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2022年8月の記事一覧

道徳 with Chromebook

2年生で道徳の授業が行われていました。

扱う読み物教材は「森のともだち」。次のような内容です。

・動物たちが仲良く暮らす森に、きつねの「こんきち」が引っ越してきた。

・「こんきち」は、わがままで乱暴者であり、森の動物たちは「こんきち」を避けるようになった。

・ある日、森におおかみがやってきて、「こんきち」に飛びかかり、押さえ込んでしまった。

・「助けてくれ」と叫ぶ「こんきち」を見て、森の動物たちは相談し、おおかみに向かって「こんきちくんを離せ!」と周りから声を上げた。

・おおかみは、一瞬ひるみ、そのすきに「こんきち」は逃げ出した。

・おおかみは、今度はうさぎの「ぴょん子」に飛びかかったが、森の動物たちは一緒になっておおかみに体当りし、おおかみを追い払った。

・「こんきち」は森の外れまで逃げたが、自分が助かることだけを考えていたことが恥ずかしくなり、森の元の場所まで戻った。

・「こんきち」は森の動物たちのそばにかけよると、「ごめんよ。ごめんよ。」と言って泣き出した。

今回の授業は、「友情、信頼」について考えさせることがねらいです。

そのため、泣き出した「こんきち」の気持ちを考えさせることが授業の中心になります。

そこで、互いの意見を交流するためにChromebookに入っているソフト「ミライシード」を使います。

泣き出した「こんきち」の気持ちを、各自で入力していきます。

キーボード入力に慣れていない2年生は、手書き入力をしますが、操作に習熟してきて、鉛筆で書くのと同じようなスピードで入力していきます。

それぞれ書いた意見が、画面上で共有されます。

子供たち自身も、他の子の考えを自分の端末で確認し、共感できる意見に対して「拍手(Facebookの「いいね!」のイメージ)」のボタンをタップします。

「キーワード検索」により、どんな単語が多く使われているか集計することができ、全体的な傾向を確認することができます。

従来の道徳の授業では、意見交流する際に、挙手して指名された児童の意見が取り上げられることが多く、全員の意見を共有化することはなかなかできませんでした。

また、一瞬で自分の意見と他者の意見を比較できることは大変効率的でもあります。

これまでの授業のよさを生かしつつ、新たな技術を取り入れることで、本校では、より質の高い授業ができるよう、研究を深めていきたいと考えています。【校長】