過去の推進室情報 2008年

2008年12月の記事一覧

デジタル教材活用実践のまとめ

JSTの「実験・観察融合型デジタル教材活用共同研究」も一年のまとめの時期になってきました。1月23日、本市の理科の研究校である日野第四小学校の研究発表会で、ひのっ子教育21開発委員会の報告も行うことになりました。
中学校は、2月18日の中教研の研究発表会で報告します。

 
                      佐島校長(左)と太田校長(右)による発表会当日の打ち合わせです。

開発委員が作成した指導案(デジタル教材の活用実践例)をまとめるにあたって、東原教授の指導のもと、日野市のオリジナルの項目を考案しました。

 

以下、指導案に示すオリジナルマーク4つです。
  ■実験・観察
 ◆デジタル教材の活用場面
 ★デジタル教材を提示する時の発問(問いかけ)、
       指示(提示後にどういう活動をさせたいか)、説明(ポイント)
 ☆予想される(期待される)児童・生徒の反応
   (うまくいかなかった場合の理由として考えられることは2つ)
    ・提示時の発問がうまくいかなかった。
    ・選んだデジタル教材そのものが学習展開に適していなかった。

保護者会で情報安全教育

携帯電話の利用についてや、ネット上のトラブルについてなど、推進室からは情報安全教育にかかわるさまざまな資料を提供し、研修会等を通して学校に啓発しているところですが、この問題は、家庭との連携なしには解決が図れません。
そこで、各校の学期末の保護者会で、情報安全教育に触れていただきました。

下の画像は、本日、午後、日野第二中学校で行われた学年合同保護者会の様子です。
教務主任が保護者向けにわかりやすくプレゼンテーションしています。

学校評価指導者研修で日野市の取組を紹介

日本評価学会と東京都教育委員会により、今年も3日間の「学校評価指導者研修」が開催されています。対象は主として統括指導主事です。昨年度初めて東京で開かれ、今年で2回目になります。
この研修に、日野市の取組を紹介するコマが設けられ、本日講義をしてきました。

昨年度に引き続いて本研修の講師であるICUの長尾眞文先生と、都教委担当の山本統括が、日野市の取組を以下のような理由で高く評価してくださいました。

・本年度は、学校評価の実施が法で規定された初年度にあたりますが、日野市は、
    管理職と主幹教諭にその趣旨を理解していただくことに重点をおき、確実に進めていること。
・市の主要施策である3つの柱を評価項目に取り入れ、全校同じ方策で取り組んでいること。
 (これは、最終的には教育委員会の事業評価にもつながっていくことになります)

以下、講義で用いたプレゼン資料の一部です。(クリックすると拡大されます)

   
   

日野の冬フェスタ2008始まる

本日、市役所前の広場(市民プラザ)で、イルミネーションの点灯式がありました。
今年は、東京都と日野市によるオリンピックムーブメント共同推進事業として、環境に配慮したイルミネーションイベントになっています。太陽光発電とバイオ燃料発電を組み合わせた電気で点灯するものや、自転車を設置しその動力で発電し点灯させるものなど、環境にやさしいイルミネーションが、日野の夜空に輝いています。
25日まで行われます。

 
 
 

授業でテレビ会議が大活躍

◆小教研社会科部会の研究授業が平山小学校で行われました。
5年生の授業です。「わたしたちの生活と情報」新学習指導要領の内容を先行して扱った研究授業です。教材として、日野市のICT環境を生かした「教育の情報化」が取り上げられました。メディアコーディネータ(MC)も、教室と推進室に分かれて
2箇所からT・Tで参加しました。

◆研究授業は、平山小と推進室をテレビ会議でつなぎました。

推進室では、MCの一人がコンピュータの上部に備え付けられたWebカメラに向かってすわり、コンピュータの画面で教室の実況中継を見ています。教室のスクリーンには、推進室の様子が映し出され、同時に、スクリーンの下におかれたWebカメラのついたコンピュータで、
教室の様子を推進室に送っています。子ども達は、授業開始時に、このスクリーンの映像がリアルタイムで映し出されていることに半信半疑だったようです。自分たちの発表に対して拍手をしている様子を見て、「つながっていること」に感動し始めたということでした。
授業の最後には、スクリーン上のMCに直接質問して答えてもらうという場面を
設定しました。
・・・
授業終了後、子ども達が一斉に手を振り始めました。MCもそれに応えます。
そのうちになんと、「じゃんけん、ポン!」と、MC対決じゃんけん大会になって大はしゃぎ。 「つながっている」ことを実感した子ども達でした・・・

   
 最初に、グループごとに、
学校の情報化について
調べたことを
発表し合いました。

 学校がどのように変わったか、T・Tで参加したMCが、
子ども達の発表内容を補うプレゼンテーションを行いました。
その様子を、推進室にいるMCがテレビ会議で見ています。
   
 子ども達から、推進室にいるMCへの質問です。「大変なことは何ですか?」
「MCになるにはどうしたらいいのですか?」「たった4人で全校を見ているのですか?」
・・・MCの仕事内容に関する質問が相次ぎました・・・

   
 協議会終了後。先生方の関心はテレビ会議です。
「授業でぜひ活用したい」という声にMCが応えています。
どの学校にもWebカメラが2台あるのですぐに実現できます。
 

◆本単元について
現行の学習指導要領に比べ、新しい学習指導要領では、より社会の情報化の進展に関心をもつような内容になっています。

◇現行の学習指導要領
 「我が国の通信などの産業について,次のことを見学したり資料を活用したりして調べ,
これらの産業は国民の生活に大きな影響を及ぼしていることや情報の有効な活用が大切であることを考えるようにする。」という内容が示されており、放送,新聞,電信電話などの中から一つを取り上げて学習しています。

◇新学習指導要領
「我が国の情報産業や情報化した社会の様子について,次のことを調査したり資料を活用したりして調べ,情報化の進展は国民の生活に大きな影響を及ぼしていることや情報の有効な活用が大切であることを考えるようにする。」という内容が示されており、情報ネットワークを有効に活用して公共サービスの向上に努めている教育,福祉,医療,防災などの中から選択して取り上げることになりました。

平成20年度東京都教育委員会職員表彰に平山中学校が受賞

大変うれしいお知らせです。

東京都教育委員会の「平成20年度東京都教育委員会職員表彰」が公表されました。
団体(学校)の受賞は16校で、その中で、本市の平山中学校が、「ICTを活用した教育の推進」で受賞しました。

本校は、昨年度の「日野市ICT活用教育推進モデル校」です。全教科の全教員がICTを活用した授業の研究に取り組みました。
今年度は、「平山中ICT活用年間指導計画」を作成し、引き続き実践を進め、各教科の学習を深めるための活用方法や、生徒に情報活用能力を付けていくための活用方法を検討しています。

テレビ会議

JST(科学技術振興機構)の方が推進室にお見えになりました。

本市では、今年度、「実験・観察融合型デジタル教材活用共同研究」に取り組んでいます。
活用しているデジタル教材は、JSTの科学技術理解増進事業の一つとして、大学・研究機関などの最先端の研究成果から理科教育用に開発されたものです。

今日は、理科教育に関することではなく、社会技術研究開発センターの方が、「教育・学習・人材育成」に関する新しい領域の研究開発を行うことについての意見収集を目的として来室されました。平成13年度から、「安全安心」、「循環型社会」、「脳科学と社会」などといった新しい領域での研究開発が行われているそうですが、教育に関しては来年度から初めて創設する予定だということです。国をあげての大規模な研究のようです。
情報化をはじめとする科学技術の高度な発展や、国際化、社会経済情勢の変化など、子どもを取り巻く社会環境が劇的に変わりつつある状況の下で、これらのことに対応できる人材を育成していくための仕組みや方法論について話題になりました。

テレビ会議で信州大学につなぎ、推進室、大学、JSTの3者による意見交換となりました。