校長室だより

2019年7月の記事一覧

校長室より


ごあいさつ

4月1日には新元号が「令和」と発表されました。万葉集が典拠となる元号で、そこには「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という思いがあるのだと、安倍総理の談話で知りました。文化を創るのは、人です。学校とは人を慈しみ、育てていくところです。そして学校から巣立った人が文化を創っていくのです。

50周年の記念の年でもあり、改めて、学校の責任を感じます。

昨今、『ESD(持続可能な開発のための教育) 【Education for Sustainable Development】』

という言葉がよく聞かれるようになりました。

「世界が直面している、資源・エネルギーや食料問題等の様々な課題を、相互に関連付けるととも

に、自らの暮らしや地域の課題と結び付けて考え、将来にわたって安心して生活できる、持続可能な

社会の実現を目指す学習や活動』のことです。

その持続可能な社会の担い手となる人に求められる、身につけたい力とは

  〇問題の本質を見抜き、思慮深く、建設的、協調的、代替的に思考・判断する力。

  〇自分で考え、感じる力。

  〇体験・知見を基にしながら、自分が望む未来の姿を予想・予測・期待する力。

  〇多様な価値観・考え・行動をみとめ、尊重する力。

  〇他者と協力・共同してものごとを進めようとする態度。

  〇コミュニケーションを行う力。

  〇環境と自分とのかかわりに関心をもち、大切にしようとする態度。

等であると考えます。

今年度、来年度の2年間、東京都の持続可能な社会づくりに向けた教育推進校に指定されました。ESDの求める力を子供たちに身に着けさせるために、ESDの視点と校内研究で取り組んできた「地域に愛着をもち子供の育成」の関連・充実を一層図っていきます。更に授業改善や教育計画の見直しをし、持続可能な社会を担う子供たちの育成のために、全教職員で取り組んでいきます。

保護者・地域の方々のご協力を、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 

日野市立日野第八小学校

統括校長 松永 式子