教育センター最近の活動
「日野の地形を生かした露頭観察」への取り組み
小学校6学年理科「土地のつくりと変化」の単元では、教室での実験や観察では実感として捉えることが難しい部分があると言われています。そこで、自分たちが住んでいる日野の大地を教材として使い、学校の近くにある露頭を観察することで、地層のつくりをより身近に感じてもらい、体験的に学習ができるような指導案とその指導資料を当センターの所員が作成しました。指導資料の中には、児童の事前学習にも使用できるように作られた、露頭までのコース案内や、各地点で撮られた写真を音声ガイダンスで学ぶことができるソフトもあります。
これらの指導資料をもとに、10月9日(水)、日野市内の小学校6年生(3クラス)が「日野の地形を生かした露頭観察」を理科の校外学習として行いました。
当日は天候も良く青空のもとで行われました。児童からは、「(この露頭は)砂でできているようだ。」「この砂のようなものはどこから来たのか?」とか「(地層の)上の方には石が入っていたけど、どこから来たの?」といった疑問の声がありました。教室に戻ってからの話し合いで、疑問からいろいろな仮説が生まれてくることが期待されます。
第72回理科ワークショップ
10月31日(木)日野第五小学校の理科室において、今年度5回目の理科ワークショップが行われました。内容は第3学年「ものの重さ」の単元における指導法について、講師は日野第五小学校の先生が担当しました。参加者は市内小学校の先生で、12名の参加がありました。
最初に、来年度からの新学習指導要領についての説明があり、指導のポイントとして、次の3点について説明がありました。
・ 体感と測定結果を繰り返し調べる活動を通して、ねらいに迫る。
・ 測定結果(数値)を重視しても、実感を伴った理解を図ることは難しい。
・ 器具による「誤差」の制御。
説明後、体積と重さについて、児童の立場になって実験を行いました。
①重さを揃えて体積を比較する活動
*重さを揃えた粘土の形を変えて重さをはかる・・・変化するか?
同じことをアルミ箔でも行う
*同じ容器(体積は同じ)につめた 食塩、砂糖、小麦粉、パン粉で
重さを比べる実験
研修会後のアンケートには、「身近にあるものを
次回の理科ワークショップは11月中に市内小学校で行われる予定です。
理科実技研修会【基礎】【実践】
8月20日(火)、日野第四小学校理科室において夏季教員研修課題別研修会の理科実技研修【実践】と【基礎】が行われました。午前の【実践】は理科ワークショップを兼ねた研修会として、午後の【基礎】は若手教員育成研修(1年次)小学校課題別研修を兼ねた研修会として実施されました。講師は理科ワークショップ指導講師でもある市内小学校の先生が担当しました。
午前の内容は、「観察・実験の進め方や器具の扱い方について」で、最初に、「物の温まり方」における実験では、児童の興味・関心を高める工夫についての説明があり、その後、問題解決的な学習について順序だてた説明がありました。後半の「メダカの育ち方」では動画を交えた具体的な説明があり、「水溶液の性質」ではペットボトルに水と二酸化炭素を入れ、それを振った時の変化を見るなど体験的場面の多い研修となっていました。
<理科実技研修【基礎】(13:30~16:30)>
午後の研修内容は「小学校の理科における基礎的・基本的な観察・実験の進め方や器具の使い方について」で、マッチ・アルコールランプ・カセットコンロの使い方、顕微鏡の使い方、乾電池の直列、並列つなぎ、水溶液の調製などについて、実際に操作を行い、実験技能の向上を目指しました。
理科実技研修
8月1日(木)富士電機において、夏季教員課題別研修会の理科実技研修が行われました。主な内容は、市販されている汎用のシングルボードマイコンを使い、LEDや光センサー、圧電スピーカーなどをコントロールするといったものです。講師は富士電機の方で、個別に分かりやすく教えていただきました。
研修会の最後には、これからプログラミング学習を進めていく上で、どのような課題があるのか意見交換を行いました。
令和元年度第1回日野市立教育センター運営審議会
今年度、第1回目の審議会が6月25日(火)に教育センターの会議室で行われました。
教育センターには、運営について必要な事項を審議するために、学識経験者など8人で構成された運営審議会が設けられています。審議会では、最初に、今年度の運営方針について所長から説明があり、次に各部の事業概要について担当所員から説明がありました。その後、審議及び提言があり、閉会となりました。運営審議会で話し合われた審議結果及び提言を受け、今年度のセンター事業を進めて参ります。
第69回理科ワークショップ
6月14日(金)に日野第八小学校の理科室において、今年度2回目(通算69回目)の理科ワークショップが行われました。内容は第6学年「土地のつくりと変化」の単元における指導法について、講師は日野第八小学校の先生が担当しました。参加者は市内小学校の先生で、今回は25名の参加がありました。
最初に理科室における約束事の徹底について、次に理科授業における指導者のスタンス、そして、単元「土地のつくりと変化」の導入の工夫について講師の先生から説明がありました。その後、参加者は実際に模擬地層を作る実験を行いました。
第68回理科ワークショップ
4月26日(金)午後3時30分より、教育センターの理科室において、今年度最初の理科ワークショップ(通算第68回)が行われました。内容は「メダカの育ち」(第5学年)の単元における指導法について、講師は教育センターの所員で理科教育コーディネーターが担当しました。参加者は市内小学校の先生で、9名の参加がありました。
①メダカの飼育についての説明
・水草の働き ・低床(ていしょう)の働き ・飼育水について
②メダカの採卵と観察の実習
産卵床に産み付けられた卵を採取
卵は水、水草とともにジッパー付きのビニル袋に入れる
③双眼実体顕微鏡による卵の観察
観察はビニル袋のまま観察する
④産卵床の作成
身近で売られている簡単な材料(ナイロンたわしと防音マット)で作る
研修会後のアンケートには、卵の扱い方や飼育のコツなどを体験的に学べ、また、実際の実験観察に役立つ道具の作成や知識を得ることができ、有意義であったという記述が多くありました。次回の理科ワークショップは5月下旬に旭が丘小学校で行われる予定です。
避難訓練が行われました
3月6日(水)教育センターでは地震発生時の対応と火災発生における避難方法を確認するため、避難訓練が行われました。
校庭の状態が良くないため、今回の避難先は体育館となりました。参加者は、教育センター関係者のほか郷土資料館、公民館分室、夢小学童クラブの方で、避難訓練の時間に建物内にいた多くの方が参加され、それぞれ安全な避難経路を使い避難しました。迅速で、落ち着いた行動がとれた訓練となりました。
第67回理科ワークショップ
3月4日(月)に南平小学校の理科室において、今年度8回目の理科ワークショップが行われました。内容は第3学年の単元「じしゃくのふしぎをしらべよう」の指導法について、講師は南平小学校の先生が担当しました。参加者は市内小学校の先生で、21名の参加がありました。
指導のポイントとして、〇共通体験をする時間を確保する 〇「豆電球にあかりをつけよう」とのつながり 〇児童自ら、電気を通す物と磁石に引きつけられる物を比較し、気づくように 〇物の素材と性質を関連づけて思考する 〇日常生活との関連を図る が挙げられ詳しい説明がありました。その後、実験を行いました。
①電気を通す物・通さないものについての実験
(今回は実験結果の確認を行う)
②磁石につく物・つかない物を調べる実験
最初の実験で使った物と同じ物を使い、磁石につくかどうかについて予想してから実験を行う。
実験後、関連した知識として、*方位磁針の方向が逆になっている場合の修正法 *着磁機について *磁石を使ったもの作り についての講義があり、研修は終了しました。
第2回運営審議会
2月25日(月)に今年度2回目の「日野市立教育センター運営審議会」が行われました。運営審議会は教育センターの運営について必要な事項を審議するために設けられており、毎年2回実施されます。
最初に、教育センター所長より今年度の事業運営についての報告があり、次に調査研究部、研修部、相談部から各事業・運営について担当する所員から報告がありました。
その後、審議が行われ、委員の方より各事業に対する運営の評価やこれからの事業のあり方について多くの提言を受けました。これをもとに次年度のセンター事業を進めて参ります。