校長室だより

2020年6月の記事一覧

学校再開にあたって

6月1日から学校が再開されます。

学校の臨時休業措置に伴い、保護者の皆様には学習課題を取りに来ていただいたり、児童と一緒に課題を進めていただいたり、課題の進捗状況を確認していただいたりしました。

児童の様子を電話でお伺いした際には「先生も大変でしょう。わざわざ連絡をいただいてありがとう。」と、ねぎらいの言葉をかけていただいたと、どの教員も感激していました。保護者の皆様の言葉にパワーをいただき、一層教材準備に熱が入ったようです。

学校評議員さんも「何かできることがありますか」と尋ねてきてくださったり、地域の方が「学校も大変ですね」と声をかけて下さったりもしました。改めて感謝申し上げます。

今、新しい生活様式が求められ、今までの価値観や慣習を大きく見直す時期にきています。

オンライン学習・授業も大きな話題になっています。早急な環境整備や効果の検証が緊急の課題でしょうが、これを機にオンラインでの学習形態は一気に進んでいくと想像します。

2.3年先には授業の形態がガラリと変わっているかもしれません。

でも、5月半ばからの「登校をしてもいい日」が始まった時、学校は本当に活気づきました。児童のニコニコした笑顔も素敵でしたが、何より先生たちが水を得た魚のようになりました。子供たちを目の前にし、子供たちと言葉を交わし、一緒に体を動かしたり遊んだりしていました。先生と子供たちが対面し、互いの思いを感じながら一人一人と向き合う教育のスタイルは、やはり不変なものなのではないか、と思ってしまいます。

システム・制度は変わることがある。人の意識や価値観も変わっていくことがある。人の考え方が変われば社会が変わる。変わることは大事なことだし、必要なことではあります。その時、その課題の本質はどこにあるのか、何が一番大切なのか、誰のための変化なのかを見失わないで進んでいくことが重要です。

改めて、今の時期にそれを見失ってはいけないと考えています。

八小では、子供たち一人一人を大切にし、寄り添っていく教育を、全教職員が地道に丁寧に行っていきます。保護者・地域の皆様には、どうぞご協力とご支援をお願いいたします。
日野市立日野第八小
学校
統括校長 松永式子