校長室だより

2020年4月の記事一覧

2020年 学ぶ目的

桜の花が満開の卒業式から10日余。桜の花は、92名の新入生を変わらず満開で迎えてくれました。

全672名の日野第八小学校の子供たち。ご入学、進級おめでとうございます。教職員も異動があり、顔ぶれがかわり、新しい船出です。

年度末の3月、そして4月。コロナウイルス感染拡大防止対応のため、休校措置がとられました。学年・学級のまとめをする年度末。心機一転、新しい学年・学級で活躍する自分を思い描きながらワクワクする新年度スタート。その高揚感を与えてあげられないのはとても心が痛みます。しかし、今、なぜ休校なのかを一人一人がしっかり理解し、自分の言動に責任をもちながら、乗り越えていかなくてはならないと感じています。

さて、3月の修了式の来た子供たちの顔はニコニコで、とても輝いていました。今も、校庭で遊ぶ子供たちのはじける笑顔を見ると、学校の存在意義の大切さを教職員一同、改めて感じ、身の引き締まる思いでいます。

学校ではさまざまな事を学びますが、学びには「目的」があると思います。一つは「自分の夢をかなえ、将来、自分で自分の幸せや生きがいをつかむ。持続させる力を身につけること」です。今年度から実施される学習指導要領キャリア教育や、外国語活動、プログラミング教育、特別支援教育などが挙げられます。

二つ目は「世の中を良くし、世の中の役に立つ人間になること」と考えます。現在も、未だ経験したことのない困難の最中です。しかし、「とりあえず今を何とかしよう、今を乗り越える策を考えよう」ではなく「今だけでなく将来にわたって良くなるための策を考える。自分の生き方や考え方を変えていく」ことが大切なのです。自分の幸せは、自分の周りだけでなく世の中全体が幸せでないと成り立たないものです。そのために、3次日野市学校教育基本構想の「すべてのいのちがよろこびあふれる未来をつくっていく力」という理念、「誰一人取り残さない」というSDGSの理念は、必要不可欠なものだと思いますし、本当に大切なことであると思います。

二つの学ぶ目的を、子供たちときちんと共有し、実のある教育活動ができますよう、地域・保護者の皆様には、今年度も、ご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

日野市立日野第八小学校
統括校長 松永式子