2008年6月の記事一覧
有害サイトの対応についての一般質問
本日の平成20年度第2回定例会一般質問で、ICTに関連した2つの質問を受けました。
◆まず、「有害サイトから子どもたちを守ろう」という質問です。以下、答弁内容です。
◇まず1つ目に、携帯電話の利用実態と、相談事例についてのご質問です。
市内のある中学校の調査によると男子の携帯所持率は47%、女子は73%、合計は60%で
した。先月は、教員が生徒から相談され、市内の複数の中学校でチェーンメールが出回ってい
るという事態がわかりました。このメールは小学生にも回っていました。学校からの情報を得
て、教育委員会ではさっそく教員向けにチェーンメールの回避方法を特集したICT活用NE
WSを発行し、各学校で活用してもらいました。チェーンメールは、どこで止まったかを調べ
ることはできないので止める勇気をもつことが大切です。また、迷惑メールの転送先も用意さ
れています。このことを教える必要があります。その他、プロフというプロフィールサイトに
誹謗中傷を書き込まれたという相談を受けて、教員が関係する子どもたちを指導し、さらなる
トラブルを未然に防ぐことができた事例もあります。また、サイトに書き込まれた誹謗中傷の
相談を受け、教員が本人に代わって削除を依頼した事例もあります。いずれも中学校での事例
です。
◇2つ目に、有害サイトに関する安全指導についてのご質問です。
文部科学省から示された「教員のICT活用指導力基準」の1つが「情報モラルなどを指導す
る能力」です。この内容は大きく2つに分けられます。1つは、情報社会における正しい判断
や望ましい態度を育てること。相手の立場に立って思いやりのある行動をとることはこれまで
も道徳教育として行われてきましたが、ネットワークでのコミュニケーションでも同じです。
2つ目は、情報社会で安全に生活するための危険回避方法やセキュリティの知識・技能などで
す。日野市では、これらの指導を情報安全教育として、道徳や総合的な学習の時間に小・中全
校で実施しております。議員ご指摘の有害サイトに関する安全指導もこれに含まれます。この
情報安全教育の実施に向けて、一昨年度から毎年教員研修を実施しております。指導に活用で
きるよう、全校にコンテンツも導入しています。また、情報安全教育は、学校での指導だけで
は限界があり、保護者による家庭での指導が不可欠です。セーフティ教室等で、教師と子ど
も、保護者が一緒にネット上のコミュニケーションについて学ぶ機会を設けている学校も多く
あります。今後とも、家庭との連携を図りながら、情報安全教育への理解を深めていきたいと
考えています。
◇3つ目に、学校裏サイト対応の研修についてのご質問です。
先月末、情報安全教育の研修会を実施しました。講師はネットいじめの被害にあった子どもた
ちやその親からの相談に応じている著名な専門家です。この研修は、ネット上のいじめの実態
を知り、対応できる教員を増やし、知識不足によって子どもたちが追い込まれることのないよ
うにすることを目的として行いました。研修では、学校裏サイトを中心に、プロフやチェーン
メール、なりすましメールの実態とその対処法について学びました。学校裏サイトは、校名が
ついていないために検索が難しく、教員が見つけようとしても困難なことが多いのが実態で
す。また、掲示板にパスワードを設定して部外者が入れないような密室空間となっている場合
も多くあり、閉ざされた中で有害な情報を発信し、いじめが横行している可能性があります。
このような現状において子どもたちをネット上の危険から守るためには、何より子どもたちの
心をしっかりつかんでおくことが大切であると考えます。研修を通して、危機回避方法の指導
を行うとともに、ネット上のルールやモラルについての指導も行うように推進しています。
◇最後に、ネット上の危険から守るための保護者への働きかけというご質問についてです。
ネット上のトラブルが広がった背景は、子どもの携帯電話の普及率の高さと高機能性があげら
れます。今や子どもたちにとって、携帯電話は伝達手段だけでなく、いつでもどこでもつなが
るネット端末になっています。そこで、子どもに携帯電話を使わせる際のルールや、物理的な
制限をかける必要があります。ノーガードのまま使わせていること自体が危険にさらされてい
ることになります。たとえば、なりすましメールは、携帯電話の拒否設定の機能を使えば、受
信しなくてすみます。フィルタリング機能をかけることで、有害サイトや学校裏サイト等にア
クセスできないよう制限をかけることができます。また、携帯電話を使う際の子どもの様子を
つかんでいれば、いじめ等に遭ったときの子どもの心のSOSにも気付くことができます。
これらのことを、家庭に啓発するために、教育委員会では、昨年度末の夜に、情報安全教育の
講演会を開催しました。また、家庭教育学級の研修テーマにも、取り上げていただきました。
PTAの方々の集まる会でもお話させていただいているところです。今後も、教師と子ども、
保護者が一緒になってネット上のコミュニケーションを学べるような機会を設けるよう、各学
校に働きかけるとともに、教育広報紙等でも啓発していきたいと考えています。
◆まず、「有害サイトから子どもたちを守ろう」という質問です。以下、答弁内容です。
◇まず1つ目に、携帯電話の利用実態と、相談事例についてのご質問です。
市内のある中学校の調査によると男子の携帯所持率は47%、女子は73%、合計は60%で
した。先月は、教員が生徒から相談され、市内の複数の中学校でチェーンメールが出回ってい
るという事態がわかりました。このメールは小学生にも回っていました。学校からの情報を得
て、教育委員会ではさっそく教員向けにチェーンメールの回避方法を特集したICT活用NE
WSを発行し、各学校で活用してもらいました。チェーンメールは、どこで止まったかを調べ
ることはできないので止める勇気をもつことが大切です。また、迷惑メールの転送先も用意さ
れています。このことを教える必要があります。その他、プロフというプロフィールサイトに
誹謗中傷を書き込まれたという相談を受けて、教員が関係する子どもたちを指導し、さらなる
トラブルを未然に防ぐことができた事例もあります。また、サイトに書き込まれた誹謗中傷の
相談を受け、教員が本人に代わって削除を依頼した事例もあります。いずれも中学校での事例
です。
◇2つ目に、有害サイトに関する安全指導についてのご質問です。
文部科学省から示された「教員のICT活用指導力基準」の1つが「情報モラルなどを指導す
る能力」です。この内容は大きく2つに分けられます。1つは、情報社会における正しい判断
や望ましい態度を育てること。相手の立場に立って思いやりのある行動をとることはこれまで
も道徳教育として行われてきましたが、ネットワークでのコミュニケーションでも同じです。
2つ目は、情報社会で安全に生活するための危険回避方法やセキュリティの知識・技能などで
す。日野市では、これらの指導を情報安全教育として、道徳や総合的な学習の時間に小・中全
校で実施しております。議員ご指摘の有害サイトに関する安全指導もこれに含まれます。この
情報安全教育の実施に向けて、一昨年度から毎年教員研修を実施しております。指導に活用で
きるよう、全校にコンテンツも導入しています。また、情報安全教育は、学校での指導だけで
は限界があり、保護者による家庭での指導が不可欠です。セーフティ教室等で、教師と子ど
も、保護者が一緒にネット上のコミュニケーションについて学ぶ機会を設けている学校も多く
あります。今後とも、家庭との連携を図りながら、情報安全教育への理解を深めていきたいと
考えています。
◇3つ目に、学校裏サイト対応の研修についてのご質問です。
先月末、情報安全教育の研修会を実施しました。講師はネットいじめの被害にあった子どもた
ちやその親からの相談に応じている著名な専門家です。この研修は、ネット上のいじめの実態
を知り、対応できる教員を増やし、知識不足によって子どもたちが追い込まれることのないよ
うにすることを目的として行いました。研修では、学校裏サイトを中心に、プロフやチェーン
メール、なりすましメールの実態とその対処法について学びました。学校裏サイトは、校名が
ついていないために検索が難しく、教員が見つけようとしても困難なことが多いのが実態で
す。また、掲示板にパスワードを設定して部外者が入れないような密室空間となっている場合
も多くあり、閉ざされた中で有害な情報を発信し、いじめが横行している可能性があります。
このような現状において子どもたちをネット上の危険から守るためには、何より子どもたちの
心をしっかりつかんでおくことが大切であると考えます。研修を通して、危機回避方法の指導
を行うとともに、ネット上のルールやモラルについての指導も行うように推進しています。
◇最後に、ネット上の危険から守るための保護者への働きかけというご質問についてです。
ネット上のトラブルが広がった背景は、子どもの携帯電話の普及率の高さと高機能性があげら
れます。今や子どもたちにとって、携帯電話は伝達手段だけでなく、いつでもどこでもつなが
るネット端末になっています。そこで、子どもに携帯電話を使わせる際のルールや、物理的な
制限をかける必要があります。ノーガードのまま使わせていること自体が危険にさらされてい
ることになります。たとえば、なりすましメールは、携帯電話の拒否設定の機能を使えば、受
信しなくてすみます。フィルタリング機能をかけることで、有害サイトや学校裏サイト等にア
クセスできないよう制限をかけることができます。また、携帯電話を使う際の子どもの様子を
つかんでいれば、いじめ等に遭ったときの子どもの心のSOSにも気付くことができます。
これらのことを、家庭に啓発するために、教育委員会では、昨年度末の夜に、情報安全教育の
講演会を開催しました。また、家庭教育学級の研修テーマにも、取り上げていただきました。
PTAの方々の集まる会でもお話させていただいているところです。今後も、教師と子ども、
保護者が一緒になってネット上のコミュニケーションを学べるような機会を設けるよう、各学
校に働きかけるとともに、教育広報紙等でも啓発していきたいと考えています。