2008年8月の記事一覧
ICT活用教育の新たなリーダーと仲間の誕生
★ICTパワー合宿に参加した先生方の感想です。
☆理科ねっとわーくを活用した授業づくりが目的でしたが、授業力のまだ足りない自分にとっ
ては基本的なことから発展的なことまでを学ぶことができました。講師の先生方はもちろ
ん、ベテランの先生方のお話もありがたかったです。理科ねっとわーくは1学期から活用は
していたもののコンテンツありきの授業をしていたからうまくいかなかったのかなと思いま
す。今後は授業のねらいを大切にして取り組んで行きたいと思います。3日間、たくさんの
準備やご指導をいただいたことに感謝いたします。
☆ベテランの先生方が誰よりも活躍されていたことが心に残りました(準備や自主研修も含め
て)。教材作成はゼロからのスタートでしたが、技術面や内容面でたくさんサポートしてい
ただき感謝しています。今回の成果は教材作成を通してスタディライターの基本操作ができ
るようになったこと、ベテランの先生方のノウハウをいただけたこと、理科グループの方々
から理科ねっとわーくの活用法について可能性を見せていただいたことです。今回の作成し
た教材は手直しすることが山ほどありますが、2学期の授業に使えるように改良していきま
す。
☆様々なソフトがあり、自分たちで作っていけることにびっくりしました。自分の目的にあわ
せて教材を作ることができると、ねらいにそった活用ができるので有効だと思いました。し
かし自分にはまだまだ難しいとも思いました。がんばります。理科ねっとわーくは、ねらい
に合わせたコンテンツの活用、子どもの考えを引き出すためのコンテンツの活用、子どもが
もっと知りたいと思えるような活用を考えていかなければならないいうことを学びました。
今後、このことをよく考えていきます。また、いろいろな人の意見や活用方法を知り、勉強
になりました。
☆理科ねっとわーくおすすめコンテンツの発表に向けて、メンバーで議論しながら練り上げた
ことが心に残っています。全体の発表会で、指導案に何を載せるべきか、何がポイントなの
か、発問を載せるべきだといった話し合いが今後に生かせる学びとなりました。また、算数
のソフトの活用については授業の幅を広げる可能性を感じました。
☆理科ねっとわーくの有効性を見いだそうと短時間ではありますが集中して取り組めたこと、
そこで他の教諭と知識、意見を交流でき、多くのものを得られたのが成果です。初任者の時
は、自分のものを作り上げるのに精一杯で他の教諭の情報まで頭が回らなかったのですが、
5年たって、ここ大成荘で自分の成長に気づけたことが心に残ります。初任者の時は東原先
生の話がすごく高度で難しく感じられていたのですが、この合宿で先生のご指導がとても心
にしみ、こんな難しい指摘・見方をたった一言でできるのだと、指導者としての在り方も学
ぶことができ、本当にうれしく思いました。
☆Cabriソフトでの作図がこれからの教材開発、教材研究に役に立つと思いました。CASA、
Cabri を使いながら2学期の指導に生かしていきたいと思います。若い皆さんと一緒で、
こちらもいろいいろな意味で刺激を受けました。自分にできることはできるだけやってお役
に立てたらと思います。少々きついことも申し上げましたが、これからもしっかり研修して
いって欲しいと思います。
画面右から 東原先生、森下さん、西尾さん
★3日間、研修を支えて下さったサポートスタップの感想です。
☆夜を徹して学ぼうとされている先生方の熱意を感じました。
日野の先生方はすごいパワーをお持ちです。(森下)
☆3日間を通して、参加されている先生方の表情がどんどん変わってきたのを実感しました。
最初は硬い表情をされていた先生も、発表会では、こちらが圧倒されるようなパワーを感じ
ました。(西尾)
★最後に、3日間、時には裏方として、時には的確かつ鋭いご指導をくださった東原先生のコ
メントです。今思えば,私が日野市の教育の情報化にかかわらさせていただいたきっかけ
は,5年前の,ここ大成荘の初任者研修といえます.その翌年には,教育の情報化プランを
策定するお手伝いをしました.そして,3年目にICT活用教育推進室が設置され,小学校
の情報環境整備,4年目に中学校の整備と続き,その間に校務支援システムの導入や日々発
信できる学校Webサイトへのリニューアルも行われました.この物的環境整備は人的な環境
整備と組み合わされたとき初めて効果を発揮します.日野市のいわば人的環境整備といえる
ものは,5年前の大成荘での初任者研修からスタートしたわけです.その後,情報システム
課の協力のもとに,ICT活用教育推進室長,メディアコーディネータによる推進と支援に
支えられて,管理職も,一般の先生方も,事務の方も,教職員全員が,様々な研修をベース
に,それぞれの役割を最大限に発揮して,教育の情報化のために活躍してくださっていま
す.「コンピュータ等を指導に活用できる先生100%」の最初の目的を達成した日野市の
新たな目標は,ICTの活用によって,教員が自分の指導力を一段と向上させ,授業をはじ
め,学級経営,地域との連携などのもととなる人間関係力や企画力に至るまで,教師として
の様々な力量をさらに高めることです.今回の「ICTパワー合宿」での先生方の活動は,
与えられた研修課題をこなすのではなく,目的意識の共通性から自然発生的に構成された仲
間たちで,子どもたちや市内の先生方を思い浮かべたとき必然的に出てくる具体的なゴール
を定め,最適な役割分担で取り組まれ,私の期待を遥かに凌ぐ成果をあげられました.日野
市の中で,年齢を問わず,ICT活用教育の新たなリーダーと仲間が生まれていることを実
感した研修会でした.