推進室情報 2007年
11月29日夜は市民会館へ!
昨日発表された文部科学省の問題行動調査結果から、ネット上のいじめが増えていることが話題になりました。
子どもたちは今、危険にさらされています。知らない間に被害者、そして加害者にもなっています。
この問題は、家庭と学校とが一緒に考えていかなければならない大きな問題です。
11月29日(木)、午後6時半より日野市民会館大ホールで開催される情報安全教育の講演会には、
お勤め帰りの保護者の方々やお勤め帰りの先生方にも、たくさん集まっていただきたいと考えています。
☆講師:独立行政法人メディア教育開発センター 堀田龍也先生
☆演題:学校と家庭で取り組む「メディアとのつき合い方学習」
日野市の日野市オフィシャルサイトのトップページ(トピックス)にも掲載していただきました。
日野市オフィシャルサイトはこちらをクリックしてください⇒http://www.city.hino.lg.jp/
市内の小・中学校には、保護者の方へミニポスターを配布していただきました。
このミニポスターは、推進室Webサイトの左端に表示されている資料メニューからもダウンロードできます。
全学級同時に研究授業
第1学年理科「音による不思議な世界」 ICT活用指導力Bー3 Cー4 音さの音を聞き、波形の変わる画面を 見ながら、振幅や振動数と音の関係を 見つけています。 | 第1学年英語「三人称・単数の疑問文」 ICT活用指導力Aー3 Bー3 デジタル教科書と自作教材を提示して、生徒の理解を深めています。 |
第2学年国語「古典に親しむ・扇の的」 ICT活用指導力Bー1・3 デジタル教科書で音読を練習し、 自作資料を提示してポイントを 押さえています。 | 第2学年技術「情報モラル」 ICT活用指導力D-2・3 Netモラルのコンテンツを活用して、ネット上で情報が広がる仕組みを理解しています。 |
第2学年技術「情報モラル」 ICT活用指導力D-2・3 Netモラルのコンテンツを活用して、 ネット上で情報が広がる仕組みを理解しています。 | 第3学年数学「三角形の相似条件」 ICT活用指導力A-1 B-1 プリントを拡大して答え合わせをしています。 |
第3学年英語「関係代名詞の導入」 ICT活用指導力A-1 B-1 「クロスワードパズル」のプリントを解く ためのヒントが少しずつ提示されていきます。 | 全体協議会の後、1月の研究発表会に向けて、東原先生よりアドバイスをいただきました。 |
*シャッターチャンスを逃しましたが、他にもICTを活用した授業がありました。
第1学年社会「室町時代の文化」 ICT活用指導力Aー3 Bー1・3
Google Earth で位置や地形を確認し、資料集の写真を拡大して提示していました。
東原先生には、日野第三中学校でのご指導の後、モデル校の日野第三小学校にもお寄りいただき、ここでもアドバイスをいただきました。
特別支援学級でのICT活用
ICT活用のモデル校として「国語科におけるICTの活用」について研究している日野第三小学校の研究授業にお邪魔しました。
◆本日の研究授業はひばり学級2・3組(第4・5・6学年)の国語の授業です。
『クッキングブックを作ろう!~スウィートポテト~』 ICT活用指導力 B-2・3
スウィートポテト作りを体験した子ども達が、その体験を振り返って順序よく説明する文章を書く学習です。
7人の子ども達の個別指導計画に基づいた個別の評価規準が示されており、用意されたワークシートも子どもによって違います。
(写真の入っているもの、ないもの。記入欄はマス目になっているもの、横線になっているもの等)
大きく拡大された写真を見て 体験を振り返る | 実物投影機でワークシートの 書き方を説明 |
個に応じた視覚的なワークシート | 子どもの作品を提示してよさを確認 |
次々に出される友達の良いところを 見つけた意見 | 「次の時間は・・・」 |
◆協議会は、国語のねらいは達成できたか、ICTの活用はどうかという2つの視点から話し合われました。
ICTの活用が、ねらいの達成につながったという意見が圧倒的でした。
活発な意見交換が行われました。
本時の授業でのICT効果を再確認しました。
特別支援学級での視覚的な授業は、子ども達の理解を助け、自ら学ぼうとする意欲を高めました。
ただ見せるだけではなく、そこから教師がどのように働きかけていくかがポイントです。
タイミングも重要です。
◆最後に、ICTを活用した個別指導について、スーパーインタラクティブスクール(小学校国語)を体験し、吟味しました。
「この教材は、ひばり学級でも使えそう・・・」
これから伸びていく若い力
本日、授業力向上研修?(2・3年次教員研修)の研究授業が南平小学校で行われました。
第4学年理科「温度を変えて、かさの変化を調べよう(金属)」 ICT活用指導力B-3
実験方法を提示しわかりやすく説明。 | 実験中も注意事項を提示。 |
実験で使用している道具は身近な素材(かまぼこ板、くぎ、十円玉)で作った自作教材。 |
協議会では、「重点5項目リフレクションシート」にそって、授業者の授業改善の手立てとその具体案について、授業を振り返りながら
相互評価を行いました。
この手法を用いた授業研究の研修会は今年で4年目になります。
ICTの活用については、提示することにより余計な説明が省けた、児童が実験に取り組む時間をより多く確保できた、と評価されました。
授業者の先生は校内でも積極的にICTを活用した授業を提案されている先生です。
一方、学習課題の明確化、児童同士の学び合い等については課題が残りました。
教師になって2・3年目、仲間同士で自分たちの力を磨き、これからぐんぐんと授業力を身につけて成長していく先生方です。
どの先生も最後まで目を輝かせて研修会に参加されていました。若い力に頼もしさも感じました。
協議会で出された意見もすばやく提示。 協議会をより効率的に運営していくため のICT活用。 | 授業の振り返りはデジカメ画像、あるいはビデオを活用し、事実に基づいて・・・ |
科学的な見方や考え方を養うためには、予想や結果の解釈の場面で討論の場が必要。 |
先週の7日、文部科学省より、中教審教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめが発表されました。
来年3月末までに告示される予定の新学習指導要領の改訂で、教育内容に関する主な改善事項の一つとして
科学技術の土台である「理数教育の充実」があげられています。
「理科が楽しい」と感じる子ども達を育てるには、それを教える先生方も、理科を楽しいと感じていなければ無理な話です。
理科好きの先生を増やしたいと思います。
本日の協議会の最後に、2・3年次の若い先生方へ、ノーベル賞を受賞されたお二人の博士の名言を紹介しました。
★小柴昌俊博士の言葉
「理科はね、自分でやってみると とてもとても楽しいものですよ。」
★田中耕一博士の言葉
「どうして?なぜ?と思ったこと しらべてごらん!自分でネ!おもしろいこと見つかるよ!」
潤徳小学校学校課訪問
上の画像は、今朝、市役所から見えた富士山と、中央公園の紅葉です。
本日、潤徳小学校学校課訪問を行いました。
本校は、特別支援教育の研究課題校です。
ICT活用推進校、校務支援システム推進校でもあります。
本校の研究の特色は、特別な配慮を必要とする児童に対する指導や支援だけではなく、障害にかかわらず、どの子にもわかりやすい指導や支援ができるように、「教師の授業力の向上」を目標としていることです。
日々の一斉指導の中で、どの子にもわかる授業づくりを目指しています。
校務支援システムはフル稼働で、 校務の情報化、効率化をはかっています。 週案簿の評価欄はぎっしり入力 されています。 | 「特別支援教育の授業の枠組み」。校内研修会で先生方が出されたアイディアが職員室に貼られています。 |
空間等の整備(教室前面は刺激量を 調節し、時間を見通せる時計を設置)。 | 時間等の整備(一週間のスケジュールを提示して見通せるように・・・)。 |
教室環境の整備(清掃道具入れも、道具のならべ方を画像で提示)。 |
◆本校のICT活用は日常化しています。
第5学年社会科「わたしたちの生活と 工業生産」 ICT活用指導力Bー4 白地図作業帳を大きく提示して、 自分たちの書き込んだ内容を確認しています。 | 第4学年社会科「玉川兄弟と玉川上水」 ICT活用指導力Bー2 教科書の絵を拡大し、児童の考えを深めます。 |
第4学年学級活動「食について考えよう」 ICT活用指導力Bー2・3 関係するWebサイトをどんどん提示して 考えを深めます。 | 第5学年音楽「音楽の変化を楽しもう」 ICT活用指導力Bー1 今月の歌の歌詞が、プロジェクターで黒板の上に大きく映し出されています。 |
第2学年生活科「おうちの人に学習発表会の招待状をプレゼントしよう。」 ICT活用指導力Cー3 お絵かきソフトで、おうちの人へ招待状を作っています。 |
◆研究テーマ「わかったできたを引き出す授業の基礎基本ー特別支援教育の視点を生かして」
5時間目は研究授業でした。
第3学年算数「かけ算のしかたを考えよう」 ICT活用指導力Bー2・3
授業の最初の「つかみ」は百玉そろばんを使って九九の復習。 | 教科書を拡大し、スモールステップで説明。 |
必要な部分をさらに拡大し、一目でわかる 工夫を。 | 「次の作業は・・・」見通しをもった授業展開。空白を作らない・・・ |
◆研究授業は、ICTが大変効果的に活用されていました。テンポよく、余計な刺激や無駄がない焦点化された授業でした。
本時のねらいである「繰り上がりのない2位数×1位数」の筆算の仕方は全員が理解し、用意した練習問題もできました。
児童の「わかった、できた」という達成感を引き出すというテーマにそったものでした。
◆研究協議会では、教師の授業力の向上に向けて、質の高い協議が行われました。
本当にテンポのよさだけでいいのか・・・空白を作らないことは大事だが、時には考える時間の空白を作り、もっと考えを深めたり、
子どもたちが討議しながら学び合ったりする場面も必要なのではないか・・・といった意見も出されました。
また、一人一人のつまずきを克服させるには、一斉指導では限界があり、ICTを活用した個別指導により実現することが可能です。
(現在ひのっ子教育21開発委員会で挑戦中)
特別支援教育を実施していく力は、ICT活用指導力と同じように、教師の指導力の一つです。
優れた実践が続々誕生!
ICTを活用したすばらしい実践が次々と生まれています!
各学校に、「研究授業等でICTを活用する時は是非、声をかけてください。」とお願いしています。
最近はたくさん学校から声をかけていただいています。可能な限り、メディアコーディネータに取材に行ってもらっています。
行けないことも多いのですが、なるべく多くの実践を紹介していきたいと考えています。
◆11月7日(水)潤徳小学校 (小教研社会科部会研究授業)
第4学年社会科「郷土の発展につくすー玉川兄弟と玉川上水」
ICT活用指導力B-2・4
地図、画像、資料、インタビュービデオ等、念入りに教材研究して自ら作成した資料を提示しています。教科書や資料集とは違って、とてもインパクトのある提示です。
児童は提示された資料から自分の考えをまとめることができました。
◆11月8日(木)日野第三小学校
第4学年国語「一つの花」
ICT活用指導力C-4
スタディノートを使って、音読練習をデジタルポートフォリオとして記録しています。
自己評価、友達との相互評価により上達を目指しています。
◆11月8日(木)七生中学校
第2学年体育「跳び箱運動」
ICT活用指導力B-2・4 C-1・4
最初にWebサイトを活用して見本動画を見せています。次にスポーツミラー(画像遅延装置)により、生徒一人一人が自分の動きを確認しながら練習します。自然に画面の前に集まり、自分や友だちのフォームを見直したり、お手本を見直したりしながら、何度も挑戦しています。できなかった技ができるようになった生徒もいます。なかなかうまくいかない生徒には、先生が録画を見せながらフォームを分析して教えています。最後に、うまくできた生徒の跳び方(録画)を全員に紹介しています。
多くの中学校で、このようにICTを使った体育の授業が行われるようになり、先生方はその効果を実感されています。
◆11月9日(金)平山中学校 (教師道場の授業研究)
第2学年英語「「Lesson 5 Speech―‘My Dream’」
ICT活用指導力B-2・3
将来つきたい仕事についてのスピーチ原稿を作る学習です。
デジタル教科書を活用して、音声とビジュアルを伴った導入を行いました。例文や解答を提示して分かりやすく説明しています。
◆11月9日(金)日野第三中学校、夢が丘小学校(小・中連携)
中学校の数学の先生による小学校への出前授業です。
ICT活用指導力B-1
笑顔とICTがポイントの授業です。
6年生の児童は、興味をもって集中して聞いています。
「数学っておもしろい・・・」
日野市産業まつり
毎年、地元でとれた新鮮な農産物の即売、商工業製品の展示・販売、多彩な模擬店など、楽しい催しが行われています。
担当課の話によると、昨日は冷たい雨が降っていたにもかかわらず約6.000人が参加してくださったそうです。
今日は、約25.000人が参加してくださり、大賑わいだったようです。
今年は平成20年度に開園50周年を 迎える市内の都立多摩動物公園も プレイベントとして参加。 | やっぱり、子ども達の人気は、ポニーや子牛とのふれあい体験コーナーです。 |
メディアコーディネータの一日(推進室にもどってから)
中学校のICT導入活用期間(3週間)に、メディアコーディネータを派遣しています。
すでに4校(平山中学校、日野第四中学校、日野第三中学校、日野第二中学校)の派遣が終了しました。
うれしいことに、「もう一週間延長派遣していただけませんか」とお願いされたり(この希望にはお応えできないのですが)、
派遣が終わった翌週に、すぐに派遣予約(3週間派遣とは別に随時受け付けている派遣)をいただいたりしています。
各学校での派遣開始日には、職員朝会や全校朝会(生徒朝会)で挨拶の機会をいただき、メディアコーディネータは、緊張と使命感をもって朝から夕方まで学校に入り込んでいます。
職員室にも席をいただいて、すべての先生方から気軽に声をかけていただけるようにがんばっています。
来週は、七生中学校が最終の週になります。
日野第一中学校は、第二週目になります。
さらに新しく大坂上中学校の派遣も始まります。
最後の派遣順番になった三沢中学校は、派遣期間に合わせた校内研修会の計画を着々と立てておられます。
★派遣先の学校から戻ってきて・・・
その日の支援内容をすぐ記録。 | 教材研究。教科書やWebサイトを見て。 |
「今日の授業、この活用はおすすめ!」 |
夜、推進室に戻ってきたメディアコーディネータは、仲間同士で(時には室長も交えて)その日の情報を共有しています。
戻ってくる時間はまちまちですので、4人揃う時もあれば、2人か3人で行っている時もあります。
「今日はこんなすばらしい授業が行われた」という情報を共有したり、なかなかICTを活用した授業が進まない悩みには、お互いにその策を考え合ったりしています。
こんな会話が聞こえてきました。
「担当の先生と一緒にテープで色分けして、ICT機器を使いやすくしてみた。」
「何の支援もなくてぽっかり空いてしまった時間でも、推進室に戻るのではなくて職員室にいることが大事。ちょっと聞いてみようかな、
手伝ってもらいたいなと思ったときに気軽に声をかけてもらえる。」
「派遣開始日から綿密に計画を立ててくださっていたので、空いている時間がないほどたくさんの授業を支援することができた。
事前に打ち合わせをもっとしておいた方がいいのでは。」
「職員室に戻られた時に興味をもっていただけるように、スポーツミラーを職員室にセットしておいて、随時見ていただいた。
体育以外の教科でも使っていただけそう。」
日野市は大丈夫なのでしょうか
本日夜、市P協と教育委員会事務局との懇談会が行われました。
本日は中学校です。(小学校は、今週の5日に実施されました)
最初に事務局から、6つのテーマにそって説明を行いました。
「子どもたちの学力について」、「不登校、いじめについて」、「部活動について」、「教職員について(年齢構成、主幹制度について等)」、
「ICT活用教育について」です。
推進室からは、「ICT環境が整った中学校では、現在、3週間のICT導入活用期間を設け、メディアコーディネータを派遣して、全ての先生がICTを活用した授業ができるようになることを目指している」ということをお伝えしました。
派遣した中学校では、ICTを活用した授業が次々と実践されています。成果が着々と表れているところです。
市P協の方からは多くの質問や意見が出されました。
ICT活用教育についても、以下のような質問(心配の声)をいただきました。
「最近、都内で、複数の子どもの成績等の個人情報が入ったUSBを学校外で紛失してしまったというセキュリティ事故が頻繁に発生しています。日野市は大丈夫なのでしょうか。」といった心配の声です。
日野市の学校のセキュリティ対策について、以下のことを具体的に説明しました。
セキュリティポリシーがあり、情報資産の管理策(情報資産の分類とその取扱)や暗号化USBの運用方法等が示されていること、校務支援システムの運用についてもセキュリティを重視していること(コンピュータを起動する際や校務支援システムを稼動する際に、ICTセキュリティカードをかざしたりパスワード入力したりすること)、外部監査(現場指導)を行っていること・・・です。
個人情報の保護については、昨年度全教員がe-Learning研修を受けました。
日野市のシステムは、先生方にとって安全・安心なシステムです。
説明を聞いてくださった市P協の皆さんは、安心していらっしゃいました。
しかし、「一人が破れば全滅」です。
今後も、日野市の先生方全員がセキュリティ意識をもち、セキュリティポリシーを守っていただけるよう、
働きかけていきたいと思います。
↑先生方が持っているICTセキュリティカードの裏面
着々と計画的に・・・
今後、福生市のICT活用教育を推進するにあたり、どのように進めていったらよいのかを教えて欲しいとのことでした。
本市の情報システム課の職員も同席して、日野市のICT環境、取組を説明させていただきました。
大変熱心にお聞きになっていました。
ICT活用教育の推進には、行政の他部局が連携していくこと、特に教育委員会と情報システム課との連携は欠かせません。
そういう意味で、福生市は日野市と同じようにいい行政条件にあると感じました。
視察を通して次のような感想をいただきました。
「平成17年度に立てられた構想に基づいて今があるということは、準備段階から着々と計画的に進めてこられたわけですね。
日野市を見習いたいと思います。」
「行政間の連携が大事であることを痛感しました。また、それぞれの立場の人ががんばっていて、結局は『人』なのだと思いました。」
「いろいろな戦略を立てられてきたことに驚きました。日野市のように学校CIOになってくださる専門家を探したいと思います。」
教育の情報化に向けて、東京都の区部、多摩地区で、いくつかの自治体が動き始めてきました。
喜ばしいことだと思います。
山を乗り超え、軌道に乗れば効率的
本日夜6時より、第2回「日野市学校教育基本構想検討委員会」が開かれました。
事務局が示した『日野市の学校教育の基本施策と現状・課題』について活発な意見が出されました。
市民代表の委員の方から、「学校公開の期間を広く知らせてほしい。もっと学校の様子を知りたい。情報を積極的に公開してほしい。」
といった意見も出されました。
これについては、各学校がWebサイトで積極的に発信していることを紹介しました。
また、忙しい先生の対策として、校務の効率化について話題になりました。
これについては、市内の先生方が校務支援システムを活用していることを紹介しました。
現在は、システムの機能を覚えたり、今まで自分が独自に使っていたシステムから新しいシステムに切り変えなければならなかったり、大変な面もあります。しかし、この山を乗り超え、軌道に乗れば確実に効率的になります。
「それぞれの学校で超えなければならない山があります」
都内の先進地区である日野市の校務の情報化について、特に校務支援システムの運用について教えて欲しいということでした。
推進室で日野市の状況を説明させていただいた後、実際に市内の小学校と中学校に案内しました。
学校で、実際に校務支援システムが稼働している場面を見ていただきました。
◆日野第七小学校で・・・
説明してくださったのは 大野副校長先生です。 | グループウエアの活用やセキュリティ対策について説明していただきました。 「小中連携校の掲示板を活用して、4校で今月30日の研究発表会に向けて指導案検討を行っています。」 |
時数・週案機能の週案画面。 |
何が効率化されたのですか?」という質問に、次のように答えておられました。
「教務関係の校務が非常に効率化しました。(授業)時数はより正確に簡単に出すことができます。
一度作るといろいろなことに反映されて便利です。初めの設定は大変な部分もありますが、一度やっておくと後が楽になります。時間が短縮されます。」
◆日野第四中学校で・・・
説明してくださったのは教務主幹の古田先生。秋山校長先生も同席されました。 | 成績管理機能を中心に説明していただきました。 「データを一元管理できます。通知表の印刷は一クラス5分でできてしまいます。」 |
時数・週案機能の週案画面。 |
「何が変わったのですか?新しいシステムの導入はすんなりいったのですか?」という質問に、次のように答えておられました。
「情報を全員で共有できるようになりました。今までは、成績処理の仕方が個人、各教科によってバラバラでした。
すべてがシステム上でオープンになるので、自然に統一されていきます。」
「新しいシステムを取り入れるにあたって、それぞれの学校で超えなければならない山があります。
本校では、まずは、システムを覗いてみて、触ってみて・・・というように進めました。
職員室の真ん中にプロジェクターを置いて、画面を映し出して常時見てもらえるように工夫もしました。
隣の席の先生同士が聞き合いながら、自然に学び合っている雰囲気が生まれてきました。」
◆校務支援システムの導入にあたっては、各学校で管理職や主幹の先生がリーダーシップを発揮し、いろいろな工夫をされてきました。
中学校では、教務主任の先生同士の連携が大きな力となりました(特に通知表作成時)。
今回、2校とも大変快く視察の依頼を受けてくださいました。
日野市では、先生方一人一人にコンピュータが配備され、校務支援システムが導入されたのが昨年の11月です。
校務の情報化が始まってからようやく1年たったことになります。
日野市への視察依頼は校務支援システムの導入時からありますが、
今回は、市内の学校の、「実践に裏付けられた自信」「超えなければならない山を超えたことによるゆるぎない安定感」を感じました。
1年前、校務の情報化の先進地区である上越市教育委員会を訪問したことがあります。
市教委の方は、大変気持ちよく視察を受け入れてくださり、日野市のためにたくさんのアドバイスをいただきました。
また、訪問させていただいた小・中学校も、親切・丁寧に取組を見せてくださいました。
この時、上越市が何年も積み重ねてきたことへの自信を感じました。
今度は日野市がその立場になったことを感じています。
視察に来られた自治体の校務の情報化を応援したいと思います。
日野第二中学校教育委員会訪問
本日、日野第二中学校教育委員会訪問を行いました。
本校は、市の研究奨励校で、食育について研究しています。
研究のテーマは「総合的な学習の時間を生かした3年間の食育カリキュラムの研究」です。
食に関する知識を習得し、食の大切さを理解して、生涯にわたって健康的な生活を送る実践力を育てることを目指しています。
全学年すべての教科の授業を見せていただきました。
ちょうどICT導入活用期間であり、メディアコーディネータも授業支援で活躍していました。
第2学年体育「とび箱運動・マット運動」
ICT活用指導力C-1
自分の技を振り返ることのできるスポーツミラーが大活躍。
授業以外でも、バスケット部やバレー部で活用されているとのことでした。
第1学年英語(少人数指導)
ICT活用指導力 B-2・3
デジタル教科書の提示、音読(会話)機能、フラッシュカードを活用しています。
第1学年社会「都道府県を調べよう」 ICT活用指導力C-1 地図帳や統計資料で調べた後は、インターネットによる情報収集です。 授業支援用PCを並べて、無線LANの 威力発揮。 | 第2学年音楽「鑑賞・交響曲第5番ハ短調1楽章」 ICT活用指導力B-1 レーザーデスクの教材で、メモを取りながら鑑賞です。 |
第2学年理科「生命を維持する働き」 ICT活用指導力B-3 食物はどのようなしくみで消化・吸収 されるのかをWeb上のコンテンツを 提示して説明しています。 | 第3学年美術「日本らしい美 切り絵」 ICT活用指導力A-4 黒板には、デジタルカメラで撮影された先輩たちの作品が貼られています。生徒達は、かすかに流れるBGMの中で、ゆったりと、しかも集中して作品作りに取り組んでいました。 |
第3学年技術・家庭科「構想したものを図で表そう」
ICT活用指導力C-4・B-3
CAD(コンピュータによる設計支援ソフト)を使って、木材加工で制作する作品の 構想を図に表していました。説明は、e-黒板を活用しています。
情報安全教育講演会のお知らせ
情報安全教育講演会を実施します。
講師は、独立行政法人メディア教育開発センターの堀田龍也先生。
演題は、学校と家庭で取り組む「メディアとのつきあい方学習」。
推進室のメディアコーディネータが作成したポスターをダウンロードできるようにいたしました。
多くの保護者の方々・学校関係者の方々に集まっていただきたいと考えています。
滝合小学校学校課訪問
本日は、滝合小学校の学校課訪問を行いました。
本校は、校務支援システムの時数・週案機能を積極的に活用しています。
また、会議の効率化を図るため、「職員会議」の共有フォルダを作成し、ペーパーレス会議も行っています。
本校自慢の「ワンド」。学校の前を流れる浅川の河川敷にあります。
今日は1年生の生活科の学習の場となっていました。子ども達はたくさんの秋の発見をしていました。
本校は、ワンドや湧水を利用したビオトープを活用しながら、環境教育に力を注いでいます。
これらの取組は、本校のWebサイトより積極的に発信されています。
第6学年体育「バスケットボール」 ICT活用指導力Bー2
バスケットのプレーを振り返る学習です。
記録された動画を見て、それぞれのチームの課題を見つけ、チームで話し合い、課題解決を図っていました。
842名の感動的な大合唱
本日、三沢中学校の創立30周年記念式典が開かれました。
本校は日野市がベットタウンとして人口が急増した時期にできました。
以来、育成会や地域の方々に支えられてきました。
近隣の小学校、地域の諸団体と合同で行っている「クリーン作戦(地域の清掃活動)」は、市だけでなく全校からも注目されています。
現在の生徒数は842名。都内で2番目に大規模の学校です。
明るく活気にあふれ、生徒たちの元気の良い挨拶は評判です。
記念演奏として行われた「吹奏楽部伴奏・全校生徒による合唱」は体育館中に響き渡り、大変感動的でした。
理科におけるICTの活用
先日の三沢台小学校の理科の研究発表会では、ICTが道具としてうまく活用されていました。
理科におけるICTの活用については、以下のように考えています。
◆画像・映像等のWebコンテンツの活用について
理科は体験が重要であるとよく言われます。その通りです。
しかし、体験至上主義は、間違いです。
ICTよりも体験を重視すべきであるとか、ICTは必要ないなどという二者択一の問題ではありません。
電子顕微鏡をはじめ、地震予知や、ニュートリノの実験など、最先端の科学は、みな、メディアを介して可視化しています。
ICTの活用により誰も見たことのないことを実感できるようにしているのです。
ICTはあくまでも道具です。
体験を拡大してくれる道具であり、体験のための道具でもあります。
◆スタディノートの活用について
単元(指導すべき内容)との関係より、むしろ、指導方法との関係で活用すべきか否かが決まってきます。
あくまでも子ども達の表現・コミュニケーションの手段ですので、その単元をどのような学習展開にしていくか、子ども達の学びを深めていく必要があるかどうかによって活用すべきか否かが決まります。
◆e-黒板、書画カメラ等の活用について
黒板、チョークと同じように、日々の授業において日常的に活用できる道具にすぎません。
理科に限らず他の教科と同様です。特別に活用する道具というよりはむしろ普段の教具の一つです。
他の指導法や学習方法と組み合わせて用いられる道具の一つです。
★いずれにしても、ICT活用については実践してこそ効果が分かります。
日野市では、ICT環境が整っているからこそ、効果が予測されたら、まずは使ってみましょうということで推進しています。
使ってもみないうちから、ああだこうだと論議することは避けたいと考えています。
実践してこそ効果がわかり、より質の高い授業を目指すことができると考えています。
三沢台小学校研究発表会
昨日は本市の研究課題校である三沢台小学校で研究発表会が開催されました。
本校は、文部科学省の「学力の把握に関する研究指定校」でもあります。
『「感じる 気づく 考える」~自ら知を創造する理科学習を目指して~』というテーマで、2年間の研究を進めてきました。
先生方が「子ども達のために、そして自分たちのために」を合い言葉に、理科を楽しみながら学び合っていた姿が印象的
でした。
当日のICT活用はありませんでしたが、これまでに、学習のめあてや実験の手順を提示するためにICTを活用してきました。
このことは授業後の発表会で報告されました。 (ICT活用指導力Bー2:興味・関心を高めたり課題意識をもたせる)
第3学年「太陽の動きをしらべよう」 LEDライトを太陽と見立て、実際に観測した 記録用紙の影に合わせて太陽の動きを 再現させ、確認しています。 | 第4学年「変身する水を調べよう」 エアポンプで集めた泡、沸騰して出てくる泡を集める2つの対照実験により、泡の正体を推論しています。 |
授業後の発表会で報告された中学年部会での報告。 |
◆高学年で公開された授業はいずれもICTが活用されていました。
第6学年「からだのつくりとはたらき」 (ICT活用指導力Bー4:学習内容のまとめ・知識の定着を図る)
動脈は赤、静脈は青のテープを使い、 グループごとに考えた血液の循環を発表 | 人体模型で確認 |
Web上のコンテンツで確認 |
第5学年「てことつり合い」 (ICT活用指導力C-1・2・3:児童が情報を収集、考えをまとめる、表現したり発表したりする)
佐島校長先生を軽く持ち上げるには どうしたらよいだろうか | データベースのマップ上に掲載された各自の仮説・実験方法 |
グループでの意見交換、相互評価 | グループごとに再考案した実験方法を発表 |
実験方法とその理由について、各自があらかじめスタディノート(校内LANに接続されたWebノート)でまとめたものが、データベース
のマップ上に掲載されていました。
このノートには、今までの実験の取り組みも動画で記録されています。「デジタル実験ポートフォリオ」とも言えます。
グループごとにそれを見ながら、意見を交換してお互いの考えを吟味し、グループとしての考え・実験方法を再構成していました。
今後、このノートにより、実験を進めていく過程で子ども達がどのように科学概念を獲得していくかを読み取ることも可能です。
今回の発表ではあまりふれられていませんでしたが、スタディノートの活用は『情報の共有・意見交換・知の再構築』に非常に有効な
手段となる可能性を感じました。
日野第一小学校研究発表会
日野市内の研究校の発表会が始まりました。
今年度は、11月から2月にかけて、計14校の研究校(ICT活用教育・特別支援教育・小・中連携教育・食育・学力向上・理科・国語等)が
公開授業を行い、研究の成果を発表します。
昨日は、日野第一小学校がトップを切って研究発表会を開催しました。
テーマは、「元気な子どもの育成~食育・体育科を中心とした心と体の健康づくり~」です。
本校は、3年間にわたってこの研究に取り組んできました。
食育は、日野市においての重点施策でもあります。
食育の具体的な指導計画を作成し、各教科、総合的な学習の時間(生産体験学習)、給食の時間を充実させてきました。
地場産野菜農家、JA、実践女子短期大学等、地域の農家や関係機関との食育を推進するネットワークも形成しました。
第6学年家庭科「特製!バランス弁当をつくろう」
ICT活用指導力B-3・4
家族の健康のため、バランス弁当の献立を考えようという学習です。
できた弁当の献立を発表したり、ワークシートを拡大して子どもたちの考えをまとめる際に、ICTを活用しています。
「栄養バランスは?」「彩りは?」
親も一緒に学んでいきましょう(日野市家庭教育学級研修会)
対象は、各校の家庭教育学級を担当している保護者(家庭教育学級主事)と、その他一般の保護者の方々です。
今日のテーマは「インターネットの正しい活用方法について」
講師は、東京女子体育大学の小田和美先生です。
・「私達の生活に役立つインターネット」と「悪い大人にとって天国のようなインターネット」
・インターネットはアバウトなものだからこそ、うわさに惑わされてはいけない。
・インターネットが危険なのではなく、その奥に危険な大人がいる。
・生活の知恵は、本来子どもの時に親から教えられるもの。インターネットは急に出てきて急に成長してしまったため、私達は親から教えられていない。だからわからない。…知恵を覚えて、子どもに伝えるのが大人の役目
・インターネットの奥には、危険な大人がたくさんいることを、保護者は知っていなければならないし、おりを見てそれを子どもに伝えなければならない。
講師の小田先生に許可をいただいて、講演会の資料をここからダウンロードできるようにいたしました。
以下、参加された保護者の方の感想の一部です。
◇インターネットは使い方によって危険だったり、便利だったり、楽しかったりすることがわかりました。知らないことが多く、もう少しインターネットを勉強しないといけないと思いました。子どもに使ってはダメとパソコンを触らせていませんでした。自分の無知さに反省です。
◇興味深い内容を、母親の立場からもお話しいただいたので、パソコンが全然わからない私にも少しわかったような気がします。インターネットもダメなことばかりではないということがわかり、子ども達に禁止することばかりだった私は間違っていたことを知りました。
◇怖いイメージのインターネットでしたので、今回のお話を聞けてとても勉強になりました。怖がって禁止するばかりではなく、今回のような講演を聞いたり勉強したりして、子どもにも教えてあげられるようになれたらいいなと思いました。今回だけでなく、定期的にお話を聞きたいです。
◇親は最近普及してきたネットに詳しくないのに、子どもの世界で不可欠になっている時代にはつらい部分があります。ただ、詳しくないので・・・と逃げてもいられないと痛感しました。これからは一緒に学んでいくべきなのでしょう。大変参考になりました。
◇今回初めてインターネットの話を聞き、いろいろなことができることに感動しました。家ではまだありませんが、興味が出てきました。これからの時代はなくてはならないものなので、子ども達にも安全に使えるように教えてあげられるようがんばりたいです。
◇子どもは使いますが親はあまり使っていません。(使えない)注意しなくてはならない言葉の意味すらわからないものもありました。もう少し勉強しなくてはと思いました。ネットショッピングは父親と一緒に子どももやっているので、今日のお話を聞かせたいと思いました。
◇大変ためになるお話を伺えてうれしく思いました。家に帰ったら改めて子どもとルールを作り、これからもインターネットを楽しく使っていきたいと思います。
今回は、インターネット経験の浅い保護者向きにしてお話いただきましたが、講師の先生のお話の内容を既に知っていらっしゃった方、経験の多い方からは、インターネットの危険を具体的に回避する方法やもう少し深い内容について知りたいという感想をいただきました。