推進室情報 2007年
新年最初の校長会
毎回校長会には、市内の小・中学校26校の校長先生、教育長、教育委員会部課長、指導主事が出席します。
今日は新年最初ということで、市長も出席され、ご挨拶くださいました。
馬場市長のご挨拶
「みどりの大地 青い地球をいつまでも ふだん着でCO2をへらそう」
これからは、国や企業だけでなく、事業所(市役所・学校)、家庭・・すべての人々が、日頃から地球環境をこれ以上壊さないという配慮をしていかなくてはなりません。
行政はもとより各家庭にも入りこんでやってもらいたいと思っています。
今年は、地球環境はどうなるかを、それぞれの先生方がそれぞれの学年で、少しでも話題にしていき、子ども達の声から一人一人の生活を見直し変えていくこと、そして昔の知恵を働かせた生活をもどすことができたら、地球はまだまだ美しいままで次の世代に残せていけるだろうと思います。
今の環境の破壊を防ぐため、一人一人がやらなくてはいけない時代に、いよいよ我々人類は来ているのです。
今年1年間の各先生方のご活躍と、すばらしい子ども達が育ちますようにお祈り申し上げます。
おかげさまでICTをはじめとして日野市の行政が最近評価されるようになり、結構上位の方に顔を出すようになってきました。
引き続き先生方のご尽力をお願いいたします。
研究発表会
今月から来月にかけて、市内の研究校で、研究発表会が開催されます。
多くの方に参加していただきたいと思います。
★印は日野市研究課題校(ICT活用教育のモデル校)、☆印は日野市研究奨励校です。
☆1月23日(水)日野第八小学校 考える力を育てる授業の工夫~国語科における言葉を大切にする活動をとおして~
★1月25日(金)潤徳小学校 「わかった!できた!」を引き出す授業力の基礎・基本~特別支援教育の視点を生かして~
★1月29日(火)平山中学校 ICTを活用した魅力ある授業をめざして
★1月31日(木)日野第三中学校 校務支援システムの活用実践
★2月 1日(金)日野第三小学校 国語科におけるICTの活用
☆2月 5日(火)日野第五小学校 ふれあう心と言葉~思いや考えを豊かに伝え合う子を育てる~
☆2月 8日(金)日野第二中学校 総合的な学習の時間を生かした3年間の食育カリキュラムの研究
日野市年頭プレゼン
昨日の市長の年頭挨拶のあと、まちづくり部とICT活用教育推進室が年頭プレゼンの貴重な時間をいただくことができました。
推進室としては、10月に引き続いて、このような機会をいただいて大変ありがたく感じています。
市の職員の方々に、ICT活用教育をより理解していただき、応援していただくためのとても貴重な30分です。
発表後に何人もの職員の方から励ましの言葉をいただきました。
本年は、ICT活用による教育の質の向上を目指していきます。
年頭挨拶
日野市役所の仕事始めです。
◆教育部の全体朝会で、加島教育長が挨拶されました。
「日野市は、財政的になかなか厳しい状況にありますが、スリムで筋肉質な体制作りでいきたいものです。
みなさん元気に仕事に打ち込んでください。
一人一人が健康で、豊かで、健やかな年でありますよう祈念いたします。」
◆午前中に、職員が市民会館第ホールに集まり、馬場市長から年頭の挨拶をいただきました。
「今年は、日野町と七生村とが合併して50年となります。
環境問題において、これまでの50年とこれからの50年を考えて、本格的に取り組まないといけません。
今年のテーマは、“みどりの大地、青い地球をいつまでも”サブテーマは‘ふだん着で、CO2を減らそう’でいきましよう。」
市長は、昨年を振り返って、「ICT活用教育が全国的に高い評価を受けている」ということもお話くださいました。
また、日野市の行政ランキングが上位に上がっており、特にセキュリティ対策ランキングは全国第三位であることを紹介されました。
新春特別連載 (東原教授からの投稿 その2)
昨日に引き続き、東原教授からお寄せいただいた原稿を掲載いたします。
2 日野市の教育の情報化戦略の特徴
最も特徴的なのは、日野市が取り組んでいる教育の情報化の戦略は、情報化に限った戦略ではないということです。「どうしたら公立学校という組織が動くか」という課題として捉えられている点です。もし、日野市における教育の情報化が成功したならば、それは、日野市が公立の組織を変革する底力を有していたということのひとつの証でしかありません。地方の時代といわれる今日、とても頼もしいことであり、感銘を受けます。
「学校という組織」を動かすため、かかわるすべての人が何らかの貢献をされています。まず、2006年度から2年間、市長が所信表明 で「日本一のICT活用教育宣言」をされています。そして、日野市に行くと、先生方や教育委員会関係者だけでなく一般の市役所職員の方も、また、保護者だけでなく一般市民の方も、もちろん市議会議員の方も、「学校がICT活用に力を入れていること」をご存知であることが伝わってきます。組織が動く、地域が動くとは、こういうことなのかと実感します。2004年から今日までの多面的な積み重ねがこのような状況を創り出したのでしょう。
学校という組織が動くためには、校長や教員を励ますだけでは意味がなく、全ての関係部局が力を合わせて協力する必要があります。つまり、人のネットワークがとても大切なのです。この当たり前のことを具現化したところが日野市の強みです。
「どうしたら公立学校という組織が動くか」の課題に対して、ごく当たり前のことを日野市は実施されました。明確な達成目標を掲げ、それが達成できているかの評価をし、Webサイトから公表していること、すべての教員の力を信じて環境を整え、支援することに徹したこと、校長の組織としてのリーダーシップが発揮できるよう教育委員会として支えていることなどは、他の区市町村にも参考になります。
新春特別連載 (東原教授からの投稿 その1)
文部科学省でも現在、学校のICT化のサポート体制の在り方について検討中で、
「専門的な知識を有する外部人材の活用等、学校のICT化をサポートする体制の整備が必要不可欠である。」
としています。
東原教授には、日野市のいわば『教育の情報化戦略本部」としての役割を果たしてきた「ICT活用研究委員会」の助言者として
平成17年度からずっとご指導をいただいています。
実際にはその前の年の平成16年に、初任者研修(夏の宿泊研修)でご指導いただいたのが始まりでした。
◆以下、東原教授に新春特別企画として、原稿をお寄せいただきました。
本日、その第一弾を掲載させていただきます。
1 初任者研修からスタートした教育の情報化戦略
2004年(平成16年)8月に八ヶ岳山麓で初任者研修をお手伝いしたときが、日野市の先生方との始めての出会いでした。
当時、コンピュータで指導できる教員の全国平均が63%のとき、日野市の場合は61.5%で、遅れていた東京都の中でもさらに遅れている区市町村の一つでした。
コンピュータの設置率は都内の区市町村の中で50位台、教室へのLANの普及率は1.1%に過ぎませんでしたから、コンピュータで指導できる教員の割合が少なくてもしかたない状況でした。
この状態からの脱出を企てたのが、その年に日野市に着任したI 指導主事です。I 氏は、まず、初任者研修から改革をスタートさせました。
日野市の施設である八ヶ岳山麓の大成荘にはコンピュータは設置されていませんし、市内の学校から持ち出せるコンピュータもありません。コンピュータを所有していない初任者が多い時代でしたから、大学ではこの機会に研修用ノートパソコン8台を新規に用意して研修会に備えました。
研修の内容は、教育の情報化の目的、情報モラル、そして教材開発を通してコンピュータの役割と人間教師の役割を実感してもらうというワークショップ形式もので、プロジェクターを使っての発表会で成果を共有しました。
日野市における教育の情報化がスタートしたとき、各学校で実質的に動くことのできる教員をまず育成しよう、ということで、他の2人の指導主事にも研修会にかかわってもらって、全指導主事の情報化に対するコンセンサスを得よう、そして信州大学の協力を得ようという、I 氏の企みは、今日振り返ってみると大成功だったといえるのでしょう。
◆以下の画像は、平成16年の初任者宿泊研修の様子です(大成荘にて)。
東原教授に指導を受けた当時の初任者の先生方は、現在4年次の教員として各学校で活躍しています。
当時の3人の指導主事も、宿泊研修で初任者の先生方と一緒に教材を作成しました。日野市の教育の情報化の第一歩です。
新しい年を迎えて
平成20年(2008年)が静かに幕開けしました。
初日の出に染まる街並 | ピンク色に染まる稜線と富士山 |
昨年までの2年間で、市内の小・中学校のICT環境がおおむね整いました。
本年、平成20年(2008年)は、日野市のICT活用教育にとって大切な年になります。
まず第一に、ICTの活用が、特別なことではなく日常的になることを目指します。
そして第二に、ICTの活用で、教育の質を深めることにつながるようにしたいと考えています。
日頃より日野市のICT活用教育を支えてくださり、また、この推進室のwebサイトにアクセスしていただき、ありがとうございます。
本年も、子ども達の教育に全力を注いでいる市内の学校の管理職の先生をはじめ、市内の先生方とともにがんばっていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
大晦日の空に
一年間、推進室並びに日野市のICT活用教育に多くの方のお力をいただきました。
ありがとうございました。
◆都庁の窓から
上の画像は、先日、都庁で3日間にわたって都教委が実施した「学校評価指導者研修」に参加した際、都庁の窓から撮ったものです。
ようやく全都立学校のICT環境も整うことが決まったと聞きました。
こんなに広い東京です。
日野市ががんばっても、この広い東京のICT化は困難と思っていましたが、これで、東京の新しいICT化の世界が広がりそうです。
◆大晦日の夕暮れの空
夕暮れの空を眺めていると、
一年間を振り返って、いろいろな出来事が、脳裏によみがえってきます。
改めて、支えてくださった皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
来年もいい年になりますように・・・
安全を守っている人々
平成19年も残すところあと1日です。
今年も大きな事件・事故がなく無事に終われることに感謝したいと思います。
★子ども達の安全を守っている「安全・安心課」。
下校時に地域の見守りを呼びかける放送を行うことで、子どもの安全に関する意識向上と通学路の安全確保を図っています。
市内全域を車や自転車でパトロールし、地域の犯罪抑止を図るとともに、危険箇所を確認して対応しています。
市内を巡回し、子ども達の安全を 守っている「青パト」 | 日野市ならではの新撰組防犯ベスト |
★庁舎の受付の嘱託職員と警備員の方です。
深夜の緊急の問い合わせに対応したり、庁内を巡回したりして夜の庁舎を守っています。
この年末・年始もずっとです。
業務を終えて退庁が深夜になった時や早朝の登庁時など、元気な挨拶と声かけでエネルギーをいただいています。
ICTを支える縁の下の力持ち その3(情報システム課)
情報システム課長をはじめ、職員は「ICT活用研究委員会(日野市のいわば『教育の情報化戦略本部」)」の主要メンバーになっています。
日野市のICT活用教育の推進に大きな役割を果たしており、常にICT活用教育推進室を支えてくれています。
トラブル発生時はもちろん、いつも推進室に寄ってアドバイスをくれます。
推進室の職員とともに、一緒に学校へ出向くことも多くあります。
日野市のセキュリティは全国の自治体でもトップクラスですが、平成17年度のICT活用教育計画策定時においては、専門的な知識・技術をもとに、学校にとっての利便性も含めて、より活用しやすいしくみについて、前向きな案を一緒に検討してくれました。
頼りになる村田課長 | すぐに駆けつけてくれる頼もしい職員 |
教育委員会内のセキュリティチェック中 | モニターでサーバー室等の管理 |
| |
暗号と静脈認証でサーバー室へ | サーバー室は特定の職員のみ入室可能 |
情報システム課は、新幹線が安全な高速営業運転をできている影の力と同様、忘れてはならない存在です。
ICTを支える縁の下の力持ち その2(庶務課)
徳田庶務課長と青木係長は、「ICT活用研究委員会(日野市のいわば『教育の情報化戦略本部」)」の主要メンバーです。
平成17年度のICT活用教育計画策定時においては、庶務課のおかげで、莫大な予算が獲得できました。
毎年、常に最新の技術とコストを考えながら、経費を考えてくれています。
学校のICT化のサポート体制(メディアコーディネータ)
まもなく2007年が終わろうとしています。日野市のICT活用教育が飛躍的に伸びた年でした。
小・中学校のICT環境が整備され、ICT活用指導力の向上に向けて市内の先生方ががんばりました。
それを支えたのは、学校のICT化をサポートする体制です。
その一つとして、信州大学の東原教授の専門的かつ実践的な助言と、メディアコーディネータの活躍があります。
文部科学省では、現在、学校のICT化のサポート体制の在り方について検討中です。
このことについて、先日、『学校のICT化のサポート体制の在り方に関する検討会(第3回)』で、日野市の事例を発表する機会をいただきました。
その時のプレゼン資料が、文部科学省のwebページに掲載されました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/044/shiryo/07121207.htm
2学期は、特に中学校への3週間派遣を重点にがんばってきたメディアコーディネータです。
以下に、4人のメディアコーディネータの感想を紹介します。
◆中学校の先生方と一緒に、ICTを活用していかによりよい授業にするかについて考えさせていただきました。
国語では、デジタル教科書をただ大きく見せるだけでなく、どのように使うことが効果的な授業になるのかを考えました。
体育では「映像遅延装置」をいかに使うことが本当に生徒たちの成長になるのかを先生と真剣に考える機会をもたせていただきまし た。
また、より良い実践を支える条件として、ICT機器をいかに使いやすい状態にするかという「ICT機器の管理」の仕方も大きく影響する
ことを学びました。(N)
◆ICTの機器や教材は、ひとつひとつが多様な機能を備えています。
したがって、授業前には先生と、どの機器や教材のどの機能を用いるか、ポイントを絞り込んで綿密に打ち合わせを行う必要があると
感じました。
先生によっては授業の中でたった5分だけ、デジタル教科書の資料を見せるだけ、という活用もありました。
ICTが授業の中に溶け込んでいるように感じました。
授業のねらいにそうように、何をどの場面で活用するか、ポイントを絞り込むことを、先生方の授業から学ばせていただきました。
今後の支援に活かしていきたいと思っています。(S)
◆「挑戦してみたいことがあるから手伝ってもらえるかな?」「これ使えるな~授業で使ってみよう!」というICT機器活用に対して、
意欲的な声が多く聞こえ、3週間派遣中は大変やりがいを感じました。
先生方は、私に対して、優しく声をかけて下さり、すぐ打ち解けることができました。
また支援させていただきます。(K)
◆先生方がICT機器を使うためには休み時間での準備が大変だと感じます。
しかし先生方がワゴンにケーブルを繋げておいたり、シールで機器を判別するようにされたり、生徒に準備をさせたりというような指導
や工夫がありました。
子どもたちから見えないところでの先生方の工夫が授業に生かされてくるのだと思いました。
先生方の姿勢から多くのことを学びました。(O)
元気に帰ってきました(ブリティッシュヒルズ)
ぬいぐるみを受け取った人が質問に答えます。もちろん英語で。
グループ会議。英会話がずいぶん上達しました。
全てのプログラムが終了し、一人一人に修了書が手渡されました。
全員元気に帰りのバスに乗り込みました。新白河駅からは新幹線。
午後6時、全員元気に日野駅に到着。各校の校長先生や保護者の方々に出迎えていただきました。
有意義な英国の体験学習だったことと思います。
ブリティッシュヒルズだより その2
ブリティッシュヒルズは、今日も雲一つ無い良い天気。
全員元気で2日目を過ごしました。
2日目の最初は、アルファベットを使った問題にグルーブで取り組みました。
動物の名前をたくさんあげています。でも他のグルーブと同じものは得点になりません。
午前中後半は、スコーン作り。英語を使っての調理は大丈夫でしょうか?
午後の最初は、英国のカントリー音楽に合わせたダンスです。とてもハードです。
午後の第二部。みんなで国名を出し合うゲームをしています。
外国旅行へ持っていくものを考えています。
冬休みの校内研修
校務支援システムの成績管理機能運用について、2校で校内研修が実施されました。
すでに4校では先導的に活用していますが、その他の学校は、この機能の活用は来年度からです。
通知表等の作成がスムーズにできるように、先生方は熱心に学ばれていました。
大坂上中学校にて
夢が丘小学校にて
画面を拡大して共有したり、教務主幹の先生が中心になって説明したりしながら、校内研修が進みました。
メディアコーディネータもお手伝いしました。
ブリティッシュヒルズ中学生国内留学
ブリティッシュヒルズ中学生国内留学が始まりました。
この事業は、日野ロータリークラブの奨学制度の支援を受けて、国際感覚を身につけた日野人の育成を図るために実施しており、
今年で6回目になります。
今日から3日間、市内の中学生20名が、福島県のBritish Hills(疑似体験型国際研修センター)で、英国の体験学習を行っています。
引率には、市内の校長先生、副校長先生、英語科の先生2名、指導主事の他、第1回目の国内留学生だった大学生も参加しています。
◆引率している指導主事から画像が送られてきました。
天気は快晴。雪は例年より、ずっと少ないそうです。
日常の英会話をかわす学習です。外国の講師と一対一で会話をしています。
大切なのは、前もってコツコツやっていく「クセづくり」
市内の各学校では、2学期のがんばりが記された通知表が配られました。
日野第三中学校にて | 平山中学校にて |
潤徳小学校にて |
◆今年度は、市内の4校(潤徳小学校、日野第三中学校、日野第四中学校、平山中学校)が、先導的に校務支援システムの成績管理機能を活用した通知表を作成しています。
「日頃から書きためたデータをもとにして、手書きの時よりも多く所見を書くことができ、児童の様子を詳しく保護者に伝えることができる。」
「他の先生の所見等を参考にすることができ、複数の目で児童を多面的に捉えることができる。教師の子どもを見る目、評価する力が高まる。」
という感想をいただいています。
クリアファイルに毎学期分を閉じていく ポートフォリオ形式の通知表 | 台紙に毎学期分を上から貼りつけていく形式の通知表 |
◆以下は、平山中学校の教務主幹の先生のコメントです。
「2学期の通知表作成はとてもスムーズに行きました。
初めての取組で苦労した1学期があったからこそだと思います。
重要なポイントは2つあります。
1.出席がきちんと入っていること。
2.委員会や係がきちんと入っていること。
来年は全校でこの取組を行うわけですが、おそらく1学期は苦労すると思います。
その分、2学期からは必ず楽になるはずです。これは実際にやってみて初めて実感することです。
今までは、先生は忙しがって普段はやらずにいて、学期末になると一気にやっていました。
けれども、最後に片付けようとするのではなく、例えば月ごとに、誰かが音頭をとって「出欠を確認しよう」とか、学期の初めに「委員会と係はすぐに入れておこう」とか、その時その時にやるべきことを確実にやっておくこと。
集中してしまっている仕事を、いかに分散してやるかが重要です。
それは人にも言えることです。
1学期は自分が一人で印刷までやっていました。
これは分かっている人間がやったほうが良いからという理由があったのですが、2学期は教務全員で分担してやりました。
たから早く終わったのです。
大切なのは、前もってコツコツやっていく「クセづくり」だと思います。」
スタディノートで推敲活動(その2)
昨日に引き続き、日野第二中学校国語科(第3学年)での実践紹介です。
小論文の推敲活動で、スタディノートがうまく活用されています。
この推敲活動と同時に、それぞれの考えに対する意見交換も行われています。
(クリックすると拡大されます)
事例1 左の小論文に対して → 子情報には、賛成意見や反対意見が寄せられました。
事例2 左の小論文に対して → 子情報には、反対意見が寄せられました。
本実践のように、自分の意見をもち、相手に伝えることができるコミュニケーション能力を育てることは、
社会で生き抜く基本的な力を育てることにつながると考えます。
スタディノートで推敲活動(その1)
中学校でスタディノートを活用した優れた実践が生まれています。
日野第二中学校出の実践です。第3学年国語
「小論文ーコンピュータやインターネットに、早いうちから触れておいた方が良いという意見にどう考えるかー」
(1)自分の意見をスタディノートにまとめます。
(2)「賛成」「反対」のベン図で示されたマップ上のデータベースに、自分の書いた小論文を掲載します。
(3)データベース上にある友達の書いた小論文を読んで、その子情報にコメントを入れます。
(4)友達から寄せられた子情報をもとに推敲し、小論文を完成させます。
◆生徒のコメント例(クリックすると拡大されます)
事例1 左の小論文を読んで → コメント
事例2 左の小論文を読んで → コメント
冬至の夜に輝く光と音色
冬至の夜。
雪に変わりそうなくらいに冷たい小雨が降っています。
午後6時、市民プラザのイルミネーションの中で、ステキな演奏会が始まりました。
ハンドベルとフルートの音色が、冬至の夜空に優しく響いています。
集まっている人みんなが温かくなる素敵な音色です。
担当者によると、上空を走る青い光は、日野市の清流を表しているとのこと。
雨にぬれて一段と輝いています。
ICTを支える縁の下の力持ち(教育センター)
この研究委員会は平成17年度から開かれており、日野市のいわば『教育の情報化戦略本部」としての役割を果たしてきました。
この会の裏方として、教育センターの所員が活躍しています。
3年間、事務局のメンバーとして活躍してくださっている下山さん。今日も、打合せで推進室に来室。
◆ひのっこ教育21開発委員会。
小学校部会では、昨年度から、目標の達成状況の把握及び教材の作成を通して、個に応じた指導方法の向上を図るための研究を
続 けています。この委員会のサポート役として、教育センターの所員が活躍しています。
昨年度から引き続き、本委員会を支えて いる大澤先生。 今日の部会も協議の進行役。 | スカイプによるテレビ会議で、東原教授からいただいた助言をまとめています。 |
全国学校ビオトープ・コンクール2007銅賞受賞~日野第六小学校~
その中で、今年度の学校ビオトープ・コンクールにおいて、日野第六小学校が銅賞を受賞したといううれしいお知らせが届きました。
案内してくださった副校長先生 日野六小のビオトープ全景
日野六小のビオトープは「おたまが池」と呼ばれ、教材としても活用されています。
水中生物の観察や季節の生き物の観察など、生活科や理科で、生き物に触れる授業が展開されています。
テレビ会議で交流
総合的な学習の時間「お互いをよく知ろう」 ICT活用指導力Cー3
スタディノートの電子掲示板機能を活用して、お互いのノートを共有した両校の子ども達が、
今日は、スカイプによるテレビ会議で交流しました。
◆↑百草台小の5年生
◆↑三沢台小の5年生(2クラス合同)
黒板に貼り付けた2枚のスクリーンには、相手校の子ども達の映像と、電子掲示板に掲示したノートが映し出されています。
それぞれ、班の代表者がwebカメラの前に出て、自己紹介やこれまでの交流の感想などを発表し合いました。
両校の子ども達は、ちょっぴり緊張しながらスピーカーから聞こえる相手校の友達の発表に、一生懸命耳を傾けていました。
日野市の元気を見ています
本日午後、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授・主任研究員の豊福晋平先生が推進室を訪問されました。
推進室のWebサイトおよび日野市の学校(園)Webサイトをご覧になり、1年間で驚異的に更新率が伸びたその理由と手立てを
お知りになりたいということでの訪問でした。
現在、自治体では全国第2位の更新率の伸び率だと知り、驚きました。
豊福先生は、教育情報化研究活動の一環として、独自に「日本の学校(i-learn.jp)」の非営利サイトを運営されています。
このサイトは、全国の幼稚園から高等専門学校、教育委員会までの学校サイト情報を提供しており、登録数は3万5千件にも及びます。
更新履歴も表示され、学校Webサイトの活性度もわかり、第三者機関が客観かつ公正な手段で記録蓄積する手段ともなっています。
「日常の地味でベタな情報の発信を応援したい・・・
地道に活動する学校Webサイトの小さな積み重ねを大切にしたい・・・
学校の先生方がフィードバックできるような指標を作りたい・・・」
という願いで、12年前にこのサイト作りに挑戦されたということです。
昨日までアメリカに視察訪問されていたということで、海外の学校Webサイトについても教えていただきました。
最後に、日野市の学校Webサイトの今後が楽しみです、と、アドバイスをくださいました。
◇学校の様子をよく外に伝えることで、地域との関係を作ってください。
◇信頼関係があると、その上に積み重なってくるものがあります。
更新率自体は地味ですが、その上にあるものを見失わないでください。
◇日野市の学校を訪れる機会はありませんが、Webサイトを通して見ています。
元気な学校(園)の様子を知ることができ、期待しています。
百草台小と三沢台小の共同学習が始まります!
百草台小と三沢台小の5年生が、今週末から共同学習を始めることになりました。
両校は、来年4月に統合し、七生緑小学校として誕生します。
本日夕方より、両校の5年生の先生方による打ち合わせを、スカイプによるテレビ会議で行いました。
メディアコーディネータがお手伝いをしながら、環境設定の確認と、現在までの両校の学習進捗状況、今後の学習展開を話し合いました。
共同学習のテーマは「お互いをよく知ろう」。
スタディノートの電子掲示板機能とスカイプによるテレビ会議を活用し、2校の交流を図ります。
3学期はさらに、学校や地域について紹介する総合的な学習の時間とつなげて発表し合う予定です。
校長先生もご挨拶・・・ | 三沢台小の先生と打ち合わせ中の百草台小の先生。 |
わかば教室でもICT
わかば教室に通う子どもたち一人一人に応じた個別学習として、インタラクティブ・スタディを活用した指導を行っていただくためです。
CAIの意義についてもレクチャー | 熱心に研修を受ける担当者・指導員 |
以下、研修会後の感想の一部です。
◇コンピュータを活用してここまでの授業ができることに驚きました。きちんと活用できれば、生徒にも先生にも優しい教材だと感じました。
◇間違え方によってアドバイスがていねいだったり、力だめし問題も違っていたりして、子どもに合わせた対応ができるなあと、感心しました。
◇学習に自信のない子どもにとって、自分のペースで進められるのは負担が少なくていいと思いました。
教室に入ることができない子どもにも、参加できるように活用していきたいと思います。
◇「自分で誤りに気づく。つまずきから指導へ・・・」
わかば教室の子どもたちの指導者に、学習タイム等での自らの指導を見直す大切な視点をいただきました。
◇確かな学力の向上が保障される教材であると実感しました。子どもの主体性を育成し、指導者と子どものコミュニケーションを高めることも
理解できました。
藝術文化の薫るまち
日野市は、「次の時代に美しいふるさとを渡そう」をスローガンに、自然環境はもちろん日野に伝わる固有の文化を大切にしています。
本日は、教育委員会が主催する日野の文化と歴史にかかわる2つの展示会とシンポジウムが開催されました。
★伊藤整展(主催:図書館)・・・市民会館にて
日本の近代文学界に大きな足跡を残した伊藤整氏は、戦後の一時期、日野に住んでいました。
今年の市のメインテーマである「藝術文化の薫るまち」の一環として開催した今回の展示では、氏の業績とともに日野市の当時の様子(一面の畑と雑木林の広がる農村地帯)も紹介されました。
★シンポジウム「幻の真慈悲寺を追う」(主催:日野市郷土資料館)・・・市役所会議室にて
鎌倉幕府の公式の歴史書「吾妻鏡」に、「源氏ゆかりの寺院」として浅草寺なみの格式を誇ったことが記されていながら、幻のように姿を消してしまった真慈悲寺。
この真慈悲寺は、現在の京王百草園、百草八幡神社付近からその東方の丘陵に展開する大寺院であることが、有力視されています。
昨年、市民・企業・市などで設立した「幻の真慈悲寺調査事業推進プロジェクト」が調査活動を進めてきましたが、この活動で明らかになった事実を紹介し、真慈悲寺の謎の一端に迫ることを目的にシンポジウムが開かれました。
会場には約100名の市民、研究者が集まりました。
第3回 学校教育基本構想検討委員会
13日(木)夜、第3回 学校教育基本構想検討委員会が実施されました。
毎回、いくつかの課題、テーマに絞って意見交換、検討を行うことになっています。今回検討したテーマは、大きく3つでした。
・「一人一人の教育的ニーズに応じた特別支援教育の推進」
・「人間形成の基礎を培う幼児教育」
・「連携を生かした特色ある学校づくり」
各室課長とともに指導主事も事務局として参加し、学校の現状等を説明したり、意見を述べたりしています。
市民代表の委員から、学校公開などの機会に積極的に学校を訪問し、学校をもっと知りたいという声がありました。
「学校webサイト」も、学校の日常を知らせる大きな手段であると考えています。
心強い他部課との連携
↑ 昨日、推進室で開かれた会議の様子です。
平成21年度から使用する七生緑小(三沢台小と百草台小の統合により、来年度から開校する学校)の新校舎の校内LAN構築の会議です。
どうしたら性能のよいものができるか、コスト面ではどうか、図面を見ながら推進室と情報システム課、庶務課のメンバーで知恵を出し合っています。
昨日は、この会議に、業者の方の専門的な情報も提供してもらい、話し合いが行われました。
推進室では随時、教育委員会内の他課、また情報システム課をはじめとする他部局との連携を図っています。
日野市のICT活用教育は、市役所の多くの課によって支えられています。
心強い日野市ICTサポートスタッフ
「どうも今朝は変です。何度やってもネットワークがつながりません・・・」「昨日までは異常なかったのに、今日はICTセキュリティカードをかざしてもうまくログインできなくなっています・・・」学校から推進室に寄せられる緊急SOSを受け、職員とすばやく学校に駆けつけます。機器の点検・交換をして解決・・・。
いよいよ学期末の成績処理のピークを迎えました。中学校では進路資料の作成もあります。学校からは頻繁に問い合わせの電話がかかってきます。校務支援システムがうまく運用されるよう、張りつめた日々です。この時期、万が一に備えて、システム開発者が推進室に常駐しています。
「市を揚げての一大事であるICT活用教育にかかわれることを誇りに思います。」
「日野市のICT活用教育を、先生方と一緒に進めていけることに、やりがいを感じています。」
日野市のICT活用教育にかかわる企業(契約業者)の方々は、こう語ってくださいました。
心強い日野市ICTサポートスタッフです。
日野市のICT活用教育は、熱意のあるスタッフに支えられています。
お互いの知恵を出し合って、様々な課題解決を図っています。
企業と推進室の連携は、他地区に誇るものです。
情報セキュリティ内部監査
先日、市内の学校で、情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による「情報セキュリティの現場指導」を実施し、
現在の情報セキュリティにおける運用状況の確認・現場指導を行いました。
市役所も同じです。
推進室は、本日午前中に、日野市情報セキュリティポリシーに基づく定期的な内部監査を受けました。
監査終了後、監査員から、次のようなコメントをいただきました。
「ICT活用教育推進室は、事務スペース内に独自の標語を掲出するなど、ほかの課とは “一味違う”工夫をしているな、という感想をもちました。
今後も、日野市情報セキュリティポリシーをしっかり守ってください。
また、 市内の小中学校における学校情報セキュリティポリシーも、さらにしっかり運用されるよう、指導してください。
期待しています。 」
今日のメディアコーディネータ
引き続いて各中学校からは、メディアコーディネータの派遣要請が多くかかっています。
3週間派遣中に先生と一緒に授業計画をたて、12月の授業実施時に支援することを約束したケースも多くあるようです。
◆日野第二中学校授業支援 第3学年国語 「小論文ーコンピュータやインターネットに、早いうちから触れておいた方が良いという意見にどう考えるかー」 ICT活用指導力C-3 メディアコーディネータは、事前の打ち合わせに基づいて、生徒がスタディノートに自分の意見をまとめ、データベースに入れる学習活動の支援を行いました。データベースは、「賛成」「反対」のベン図で表されています。
◆日野第四中学校授業事前計画・準備支援 第2学年国語 「枕草子」
ICT活用指導力A-1、B-3 今週末にデジタル教科書を活用した授業を実践するための事前の打ち合わせを行いました。
◆推進室での仕事?・・・ICT活用NEWSの 編集及び、ひのっ子開発委員会の 先生方用のマニュアル作成を行っています。 | ◆推進室での仕事?・・・講演会のビデオの編集を行い、各学校に貸し出せるように準備を行っています。講演概略もまとめています。 |
◆大坂上中学校プレゼン打ち合わせ 1月29日(火)に、東京都教育委員会が開催するICT活用実践フォーラムに、報告者兼シンポジストとして日野市の代表で参加していただくため報告内容の打ち合わせを行いました(室長に同行)。 |
★日野第二中の国語科の授業支援を終えて、メディアコーディネータは大変感動して推進室にもどってきました。
「先生の指導により、生徒の小論文の内容は自分の予想以上に高いものでした。良い作品がたくさんできそうです。
次時は、生徒同士で作品を推敲し合う活動が予定されていますが、その後に、お互いの意見をじっくり読み合って、
内容面での意見交換ができれば最高だと思います。そのことを、次回先生に提案してみようと思います。」
★日野第四中の国語科の授業事前計画・準備支援を終えて、メディアコーディネータは、とてもうれしそうに戻ってきました。
「先生は、「これが最初の古典の授業になるから、導入で興味をもってもらいたいんだ。」とおっしゃっていました。
そこで、デジタル教科書の機能を確認しながら2人で検討した結果、今回は音読の練習を前半部分で行わせ、後半は、
紙のワークシートを用いた学習を行わせることになりました。
先生は、特に前半の音読に重きをおかれていて、「(デジタル教科書の)朗読と、生徒の音読を交互に、テンポよく進めて
いけると思うんだよね」とおっしゃっていました。
打ち合わせの最後には、「なんだか上手くできそうな気がするよ。」と笑顔でおっしゃってくださいました。」
文部科学省の会議に出席してきました
検討会構成員には、日野市の教員研修でご指導いただいた先生も何人かいらっしゃいました。
また、傍聴席には、日野市を支えてくださっている企業の方もいらっしゃいました。
多くの方から励ましの言葉をいただきました。
市長の所信表明にある「日本一を目指した学校ICT活用教育の充実」の実現に向けて、努力していかなければいけないと、
改めて感じました。
CMSによる学校Webサイトの仕組み―1周年記念記事―
第3回も、昨日につづき、東原先生の原稿をそのまま、掲載します。なお、図は森下孟さんによるものです。
CMS(Content Management System)とは、Webページを構成する文字、写真、レイアウトや配色などのデザイン情報を、サーバのデータベースで保存・管理し、それらを合成してWebページを構築する仕組みです。本サイトでは、CMSのひとつであるXoops(ズープス)を使っています。Webページ作成の仕組みは次の通りです。
まず、入力用Webページを開き、入力欄に文字を入力し、配置、大きさ、色を指定します。イメージボタンを使って写真や図を配置することもできます。登録ボタンをクリックすると、これらの情報はサーバのデータベースに送られ保存されます。
誰かによってそのWebページが呼び出されると、データベースに保存されていた文字や写真などの部品は、デザイン情報により合成され、美しいWebページとなってサーバから閲覧者のコンピュータに送信され画面に表示されます。このとき、サーバではXoopsのモジュールと呼ばれる一種のプログラムが働きます。モジュールには、カレンダー、掲示板、日記帳、アルバムなど、Webページを構成する様々なものが用意されています。
大きな特徴は、Webページの作成と登録、そして修正がWebページ上でできることです。特別なソフトはいりません。操作と管理が簡単になります。電子メールを書いて送信する操作ができる人なら、Webページを作成できるのです。
CMSを利用すると、このように操作が簡単ですから、技術的な得意・不得意ではなく、時間の在る無しでもなく、発信したい内容があるか否かが、その更新率を決定する要因となります。
日野市の学校WebサイトはCMS-1周年記念記事-
以下、東原先生からいただいた原稿をそのまま掲載させていただきます。
平成18年度のICT活用研究委員会にて、河野委員長から学校Webサイトの改善に関する検討を進めることが提案され、その具体化を検討することになりました。
学校Webサイトの構築の方法は、一般に次のように進化してきました。
第1期
Htmlと呼ばれる、Webページ作成専用言語を用いてプログラムし、完成したファイル群をftpと呼ばれるファイル送信機能を使ってサーバに登録する。
第2期
Webページ作成ツール(ホームページビルダーなど)を用いて作成し、完成したファイル群をftpと呼ばれるファイル送信機能を使ってサーバに登録する。作成ツールによっては、あらかじめ設定しておけば、ftpを意識することなく完成したWebページ用ファイル群をサーバに送信できるようになっているものもある。
第3期
CMS(Content Management System)と呼ばれる仕組みをサーバ側に用意し、Webページ上で入力して、Webページを作成する。この場合には、ftpを必要としない。
そこで、日野市も第3期のCMSの方式にすることの検討が開始されました。専門的知識を要する内容なので、その検討は信州大学の東原が担当することになりました。信州大学教育学部では、すでに5種類のCMSを試行しており、Xoopsが有力な候補として絞られてきました。市販のCMSを採用するのか、Xoopsを採用するのかを判断する段階を迎え、それぞれを採用した場合に必要となる経費を調査することになりました。また、Xoopsを採用した場合、本当に学校で使いこなせるのかを調査する必要がありました。Xoopsの場合には、初期構築を誰が行うのかも問題でした。
Xoopsで大丈夫そうか否かは、つくば市教育委員会の指導主事の吉田浩先生とITスタッフの株木啓子さんの親切な解説と実績が物語ってくれました。
しかし、Xoopsによる初期構築を全面的に業者さんに委託すると莫大な経費が必要となることが判明し、市販CMSの費用とほぼ同額であることも明らかになってきました。
ちょうどそのころ、東原は日本科学教育学会のWebサイトをXoopsで構築する作業を行っていました。その手助けは信州大学教育学部4年の森下孟君がやっていました。そこで、日野市がXoopsを採用することになった場合には、学校Webサイトの構築は、東原研究室で全面的にサポートすることに決心しました。
学校Webサイトに必要な最適なモジュールの選択とその設定は森下君が担当し、まず雛形サイトを作成しそれを複製して他の学校Webサイトを構築するという方法のアイディアの創出、レイアウトなど初期テーマの決定と学校の要望を明確にするためのヒアリングシートの設計、市内の学校へどのように普及していくのかの戦略の企画案作成は東原が当たりました。
ここに、モデル校からスタートし、校長先生から発信を開始するという日野市公立学校のWebサイト構築と運用の方式が産声をあげたのでした。雛形からの複製はレンタルサーバ業者さんに、各校サイトのモジュールの初期設定は森下君が、学校ごとのロゴの作成・配色やレイアウトは日野市のメディアコーディネータに担当してもらうことにしました。
Webページ発信に関するポリシーの策定は日野市教育委員会と情報システム課が、発信者へのIDの発行の取り決め、個人情報保護、肖像権、著作権に関する発信直前のチェックリスト案などは東原が作成しました。発信のために必要なマニュアルは森下君がわかりやすいものを作成してくれました。
この間、五十嵐推進室長には、常に発信の試行をかねて、モデルサイトとしての推進室サイトの構築と日々の発信をお願いしました。また、室長は校長先生への呼びかけ、励まし、研修を積極的に実施されました。
次回は、CMSの仕組みについて、その概要をお知らせします。
CMSを支えている人
本Webサイトは,開設して1周年を迎えました。
市内の学校のWebサイトの更新率が比較的高いことから,各地の教育委員会から
このサイトの構築の仕方についてのお問い合わせが多くなってきています。
そこで,何回かにわけて,それにお答えすることにします。
第1回は,支えてくださっている方を紹介します。
森下孟さん
信州大学の東原研究室に所属し,学校Webサイトに関係する研究の一環で,日野市の公立学校園Webサイトの構築・運用を支援してくださっています。
森下さんからアドバイスを受けながらメディアコーディネータは,各学校Webサイトの設定をしています。
イルミネーションの輝き
日野の冬のイベントが始まりました。
本日、午後6時から市役所前の広場で点灯式が行われ、冬空にイルミネーションが輝きました。今夜から25日までの期間、午後5時~10時まで、広場はファンタジーの世界です。
今年は市民の方や大学、企業の作品も多くあります。 | |
市役所の庁舎をバックに・・・ ついこの間前まで、色とりどりの葉を つけていた木が、 今度はライトアップされています。 | 市役所庁内の窓から見ると・・・ 多摩丘陵の夜景と重なってきれいです。 |
教育とICT(一日の終わりに)
人はみな幼い頃より親や先生から教育を受けています。
大人になってからは後輩の教育にあたります。
親になってからは子どもの教育にあたります。
誰もが教育を受け、教育にあたっているわけです。
それ故、自分の経験した教育がすべてであると錯覚してしまいがちです。
また、自分は教育について語ることができると思い込んでしまいがちです。
今までの自分の経験と勘だけで批判している人がどれだけ多いことでしょう。
自分がかつて大学生を指導したとき
学生が自信ありげにICTを批判する場面に多く出会いました。
しかし、現場のすぐれた実践に触れたとき、その論理は簡単に崩れていきました。
ICTを操る教師の専門性にただただ感銘を受けていたのです。
ICTは教師の指導力を拡大する可能性を無限に秘めている道具なのです。
実際の実践に触れ、
この1,2年、市内の先生方が新しいことに挑戦するにあたって本当に努力していることを知り、
そして他市の取り組みと比較してくださったら、
今日のような推進室に寄せられたICTに関する見解は、違うものになっていたことと思われます。
いつの日にか、理解されるよう、推進室も努力をすべきと実感しました。
ふと窓を見ると夕暮れの富士山が見えました。
「謙虚な心にしか真実は見えない」ことを語っているかのようでした。
ICTに関連する答弁内容
日野市議会(第4回定例会)の一般質問が今日から始まりました。
ICTに関連した内容の質問と答弁内容は以下の通りです。
◆“全国学力調査”についての質問の答弁内容です。
◇試験結果の分析と対策について
国語の知識に関する問題では、小学校の平均正答率は全国(公立)より高く、東京都(公立)と同じでした。中学校の平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。活用に関する問題は、小学校、中学校とも平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。
また、算数・数学の知識に関する問題では、小学校の平均正答率は全国(公立)より高く、東京都(公立)と同じでした。中学校の平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。活用に関する問題は、小学校、中学校とも平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。
全体としては、標準偏差の値が小さいことから、児童・生徒の学力の差の幅がないということができます。
日野市としては、基礎的・基本的な力はついているといえますが、活用する力については課題があるといえます。というのは、全国(公立)や東京都(公立)の平均は上回っているものの、小学校については国語・算数、中学校については数学が、ともに国が基準としている70%には達しておりません。
このことから今後は、全ての子ども達の基礎・基本の力を定着させるとともに、それを活用する力を育てていきたいと考えています。基礎・基本の力を定着させるために、今まで同様、個に応じた指導や少人数指導等を取り入れて分かる授業を実現させていきます。また、活用する力をつけるために、様々な情報を読み取って自分の考えをもち、それを表現し、話し合ったり発表したりする学習展開やコミュニケーションを深める学習展開などさらなる指導法の充実を進めてまいります。
これらの指導法の手だてとしてICTの活用を推進していきます。さらには、今回のような学力調査の結果をみとる分析力とそれを具体的な授業改善に結び付けていく実践力をつけていくことも必要であると考えています。
◇学力向上の施策はどのようなものを行っているか。
先ずは、国の学力・学習状況調査を行ったところですが、本市では、都の学力調査、市独自の学力調査CRTを行い、授業改善プランを作成し、授業改善に努めています。
次に、全校に少人数指導、ティームティーチングの教員加配をつけ、一人一人に合わせた授業展開を行っているところです。具体的には小学校では、全ての学校で算数で実施しており、加えて理科で行っている学校もあります。中学校では、英語、数学、理科が中心となっています。
また、全校で、授業改善につながる研究テーマを設け、研究を推進しています。国や都、市の研究は14校あり、その全ての学校で研究発表を行い、その成果を市内の各学校に広めていただいています。
さらに全校で長期の休業日には1週間から10日程度の補習を実施し、基礎基本の定着にも努めています。
市制協力員などの人的な配置では、低学年で36人以上の学級に配置する学習指導補助員、教員指導補助者、学生ボランティア、インターシップなどを全校に配置し、児童・生徒の学習の支援をしています。
平成18年度からは、ICT活用教育推進室を設置し、わかる授業、魅力ある授業の実現に向けて授業改善を図っています。さらに、コンピュータを活用することで、児童・生徒の情報活用能力が高まることが大いに期待されているところです。
◆“いじめと不登校の問題”についての質問の答弁内容です。
◇いじめ(ネット上の)への対応について
最近、急速に増えているいじめに、ネット上のいじめがあります。
一般的にネット上いじめでは、クラスメートをからかうようなメールを回したり、クラスメートの恥ずかしい写真を携帯電話に撮ってメールを回すといったものが、あります。また、生徒が自分で開いているブログなどに、他のクラスメートがいやがらせを、するというケースも起こっています。なかなか表には見えないのですが、どの学校にも起こりうるという危機意識をもって取り組んでいます。市教委としましては、ネット上の掲示板やブログ、携帯メールなどによる中傷について子どもたちに考えさせ、ネット上のルールについて学ぶ情報安全教育を推進しています。先月は、「ネット上のトラブルの実態と対策」というテーマで教員研修を実施したところです。
しかし、このネット上のいじめを含むトラブルをなくしていくには、家庭との連携が重要となります。そのために、11月の日野市家庭教育学級研修会において、「インターネットの正しい活用方法について」を実施し、11月下旬には、市民会館で、「メディアとの付き合い方学習」というテーマで講演会を開催したところです。
今後も家庭教育学級や市P協と連携し、「いじめは許さない」姿勢で取り組んでまいります。
◇いじめ・不登校をなくすために、教師が児童・生徒と触れ合う時間は十分かをもっと確保できないか。
学校の現状として、授業終了後から規定の終業時間までの時間帯が優先して会議に当てられている傾向があります。会議の内容は、職員会議、校務分掌の会議、学年会、教科会、成績会議、校内研究の会議などです。どれも、教育活動には大きな意味をもっていますが、現実にはこれらの会議が多く、そのための書類作成もあり、ご指摘のように児童・生徒にかかわるためのゆとりが少なくなっています。この現状を改善し、教員の校務の効率化に大きな力となる可能性をもつものは、ICTです。
日野市では、昨年度、先生方に一人一台のコンピュータを配備し、校務支援システムを導入いたしました。校務の情報化は、最終的には子どもとのふれ合う時間を多く生み出すようにすることがねらいです。具体的には、校務システムの活用により、スケジュール、連絡事項、その他必要な情報が瞬時に行きわたり、会議の時間を大きく短縮することができます。
また、セキュリティが守られた中で成績処理も効率的にできます。ペーパーテストや日々の学習状況を記録しておくと、前もって設定しておいた評価基準に照らして、自動的に評定が出るしくみになっていますので、あいまいな評価ではなく、客観的で根拠のある評価となり、保護者への説明責任を果たすことにつながります。この評価は通知表の評定欄にも反映されます。所見欄も、学期末にあわてて記入するのではなく、校内のすべての先生方で、日頃から、一人一人の子どものよいところを見つけて記録しておける「ひのっ子宝箱」から反映されますので、今までより中身の濃い通知表になります。
この校務システムの中にある「ひのっ子宝箱」という機能についてですが、これは、一人一人の子どものよさや輝き、頑張ったことを校内の先生方みんなで入力することにより、その子の良さを共有し、ますます輝かせていくことを目的としています。
このメニューに入るには、成績処理と同じく校務支援システムを起動してなおかつICTセキュリティカードをかざさなければなりません。個人情報を扱うためのセキュリテーは万全にしています。校内の先生方は、このメニューに入って、該当の児童・生徒のカードを出し、見つけた良さを入力していきます。この日々の記入が、通知票などに反映するのです。このように「ひのっ子宝箱」は、自分の担当している児童・生徒だけでなく、校内の全てのこどもの良さを見ていくことで一人一人の子どもをより細やかに把握することができる仕組みになっています。
このように、日野市の校務支援システムは、校務を効率化して子ども達との触れ合う時間を生み出すとともに、一人一人の子ども達への理解をより深めていく役割をもっています。
◆議員の方が、毎日、ICT活用教育推進室のWebサイトをご覧になったり、先日、市民会館で開催した保護者向けの講演会に積極的に出席してくださったりしたことは、大変ありがたいことだと思っています。
小・中連携教育研究発表会参観者の感想
◆先月の30日に、大坂上中学校で、4校による小・中連携教育の研究発表会を行いました。
(研究発表会の様子は、当日、推進室から発信しています)
小・中連携教育(幼保・小・中連携教育)は、ICT活用教育、特別支援教育と並んで日野市の重点施策の一つです。
◆本日、大坂上中学校の校長先生に、研究発表会に参加していただいた方の感想を見せていただきました。
全国から集まってくださった先生方は、大変熱心に授業を参観され、発表を聞いて下さったようです。とてもありがたいことです。
いただいた感想の一部をご紹介します。 ( )は、記入していただいた所属校の校種です。
◇中学校の授業が確かにきめ細やかで、中学校の教師のイメージと違うものでした。2年間の先生方の努力がわかりました。(中学校)
◇教材研究がよくなされており、準備もよく、そして細かく指導されている授業で、大変得ることがありました。(中学校)
◇英語では、小学生と中学生が同じ教室で学ぶ場面を提示していただき、このような取り組みもあったかと参考になりました。
小・中学生の触れ合いが深まり、学びがつながっていくことの大切さを感じました。(小学校)
◇子どものよさを中学校で無にすることがないよう、さらに伸ばしていく工夫を考えて実践していきたいと思います。(中学校)
◇算数・理科部会の発表会で、教師の指導力のレベルアップについて話が聞けました。特に中学校教師がトークとチョークの授業から
変わったこと、図や表や、色のあるものの掲示をより多く使用するようになったこと、子どもよりの授業を心がけるようになったことなど、
実践者の声が一番真実であると実感しました。(小学校)
◇小学校から中学校への系統性、連続性を授業交流でしっかりつないでいることに大きな感銘を受けました。
学力向上が生活指導面、食育面ともつながっていること、つまり学力がこころとからだの育成に支えられていること、学校、PTA、家庭
としっかりつながっていることに感心しました。(中学校)
◇教職員が長いスパンで子どもたちを理解しながら指導にあたることは、子どもたちはもとより、教職員の成長につながったことと思います。
私の勤務校も3つの小学校が一つの中学校へ進学していますので、大変身近なものに感じることができました。(小学校)
ICTに関連して、次のような感想もいただきました。
◇発表会において4校の掲示板でのやりとりの話を聞き、先進校だなと感じました。
もう少し早く知っていれば、私たちの発表にも生かされたのにと思いました。(中学校)
◇小・中の先生がICTを使い、学び合ったという、日野市のよいところをまねしたいと思います。
◇小・中で共通の掲示板でのやりとりをしたことをお聞きし、当市でも早速実践したいと思いました。
当市は、光ケーブルで小・中の本分校が平成18年に結ばれ、今年度は来月に教員全員にノートパソコンとメールアドレスを貸与する
ところです。市のサーバーにぜひ、中学校区の共通フォルダを作りたいと思います。(教育委員会)
研究発表会に先立って、いくつかの県から大坂上中学校へ視察訪問がありました。
その感想にも、ICTについて触れていただいています。
◇「・・・・教員一人一人にコンピュータが配当された上でのICT実践において、教職員の多忙感克服のための見直しの手本として、
大変刺激的な内容でした・・・」
師走の雨あがり
昼過ぎになってほんのり太陽が顔を出し、濡れた落ち葉をあたためていました。
廊下もセキュリティチェック
学校側の案内で校舎内のあらゆるところをチェックして各学校の現在の情報セキュリティにおける運用状況を確認し、現場指導を行いました。
現在、専門家にその結果をまとめていただいています。
職員室やコンピュータ室でのチェック
昇降口から廊下までチェック
学校だけでなく、市役所庁内も同じです。
情報セキュリティの内部監査を受けています。
会議室への通路になっている推進室の前の廊下には、交換便の棚が置かれていました。
交換便とは、学校と市役所との紙文書の郵便みたいなものです。
(・・・今後はペーパーレス化により、やりとりする文書は少なくなってくると思いますが・・・)
その交換便の棚は、セキュリティ上、場所が移されました。
何もなくなった推進室前の廊下。 | 部屋の中へ大移動。 |
学校でも置き場所を変更した方がよいと思われるものがいくつか指摘されています・・・
晩秋の紅葉が輝く中での音楽会
今日から師走ですが、昼間は、柔らかな日ざしの中、暖かさを感じます。
◆今日は、市民会館大ホールで第14回日野市公立小学校交流音楽会が開催されています。
午前と午後に分かれて小学校18校全校が参加しています。
多くの保護者の方が聴いてくださっています。
◆音楽会が行われている市民会館前の広場は、晩秋の紅葉が輝いています。
ここでは、来週の木曜日からイルミネーションイベントが行われます。
市民の方々が作製したイルミネーションが展示されることになっています。
いよいよ冬が近づいています・・・
◆音楽会の終盤は、統合でこれが最後の参加となった三沢台小、百草台小と続き、素敵な歌声を聴かせてくれました。
↑百草台小の歌声(関係者に特別に許可を得て撮影させていただきました)
小・中連携教育研究発表会
◆小・中連携教育の研究発表会(国立教育政策研究所 小・中連携教育実践研究協力校)が大坂上中学校で開催されました。
大坂上中学校、日野第三小学校、日野第七小学校、東光寺小学校の4校は、日野市教育委員会研究課題校、国立教育政策研究所
小・中連携教育実践研究協力校、東京都教育委員会小・中連携教育実践研究指定校を受け、次のように、2年間研究に取り組んで
きました。
◇「中学校変身プログラム」という位置づけで、平成17年度から「高尾の森わくわくビレッジ」で毎年実施している中学入学オリエンテーション合宿に、3校の小学校の先生方が参加しています。
◇まなび部会(各教科)、こころ部会(生活指導)、からだ部会(食育・体育)に分かれ、教材研究や授業研究に取り組んできました。
◇各教科(英語・英語活動も含む)、生活指導、食育において、9年間を見通した系統的な指導計画を作成しました。
研究は定期的に集まって会を設ける他に、日常的には校務支援システムの掲示板(4校のみの連携掲示板を作りました)がフルに活用されました。親情報だけで200件以上もの連絡が流され、情報交換・意見交換も行われました。
◆会場の大坂上中学校に3校の児童も集まって、18の会場で公開授業が行われました。
参加者が多くて入りきれない数学の授業会場の様子は、スカイプによるテレビ会議で、発表会場の食堂にライブ中継されました。
発表会場でライブ中継されている数学の授業風景。 | 教室窓側のコンピュータのWebカメラで映像を送っています。 |
以下の画像は、ICTを活用した公開授業風景です。
小国語・第6学年「やまなし」 ICT活用指導力B-3 自分の ワークシートを拡大して見せながら、 読み取ったイメージを発表しています。 | 中社会・第1学年「いろいろな地域に分けて県を調べよう」 ICT活用指導力B-2 画像や統計資料を提示しながら、郊外の特色を読み取らせています。 |
中音楽・第2学年「日本の伝統音楽を深めよう」 ICT活用指導力B-3映像と音楽により、雅楽への理解を深めています。 |
中理科第1学年「力」
・演示実験を大きく映し出しています。 ICT活用指導力B-1・2
・生徒が発表した考えを図を使ってまとめています。 ICT活用指導力B-4
小英語活動第5学年・中英語第2学年「Let’s go shopping!」
ICT活用指導力B-1
AETの先生の国を、画像や地図で紹介しています。
体育の公開授業は、隣接する都立日野台高校の体育館が会場でした。
中体育第1学年「器械運動(マット運動)」
ICT活用指導力C-1・4 スポーツミラー(映像遅延装置)により、
生徒一人一人が自分のフォームを確認しています。
◆ちょうど本日は、大坂上中学校にとって3週間のICT導入活用週間最終日です。
本校に専属で派遣したメディアコーディネータに加え、2名のメディアコーディネータもお手伝いで参加しました。
副校長先生に作っていただいた腕章をつけて、サポートしていました。
◆公開授業のあとは、部会別に4つの発表会場に分かれて発表が行われました。
まなび部会の「算数・数学、理科分科会」は、食堂で行われました。
2年間の研究の全体の取組や分科会での取組についてプレゼンテーションを行いました。 | 食堂には多くの方が集まり、発表を熱心に聞いてくださいました。 |
本研究を通して、小・中両方の先生方は、お互いの良いところから多くのことを学ばれました。
小学校の先生方は、教科の専門である中学校の先生と一緒に教材研究をしたり授業を見合ったりしたことで、教科の内容への理解が
深まったということです。理科は安心して指導できるようになったということです。また、自分達の教えた子ども達が、進学してどのような
学習を受けるのかを知り、小学校段階でつまずきを出さないよう、より努力を重ねるようになったということです。
中学校の先生方は、小学校の授業から多くのヒントを得たということです。
発表会で話された大坂上中学校の先生の次の言葉が印象的でした。
*数学の先生:「1時間の授業を工夫するようになりました。ていねいに説明するようになりました。たとえ5秒だけの提示であっても、
それに2時間かけて作ることもあります。それを苦労とも感じません。」
*理科の先生:「小学校ではどんなことを学んできたんだろうと前もってよく調べています。今日の授業でも小学校で学んだ実験道具
(空気でっぽう、電磁石)を導入で使いました。理科を楽しく学習できるように工夫するように努めています。」
互いのよさを謙虚に学び合い、授業に工夫を重ねてこられた先生方です。
本日の公開授業では、特に「中学校の授業が変わった」ことを実感しました。
今まで多くの授業は、教師のトークとチョークのみでした。それが、生徒をひきつける授業、わかりやすい授業、先生と生徒・そして生徒
同士のコミュニケーションのある授業へと変わったことを実感しました。
◆発表会の後は、体育館で講演会がありました。
講師は東京学芸大学教授の児島邦宏先生。小・中接続・連携教育の課題と具体的方策についてお話しいただきました。
講演の中で、本日の中学校の先生の 公開授業が、きめ細やかであったことを 評価してくださいました。 | 約400人の参観者でした。北海道、九州からもお見えになったようです。 |
親として社会の常識や知識を子どもに伝えること
会場には、保護者の方の中に、小学校の校長先生やICTモデル校の中学校の校長先生と研究主任の先生のお姿もありました。
外はすっかり冷え込んでいます。 | 教育部生涯学習担当の高田参事挨拶。 |
市P教の浜屋会長挨拶。 |
◆講師の堀田龍也先生に、保護者の方の声を聞いていただいた後、講演していただきました。
◇小学生の保護者の方
子どもに携帯電話が欲しいか尋ねたら、「まだいらないよ」と答えました。パソコンを欲しいか尋ねたら「欲しい」と答えました。
これから成長していく上で避けては通れないメディアというものを最初にどう教えていったら良いのかを教えて欲しいと思います。
また、携帯電話においてフィルタリングにはどのようなサービスがあるのか、保護者向けのサービス等はあるのか知りたいと思います。
◇中学生の保護者の方
自分の息子は携帯電話を持っています。さらに家ではインターネットを使っています。事件も話題になっていますが、将来的には
情報社会の中で生きていくのですから、現状を分かった上で、どんなふうに生きていけばいいのかアドバイスをください。
◇高校生の保護者の方
高校生ともなりますと、ほぼ100%携帯電話を持っているのが現状です。家に帰ればインターネットがあります。
小学校、中学校で子どもたちは学校でそういった勉強をしてきています。ある意味、そういう授業を受けていない私たち親より
携帯電話の使い方を知っています。私たち親もどうやっていって活用していけばいいのか教えていただきたいと思います。
ICTの光と影、その「光」の部分で、ICTを活用した授業の効果についても触れていただきました。ちょうど今、各学校で重点的に取り組んでいることです。また、日野市の学校Webサイトもほめていただきました。「学校の日々の取組が発信されることはすばらしいことです。」
◆保護者の方の感想より
◇常識をもっている大人が子どもたちに教えることはたくさんある・・・との言葉になるほどと思いました。
このようなわかりやすくとても興味ある講演会に、もっともっと多くの方に参加して聞いてもらいたいと思いました。
あっという間に時間が過ぎました。
◇いろいろと便利になりましたが、やはり大人がきちんとした常識を子どもに伝えていかなければいけないと思いました。
これは本当に人間の基本のところだと思いました。
◇ネットトラブルで、子どもが相談するのは7割が親であることを聞き、ほっとしました。
しかし、出会い系サイトの被害者の8割近くが18歳以下の子どもであるという事実にぞっとしました。
フィルタリングの機能は必要ですが、それ以上に「親の目」が大切です。
我が家ではネットをやっていませんし、携帯も持たせていませんが、今後持たせる際に、じっくりと使用のルールを話し合おうと思います。
自分自身もネット犯罪の知識をたくさん学ぼうと思います。
◇知識と常識を教えることによって、危険を回避する力をつけることができることを学びました。
メディア社会を受け入れることを前提に、よりよくつきあう方法を考えるという考え方に感銘を受けました。
◇ステキなお話でした。ICT活用の大切さがわかりました。
これからも親として、社会の常識や知識をきちんと子どもに伝えていきたいと思いました。
◆本日の講演会資料を、講師の堀田先生より提供していただきました。
明日は多くの方の参加をお待ちしています(情報安全教育講演会)
晩秋の中央公園 | 落ち葉のじゅうたん |
市役所前(市民会館前)の中央公園は最後の紅葉がみごとです。
明日は、ここ市民会館で情報安全教育の講演会が開催されます。
多くの方が参加されることを願っています。
情報安全教育の講演会については、推進室の本サイトで11月6日、11月16日に掲載しております。
日野市オフィシャルサイトでもご案内しています。
また、先日、市内の学校で配られた教育広報紙「ひのっ子きょういく」でも紹介しています。
日野市の情報セキュリティを守るために
本日は「情報セキュリティ管理職・セキュリティリーダー研修」が行われました。
情報漏洩事件・事故最新統計より | 最近起こっている事故の概要 |
個人情報保護に関する演習問題 | 情報管理者としてのポイント |
「情報漏洩事故では、最近は教育関係が増えています。」という講師の先生の言葉が気になりました。
日野市の学校ではこのような事故が発生しないように、引き続き、日野市立学校情報セキュリティポリシーを遵守し、個人情報の取扱を徹底したいと考えています。
(都教委人事部によると、東京都で、今年度10月1日現在、個人情報にかかわる服務事故の発生率が発生総数の15.2%で、2年前の2倍になっており、うち、USBメモリ紛失等の服務事故も10件発生しているとのことです。)
◆日野市では、研修の他に、内部監査も受けています。
これは、日野市情報セキュリティポリシーにおいて、情報セキュリティ対策の遵守状況を検証することが定められているからです。
ちょうど、今、市内の学校で「情報セキュリティの現場指導」が行われているのと同じです。
学習の個別化とその指導法
ひのっ子教育21開発委員会の小学校部会が、南平小学校で開催されました。
第4学年「わり算の筆算を考えようーわる数が2けたー」 ICT活用指導力C-4
インタラクティブ・スタディ(コンピュータを使った個別学習教材)を活用した授業研究です。
授業者の先生は、開発委員会2年目のベテランの先生です。
インタラクティブ・スタディを活用した授業を数多く経験され、そのノウハウをお持ちです。
協議会では、まず、授業から学んだことを話し合いました。
「一斉指導」に慣れた先生方にとって、新たに「コンピュータを活用した個別指導」のノウハウを学ぶ機会となりました。
この話し合いをもとに、市内の小学校にも指導法のマニュアルを配ろうということになりました。
入口で子どもを迎えます。これが個別授業 のはじまり。 | 児童は席に着くとすぐにコンピュータの画面を出し、ノートを書き始めました。 |
友達に聞いたり、先生に教えて もらったりしながら自分のペースで進めます。 | 教師用画面を見ながら、委員の先生方も支援方法を学んでいます。 |
教師用画面・・・長時間同じ画面から 進まない子どもを示すランプがつきました。 | 教師用画面・・・問題ごとの達成率が示されます。「どこにつまずいているのかな」 |
出口で一人一人の子どもに声をかけて見送ります。これが個別授業の終わり。 | 委員の先生方の学び合いの様子。 (協議会) |
本委員会の指導者 東原教授。 |
◆委員の先生方から出された感想
学習の個別化のポイントは・・・
・普段手厚くできない子にこそ個別指導をすること
・初めも終わりもいつもどおりの指示だけ
(インタラクティブ・スタディの学習習慣・・・ノートを開くこと等)
・手厚いけれど余計な指導をしないために教師用画面を活用すること
・その教材の使い方
(1時間用かどうか)をよく理解して使うこと・・・1時間でもあきないであっという間に終わる
・個別指導の計画(分析から見いだした発見に基づく計画)を作ること
・開始・終了時刻の個別化(終了数分前の合図)を図ること
・一斉の指示をしないこと、競争心をあおらないこと、安心して間違えるようにすること
・気軽に友達と話してもよい雰囲気を作ること
「わからないことは隣の人に大いに聞きましょう」(人と人との相互作用を密に)
・意図的に働きかける子どもをあらかじめ決めること(1時間にほぼ全員を見ている)
・教室の授業と同じ感覚で(コンピュータ室だからといって特別ではない)
・教えあいもOK(答えは教えない、教えあいのルールはある)
・全員に指導補助の先生がついているような感覚で⇒教えることに慣れるように
(評価情報を生かす)
日野第二小学校教育委員会訪問
本校は、今年で開校134年目を迎えた歴史の古い学校です。
学区には、かつては水田の広がっていた静かな農村の面影があちこちに残っています。
いたるところに湧水があり、サワガニやカワニナが生息する自然環境も残されています。
本校は、これらの豊かな自然や地域を教材とした教育活動を充実させています。
本校の一番最初の名前。 (校長室前の掲示より) | 本校自慢のビオトープです。 今年度も審査を受けました。 |
◆全学級の授業を見せていただきました。
第2学年算数「九九をつくろう」 ICT活用指導力B-3 教科書の 図を拡大し、わかりやすく説明しています。 | 第5学年国語「詩を味わおう」 ICT活用指導力B-1 短詩の本文から題名を考える導入部分で、先生がWeb上で探して用意した画像を投影し、イメージをふくらませています。 |
第5学年算数「面積の求め方を考えよう」 ICT活用指導力B-4 平行四辺形の面積の求め方をWeb上の動画コンテンツで確認しています。 | 第6学年算数「立体を調べよう」 ICT活用指導力Bー3 児童の考えた立方体の展開図を書画カメラで映して発表、情報共有をしています。 |
第6学年道徳「公徳心と権利・義務」 ICT活用指導力Bー2 みんなで考えていく 課題を提示しています。 | 通級学級のせせらぎ学級(きこえの教室・ことばの教室)では、ペーパーレスケース会議が行われていました。担当の先生は次のようにおっしゃっていました。「個人情報の管理をしっかり行うためにも、ケース会議はペーパーレスで行っています。」 |
本当に必要なものだけをとっておく
◆先週より、情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による「情報セキュリティの現場指導」を実施しており、今週も引き続き行います。
昨年度も3学期に全校実施しましたが、その際に、学校の情報セキュリティ運用状況の課題の一つとして、職員室等の机上や棚の上の整理整頓があげられました。
◆校務の情報化が浸透することによって紙文書が激減し、データもしっかり管理できます。
このことで職員室の机上等も整理されるはずです。
ところが、そううまくいっていないのが現状です・・・・
現場指導に行っている専門家が次のように話されました。
「先生方は、子ども達に提出させたワークシートや作品等を期限を区切って返却されているのでしょうか。職員室に置かれたままになっていないでしょうか。このあたりを先生方がどう認識されているかが大切なポイントになると思います。」
◆下の画像は、市内の学校・園訪問等で見つけた「きれいな机上」です。
ポイントをお聞きしたところ、
「古い書類、必要のなくなった資料は取っておかずに思い切って捨てること。本当に必要なものだけきちんと管理すること。」
だそうです。
職員室 | 職員室の机上 |
校長室の机上 |