過去の推進室情報 2007年

2007年9月の記事一覧

中学校研究授業・・・はじめの一歩

日野第三中学校の校内研修で、2つの研究授業がありました。

以下、第2学年数学「一次関数のグラフの書き取りと読み取り」の授業の様子です。



課題の提示(B-2)

e-黒板を活用しています。
問題を解く鍵となるポイントにアンダーラインを引いて、生徒の思考を助けます。

自作動画教材の提示(A-3,B-3)

夏季ICT研修の成果です。パワーポイントのアニメ機能を使って教材を作成しました。動点の問題を視覚的に捉えることができます。生徒の理解を助けます。





生徒の考えを共有(B-4)
授業のまとめ。最後の問題をどのように答えたか、書画カメラを活用しています。友達の解答を大きく写して共有し、理解を深めました。 


◇授業者の先生の感想
 「今までの授業では、2時間かけてもなかなか終わらなかったところを、わずか1時間の授業で達成することができた。
  数学が苦手な子どもにもわかりやすかったようだ。授業後の振り返りカードではほとんどの生徒が「楽しかった」と答えている。」


第1学年技術「情報とコンピュータ」

授業者の先生のコメント
「授業改善と情報活用能力の育成とを混同しないようにすることを意識した。」

授業後の協議会

ICTの活用はもっといろいろな可能性がありそう・・・

メディアコーディネータの特別派遣

  

中学校長連絡会にお邪魔しました。
すべての先生がICTを活用した授業ができるようになるための、メディアコーディネータの派遣方法について検討していただきました。

メディアコーディネータは、学校のニーズに合わせて、必要なときに予約サイトで派遣予約をしていただいています。
その通常の派遣方法に加えて、
昨年度小学校では、各学校にICT活用週間を設け、その週にメディアコーディネータを特別派遣しました。
今年度中学校では、各学校にICT導入活用期間を3週間設け、その期間中その学校へ特別派遣をすることになりました。
来月10月より実施します。

デジタルポートフォリオ

本日午後は小教研が開催されました。

視聴覚部会では、授業研究の指導案検討が行われました。
国語の朗読学習を、デジタルポートフォリオによる自己評価、相互評価で高めていく計画です。
スタディノートに動画を取り入れる方法について、メディアコーディネータがレクチャーしました。

  

初めの一歩!

ICT活用のモデル校である平山中学校と日野第三中学校で、
2学期から全中学校に導入されたばかりのICT機器を活用した授業が始まりました。

日野第三中学校のICT活用授業、初めの一歩は社会科(第1学年)です。
夏季ICT研修の成果が生かされる瞬間です。
唐から伝わった新しい仏教や、国風文化の特色を理解させるために、導入で資料を提示し、
生徒の興味や関心を引きつけるという計画です。「ICT活用指導力B-1」
セッティングも一人で・・・書画カメラの位置もOK!スクリーンを黒板に・・・
   



投影準備完了!用意した資料を提示・・・生徒の視線が画面に集中!!

メディアコーディネータもお手伝いのために教室の隅に控えていたのですが、出番はありませんでした。
「万が一のために控えていて下さい。自分が一人で挑戦しますので。」事前の打ち合わせで、そう言われていたのです。


「これはすごい。生徒の集中力が格段違う!」
授業者の先生は、生徒の反応から、ICTの効果を実感されていました。

校長先生のリーダーシップ

小学校長連絡会にお邪魔しました。
毎月、市役所で開かれる定例校長会とは別に、市内の校長先生方が集まり、
各校の実践を学び合ったり、諸課題の対応について検討したりする貴重な場です。

今日は、校務の情報化について、NHK教育テレビの特集「わかる授業のためのICT活用講座」でも紹介された
潤徳小学校の実践DVDを見ていただきました。
潤徳小学校は、授業に、校務に、積極的にICTを活用している学校の一つです。
よく話題になることですが、確かにICTは校務を効率化させますが、
ICTの活用が校務を軽減するというよりは、
むしろ、ICTの活用が教育の質を向上させるところにポイントがあります。
ICTにより、仕事の方法や内容が明らかに変わってくるからです。
日野市の先生方は、このことを実感されています。

  

日野市の小学校は、7月末に文部科学省から発表された「教員のICT活用指導力」の調査結果と比較して
都、国の平均を大きく上回る成果が表れています。
校長先生方のリーダーシップのおかげです。
学校のトップである校長先生のICTに対する理解が、校内のICT活用を推進させています。
そして、校長先生の情報管理、セキュリティ意識が、学校を守っています。

推進室は、今後も、がんばる学校の後押しをしていきたいと思います。

ICT活用のリーダである先生方の研修

第3回 ICT活用推進委員会が開かれました。
各学校で、ICTの活用を推進していくリーダである先生方の研修です。

4人のメディアコーディネータが中心となって研修会を運営しています。



第一部 「学校Webサイトの充実」
見える学校づくりを目指して、内容を充実させていきます・・・学校概要について内容を付け加えました。
  メディアコーディネータによる個別対応。それぞれの学校のニーズに答えていきます。


第二部「ネット上のいじめ~情報安全教育について~」世間で話題になっているネット上のいじめや学校裏サイト等に関して、参考になるサイトを紹介しました。

ICTサポートスタッフのお力をいただいて(2)

前回に続き、夏季ICT活用研修にお力をいただいたICTサポートスタッフの方の感想です。

◇「授業中の提示」e-黒板の研修を担当していただいたYさんより

この度は、日野市夏季ICT活用研修会に参加させていただきまして、ありがとうございました。
とても貴重な経験をさせていただきました。

実習時間を多く取った事が、より深い理解と操作の習得へつながったと思います。
操作も慣れてくると、不安も少なくなるでしょうし、自信にもつながると思います。
早速使用したいという意思をお持ちの先生もたくさんいらっしゃいました。
今回の研修会では、RGBケーブルのつなぎ方など始まりの部分から一緒に実習をする時間を取ることができました。
特に苦手意識のある先生には、「はじめ方」から丁寧に実習する時間が取れたことはとても効果的であったと思います。
初めは、セッティングにも時間が掛かり、準備なども大変かもしれませんが、
慣れてくると先生方のアイデアがとても効果的に反映される機器だと思います。
「ここの部分だけ」という使い方から始めていただいて、多くの先生方に使っていただければと思います。

授業展開を発表していただいた際に、
授業で不便だった点を振り返って、ICTを活用したら効果的に授業を行えたとイメージをしっかり持たれた先生もいらっしゃいました。
今までの授業を振り返って活用を考えていただけると、より効果的に活用していただける様に思います。
他の自治体でもそうですが、機器の操作方法を習得することをメインで受講されると、
出来ることが多いためか、実際の授業イメージを掴んでいただいた実感が無いまま講習が終了してしまうことが希にありました。
今回の研修会のように、最終的に先生方にどのように授業で活用していただくかを書き出していただいたことが、
大変効果的であることが分かり、逆に勉強させていただきました。
発表の時間では、他の先生の発表にうなずきながら聞かれている先生もいらっしゃいました。
先生方のアイデアを共有できる場になり、今後に役立つように感じました。


今回は、私たちも本当にたくさんのことを学ばせていただきました。
今後もよろしくお願いいたします。

体育館でもICT・・・


日野第四小学校にお邪魔したら、体育の授業で体育館に移動中の3年生に出会いました。
先生がコンピュータをもっていらっしゃいます。

体育館では運動会の練習が始まりました。
子どもたちは、ソーラン節の踊りを、舞台上の先生と、画面に大きく映し出された見本を見ながら覚えています・・・

体育館でもICTが活用されています。

日野市ICTサポートスタッフのお力をいただいて

夏季ICT活用研修は、教員のICT活用指導力に対応し、
受講された先生方全員が「授業で活用できる!」と自信をもっていただけるように、
そして2学期以降の授業に実際に生かしていただけるように実施しました。
研修後の受講者アンケートや自己評価からは大きな成果が認められています。
・・・・あとは先生方の実践です・・・

研修の運営はメディアコーディネータが中心となりましたが、
日野市の教育の情報化のサポートに当たっている大学・企業の方にも多くのお力をいただきました。

研修の成果が保障できるように、7月3日には「日野市ICTサポートスタッフ」研修打合会も行いました。
研修打合会後も「日野市ICTサポートスタッフ」のサイト上で、
研修会当日まで、メディアコーディネータと研修計画案の掲載等、意見交換、情報交換が行われ、
研修後もその成果を共有しています。

以下、サポートしていただいた企業の方からいただいた感想です。

◇「授業中の提示」書画カメラの研修を担当していただいたNさんより
このような研修会に参加させていただき、誠にありがとうございます。
研修は、両日とも先生方が非常に積極的でした。
実際の授業でこんな風に使いたい、使いたかったというご意見をたくさんいただき、メーカーとしても大変参考になりました。
私が感じた点は、
まだ、書画カメラを授業で使用したことのない先生が多く、実際授業で使用する際の操作の不安もまだあるようでした。
また、中学校の先生は移動、設置の時間を心配されていらっしゃいました。
以上の点いずれも先生方の使用回数でカバーできるところでもございます。
研修後の感想、チェックリストを見せていただき、その一歩を踏み出せたことを先生方自身実感されていたように感じます。
研修後、実際の授業での書画カメラの使用という一歩を踏み出していただき、今後さらに、使用回数を増やしていただければ幸いです。
そのため、これからもICT授業推進に向け、私共も微力ながらサポートさせていただきたいと思っております。
今後ともよろしくお願い致します。

◇「児童の活用」スタディノート及びインタラクティブ・スタディの研修を担当していただいたTさんより
今年度も研修会に参加させて頂きありがとうございました。
メディアコーディネータの皆様にいろいろお願いし進めて頂きましたが、お手伝いさせて頂いた私にとっても実り多い研修会になりました。
研修会に参加された先生全員が、
「2学期以降ICTを利用した授業をするんだ!」
という意欲をお持ちの方々だったので、質問内容も授業を想定したものが多くあり、
また授業イメージ作成の時間では多種多様な案をお聞かせ頂きとても勉強になりました。
この経験を今後の研修会に活かして行きたいと思っております。
印象に残ったことでは、スタディノート研修の四小の神尾先生の実践紹介で
ICTを活用することの意味、また授業を行っての反省点など伺うことが出来て、
先生のご苦労などを知り今後サポートをする際お手伝いできること、提案出来ることが広がったと思います。
またメーカ側の説明にはない現場の先生の生の声を聞いて参加された先生も授業への期待を更に持って頂けたと感じました。
インタラクティブスタディでは研修の最後に模擬授業を行って頂き、
全員の先生がマニュアルを見ないでも授業の準備、開始と終了、授業中にしなければいけないこと、してはいけないことを
スムーズに行うことが出来て2学期以降の活用に大変自信を持って頂けたのではないかと思います。
メディアコーディネータの方々には今回参加された先生のサポートを積極的に行って、日野市の実践をどんどん増やして頂き、
来年の研修会でその発表がたくさん出来るようになるといいなぁと期待しております。

夏季ICT活用研修の成果を生かす・・・


2学期が始まって一週間がたちました。
この夏は市内の232名の先生方が夏季ICT活用研修を受講しました。
どの研修会でも、模擬授業や授業展開案の発表を行い、2学期以降の具体的な授業の構想を立ててもらいました。
研修の成果を2学期の授業に生かしてくださることを期待しています・・・

夏季ICT活用研修の様子については、これまでも推進室長だよりで随時お知らせしてきましたが
(7/24  8/1  8/10  8/13  8/21  8/24 掲載)
以下、夏休み後半に実施した研修の様子をお知らせいたします。

8月21日
児童・生徒の活用、授業中の提示(パワーポイント基礎) 
ICT活用指導力基準  C-2・3



◇受講された先生方の感想
・特別支援教育の視点からも、どんどん活用できる。わかりやすい授業をつくっていきたい。
・視覚的にわかりやすく提示することができるので、教材研究をして2学期以降の授業で活用していきたい。
・自分で教材を作る難しさと楽しさの両方を味わうことができた。2学期はたくさん活用したい。
・いろいろな教科で、デジカメなどで素材を集めて創ったら、楽しい教材、わかる教材ができると思う。日々の合間に作っていこうと思う。
8月22日
児童・生徒の活用、授業中の提示(パワーポイント応用)
ICT活用指導力基準 C-2・3



◇受講された先生方の感想
・動画の取り入れも工夫次第で、子ども達にインパクトのある効果的な教材ができることがわかった。
・ICT機器を使った授業に挑みたいという気持ちはあったが、自信がなくなかなか実践に移すことができなかった。
 今回の研修で、2学期にどういう授業を行うかある程度イメージが生まれ、自信につながった。子ども達に還元したい。
・応用編に挑戦し、動画の挿入を覚えることができ、我ながら「すごい」と思った。
 2学期は、日々の子どもたちの学習活動をHPにアップするとともに、パワーポイントで少しずつ作成しておき、保護者会でまとめて
 紹介したり子ども達の振り返りで使えたらと思う。
・参加された先生方の教材が素晴らしかった。今後、インターネットの動画などをうまく活用した教材を作りたい。


8月23日
インターネット活用 
ICT活用指導力基準 A-1・2 C-1



◇受講された先生方の感想
・授業の中身をよりよくするために、インターネットの活用が有意義であることがわかった。
 Web上の資料を、教材として上手に活用していきたいと思う。
・役に立つコンテンツがたくさんあることがわかった。むやみやたらと活用するのではなく、授業のなかでポイントを抑えて役立てていきたい。
・授業に活用できるコンテンツを紹介していただけたことが大きな収穫だった。実践例も動画で確認することができてイメージがついた。
 インターネットと授業と言うものを歩み寄せながら、良い授業について考えていきたい。
・今までも調べ学習等で、子ども達にインターネットを利用させていたが、一時間をだらだら使っていたように思う。今後は、授業の導入や展開で効果的に使っていきたい。

 8月27日
児童の活用 <インタラクティブ・スタディ(個に応じた完全習得学習)>
ICT活用指導力基準C-4 A-4

◇受講された先生方の感想
・CAIの授業中の教師の役割を確認できてよかった。
 通常の授業だと導入やまとめをしつこく(?)しがちだが、個別学習の利点をフル活用すると、学習時間を確保できる。
 どの単元のどこでやるかは、教師のねらいがしっかりしていれば「遊び」「いじり」ではない、しっかりとした学習の時間になる。
 学習の記録も残るので、しっかり評価でき、うれしい。
・研修の中でCAIの概念やCAIの授業での教師の注意点は考えさせられた。自らのこれまでの授業を反省する点が多くあった。
・一人一人の学習が保障され、自分のペースで学習できる上、支援の必要な子どもに時間をさくことができるのがありがたい。
 2学期は学習の定着を図るという意味で活用していきたい。

8月28日
児童の活用<スタディノート(コミュニケーションを重視したWebノート)基礎>
ICT活用指導力基準 C-2・3

◇受講された先生方の感想
・スタディノートの存在は知っていたが使用したことがなかった。子ども達も早く使いたがっているので参加した。
 今回の研修で確実に活用できるようになったと感じたので、2学期は実践したいと思う。
・使い方を学んでいくうちに、小学校1年生の授業にも使えるな、と思った。
  図工や生活科で作成した作品や観察カードをデジカメで撮って互いに鑑賞し合う活動にも使えるかなと考えた。
・以前、小学校の先生から「スタディノート」のことを聞いたので、興味をもっていた。
 実際に自分で写真を撮って作ったセンターのマップはおもしろかった。デジカメをもっと活用せねば、と思った。
 楽しいソフトなので、中学校でも使いこなせると思う。他の先生方のアイディアも参考になった。
◇受講された先生方の授業計画案から・・・
・小学校社会「東京都のようす」都内の区市について見学したりや調べたりしたことをまとめ、マップ上で発表しあう。
・小学校総合「米作り」活動の記録をまとめ、意見交換する。
・小学校生活科「あきであそぼう」作品を鑑賞しあう。
・中学校音楽 合唱・合奏の鑑賞、世界の音楽・日本の音楽のマップ作り


8月29日
児童の活用<スタディノート(コミュニケーションを重視したWebノート)基礎>
 ICT活用指導力基準 C-2・3 

◇受講された先生方の感想
・たくさん実践を紹介していただけたので参考になった。実践を他の学校間でもっと交流できたら日野市の財産が増えると思う。
・音ボタンなど音声の記録によるポートフォリオなど、テクニックも学べた。子ども達がICTを有効に活用している事例を見て
  自分のクラスでも実践したいと感じた。
◇受講された先生方の授業計画案から・・
・小学校生活科「多摩動物園の動物たち」自分の決めた動物について、取材したり調べたことをまとめ、1年生に伝える。
・小学校国語「音読発表会」友達同士で相互評価しながらより良い音読にしていく。

学校が動いています!

2学期が始まり、学校が動いています。

中学校は、今月中に全校でICT環境が整います。
(校内LAN、各教室や特別教育のPC配備、e-黒板や書画カメラ、プロジェクタ等のICT機器の配備)
昨日の中教研国語部会では、導入されるデジタル教科書の活用について研修を行いました。
2学期の中学校の授業が変わります・・・



9月5日、大坂上中学校での中教研国語部会。
「視覚に訴えることにより内容をわかりやすく提示するので、学力向上につながる・・・」

メディアコーディネータも大忙しです。
夏季ICT活用研修の成果のまとめ、学校からの相談(今学期に実施するICTを活用した授業について)、CMS発信の支援・・・
4人全員が推進室に揃う時間はほとんどなく、貴重です。
情報共有、資料共有、そして互いの知識やスキルを磨くための勉強も欠かせません。


「これはいい!」
先生方に紹介したいWebサイトがまた見つかったようです。

今日は、幼稚園長会終了後、園長先生に推進室に立ち寄っていただき、園Webサイトの発信をしていただきました。
一足早く開設した第三幼稚園に続いて、第二幼稚園、第四幼稚園、第五幼稚園、第七幼稚園(あさひがおか幼児園)は、
本日、Webサイトが開設しました!
小・中学校も積極的に発信していただいています。
今日は、台風の進路に伴う学校の対応について、リアルタイムに情報を提供している学校が多く見られます。

 

校務の情報化、授業での積極的なICT活用が進むための大前提は、システムが順調に動いていることです。
推進室では随時、各学校のネットワークに異常がないか、ウイルス発生などの障害が起こっていないかを確かめています。



デバイスマップの表示が、全校、緑色に表示されるとOK。
赤いマークがついた学校は、何らかのトラブル発生です。
原因をよく分析して対応に走ります・・・
情報システム課と常時連携しています。

ネット上のいじめを防ぐために

議会の一般質問が始まり、ICTに関連した質問を受けました。
質問と答弁内容は以下の通りです。

 

インターネットや携帯のメール、ホームページやブログへの(匿名での)書き込みなど、
新たな手段でのいじめが拡大していることへの対応・取り組みについて

 

最近では、メール、ネット等を利用した新しい形のいじめも世間の話題となっているところです。
一般的にネット上の「いじめ」では、クラスメートをからかうようなメールを回したり、
クラスメートの変な(恥ずかしい)写真を携帯電話などで撮ってメールで回すといったものがあります。
また、生徒が自分で開いているブログなどに、他のクラスメートがいやがらせをするというケースも起こっています。
警視庁の電話相談「ヤングテレホン」では、ネット上での「いじめ」に関する相談が増えていると聞いています。

このような問題が起こる原因は、匿名性の怖さといったインターネットの特性や、
利用におけるモラルやルールを子どもたちが知らないことが第一の原因と考えられます。
解決法としてインターネットの使用をやめさせるべきと考える大人も多くいるようですが、
インターネットは今後も日常生活の必需品となり、使用を全面禁止するということはかえって逆効果になります。

現在教育委員会では、ネット上の掲示板やブログ、携帯メールなどによる中傷について子ども達に考えさせ、
ネット上のモラルやルールについて学ぶ情報モラル教育を推進しています。
これらの指導にあたっては、教員用の指導資料や授業で子どもたちが学べるコンピュータ用コンテンツを全小・中学校に整備しました。
教員研修も実施しました。
また、ネット上のいじめの問題の背景として、
子どもが、コンピュータや携帯電話を持っているかどうかや使用時間、家庭内でのルールなどがかかわっていますので、
これらの問題への対応は、学校だけではなく、家庭も一緒に考えていく必要があります。
そこで今年度、教育委員会ではICT活用教育推進室がリードをとり、
日野市の家庭教育学級・市P教と連携して、11月に、保護者と教員が一緒になって
情報モラルについて考える講演会を実施する計画を立てています。
今後も、学校・地域・家庭と連携を図りながら、ネット上の「いじめ」を防ぐために、
大人も子どもインターネットに対する知識を深め、「いかなる時もいじめは許せない」という意識を高めるように
サポートしていきたいと考えています。

見える学校づくりを目指して

昨年度に市が実施した70の事務事業について、行政評価システム市民評価委員会による評価が行われています。
ICT活用教育に関連する事業や学校教育に関する事業も含まれています。


日野市にこのシステムが導入されて3年目です。
先日、3人の市民評価委員の方へ、各所属長がヒアリングを実施しました。
ヒアリング時間は約30分。事業説明は、冒頭の5分間です。
ポイントとなるペーパー資料を用意して臨んだものの、決められた時間内に理解していただくことに限界を感じました。
行政評価担当課によると、このシステムの価値は、第三者による新たな視点、ヒントをいただくことにある、とのことでしたが・・・


せっかくの貴重な機会です。熱心な市民評価委員の方に、もっと学校を知ってもらいたいと感じました。
そのためには、あらかじめ情報提供を充実させておく必要があります。
また、できれば1年間を通して、現場に足を運んでいただき、
先生方ががんばっている研修の様子や授業での子ども達の生き生きとした様子などを見ていただくことも効果的です。
市の事業は様々ありますが、特に学校教育に関する事業は、実際に学校現場を見ていただく効果は大きいと考えます。
ペーパー上の数字も大事ですが、それだけでは計れないものがたくさんあるからです。


今回の行政評価のヒアリングを通して、
「見える学校づくり」を行い、
市民の方の理解を得るための情報提供を日頃から心掛けておく必要性を改めて感じました。
その一つの方策が学校Webサイトによる発信であると確信しています。

資源、時間ともに効率的なペーパーレス会議

「おはようございます!」
元気のいい挨拶で市内全校の2学期が始まりました。
防災頭巾や洗いたてのうわばき、がんばって取り組んだ作品や自由研究を大事そうに抱えての登校です。
今日は子ども達の登校を迎える「あいさつ運動」の日。
市役所の職員も小中学校の校門前で、子ども達の登校を迎えました。

庁内では日野市議会(第3回定例会)が始まりました。

議会の合間に、教育委員会ではISO連絡会議が行われました。
資源、時間ともに効率的なペーパーレス会議です。

  

会議の目的は、8月29日(水)に庁内で開催された第2回環境管理委員会の内容を
エコディレクタの教育部長が、各課のエコマネージャー(所属長)、エコナビゲータ(各課のISO担当者)に周知することです。
会議の資料は、10種類にも及ぶ膨大な量です。
これらの資料はすべて、庁内の掲示板に掲示されていますので、あらかじめ各自がその資料をコンピュータに取り込み、目を通しておきます。
印刷資料はありません。すでに目を通しているので、時間も短時間に終わります。
会議の中で、地球温暖化対策の今後の取り組みについて、各職員が具体的にどのような行動を起こしたらいいのか・・・
という話題になりました。

ICT活用研究委員会の実践部会

30日(木)、ICT活用研究委員会の実践部会が行われました。
ICTのモデル校である小学校3校、中学校3校の委員(管理職の先生や研究主任の先生方)に集まっていただきました。

前半は、図書館長と関係者による「学校図書館ネットワークシステム」についての説明です。
このシステムは、蔵書をデータ化することで、市内の学校、教育センター、図書館をネットワーク化しようとするものです。
この秋に、日野市の学校図書館に導入されることが決まったシステムについて、実際に見ていただきました。
委員からは、「児童・生徒が課題解決学習等において、図書を検索する場合、データベースは、よりよいものにならないか」
「次年度以降の運用にあたって、学校が行う作業は負担にならないか」・・・等、様々な質問が出されました。
システムの運用にあたっては、まだまだ考えなければならないことが山積みですが、
学校図書館のICT化が、ひのっ子の主体的な学習活動や読書活動の推進につながるように、検討していきたいと思っています。


後半は、各学校の研究の進捗状況や研究発表について情報交換しました。
この会の助言者であり、日野市の学校CIO的な存在である東原先生からもアドバイスをいただきました。


9月22日(土)~24日(月)に、早稲田大学会場(所沢キャンパス)で行われる日本教育工学会の全国大会に
日野市から6チーム(課題研究発表1、一般研究発表5・・・口頭発表1・ポスター発表4)が発表します。