教育センター最近の活動

教育センター最近の活動

第75回理科ワークショップ

1月24日(金)、仲田小学校において、今年度7回目の理科ワークショップが行われました。内容は第3学年「磁石の不思議を調べよう」、第4学年「姿を変える水」の単元における指導法について、講師は仲田小学校の先生が担当しました。参加者は市内小学校の先生で、今回は11名の参加がありました。

最初に「明日からでも、授業ができるように」と題し、2つの単元の指導法について具体的な説明があり、その後、実技研修が行われました。
               
実技1 「姿を変える水」では、丸底フラスコに水を入れ、卓上コンロで加熱し、温度上昇を調べました。水が沸騰している時の温度が温度計の誤差により100℃にならないことがあること、沸騰中に発生している泡は何なのか児童に考えさせることが重要との説明を受け、参加者も実験を行いました。

実技2 「磁石の不思議を調べよう」では、磁石が作る磁界の様子を調べる簡単な実験の紹介がありました。まず、砂鉄をシャーレの中に入れ、その上からもう一つのシャーレで蓋をし、外から磁石を近づけると砂鉄は立体的な形を作ります。その様子から磁界が観察でき、参加者もいろいろな方向から磁石を当て、磁界を調べていました。最後に、磁石についた砂鉄の取り方も教えていただき、研修を終えました。

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「動物の見方(観察)研修」「昆虫スキルアップ研修」

1226日(木)東京都多摩動物公園にて、「動物の見方(観察)研修」(午前)と「昆虫スキルアップ研修」(午後)が行われました。参加者は市内の幼稚園、小学校、中学校の先生19名です。

◎午前の研修は「鳥のくちばしあし」について
  

最初に動物解説員の方から観察のポイントなどを実際に「ソデグロヅル」を見ながら教えていただきました。その後、参加者は観察カードを使い色々な鳥のくちばしあしの観察をしました。
レクチャールームに戻り、解説員の方に観察の振り返りとまとめをしていただき、さらに発展学習として、観察結果を使った鳥のグループ分けなどについて授業に生かせるヒントも頂きました。

◎午後は虫が苦手な先生のための「昆虫スキルアップ研修」

   

動物解説員と昆虫担当の二人の方から虫の触り方を教えていただきました。ナナフシ、カブトムシとその幼虫、コオロギなど、虫の苦手な先生もいて、最初は恐る恐る触っていましたが慣れてくればかわいいものです。次にカブトムシの幼虫を顕微鏡で観察し、その後、近くの森に移動して幼虫探しをしました。なかなか難しく、なんとか朽ちた木の下にいる幼虫を数匹見つけることができました。昆虫園本館に戻り、最後にカブトムシの育て方を具体的に注意点も含め、分かりやすく教えていただき研修会は終了となりました。
  

 
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第73回理科ワークショップ

11月28日(木)に日野第八小学校の理科室において、今年度6回目の理科ワークショップが行われました。内容は第6学年の単元「土地のつくりと変化」の指導法について、講師は日野第八小学校の先生と教育センター所員の2名で担当しました。参加者は市内小学校の先生で19名の参加がありました。
  

 この単元には、教室において実際に観察することが難しい部分があります。しかし、日野には露頭がみられる場所が何か所かあり、露頭に近い学校では実際に見に行くことが可能です。今回の研修会では校外学習「日野の地形を生かした露頭観察」を実践した小学校からその時の様子やその後の授業での活動の様子が文書で報告されました。

その後、参加者は用意された3種類の土をわんがけし、得られた粒を観察し、鉱物の形や色を調べ、研修会は終了しました。

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「日野の地形を生かした露頭観察」への取り組み

小学校6学年理科「土地のつくりと変化」の単元では、教室での実験や観察では実感として捉えることが難しい部分があると言われています。そこで、自分たちが住んでいる日野の大地を教材として使い、学校の近くにある露頭を観察することで、地層のつくりをより身近に感じてもらい、体験的に学習ができるような指導案とその指導資料を当センターの所員が作成しました。指導資料の中には、児童の事前学習にも使用できるように作られた、露頭までのコース案内や、各地点で撮られた写真を音声ガイダンスで学ぶことができるソフトもあります。

 これらの指導資料をもとに、10月9日(水)、日野市内の小学校6年生(3クラス)が「日野の地形を生かした露頭観察」を理科の校外学習として行いました。

 当日は天候も良く青空のもとで行われました。児童からは、「(この露頭は)砂でできているようだ。」「この砂のようなものはどこから来たのか?」とか「(地層の)上の方には石が入っていたけど、どこから来たの?」といった疑問の声がありました。教室に戻ってからの話し合いで、疑問からいろいろな仮説が生まれてくることが期待されます。

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第72回理科ワークショップ

10月31日(木)日野第五小学校の理科室において、今年度5回目の理科ワークショップが行われました。内容は第3学年「ものの重さ」の単元における指導法について、講師は日野第五小学校の先生が担当しました。参加者は市内小学校の先生で、12名の参加がありました。

最初に、来年度からの新学習指導要領についての説明があり、指導のポイントとして、次の3点について説明がありました。

 ・ 体感と測定結果を繰り返し調べる活動を通して、ねらいに迫る。

 ・ 測定結果(数値)を重視しても、実感を伴った理解を図ることは難しい。

 ・ 器具による「誤差」の制御。

説明後、体積と重さについて、児童の立場になって実験を行いました。

①重さを揃えて体積を比較する活動

 *重さを揃えた粘土の形を変えて重さをはかる・・・変化するか?
   同じことをアルミ箔でも行う 
     

 ②体積を揃えて重さを比較する活動

 *同じ容器(体積は同じ)につめた 食塩、砂糖、小麦粉、パン粉で
  重さを比べる実験
     
 研修会後のアンケートには、「身近にあるものを
工夫して教材に利用できることを知りました」とか、「児童がどのように考えるか、児童の目線で考えたとき、どのような教材が関心を持って取り組めるのか、いろいろと予想することができました」など、有意義であったという記述が多くありました。
次回の理科ワークショップは11月中に市内小学校で行われる予定です。

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