2008年9月の記事一覧
新聞社の取材
「教育の情報化についての連載が決まったので、日野市のICT活用教育について、
至急取材させてください。」
・・・授業でのICT活用ですか?校務の情報化ですか?それとも見える学校作りの
学校Webサイトによる発信についてですか?
「今回は授業でのICT活用ということに絞らせていただきたいと思っています。
市内の学校で日常の授業の様子を是非見せてください。」
先週、このような新聞社の依頼を受けました。
大変急なお話でしたが、同じ学区域にある小学校と中学校を選んで相談したところ、
すぐにOKをいただきました。本日はその取材日です。
◆平山小学校で
◇特別支援学級を含む全学級でICTを活用した授業を公開して下さいました。
・デジタル教材の活用
・Netモラル教材の活用
・自作教材の活用
・拡大した子ども達のノートの共有
・インタラクティブスタディの活用
など、あらゆる教科で、わかる授業を目指した指導の工夫が図られていました。
◇インタラクティブスタディを活用した算数の授業の後に、授業者と5年生の児童への
インタビューも行いました。

☆今日の授業(小数×整数、小数÷整数)では、コンピュータからどんなメッセージを
もらったの?どんなことを教えてもらったの?
・かけ算の答えの小数点を打つ場所を間違えてしまったので、
間違えないように教えてもらいました。
・かけ算の時にくりあがりを忘れてしまったので、そのことを教えてもらいました。
・わり算のあまりの小数点の位置が違ったので、このことを教えてもらいました。
☆普段の教室の授業と比べてどうですか?
・先生の授業も好きだけど、コンピュータの勉強だと
じっくりマイペースで落ち着いてできます。
・普段の授業はみんなと楽しくできるから良いけれど、
わからないことは聞きにくいです。
・コンピュータは間違えると一つ一つアドバイスをくれて教えてくれます。
よくわかるようになります。
・コンピュータの授業は誰も騒ぎません。みんな集中して勉強できます。
◇ベテランの先生へのインタビューも行われました。
〇ICTにより変わったこと・・・校内で教材を共有し、創り上げていくこと
・自分が知恵を出し、若い先生からは操作を教えてもらいながら、
一緒に教材を創りあげることができるようになりました。
・自分が若い頃は、先輩から一方的に教えてもらうだけでした。
一緒に学び合う機会はなかったように思います。
・作り上げた教材はみんなで共有できます。また、活用した先生が
さらによいよい教材にしようと手を加えていき、
どんどん質の高いものになっていきます。
〇ICTの効果について
・使わなくても授業はできますが、子どもの理解度や学習意欲が違います。
・子ども達の目の輝きを目の当たりにして効果を感じています。
・いくら子どもを引きつける話術があっても、工夫して作成した教材や
画像にはかないません。
◆平山中学校で
◇理科の授業を公開していただきました。
第3学年「運動の規則性」の導入部分の授業です。
小学校第5学年で学んだ振り子と衝突の学習の復習しながら運動エネルギーの学習へ
興味をもたせることがねらいです。
◇授業後に、教務主任(主幹教諭)とベテラン教諭にインタビューが行われました。
〇校内に広めるコツ
・最初はみんな不安な気持ちです。でも、やらなければならない環境の中で、
「こんなふうにやったらできちゃった」という気軽な事例を示して広めていきました。
やってみれば何ということもないという安心感をもってもらうのが第一歩です。
・今までの指導方法の全てを変えるのではなく、話術だけ、言葉による説明だけでは限界
だった部分が解決できることを実感してもらいました。
・ICTに振り回されないよう注意が必要です。
ICTはあくまでも授業デザイン力の一つの手段ですから。
〇ICTの効果
・理科の場合は、実際には実験できなかったり見ることができないことも、
映像と共存することで、できてしまいます。
・各教科で授業が効率的になり、その分、手厚く工夫した指導ができます。
生徒が活動したり考えたりする時間も増えます。
・能力的に厳しかった生徒も、途中で投げないで興味をもって取り組んでくれます。
最後までがんばっています。
◆取材を終えて・・・
◇一日中、日野市の学校を取材して下さった記者の方にインタビューさせていただきました。
「取材前に疑問に思っていた“ICTを活用すると学力が向上するのか”という課題が、自然と自分の中にすとんと落ちた気がします。見せていただいた小学校も中学校も、授業中の子ども達の真剣なまなざしが印象的でした。子ども達が一生懸命に考えている姿に感動しました。
全員の先生がICTを活用した授業ができるようにするまで、それぞれの学校は大変なステップがあったのだと思います。管理職の先生を中心として築かれた校内のネットワーク化のこともよくわかりました。また機器の整備だけではなく、新たな組織を設立して、メディアコーディネータ制度など学校のバックアップ体制をとってきた教育委員会のしくみにも感心しました。」
至急取材させてください。」
・・・授業でのICT活用ですか?校務の情報化ですか?それとも見える学校作りの
学校Webサイトによる発信についてですか?
「今回は授業でのICT活用ということに絞らせていただきたいと思っています。
市内の学校で日常の授業の様子を是非見せてください。」
先週、このような新聞社の依頼を受けました。
大変急なお話でしたが、同じ学区域にある小学校と中学校を選んで相談したところ、
すぐにOKをいただきました。本日はその取材日です。
◆平山小学校で
◇特別支援学級を含む全学級でICTを活用した授業を公開して下さいました。
・デジタル教材の活用
・Netモラル教材の活用
・自作教材の活用
・拡大した子ども達のノートの共有
・インタラクティブスタディの活用
など、あらゆる教科で、わかる授業を目指した指導の工夫が図られていました。
◇インタラクティブスタディを活用した算数の授業の後に、授業者と5年生の児童への
インタビューも行いました。
☆今日の授業(小数×整数、小数÷整数)では、コンピュータからどんなメッセージを
もらったの?どんなことを教えてもらったの?
・かけ算の答えの小数点を打つ場所を間違えてしまったので、
間違えないように教えてもらいました。
・かけ算の時にくりあがりを忘れてしまったので、そのことを教えてもらいました。
・わり算のあまりの小数点の位置が違ったので、このことを教えてもらいました。
☆普段の教室の授業と比べてどうですか?
・先生の授業も好きだけど、コンピュータの勉強だと
じっくりマイペースで落ち着いてできます。
・普段の授業はみんなと楽しくできるから良いけれど、
わからないことは聞きにくいです。
・コンピュータは間違えると一つ一つアドバイスをくれて教えてくれます。
よくわかるようになります。
・コンピュータの授業は誰も騒ぎません。みんな集中して勉強できます。
◇ベテランの先生へのインタビューも行われました。
〇ICTにより変わったこと・・・校内で教材を共有し、創り上げていくこと
・自分が知恵を出し、若い先生からは操作を教えてもらいながら、
一緒に教材を創りあげることができるようになりました。
・自分が若い頃は、先輩から一方的に教えてもらうだけでした。
一緒に学び合う機会はなかったように思います。
・作り上げた教材はみんなで共有できます。また、活用した先生が
さらによいよい教材にしようと手を加えていき、
どんどん質の高いものになっていきます。
〇ICTの効果について
・使わなくても授業はできますが、子どもの理解度や学習意欲が違います。
・子ども達の目の輝きを目の当たりにして効果を感じています。
・いくら子どもを引きつける話術があっても、工夫して作成した教材や
画像にはかないません。
◆平山中学校で
◇理科の授業を公開していただきました。
第3学年「運動の規則性」の導入部分の授業です。
小学校第5学年で学んだ振り子と衝突の学習の復習しながら運動エネルギーの学習へ
興味をもたせることがねらいです。
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従来は教卓の周りに集めて行った 演示実験も、実物提示装置で拡大され、 分かりやすく見ることができます。 | 理科ねっとわーくを含むWeb上の いくつかの教材(衝突や振り子に関する ダイナミックな教材)の一部を見せて、 生徒に興味・関心をもたせています。 |
◇授業後に、教務主任(主幹教諭)とベテラン教諭にインタビューが行われました。
〇校内に広めるコツ
・最初はみんな不安な気持ちです。でも、やらなければならない環境の中で、
「こんなふうにやったらできちゃった」という気軽な事例を示して広めていきました。
やってみれば何ということもないという安心感をもってもらうのが第一歩です。
・今までの指導方法の全てを変えるのではなく、話術だけ、言葉による説明だけでは限界
だった部分が解決できることを実感してもらいました。
・ICTに振り回されないよう注意が必要です。
ICTはあくまでも授業デザイン力の一つの手段ですから。
〇ICTの効果
・理科の場合は、実際には実験できなかったり見ることができないことも、
映像と共存することで、できてしまいます。
・各教科で授業が効率的になり、その分、手厚く工夫した指導ができます。
生徒が活動したり考えたりする時間も増えます。
・能力的に厳しかった生徒も、途中で投げないで興味をもって取り組んでくれます。
最後までがんばっています。
◆取材を終えて・・・
◇一日中、日野市の学校を取材して下さった記者の方にインタビューさせていただきました。
「取材前に疑問に思っていた“ICTを活用すると学力が向上するのか”という課題が、自然と自分の中にすとんと落ちた気がします。見せていただいた小学校も中学校も、授業中の子ども達の真剣なまなざしが印象的でした。子ども達が一生懸命に考えている姿に感動しました。
全員の先生がICTを活用した授業ができるようにするまで、それぞれの学校は大変なステップがあったのだと思います。管理職の先生を中心として築かれた校内のネットワーク化のこともよくわかりました。また機器の整備だけではなく、新たな組織を設立して、メディアコーディネータ制度など学校のバックアップ体制をとってきた教育委員会のしくみにも感心しました。」