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2008年10月の記事一覧

予想する必然性、根拠を見つけて推論

今日は、ひのっ子教育21開発委員会の月例会です。
旭が丘小学校で理科ねっとわーくを活用した研究授業を行いました。

★第5学年「台風と天気の変化」 ICT活用指導力C-1
映像などの気象情報を用いて、天気の変化の仕方についての考えをもつことができるようにすることがねらいです。台風の進路については、規則性がきっちりとは当てはまらず、集中豪雨などの自然災害に結びつくことがあります。本時の学習をもとにして、次時は子ども達が台風について課題を追究する活動に入ります。

★研究授業で・・・

  
 まず、雲画像を見て、自作のお天気ボードに台風を書き込みます。続いて、それぞれが
予想した台風の進路を書き込みます。次に、
その後の雲画像4枚を見て、正しい台風の
進路データを書き入れます。

 グループごとに、予想と結果から、気づいたことを発表しました。黒板には、
各班のお天気ボードがずらりと並びました。
  
「台風の雲の動きを動画で確かめましょう。
雲の動きによって天気はどう変わりますか?
雨の量はどうでしょう?」
「台風シミュレータで、グループごとに
進路を確かめてみましょう。」


★協議会で・・・ 
    グループごとに、理科ねっとわーくの
             デジタル教材を動かします。
「南のほうから北のほうへ動くのかな?」
「台風によって少し違うようだ・・・」
「偏西風と高気圧というのが
                                   関係あるのかな?」
  
  ☆協議会では、予想の立てさせ方、デジタル教材の見せ方(視点の与え方)等について
      協議しました。中学校の理科の教師と小学校の教師が意見を出し合いました。
      このように、小・中の教師が集まって議論し、学び合うことができるのが
      この委員会の良さです。
  ☆教師がどのような問いかけをしたらいいのか(思考を促す発問)、
      グループごとに協議して、演じてもらいました。(ミニ授業)

  
 協議会の途中でお見えになった東原教授が、予想の立てさせ方について、
ミニ模範授業をしてくださいました。
 ポイントは「予想する必然性」をもたせること。その結果、科学的なデータと
比べてどうだったかを考えさせること。
 日野第二中学校の山田悟志校長先生が、
本時の研究授業についてコメントを
くださいました。ポイントは
「理科は根拠を見つけて推論する力を
つけることが大切」、実証性、再現性、
客観性の観点から、子ども達が自ら
法則性を見つけていけるようにすること。