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カテゴリ:潤徳小日記
子供たちがつくる授業『生活科 うごくおもちゃ』-研究推進委員会より
潤徳小学校では第4次日野市学校教育基本構想を受け、「子供たちがつくる」教育活動の具現化を図っています。日々の授業の中でも「子供たちが当事者として参画し、意見し、対話する」場面をつくり出すことができるよう、今年度は以下の研究テーマのもと、授業改善を推進しています。
「子供たちがつくる学校(学習)」プロジェクトの推進
~学び合いを通して探究する児童の育成(複線型)~
今回は、10月30日に行われた2年生の生活科の授業実践を紹介します。
本時の授業は、「試しながら遊んだり、教え合ったりする中で、友達のおもちゃのよさを取り入れながら改良する」ことを目標としました。
まずは全体で、今までの学習を振り返ります。
前時までの学習を振り返る中で、同じおもちゃの児童と交流してさらなる工夫のヒントを得たり、よさを認め合ったりできたことを思い出しました。
1時間ごとの学びの記録はグループごとに模造紙に貼られてます。
【↑自分の学習の軌跡をすぐに確認できる工夫】
今までの学びをふまえ、本時のめあては、他のおもちゃを作ったグループと交流しながら
「いろいろなおもちゃのアイデアを取り入れて、もっとよく動くおもちゃにしよう」だと確認しました。
めあてを確認した後は、前時にアドバイスを受けたことに対して、おもちゃの改善をそれぞれ行いました。
「どれを使おうかな」
とある児童は、教室中央に配置された材料エリアに移動し、材料を手に取りながら考える様子が見られました。
また、同じグループの児童と、相談をしながら材料を選ぶ様子も見られました。
パッチンジャンプのグループは、自分のおもちゃを改善する時間が始まるとすぐに段ボールを出して、何かを作る様子が見られました。
この児童は、前時に「どういう遊びにするか決まらない」という相談ごとをしており、それに対し別の児童からアドバイスを受けていました(付箋)。
具体的なアドバイスを受けて、主体的に活動に取り組むことができていることが伺えます。
どの児童も、それぞれ自分が今やるとよいことを判断し、自分で学びを進めていました。
改善が終わった後は、順番に他のグループを回りました。他のグループのおもちゃで遊ぶ中で「もっとよく動くには」という視点で交流を始めました。
「これどうやって飛ばすの?」
「後ろを思いっきりポン!ってやって!」
自分たちのおもちゃは無意識に巧みに遊ぶことができても、そのおもちゃを作っていない児童にとっては新鮮で難しいものです。どのようにするとうまくできるのか、楽しそうに交流する様子が見られました。
別の児童は、ゴムを複数回ねじって飛ばす紙コップのおもちゃの飛ばし方を説明していました。しかし、何度も言葉で説明しても、うまく飛ばすことができません。
「説明の仕方を工夫するといいかもね」
という教師のアドバイスを聞くと、
今度は実際に自分が近くでやってみせて説明する様子が見られました。
他のグループの児童に遊んでもらいながら、よりよく動くにはどうする説明すればよいのか考えることができていました。
他のグループとの交流タイムが終わると、次は自分のグループに戻っておもちゃの改善を始めました。
「どうやったら上に飛ぶんだろう?」
「ぐっと押すんだよ」
「ゴムを二重にするといいって言ってたね。」
「じゃあ三重にしちゃう?」
と楽しそうに会話をしながらおもちゃを改良する様子が見られました。
改良した点を伝え合い、気付いたことを毎時間使っている記録カードにまとめた後は、これまでの活動を振り返り、グループとして気付いたことをカードにまとめました。
「ゴムはかせカード」「風はかせカード」など、おもちゃを作ったり改善したりする中で気付いた力の働きについてまとめました。
「ゴムを増やすとよく飛んだ」
「ゴムを二重にしたり、違う種類にするとよく飛んだ。」
「ゴムをたくさんねじるとよく飛んだ」
「おもりの数を変えるとよく転がった」
「空気をふさいでぴったりにしたら、ロケットポンができた」
「風が隙間から抜けないようにしたらよく進むようになった」
こうした気付きを言語化することは、自分たちの学びを可視化できるだけでなく、次年度の理科にもつながる大事な土台となります。児童はおもちゃで遊んだり、試行錯誤したりする中で、自然と様々な力の働きについて気付き、おもちゃを改善することができていました。
授業後の協議会では、帝京大学教育学部初等教育学科長 福島健介先生を講師としてお招きし、研究協議会が行われました。
学級の雰囲気が良く、楽しく学ぶことができていたこと、それぞれがそれぞれの場所で、よい意味で「カオス」に学びを進めていたことを評価していただきました。おもちゃを試行錯誤する中で、子供たちからたくさんのよい気付きが生まれていた、とのことでした。
指導・講評では「自己決定」を授業に取り入れることが複線型授業を考える第一歩となることや、個別最適な学びでは、一定の目標を全ての児童が達成することを目指し、個々の児童に応じて異なる方法等で学習を進める「指導の個別化」や個々の児童の興味・関心等に応じた異なる目標に向けて、学習を深め、広げる「学習の個別化」があることをご指導いただきました。
「課題の設定⇒情報の収集⇒整理・分析⇒まとめ・表現」という活動を多面的に経験する機会を日常的に取り入れる中で「思考・判断・表現」の力が育ち、その集大成に、複線型授業の実現があるとご指導いただきました。
今回の授業実践や指導を生かし、授業改善に努めてまいります。
【研究推進委員会より」
「子供たちがつくる授業」(研究授業編)第一弾!【研究推進委員会より】
潤徳小学校では第4次日野市学校教育基本構想を受け、「子供たちがつくる」教育活動の具現化を図っています。日々の授業の中でも「子供たちが当事者として参画し、意見し、対話する」場面をつくり出すことができるよう、今年度は以下の研究テーマのもと、授業改善を推進していきます。
「子供たちがつくる学校(学習)」プロジェクトの推進
~学び合いを通して探究する児童の育成(複線型)~
複線型の授業とは、子供たち一人一人の興味関心に応じて、クラウドを活用しながら、それぞれのペースで、それぞれが好きなタイミングで他者の考えを参照しながら行う授業のことです。従来の教師の一斉指導による一斉の学習では、35人いれば35通りある子供たちの学び方や興味関心に応じた学びを進めることができません。子供たちの主体性を重視する「子供たちがつくる」授業は、複線型の授業をイメージして行います。
(図2)一人一台端末活用新旧イメージ 従来授業+端末活用(2022 高橋純)
(図3)一人一台端末活用新旧イメージ クラウド活用授業(2022 高橋純)
https://www.mext.go.jp/studxstyle/special/49.htmlより抜粋
昨年度までの研究で積み重ねてきたChromebookの有効的な活用法を生かしながら、さらなる授業改善を目指していきます。
第4学年社会科「ごみの処理と再利用」における
複線型授業の実践
第4学年の社会科では「ごみの処理と再利用」における複線型授業を行いました。
はじめに、既習事項である「資源ごみ」の意味を復習します。「新しく生まれ変わることができるごみ」が「資源ごみ」です。では、「資源ごみは何に生まれ変わるのか」と本時の学習課題を確認します。
その後、学習の仕方を確かめます。資源ごみが何になるのか、そして再利用される仕組みについて各自ノートやスライド等好きな方法でまとめます。「誰と」「どこで」「どのように」学ぶのか、子供たち自身が選びます。しかしそれは「学習のためであること」を確認します。
学習の時間が始まると、それぞれ学びやすい形を選んでいきます。
「一緒にやろうよ」
と早速机を動かす子もいれば、素早くChromebookを開き1人で調べ始める子もいます。
顔を見合える形にしたり、横に並んで調べたり、途中から
「一緒に混ざってもいい?」
と加わる児童もいました。
また、活用する資料も子供たちが選びます。
本で調べる子もいれば、
パンフレットを使う子、
インターネットで調べる子もいます。
まとめ方も子供たちが選びます。
本で調べたことを直接オクリンクのスライドに書く子もいれば、
ノートにまとめている子もいます。
最終的には、ノートも撮影して、オクリンクにアップロードすることで、誰でもいつでも見られるようにしていきます。
教師はその間子供たちの学びの様子を見守り、助言を行います。
調べている間にも、オクリンクの共有画面を開き、友達がどのようなまとめ方をしているのか確かめている児童もいました。
時間で区切り、それぞれが学んだことをまとめていきます。1つ1つの資源が何に生まれ変わるのか、分かったことを全体で確認します。
児童A「缶は鉄資源になることが分かりました。」
教師「鉄資源は、何になるの?」
児童B「それ私見たよ!たしか、自動車の何かになるって書いてあった!」
教師「ペットボトルはどうですか?」
児童C「服になる」
教師「えー!ペットボトルが服になるの?」
「うん、そうだよ!」とたくさんの子から声が挙がりました。
教師「どうやって服になるのか、調べられた人?」
児童D「細かく砕いて…えーと…」
すると、児童Eが調べるときに使用していた本を取り出しました。
児童E「細かく砕いて、ペレットになって、ペレットから切れない糸になって、それが服になるんだって。」
児童ら「へぇ~。」
最後に、資源ごみとして再利用されるために自分たちができることを考えました。
児童F「分別」
教師「なぜ分別が大事なの。」
児童G「別のものに生まれ変わることができないから。」
児童H「燃えるゴミだと燃やされちゃう!」
また、調べたことを生かしながら、できることを答えている児童もいました。
児童I「びんは、色別に分別して、割ってから生まれ変わるから、割れないようにそのままの形で捨てることが大事。」
研究協議会の様子
授業後は、帝京大学 教授福島 健介様を講師としてお招きし、研究協議会が行われました。協議会では、以下のような成果と課題が出ました。
成果
- 調べることが多様で、主体的な学びを促す課題設定ができでいた。
- まとめ方について教え合いがあった。
- 何を使って調べるか(本7人、資料1人、他インターネット)、どうまとめるか(ノート9人、オクリンク18人)が多様で、一人一人が主体的に学んでいた。
課題
- 途中参照を行う児童が少なく、友達の意見を参考にしているかが分からなかった。個々の調べ学習にとどまっていたように感じた。
- 資料が少なく感じた。クロームブックでまとめる場合に、コピー&ペーストばかりになっている。
また、福島先生からは、このような評価・指導をいただきました。
- 複線型の基本スタイルを抑えた授業である。
- 複線型を追求することはゴールではない。ゴールは、「学び合いを通して探究する児童の育成」である。
- 社会科とは、「よりよい社会について考える教科」
- 今回の授業で言えば、「リサイクル」について多面的・多角的な視野をもって考え、課題を追求・解決することである。
- 教師はどの段階で何を評価するのか。指導案には「理解している」ことを評価するとあるが、それぞれが学習している過程は評価しなくてよいのか。
- 何のために話し合うのかを考えよう。従来型の授業では、「〇〇が分かりました。」「いいですね。」と発表のための話し合いになっていた。しかし、本来は「もっと知りたいから」「分からないから」「考えを取り入れて活動したいから」話し合うのである。よりよくなるために「他者参照」をし、その中で必然的に「話し合い」が生まれる。それをサポートするのが教師の役割なのである。従来型の授業で行っていた最終的な「発表」は、学習の過程ですでに話し合いが行われているのだから、必要ない。
- まとめたことをオクリンクに挙げて考えを共有し合うのはゴールの活動ではない。
- 途中でオクリンクを読み合う活動が欲しかった。
- 「複線型」は授業形態の1つに過ぎない。複線型の授業をすることをねらいとしなくてよい。「学び合いを通して探究する児童の育成」を目指すこと。
- 今後のポイントは振り返りである。自分の活動全体を統括的に見ることで、メタ認知をする。また、「他者参照」「話し合い」をする中で、自己調整学習をしていく。
- 研究主題である「主体的に学習を続け、探究する学び合いを通して探究する児童」をどのように評価するのか。ルーブリック評価も今後取り入れていくのはどうか。
- 複線型を重視するのではなく、どのように学び合いをさせるのかを重視する。
「子供たちがつくる学習」をテーマに複線型の授業実践をしていこうと研究推進委員会で出発したところですが、あくまで「学び合いを通して探究する児童の育成」を目指していることを忘れてはならないことをご指導いただきました。今後は、評価の仕方や振り返りの仕方、どのような学び合いを目指すのかを考えながら授業改善を図ってまいります。
インドのサンギータさんとお話しよう!【Mimmyアドベンチャー】
6年生の外国語の授業では、株式会社Mimmyのご協力をいただき、インドとの方とのオンライン授業を行いました。
インドで数学の教師をしているサンギータさんとの交流です。
まずは、インドのあいさつの仕方を教えていただきました。
手を合わせて、「ナマステ!」
この美しい幾何学模様は、Rangoli(ランゴリ)というもので、神様やお客様をお出迎えするため毎日描いているものだそうです。お祝いの日には、色のついたランゴリを描くそうです。
部屋に飾っている工芸品をいくつか見せていただきました。
インドの踊り子の工芸品は、ゆらゆらと揺れます。
同じように踊ってみよう、ということでインドの踊りにチャレンジしてみました。首と肩、腰を同時に振ります。難しい!
インドのお菓子、Rose Cake(ローズケーキ)を見せていただきました。カリっとしていておいしそうです。
代表の児童何人かがオールイングリッシュの質問にチャレンジしました!
What is the popular place in India?(インドで人気の場所はどこですか?)
Taj Mahal is the most popular place in India.(タージマハルが一番人気です)
Do you know Japanese events?(日本の行事は知っていますか?)
I know sumo wrestling. Also, I know Japanese dance using a fan.(相撲を知ってますよ。また、扇を使う日本の踊りも知っています。)
今まで習ってきた英語がしっかり伝わって、嬉しそうでした。
この学びを機に、インドや海外の文化に関心をもったり、海外の人とのコミュニケーションに積極的にチャレンジしていけることを願っています。
【3年外国語】世界の数え方
Hello!
5月の外国語活動の様子をお知らせします。
今回は、3年生の授業です。
3年生は今、1~20までの数を勉強中です。
10回じゃんけんをして、勝った回数を数える活動をしています。
ただのじゃんけんではありません。
5か国語でのじゃんけんにチャレンジしました。
上の写真は中国語のじゃんけんをしているところです。
「剪刀石头布! (ジェンタオ・シートウ・プー!)」
映像に合わせてじゃんけんをします。(最近のデジタル教科書はとても便利ですね…!)
チョキ・グー・パーと、国によって順番が変わることに気付いていました。中国で「パー」は「紙」ではなく「布」だそうです。
次は、1~10まで数える世界の子供たちの動画を見て、気づいたことを話します。
「インドの数え方、指使ってないよ!」
他の多くの国は、指を折ったり1本ずつ出したりしていましたが、インドの子の数え方は、手をパーにしたままです。もう1回みたいというリクエストがあり、もう1度視聴。すると、
「指のしわ使ってる!」
と気づきました。
数字に強いことで有名なインドですが、なんと指の節を使って、12まで数えるそうです。
両手で24も数えることができることに驚いていました。
このように、外国語活動では、英語で話すことだけでなく、世界の様々な文化を知ることを大事にしています。多様な文化を知ることが、相手意識をもったコミュニケーションの取り方に繋がるからです。
授業の後半には、英語でかるた遊びをしました。聞こえた数字のカードをなるべく早く取ります。
耳を澄ませて、一生懸命取り組んでいました。
耳で聞き、目で確認し、手を動かしながら、楽しく英語を覚えていってほしいです。
【2年】ようこそ、おもちゃランドへ!
2年生は生活科で「うごくおもちゃ」の学習をします。
「ゴムの力」「空気の力」「転がる力」「磁石の力」などを利用して、動くおもちゃを工作します。3年生の理科にもつながる大事な学習です。
今日は、2年生がずっと準備してきた「おもちゃランド」の日です。1年生を教室に招待し、作ったおもちゃで一緒に遊びます。
【ゴムの力を使ったおもちゃ屋さん】
おもちゃが1メートルまで飛んだら、表彰状がもらえるそうです。
まとが積み重なっていて、おもしろいですね。どこをねらうと、たくさん倒せるかな?
パッチンガエルをどこまで飛ばせるかな。点数が書いてあって、面白いですね。
こちらは、同じおもちゃですが高さで記録を出しています。
こちらは、ねじったゴムが元に戻る時に、下の車輪が動いてとことこ進むおもちゃです。優しく説明をする2年生と、一生懸命話を聞く1年生。
【転がる力を使ったおもちゃ屋さん】
ビー玉迷路です。大きく傾けると早く進みます。
コロコロコロンというおもちゃです。ちょうど、まとの牛乳パックに入ったところです。
【空気の力を使ったおもちゃ屋さん】
筒を押した時に、空気が押し出されて、前の容器が飛び出します。「ロケットポン」というおもちゃの名前にちなんで、絵に描いた惑星に向かって飛ばす工夫をしていました!わくわくしますね。
廊下を使って長い距離を走らせます。距離に応じてポイントのカードを置いていて、楽しく遊べるよう工夫していました。
2人で競争!
【磁石の力を使ったおもちゃ屋さん】
潤徳小のとんぼ池のような、大きな池を作って、迫力満点のおもちゃ屋さんです。磁石の力が強いつりざおを選んだので、たくさん魚が釣れました。
【おまけ】
今回驚いたのが、遊び方の説明をする時に、クロームブックを使う児童が多くいたことです。担任が指示したわけでなく、児童自ら「説明にオクリンクを使いたいんですけど、いいですか」と提案していました。中には、動画をスライドに貼り付けて、「このように遊ぶのは危険だからやめてね」という子も…。2年生、すっかり使いこなしています。
今日は、1・2年生で充実した時間を過ごすことができました。2年生は、きっとこの日の学習を今後に活かしてくれることと思います。
1年生は来年2年生…まだ見ぬ新しい1年生のために、きっと今日のことを思い出して、楽しいおもちゃランドを開いてくれることでしょう。楽しみですね。
【5年研究授業】Meetで他地域とつながり、自然災害に関する理解を深める
潤徳小学校では、令和3年度から3年間に渡り、
「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookの効果的な活用法の研究~
という研究主題のもと、授業改善を進めています。本日、第5学年社会科「国土の自然とともに生きる」の研究授業を行いました。
Meetで他地域とつながり、自然災害に関する理解を深める
~東京都日野市立潤徳小学校・熊本県上益城郡山都町立潤徳小学校・神奈川県相模原市立藤野北小学校コラボ授業~
はじめに、教科書で学んできた自然災害の種類について振り返りました。自然災害には、
① 津波災害
② 風水害
③ 地震災害
④ 火山災害
の4種類があることを、写真とともに振り返りました。
また、日野市における大きな自然災害にはどんなものがあったかを振り返りました。
「浅川の水が氾濫した。」
「1年生の時だった。」
「日野橋が崩れて、使えなくなった。」
2019年の台風19号の被害は、子供たちの記憶にも新しいようです。
「では、他の地域ではどんな自然災害があったのでしょうか。なぜそのような災害が起きたのでしょうか。直接、Meetで聞いてみましょう。」
まずは、「東西潤徳小学校コラボレーション」の一環として、熊本県にある山都町立潤徳小学校とつながり、どのような災害があったかをインタビューしました。
山都町立潤徳小学校の6年生の児童が、山都町で起きた風水害、地震災害、火山災害について資料とともに話をしてくれました。
発表で使っている資料は、オクリンクで共有しているので、日野市立潤徳小学校の児童も手元で見ることができます。
「阿蘇山からの硫黄の匂いが山都町まで届いた。」
と実際にそこに住んでいる児童ならではの話を聞くことができました。
「山都町では、2023年7月の大雨で、金内橋が崩落しました。」
「日野橋も使えなくなったので、風水害での被害が同じなんだな、と思いました。」
次に、神奈川県の相模原市藤野北小学校とつながり、どのような自然災害があったかインタビューしました。藤野北小学校では、風水害による土砂崩れで本校舎が使えなくなった話を聞くことができました。
土砂崩れによって土砂に飲まれた本校舎や、ブルーシートで覆われている様子を手元の端末で見ながら、藤野北小学校の5年生の話を聞きました。
「本校舎が使えなくなってから、2年間「やませみ」という施設で授業を受けました。それから3年間は、プレハブ校舎で学びました。」
今回は、そのプレハブ校舎からの配信でした。5年間も本来の校舎で学ぶことができていない話を聞き、日野市立潤徳小の児童は衝撃を受けたようでした。
インタビューを通して思ったことや、疑問に思ったことは「ムーブノート」の「広場」に送りました。藤野北小学校も本校と同じ「ムーブノート」を使っているので、共有して見ることができました。
「土砂崩れで、桜の木は倒れなかったんですか。」
「すべて倒れてしまいました。」
「桜の木が倒れて、景色が一変していてびっくりしました。」
「プレハブの教室は、窮屈ではないですか。」
「今はもう慣れてしまいました。」
「少しの機関の雨で、長い間使えないことにびっくりしました。」
と、直接やりとりをすることもできました。
「今年の2学期には、本校舎に戻ることができます。」
との話を聞くと、「良かった」とほっとする様子の児童もいました。
「日野市の風水害、藤野での風水害、こちらは川の氾濫で、藤野では土砂崩れと違いが生まれたのはなぜでしょう。」
地図帳や、Google Earthを使って、地形に違いがあることを確認しました。日野市立潤徳小学校と違い、山があることを確認しました。
また、ストリートビューを使っていた児童は、すぐそばに川が流れている様子を写真で確認していました。
自然災害の発生と国土の自然状況には関係があることを、理解することができました。また、そこで暮らしている児童に直接話を聞くことができ、児童の関心もより深まったようでした。
今後、大規模な自然災害からくらしを守るための取り組みについての学びにつながっていきます。
授業後は、研究協議会が行われました。本日は、教育委員会の皆様、オンラインにて山都町立潤徳小学校の皆様、藤野北小学校の先生をお招きしての研究協議会となりました。
成果
- 現地の小学生と実際にリアルタイムで交流することにより、地域や土地は異なるが、自然災害を身近な問題と捉えることができると感じた。
- 写真だけでなく熊本・藤野と離れた場所からの生の声が聞けたことで、災害時の臨場感が伝わり、自然災害の被害の大変さがより伝わったと思う。児童の心に残る学習になると思った。
- 藤野北小と交流したことで同じ台風でも被害が違うことに気付き、土地の違いに注目することができた。Google Earthは地形が分かりやすくてよかった。
課題
- オクリンクの資料を見ながら、メモをすることが難しそうだった。資料は黒板に提示、メモをChromebookとしたほうが良かったのではないか。
- Meet、オクリンク、ムーブノート、グーグルアースと様々なコンテンツを駆使したために、より理解できたところもあるが、ついていくのが必死で、感想など書くまでに至らない児童もいた。
- 事前に、いくつかの資料をもとに災害の様子など予想を立てたり、質問を考えておくことで、学習の深まりがあったのではないか。
指導・講評においては、本校の「特色ある学校づくり」で日頃から山都町立潤徳小学校とつながっていることが児童の姿に表れていることを評価していただきました。また、本時の授業ではライブで2校とつながるというチャレンジ精神あふれる授業に関しても評価していただきました。授業のねらいや、探求的な学習の流れ、児童が何を学び取っているのか、こちらが相手に発信できることは何かなど、検討していくべきことも多々ありますが、直接つながり生の声を聴くという経験は、児童の学習に大きな影響を与えていることを感じさせる授業実践となりました。
【研究推進委員会より】
【研究授業】話をつなげ、学び合う児童を育てる ~話す・聞く単元におけるChromebookの活用法~
潤徳小学校では、令和3年度から3年間にわたり、
「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookの効果的な活用法の研究~
という研究主題のもと、授業改善を進めています。本日、第2学年国語科「みんなで話をつなげよう『そうだんにのってください』」の研究授業を行いました。
話をつなげ、学び合う児童を育てる
~話す・聞く単元におけるChromebookの活用法~
「そうだんにのってください」は、国語科における「話す・聞く」単元の一つです。この単元では、A「互いの話に関心をもち、相手の発言を受けて、話をつなぐこと」の力を付けます。
低学年分科会として、研究授業にこの単元を選んだ理由は、新型コロナウイルス感染症の影響があります。昨年度まで、感染症対策のため、密になる少人数での話し合いは積極的に行うことができませんでした。しかし、社会の複雑化が進む中、多様な他者との「対話力」を身に付けることは、より一層重視されてきています。そこで、話す・聞く単元において身に付けたい力を明確にし、しっかりと育てていこうということになりました。
Chromebookを話す・聞く力を付けるための「サポートツール」として位置付け、以下の2点において活用することを研究授業において提案しました。
- 自分が話したり聞いたりしている様子を動画として記録に残し、よりよい話し合いに生かす
- Google Formで振り返りを積み重ね、成長を実感するとともに、次の学習につなげる
上記の2点を毎回の話し合いにおいて行いました。授業の様子を写真とともにお知らせいたします。
授業のはじめに、今まで学習した「話し合い名人の技」を確かめました。
まずは、「聞き方あいうえお」です。これは、1学期から1・2年生に繰り返し伝えてきた「良い聞き手」の合言葉です。1学期は、何度も「ペアトーク」を行い、「聞き方あいうえお」にあるような聞き方を身に付けられるように学習を積み重ねてきました。
次に「うけとめる」「くりかえし」「思ったことを言う」「しつもん」です。この4点は、初めて3人以上の話し合いにチャレンジした際に子供たちと見付けた「話がどんどんつながるグループの共通点」です。
本時の話し合いでは、どんなことを頑張りたいか、一人ひとりめあてを決めます。前時の話し合いにおける振り返りのデータを集計したグラフも見てみました。
前時は、「くりかえし」と「しつもん」に課題があったようです。クラス単位の得意・不得意も確認し、全員が本時の話し合いにめあてをもって取り組めるようにしました。
本時の相談者を確認したら、いよいよ話し合いの始まりです。
A「宿題をいらいらしないでするには、どうすればいいと思いますか」
B「一回、ゆっくり深呼吸してからやるといいと思います。」
A「それはいいですね」
「思ったことを言うこと」と「うけとめる」がしっかりできていますね。
あるグループでは、このような相談がありました。
C「ドッジボールで強く投げるためにはどうすればいいですか。」
D「筋肉もりもりになるといいと思います。」
C「どうすれば筋肉もりもりになるんですか。」
D「ダンベルを持つといいと思います。」
相手の発言を受けて、質問をすることが上手にできています。
3分間の話し合いの後、相談者は、友達からの考えを受けて、どうすることに決めたか、伝えます。
「〇〇さんの考えをやってみようと思います。なぜかというと…」
次に、話し合いの動画を観て、自分たちの話し合いがどうだったか振り返ります。
「いいねって言えているよ。」
「〇〇ちゃん、『くりかえし』が上手だね。」
動画を視聴した後は、Formsに「話し合い名人の技」がどれぐらい使えたか、振り返りを入力します。
また、「ミライシード」の「オクリンク」にも振り返りを入力します。「オクリンク」を使うメリットは、入力した内容を他の児童にも見てもらえることです。積極的に挙手をすることが難しい児童も、考えていることを共有することができます。
話し合いを通してよかったことを話し合う際には、オクリンクに送られた振り返りのカードを掲示しながら行いました。
うまく話し合えたグループの動画も視聴しました。
この動画は、話し合い終了後にすぐに子供たちが「Googleドライブ」にアップロードしたので、教員の端末からも、子供たちの端末からも、視聴することができます。以前の話し合いの動画も残っているので、成長が目に見えて分かります。実際に動画を観ながら、よいところを確認していきました。
3人グループのうち、前時と本時で2人の相談を終えました。次回の話し合いで、最後になります。子供たちの「対話力」がどれだけ伸びていくのか、楽しみです。
授業後は、帝京大学 教授福島 健介様を講師としてお招きし、研究協議会が行われました。協議会では、以下のような成果と課題が出ました。
【成果】
- 動画で振り返ることで、自分の姿を客観的に見ることができ、できていることやできていない課題を見つけることができた。
- 録音にイヤホンを使うことは、話し合いの声をよく拾い、大変有効だった。
- 明確な視点をもって振り返りをしていて有効だった。
【課題】
- 話をつなげるという点において、不十分な点が見られた。
- 机の配置など、話し合いに不適切なのではないかと思われた。
また、福島先生からは、このようなご指導をいただきました。
【成果】
- 「話すこと・聞くこと」の児童の「課題」のとらえ方が正確でした。
令和4年度「学力・学習状況調査」によると、「相手とのつながりをつくる言葉の働き」を捉えることに課題が見られたことが明らかになっています。その理由として、「話し合いは意見を一つにまとめるためのものであるという意識が強くある児童もいた」ことが挙げられます。今回の授業は、話し合いとは意見の集約だけでないことを提案したことにおいて、価値がある授業だったと思います。
【課題】
- 「話をつなげる」とはどういうことでしょう。それは、話し手が発信した後、受け手側が、自分の中でどのように情報を処理して、発信し返すかということです。しかし、指定された「技」に終始し、形骸化していたと思われます。
- これからは、「学習化の個別化」が重要です。クラスの伸びよりも、自分がどうだったかが大事です。前の動画と比べる、得意を伸ばす、などそれぞれの成長を捉えることが大事です。
クラスとしての成長を捉えることは、子供たちも、参観している側も、大いに盛り上がるものです。しかし、本当に大事なのは、「一人一人にとって学習がどうであったか」です。苦手を無理に伸ばす必要はありません。得意を伸ばしたって良いのです。今までの授業観を捨て、一人一人に合った学びの実現をいかに達成するかが大事です。
授業観をアップデートし、一人ひとりにとって学びがどうであったかを考えていく必要があることが分かりました。今後の授業づくりに生かしてまいります。
4年生 校外学習「動物の体のつくり と ほね」
4年生の理科では、「わたしたちの体と運動」という単元で、骨や筋肉、関節などの体のつくり、また、それらがどのように動くかについて学習します。
その学習の一環として、多摩動物公園に行き、「動物の体のつくり と ほね」として人間以外の動物について様々なことを教えていただきました。
みんなおなじみの多摩動物公園ですが、入ったことのない学習ホールにわくわく。
また、実際に動物を観察する時間もありました。
「体のつくり」に着目して動物をじっくり見ることも、なかなかないですよね。
最後には実際の骨を観察したり触ったり。
なんと多摩動物公園の職員の方が自ら標本を作っているのだとか!
実際に話を聞き、見て、触って、とても貴重な体験をすることができました。
人の体のつくりとの共通点や差異を確かめながら、学校での学習をより深めていきたいと思います。
4年社会科:自然災害にそなえるまちづくり~東西潤徳小学校コラボレーション~
潤徳小学校では、令和3年度から3年間に渡り、
「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookの効果的な活用法の研究~
という研究主題のもと、授業改善を進めています。本日行われた第4学年社会科「自然災害にそなえるまちづくり」の授業の様子をお伝えします。なお、本日の授業は、日野市の「特色ある学校づくり支援事業」として指定されている「東西潤徳小学校コラボレーション」の授業です。
距離を越え、つながり、学び合う児童を育てる
~4年社会科:自然災害にそなえるまちづくり【東京⇔熊本】~
「熊本県 山都町立潤徳小学校(以下、山都潤徳)」、「東京都 日野市立潤徳小学校(以下、日野潤徳)」をGoogle Meetでつなげ、授業が始まりました。
本時のめあては
山都町との交流を通して,考えたことをまとめよう
です。山都潤徳も、日野潤徳も、今日の授業に向けて、それぞれの地域における「自然災害にそなえるまちづくり」について調べ、発表準備をしてきました。
グループでは、
① 「(国や)都道府県,市区町村などの関係機関の役割」
② 「自治会などの役割」
③ 「私たちができること」
の3つの視点について、それぞれ役割分担し、まとめています。今日は、学びの成果を発表し合い、共通点や相違点を捉えながら、学びを深めていきます。
Google Meetのブレイクアウトルーム機能を使い、グループに分かれます。ブレイクアウトルームとは、少人数で話し合いができるように、少人数で区分けする機能です。端末の音声が聞き取りやすいよう、教室だけでなく、廊下にも出て話し合いをします。
まずは、自己紹介をしています。照れながらも、画面の前に立ち、自己紹介をする姿が見られました。
発表は、「画面共有」機能を使います。子供たちは、ミライシードでまとめた発表用のスライドを、山都潤徳に共有しながら、発表をします。
日野潤徳児童
「東京都の取り組みを発表します。1つ目は護岸工事です。護岸工事は、川幅を広げたり川底を深くしたりしています。2つ目は…」
日野潤徳児童
「日野市の取り組みを発表します。日野市では、毎年合同水防訓練をしています。合同防災訓練では…」
日野潤徳児童
「自分ができることについて発表します。私は、ローリングストックをしたいと思いました。賞味期限が近いものから食べ、また新しい物をストックするというものです。」
発表原稿は、ノートの子もいれば、Googleドキュメントを使っている子もいます。自分がやりやすい方法で学びを進めるためです。「文房具としてのICTツール」という位置付けが、しっかりと根付いていることが分かります。
日野潤徳の発表の後は、山都潤徳の発表です。日野市と同じところはどこか、違うところはどこか、集中しながら聞く様子が見られました。
発表の後は、質問や感想を伝え合っています。
山都潤徳児童
「マイタイムラインを使って、避難場所の確認をします。」
日野潤徳児童
「熊本にもマイタイムラインがあるんですね。」
日野潤徳児童
「あ!デザインが違うよ。」
日野潤徳児童
「すごい!くまもんだ」
山都潤徳児童
「避難をするときは、自分だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に避難するので、助け合うことが大事です。」
日野潤徳児童
「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでいるんですか。」
山都潤徳児童
「はい、そうです。」
核家族が多い東京都の相違点に気付くことができました。
山都潤徳児童
「災害が起きたときは、避難所に避難します。避難所は、山都潤徳の体育館と、憩いの家という場所です。」
日野潤徳児童
「私は、近くの三沢中に避難します。避難所があるのは、日野市と一緒ですね。」
日野潤徳児童
「山都潤徳小の近くに、川はあるんですか。」
山都潤徳児童
「あります。」
日野潤徳児童
「えっ…。じゃあなんで、避難所になっているんだろう…」
とてもよい問いが出ました。日野潤徳小は、浅川が氾濫すると浸水するため、避難することができません。しばらく考えた後、山都潤徳の児童から、このような答えが返ってきました。
山都潤徳児童
「山の上にあるからだと思います。」
ああ~と納得した様子の日野潤徳の子供たち。ちょうど、理科で「流れる水のゆくえ」を学習したばかりです。教科横断的に理解が進んでいることが感じられます。
それぞれのグループで、様々な発見がありました。交流の後、教室に戻ってきた子供たち。口々に
「もっと話したかった」
と興奮冷めやらぬ様子でしたが、その中で一人
「帰ってきた、って感じ」
という児童がいました。頭も、心も、距離を越え熊本と交流していたのかもしれませんね。
教室に戻った後は、山都潤徳の発表を聞きながらノートにメモしてきた共通点・相違点とともに、考えたことや感じたことをまとめていきました。
まとめたことを、教室の近くの子と共有しました。比較しながら発表し合ったことで、学習の理解が深まったようです。
協議会の様子
本日の協議会は、山都潤徳との合同協議会となりました。協議会では、以下のような成果と課題が出ました。
成果
- 山都町立潤徳小学校との交流で、他の地域の災害対策を知り、自分の暮らす地域との共通点、相違点をまとめ、考えを深めることができていた。
- 水害という同じテーマだったから、分かりやすかった。
- 遠くの同年代の子に画像を見せながら、発表をし、その場で交流ができた。相手がいることで、発表をする/聞く態度が前のめりだった。
課題
- 山都からの音声が小さく、相互のコミュニケーションが円滑に行われていたとは言いづらい。→解決策「外部スピーカーを使用する」「クロームブックの最大音量を引き上げる」など
- 発表をするだけして終わりになってしまっているグループがあった。事前に自分たちはこう→じゃあ山都町はどう?という視点をもたせてあげると意見交流が活発になったのではないかと思いました。
また、本日は講師として、日野市教育委員会 宮崎友和指導主事をお招きしました。
指導・講評では、社会科における情報活用能力の育成や、遠隔教育などについてご指導いただきました。本時の授業については、相違点について、さらに深く問い返してほしかったとの話がありました。「山都町では、憩いの家という避難所にクリスマスツリーを飾る」「という相違点を挙げた子がいたが、「なぜクリスマスツリーを飾っているのか」と問い返すことで、「小さい子も安心できるように」と考えられたかもしれない。そうすると、「小さい子も安心して避難できるように自分は何ができるか」ということをも考えられたかもしれない。自分事として考えることに繋げていくことが大切なのではないかとご指導いただきました。
ハード面や、最終的な教科の目的に関して様々な課題はあれど、遠隔で共通の課題について発表し合い、学びを深めることのメリットを大いに感じられる提案授業となりました。
(山都・潤徳小の4年生の授業の様子は、こちら)
(研究協議会の裏側は、こちら)
2年生 町たんけん
今日の2年生は、生活科の学習で町たんけんに行きました。
潤徳小の周りにある地域やお店に、小グループでインタビューに出かけました。
地域にはどんなお店や施設があるのか、そこで働いている方々はどのような思いをもっているのか、実際にお話を聞いたり、中を見させていただく中で、たくさんの学びを得ることができました。
また、本日は17名の保護者の皆様にご協力いただいたことで、どのグループも安全に町たんけんをすることができました。
地域の皆様、保護者の皆様、ありがとうございました。学びの成果物は、11月の学校公開にて発表する予定です。
<ご協力いただいた地域の皆様、本当にありがとうございました>
むこうじま保育園
馬café マリアの風
たかはた北保育園
日野市役所 リサイクル事務所
Farmer's market 東京 みなみの恵み
堀辺建材店
日野警察署 高幡不動駅南口交番
Cafe De Dango
高幡まんじゅう松盛堂
高幡不動尊金剛寺
京王線高幡不動駅
フラワーショップ京王高幡店
日野市消防団
とうふ処三河屋
ムーブノートで意見を交流し合って、朝食名人になろう!【研究推進委員会より】
潤徳小学校では、令和3年度から2年間に渡り、
「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookの効果的な活用法の研究~
という研究主題のもと、授業改善を進めています。9月14日に行われた第6学年家庭科の授業の様子をお伝えします。
6年1組では、専科教員の2日間の朝食の写真を見て、どのような食品が含まれているかを考えました。
今まで学習した内容を簡単に復習します。食品の3つの働きと、6つの食品群について学習したことを確認しました。
朝食に出ていた食品を6つの食品群に分けます。教科書の食品のグループ分けの図を見ながら、プリントに食品名を記入しています。
黒板に食品のカードを貼り、分類が合っているか、確認をしました。俯瞰してみて、気づいたことを話し合います。
「1日目はバランスがいい」
「2日目は体を作るもとはあるけど…」「ビタミンがない」「野菜がない」「バランスが悪い」
子供たちが気付いたことを発表しています。
2日目のメニューに栄養の偏りが見られることを掴んだ上で、本時のめあてを確認します。
「栄養のバランスがよい朝食を考えよう」
2日目の朝食に一品つけたすとしたら、何をつけたすか。自分の考えをムーブノートに記入します。
カードの左上につけたしたい一品の名前を書き、そのメニューに含まれる食品を色ごとに分けられた3つのテキスト欄に記入します。下の欄には、なぜその一品にしたのか、根拠を記入します。ある児童は、体の調子を整える食品が足りないことに気づき野菜スープを選んでいます。緑のテキスト欄が大きめです。
カードは広場に提出します。自分が考えた一品と、その一品にした理由を班で話し合い、班で一番よいと考える一品を決めます。
選ぶ基準は「①栄養バランスがよい ②朝食にふさわしい」の2点です。児童は、自分の選んだ一品とその理由を班の子に発表したり、友達の考えた一品とその理由を聞く中で、考えを広げたり、深めたりしています。
班の一品が決まった後は、班で選ばれた一品を映し、全体で交流します。テレビだけでなく、児童の端末にも一斉表示し、考えを読みやすくします。
「ドレッシングをかけたサラダを選びました。脂質とビタミンを補うことができるし、野菜を和えてドレッシングをかけるだけなので作るのが簡単だからです。」
「この班で選んだのはヨーグルトです。2日目にビタミンと無機質が取れていないので、取れていない栄養をたくさんとれるからです。」
「ほうれん草のごま和えを提案しました。脂質とビタミンが足りないので、どちらも取れるのがほうれん草のごま和えだったからです。」
「野菜スープを選びました。理由は体の調子を整えるもとになる食品がなかったから、野菜がたくさん入っている野菜スープをつけたして、野菜がいっぱいになるようにしました。」
最後に、学習を振り返ります。振り返りでは、友達の意見を聞いたうえで、自分が一番よいと考える一品とその理由、また「朝食の達人になろう」という単元全体の振り返りをノートに書きます。
今後、足りない栄養素があったら補って食べるという意識を普段の生活に生かしていってほしいと願っています。
協議会の様子
今年度、潤徳小学校では帝京大学 教授福島 健介様を年間の講師にお招きしています。福島先生からは、児童の主体性を育てるというのは、「動機付け」「学習方略」「メタ認知」といった資質・能力を育てることであり、その点を分科会として提案していたことを評価していただきました。また、今後の課題として、そのための具体的な指導を考えていくことが必要だということをご教授いただきました。具体的な指導とは、「課題解決に向けた学習過程を工夫すること」です。
1課題を設定する 2解決方法を考える 3評価・改善する 4表現する
上記の学習過程の「4表現する」までの過程をしっかりと練ることが今後求められます。また、一人一台を使う視点についてもご教授いただきました。一人一台端末を使う視点について、さらなる研鑽が必要だということがわかりました。今後の研究に生かしてまいります。
1学期最後の校内研究会です【研究推進委員会より】
本日は、今年度4回目の校内研究会がありました。
今年度、潤徳小学校では
「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookを活用した対話的な学びの実現~
という研究主題のもと、授業改善を進めています。
校長:「今年は、第3次日野市学校教育基本構想最後の年です。構想で重要視している「対話」を潤徳小も今年度の研究で重視しています。つまり、本校の研究が、日野市の目指す教育を実現していくわけです。
本校は、山都町立潤徳小との『対話』も進んでいます。児童集会や授業など、職員の皆さんからボトムアップで交流のあり方を提案いただいている今の姿こそ、自主的な研究の理想の姿そのものです。嬉しく思います。」
後半は、低・中・高・専科ブロックに分かれて、2学期に向けた授業研究をすすめました。
低学年ブロックでは、今年度「話す・聞く」授業を研究しています。話すこと、聞くことは、対話的な学びの基礎基本です。コロナ禍で顔を見て話す経験が少なかった子供たちの力を高めたい思いがあります。
今日は、授業で使用するツールを、ICT支援員の方も交えて、検討していきました。
子供たちの話す姿を撮影し、学び合いのために活用したいのですが、周りの雑音が入ってしまい、うまくいかない様子です。
画面の向きをかえたり、配置をかえてみたり、色々試してみましたが、うまくいきません。
そこで支援員の方から
「イヤホンマイクだと、クロ―ムブック内臓マイクよりも収音範囲が狭いので、うまくいくのでは」
とのアドバイスをいただきました。
今度は音がしっかり入りました!
しかし、音がうまく入るようになったものの、今度は録画画面が気になって、互いの顔を見られないことに気が付きました。
今度は、画面を見えなくして、録画してみました。
自然に顔を見て、笑顔で、頷きながら、話したり聞いたりすることができるようになりました。
実際にやってみること。子供の立場に立ってみること。時間をとって、みんなでやってみて、ようやく見えてくるものがあるのだなあと思いました。
今後の授業に生かしていきたい有意義な研究の時間になりました。
2学期はいよいよ、研究授業があります。各ブロックで見えてきた「Chromebookを活用した対話的な学びの実現」について、提案しながら、学校全体の授業改善につなげていきます。
【研究推進委員会】
対話的な学びで、何が身に付く?【研究推進委員会より】
本日は、今年度3回目の校内研究会がありました。
今年度、潤徳小学校では
「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookを活用した対話的な学びの実現~
という研究主題のもと、授業改善を進めています。今年も帝京大学教育学部初等教育学科教授の福島 健介先生を講師の先生としてお招きし、年間を通して研究を深めてまいります。
今日の研究会では福島先生からご指導いただいた「対話をして何を身に付けさせたいのか」と対話的な学びの先に望む児童の姿について各ブロックに分かれ話し合いをしました。
私の所属する低学年部会では、「話す・聞く」単元における対話的な学びについて意見を交わし合いました。学習指導要領を読みながら、学びの系統性を確認したり、Chromebookで学習の振り返りを集め授業に生かす方法を教え合ったり、低学年の子が楽しく「話す・聞く力」を身に付けられるようにゲーム性をもたせた活動を提案し合ったり、実際の子供たちの様子について情報を共有し合ったり…。とても有意義な時間になりました。
このように、潤徳小学校では職員同士で対話しながら、よりよい教育活動ができるよう切磋琢磨しています。次回の7月の研究会では、実際にChromebookを操作したりして、子供たちにとって分かりやすい1時間の授業を作れるかどうか試していく予定です。
【研究推進委員会】
1・2年生のおもちゃランド【やっぱり、異学年交流って、いいですねぇ】
先日、2年生が1年生を招待して開催した「おもちゃランド」の様子をお伝えします。
2年生の生活科では、身近にある材料を利用して、友達と相談したり、自分なりに工夫したりしながら、おもちゃを作る学習をします。10月から何を作ろうか考え、材料を集め、作ったり、友達同士でアドバイスし合ったりしながら、1年生に楽しんでもらえるおもちゃを試行錯誤しながら作ってきました。
そして12月16日、いよいよ本番の日がやってきました。
筒に入ったプラスチック容器を後ろから押して、ポン!とロケットのように跳ばすおもちゃ。
「こうやって、ポン!って思い切り押してみて!」
パタパタうちわであおいで、紙袋の魚を走らせるおもちゃ。
「そうそう、その調子!」
段ボールで作ったダイナミックなコース。頑張って作ったことが伝わってきます。「やってみたい!」とたくさんの1年生が集まってきました。
こちらは魚釣りのグループ。
「今からタイムをはかるからね、じゅんびはいい?」
時間内に何匹とれるか、ルールを工夫したようです。1年生、たくさん取るぞと真剣なまなざし。
ビー玉迷路です。トンネルや、坂道や、障害物があって、楽しんで遊べるように工夫してあります。
「あともうちょっと!がんばれがんばれ」
1年生2クラスずつ順番に来てもらい、2時間のおもちゃランドが終了しました。
「あ~がんばりすぎて疲れちゃった!」
「まだやりたい!」
「緊張したけど、1年生が喜んでくれて良かった!」
「1年生の思い出になるようにって、すごく頑張った!思い出になったと思う!」
清々しい顔の2年生でした。
1年生は教室に戻った後、
「やっぱり2年生ってすごいなあ。」
と話してくれていたそうです。
2年の担任は
「やっぱり、異学年交流って、いいですねぇ」
と異口同音で振り返りました。普段見られないような子供たちの姿が、そこにあるからです。
2年生の頼もしくて、優しくて、いつもよりちょっとだけ大人びた顔つきに、こんな表情も見せるのかと、担任たちも驚きました。そして、遊んでいる最中にも、より楽しめるようにルールを工夫したり、1年生が持ち帰れる手作りのお土産を作ったりする主体的な姿に感心しました。
1年生の担任は、お兄さんお姉さんの話をよく聞いて順番を守って仲良く遊ぶ姿に、感心したそうです。
そして、次の日、2年生の教室にはちょっとしたサプライズがありました。
1年生からのメッセージです。
「あ!僕のおもちゃについて書かれてる!」
「うちのおもちゃ、結構人気じゃん」
嬉しそうな顔です。
1年生が感謝の気持ちをもって、一生懸命書いてくれたことが伝わってきました。
この日を迎えるまで、たくさん試行錯誤してきました。喜んでもらえて、本当に良かったね、ともう一度2年生の子供たちをたくさん褒めました。
今日の学びを糧に、さらに頼もしく成長していってほしいと思います。
【研究推進委員会より】今年最後の校内研究です
今年最後の校内研究会が開かれました。今年度、潤徳小学校は「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookの効果的な活用法の研究~を研究テーマに、授業改善を図っています。
はじめに、学校長から、今年の校内研究を振り返って話がありました。
「Chromebookが導入された頃は、授業で端末を活用しているだけで素晴らしい、という部分がありました。しかし、授業での活用がここまで進み、子供たちが文房具の一つのように使えるようになってきた今、どのような場面で使うと効果的なのか、をさらに吟味していく必要があります。」
ICTは、「時間的・空間的制約を越えること、双方向性を有すること、カスタマイズが容易であること」などがその特長です。今年度の研究を通して、「双方向性」「カスタマイズの容易さ」に関してはある程度授業に活かすことができるようになってきましたが、「時間的・空間的制約を越える」という利点を活かす部分では少々不十分な面がありました。来年度に向けて、この特長を活かした授業実践ができるようにしていきます。
研究会の後半では、低学年・中学年・高学年・専科ブロックに分かれ、今年度の学びの振り返りや、来年度の授業についての協議を行いました。
《今年の校内研究の様子アーカイブス》
4月14日:研究推進委員会より~OJTで、まずは教員が学んでいこう
4月25日:ついに、ミライシードが導入されました!~研究推進部より教員研修第二回目~
5月31日:ミライシードを活用しよう!【研究推進委員会より】
6月15日:研究を日常の授業に生かすということ【研究推進委員会より】
8月23日:研究推進委員会より:ムーブノートで、授業改革ムーブメントを起こす!?
9月23日:【研究授業】英語科でchromebookを活用する
10月19日:研究授業【目指せスーパー5年生!ICTで縦と横のつながりを生み、成長していく!】
11月14日:説得力のある意見を伝えよう!【5年生研究授業】
研究授業【目指せスーパー5年生!ICTで縦と横のつながりを生み、成長していく!】
潤徳小学校では、「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookの効果的な活用法の研究~をテーマに授業改善を進めています。10月19日に3年生の特別活動の研究授業を行いました。題材名は、「目指せスーパー5年生!高学年への第一歩!」です。
①つかむ【理想的な5年生の姿って?】
はじめに、前時までにみんなで考えた理想的な5年生の姿を振り返りました。4年生は、運動会や縦割りでの5年生の姿だけでなく、実際に5年生の授業を直接見に行くなどして、かっこいいと思ったことなどを学級活動で考えてきました。全部で4つの意見が出ていました。①下学年に優しい②下学年の見本③前向きに学習する④みんなで協力できる。この4つが全て揃って、スーパー5年生になれる、とこのクラスでは考えました。
②探る【現5年生にアンケートを取ってみた!】
教師がスライドを使いながら、現5年生にとったアンケート結果を確認しました。5年生の子からの生の声ということで、「えー!なんだろう?」と子供たちの関心がぐっと高まるのを感じました。楽しかったことは、八ヶ岳、クラス替え、委員会、新しい友達など。次に、大変だったことを確認しました。委員会、縦割り班遊び、勉強など。委員会が楽しいことのランキングにも、大変なことのランキングにも入っていることに気付き「なんで?」と驚いた4年生。初めてのことだし、休み時間も使うから、という理由を知り「なるほど。」と頷いていました。また、縦割り班遊びでは、いつも一年生のお迎えをしていたことを知り、「そうだったんだ!」と驚いていました。
かっこいい、と思っていた5年生も、大変だと思うことをたくさん乗り越えながら、「スーパー5年生」になったのだなあ、ということを感じたところで、本時の課題に入ります。
③見つける【アナログとデジタルを使い分けて、自分のめあてを見つけていく】
スーパー5年生になるために、今からできることを考えます。まずは、付箋に自分の考えためあてを書く時間です。学級で見つけた「スーパー5年生」の4つの要素を意識しながら、書いていきます。
その後、一人一人の意見を班で話し合いました。班での意見共有は、デジタルツールは使いません。身近な人には直接、目を見て話すこと、やり取りをしながら学び合うことを大切にしてほしいからです。
付箋を見ながら、Xチャートにめあてを張り付けていきます。Xチャートに貼ることで、「下学年の見本のところが、少ないね。何か考えてみよう。」と、考えを広げることができました。
その後、班でまとめたXチャートをchromebookで写真に撮り、ムーブノートで共有をしました。
ムーブノートでは、このクラスだけでなく、4年生のすべてのクラスの考えが見られるようになっています。
班よりも大きい単位で考えを共有し合う際には、ムーブノートなどのICTツールの活用が効果的です。
④決める【ICTで、めあての視覚化。縦・横のつながりを通して、成長していく】
ムーブノートで色々な考えを知った後は、自分のめあてを一つ決めました。スマイルカードに、名前ペンでめあてを記入します。このカードは、廊下に掲示し、どのクラスの子もいつでも見られるようにしていきます。
また、スプレッドシートに、カードに書いためあてを記入しました。このスプレッドシートは、昨年度から引き続き活用しているもので、めあてを立てるだけでなく、毎日の振り返りをすることで、決めたことを実行できるようにしています。このファイルも、クラス全体で共有しているので、友達がどんなことを頑張っているのか、見ることができます。
↑スプレッドシート。青丸には児童の名前。シートを変えることで、他の子の頑張りが見えます。
最後に、「実は…5年生からのメッセージが届いています。」との担任の言葉に、わーっと湧き上がる子供たち。「委員会やクラブなどの高学年の仲間として頑張りましょう。」「大変なこともあるけど、気軽に相談してね。」などのメッセージを読みました。また、動画でのメッセージを見た後には、自然と拍手を送る4年生でした。こうして、縦の学年とのつながりを生むことができるのも、「時間と空間を越えてつながれる」ICTを活用する利点です。
授業後の研究協議会では、帝京大学教授の福島健介先生に講義をしていただきました。講義の中では、特別活動の授業として完成度の高いものであったこと、「時間・空間を越えた人とのつながり」という点で提案性の高い授業であったことを評価していただきました。
どういう意図をもってICTを使っているのか、常に考えること。「インプットし、人とつながるための道具としてのI CT」なのか「アウトプットし、人とつながるための道具としてのICT」なのかを見極めること。ICTを使う必然性は何なのか、何が良さだったのかをメタ化し、全職員で共有するやったことの意義が共有されることで、研究が深まっていくことを指導していただきました。
また、チャートの使い方、話し合いのゴールを明確にすることの大切さを教えていただきました。Xチャートは分類して、「ここは少ない」「ここは多い」なと気付くツールであることなど、どういう意図をもって使うのか、話し合いの時にどのように活用してほしいのかを明確にする必要性を感じました。また、授業者自評にもありましたが、学び合った内容を自分事とする時間、メッセージを読んでから考える時間など、時間をもう少し捻出した方がいいことを指導していただきました。
ICTツールを使って、先生が話している時間、子供が自分で考えている時間、子供たちが話し合っている時間をグラフ化していただきました。先生が話す時間を減らせそうだ、ということが視覚化できました。授業のあり方を教師がメタ化するためにも、ICTによる分析を活用できることを教えていただきました。
また、次回に向けての課題もいただきました。「主体的」というのは、「自己調整能力(メタ認知)」「情意的な能力(できるかな、やってみようかなという気持ち)」を高めることであり、その視点をもつことが今後の研究に必要なことと感じました。
評価していただいた点、指導していただいた点を学校として振り返りながら、今後ICT活用の意義をメタ化し、共有し、研究を深めていきます。
【研究推進委員会】
6年生外国語
6年生外国語で、夏の思い出について過去形を使って紹介する練習をしました。
登場した動詞はwent to,saw,enjoyed,ateの4つです。
この4つの動詞で、十分に夏の思い出を伝えることができます。
まずはジャムボードに画像を貼って原稿づくりをします。
画像の原稿を見ながら、夏休みの思い出を何度も口に出して練習します。
言えるようになったら、ワークシートに文を書き出します。
その後、班に分かれてそれぞれの思い出の紹介タイムです。
Eye conntact(目を合わせる), Smile(笑顔で), Clear voice(聞こえやすい声で),Reaction(反応する)に気を配りながら、やりとりを楽しみました。
「〇〇さんが画面を指さしながら話していたので分かりやすかったです。」
「大きな声で、目を見ながら話せました。」
「Wow!いいね!と反応が返ってきたのでうれしかったです。」
ふりかえりシートには、友達の発表の良かったところ、自分が発表ややりとりで気をつけたところを書きました。
過去形を使うと、楽しい思い出の共有ができます。
残りの小学校生活でもそんな思い出が沢山作れるといいですね。
2年生 図書館見学
2年生の生活科の学習で、「日野市立高幡図書館」に見学に行きました。
2年生では、私たちの生活を支えてくれる公共施設のよさや、それらを支えている人々について知るために、「みんなでつかう町のしせつ」を学習します。
はじめに、職員の方から、図書館の利用について説明がありました。
「本は一度に何冊借りられるでしょう?3択クイズです。1番【10冊】2番【20冊】3番【30冊】」
「学校の図書室は、2冊だから、一番近い10冊かな」。
「こういうときは、真ん中の20冊。」
「さすがに30冊はないでしょ。」
とつぶやきながら、正解だと思う番号に手を挙げます。
「正解は、30冊です」
との答えに、「えー!」と驚く子供たちでした。
オープン前の図書館を、じっくり見学させていただきました。児童書コーナーは、低学年・中学年・高学年に分かれていました。本選びがスムーズにできそうです。
大好きな本を見つけて喜ぶ子や、
「私はもう、こっちの高学年の棚も読めるよ。」
と得意げな子もいました。
子供向けの本が並ぶ棚は手に取りやすいように低く設計してあること、大人が読む本は、児童書の本棚よりも背が高いことを教えていただき、「本当だ。」と、自分たちよりもずっと背の高い棚を見上げながら歩きました。10万冊もの本があることを知り、
「それは絶対にメモしなきゃ!」
とたんけんボードに挟んだメモ用紙に、分かったことを一生懸命書いていました。
高幡図書館には2階もあります。普段図書館を利用する子も、上は見たことがないという子がほとんどでした。
お話会や読み聞かせをしてくださる部屋、目の不自由な人でも読書を楽しめるように対面朗読をしている朗読室、誰でも使える学習スペースなど、図書館には様々な工夫がしてあることを学びました。
普段は入ることのできない事務室や、書架も見せていただきました。このような場所も見させていただけるのは、生活科見学の醍醐味です。
見学を終えた後、何人かの子供たちが
「今日早速カード作ってもらって、借りにこようかな」
と話していました。
今回の見学を通して、読書に親しむとともに、公共施設を大切にし、正しく使ってくれるような大人に育っていってほしいなと願っています。
高幡図書館の皆様、本日は開館前のお忙しい時間に貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
(人数の関係上、本日は1・3組が見学に行きました。2組が見学する日は、9月29日の予定です)
5年生 総合 米作り~草取り~
5年生の総合的な学習の時間に田んぼの草取りを行いました。
6月に植えた稲も立派に成長し、これから穂が大きくなっていくのが楽しみです。
稲と一緒に雑草もかなり育ってしまっているため、今回はそれらを取り除くことが目的です。
前回同様、「水辺の楽校」の方々、市役所の職員の方々に教えてもらいながら作業に取り組みました。
初めは稲をかき分けて田んぼを進むことに気が引けていたのか、どこか遠慮がちな子供たち。
しかし、少し時間が経つとどんどん稲をかき分けて先へ先へと進んでいき、まるでかくれんぼ状態でした。
学年全員の頑張りで多くの雑草を取り除くことができました。
保護者の皆様には2学期開始早々、タオルや着替え、サンダル等を準備していただいたり、様子を気にかけていただいたりと、たくさんのご協力をいただき、ありがとうございました。
次はいよいよ収穫。
稲刈りの時期が近づきましたら、また学年便り等でお知らせいたします。
研究推進委員会より:ムーブノートで、授業改革ムーブメントを起こす!?
潤徳小学校では、「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookの効果的な活用法の研究~をテーマに授業改善を進めています。
本日は富士電機ITソリューション株式会社より講師をお招きし、chromebookの教職員向け研修会を行いました。
前回の研修では、ミライシードの「オクリンク」というアプリの使い方を教えていただきました。今回の研修では、同じミライシードの中にある、「ムーブノート」というアプリの使い方を学びました。
ムーブノートは、『他者との意見交流を視覚的に行うことができる協働学習ソフト』です。
課題カードに自分の考えを書きこみます。今回は、日本地図に「スタンプ」を押し、旅行先の名前とおすすめする理由をキーボード入力しました。
提出すると、「ひろば」でみんなが提出したカードを見ることができます。
たくさんの人の考えが一括で見られるのは、ICT端末の利点です。普段関わりの少ない人の考えも見られるので、「こんなことをするんだ!」と教職員同士でも発見がありました。
カードには、コメントを送ることもできます。
話し合いの感想を、振り返る機能もあります。誰がどの振り返りボタンを押したのかも確認できるので、「どのような発見があったの?」と問いかけ、話し合いを深めることができそうです。
また、カードに入力された言葉で多かったものをAI分析することもできます。「美味しい」が多いということは、旅行先での食事の思い出を書いた人が多いということですね。
さらに、地図に押したスタンプの集計もできます。どこを選んだ人が多いのかが、一目瞭然です。
2学期から、chromebookを活用した「研究授業」を行います。ムーブノートの研修会の後は、低学年・中学年・高学年・専科ブロックに分かれて、二・三学期に行う研究授業の指導案を検討しました。
今日の学びを授業に生かしてまいります。
(2016年4月から2018年3月まで)