日誌

2015年11月の記事一覧

4学年『子どもの声で展開する授業』

先週の4年生の算数は、概数『四入五捨』の学習をしました。

・・・あれ?四捨五入の間違いではないの?
と思われましたか!?

そうです、『四入五捨』は、授業を通して子供たちが作り出した素晴らしい造語なのです。

授業は、「概数にする方法には、必要に応じて、四捨五入の他に切り捨てや切り上げをする場合がある。」ということを考える内容でした。

話し合いでは、
「5以上でも切り捨てたり、4以下でも切り上げて考えることもあるんだね。」
「これまでやってきた四捨五入とは、反対だ!」
「先生、『四入五捨』ってことですね!?」
という言葉が出てきました。素晴らしい発想だと思いました。

みんなで学習する授業の醍醐味は、一人一人がじっくりと課題に向き合い、みんなで考えを伝え合い、さらに一人一人の考えを深めていけるところにあります。
教師が授業の最初に、「概数にする方法には、四捨五入の他に『切り捨て』や『切り上げ』をする場合があります。分かりましたか!?」と言ってしまえば、簡単に終わってしまいます。しかし、そこに思考はありません。ましてや、45分間の授業のストーリーがなければ、『四入五捨』という言葉は出てこなかったでしょう。

授業は、子供達のアイデアに溢れています。
『垂直って、地面にまっすぐに突き刺さるような直線のことだね。』
『ひし形は、ダイヤモンドのような形だね。』
『4+6×3は掛け算の方を先に計算する。見えない括弧( )があるんだよ!』
など、大人が決めた難しい言葉の定義よりも、より直観的でユニークで、イメージのしやすい言葉がたくさん飛び出してきます。

このような言葉を大切に、4年生では今後も、子供達の発言やつぶやきを生かした授業づくりをしていきます。

(↓子供達から出てきた大事な言葉は、いつも黄色のチョークで吹き出しにして残しています。右下には、子供達が黒板で説明した跡が。)

0