラのスキャナ機能でPCに保存しておきました。
 当日のことを考え、順番に画像を保存しました。
 当日の発表会はスムーズに行われ、準備のための余計な時間を省き、発表内容に時間をかけることが可能になりました。
 書画カメラは本来、その場で生徒や教師のプリント等を投影させることに適していますが、事前準備にも効果的だと思いました。
    

◇授業はもちろん、校務分掌の文書作成や、学級だより作成など、ICTを使う場面はいくらでもあります。
 多くの先生方が私を頼って「教えて下さい」と声をかけて下さるようになりました。
 最終日が近づくにつれて、先生方から「もう終わりなの?」「また教えに来てくださいね」と声をかけていただきました。
 また、派遣最終日には、校長先生から「七生中のICTの向上に尽くしてくださってありがとう」と言われ、とてもうれしく思いました。
 自分自身が一番勉強させていただいたのですが、少しでもお役に立てたなら良かったな、とほっとしました。
    
メディアコーディネータが授業支援している様子を、七生中の先生が撮影してくださいました。

秋真っ盛り



夕日を浴びた市役所前の桜並木。
はらはらと落ち葉が舞い散っています。
16時半過ぎの西の空。つかの間の空のキャンパス。あっという間に暗くなります。

ただ今、日野は秋真っ盛り。
今週の金曜日から2日間(23日、24日)、昨年から晩秋の高幡不動で始まった「たかはたもみじ灯路」が始まります。

市民評価の結果から

平成19年度行政評価システムの市民評価の結果が、「広報ひの」で公表されました。
 (*市民評価については、この推進室長だよりで9月4日、10月10日にも発信しております)
市民評価の意見として、良い評価を受けた事業、厳しい評価受けた事業の一部が掲載されています。
平成18年度に実施した70の事業について、夏から秋にかけて市民評価委員の方が生活者の視点で評価した結果です。
良い評価を受けた事業としては、次の事業が以下のように紹介されています。

◎情報セキュリティ事業
  外部評価も高いことから、客観的に見ても評価できる。しかし、情報漏えいは予想外のことから発生することがあるため、
  油断することなく繰り返し見直しを行う。
◎小学校ICT教育環境整備事業
  問題解決能力とコミュニケーション能力を高めるため進めていかなければならない。研修等で教員のレベルアップを図る。

市民評価については、事前に説明する場を充分に設ける必要があると痛感しました。
ICT活用教育については、今回、特別に、ヒアリング後に改めて勉強会の場を設けていただいたことはありがたいことでした。
情報システム課が中心となって市の情報セキュリティの高さを保っていること、そして、教育委員会が重点に置いて進めているICT活用教育の環境整備の重要性については理解をいただいてうれしく思います。
さらに、教員のICT活用指導力を高めるための研修やメディアコーディネータ制度が成果をあげるよう、また、リーダーシップを発揮してがんばっている管理職や日々努力している教員のがんばりが伝わり、市民の方に理解してもらえるよう、推進室はこれからも学校を支えていきたいと考えています。