過去の推進室情報 2007年

推進室情報 2007年

新年最初の校長会

新年最初の校長会が市役所の会議室で行われました。
毎回校長会には、市内の小・中学校26校の校長先生、教育長、教育委員会部課長、指導主事が出席します。
今日は新年最初ということで、市長も出席され、ご挨拶くださいました。
 


馬場市長のご挨拶

「みどりの大地 青い地球をいつまでも  ふだん着でCO2をへらそう」
これからは、国や企業だけでなく、事業所(市役所・学校)、家庭・・すべての人々が、日頃から地球環境をこれ以上壊さないという配慮をしていかなくてはなりません。
行政はもとより各家庭にも入りこんでやってもらいたいと思っています。
今年は、地球環境はどうなるかを、それぞれの先生方がそれぞれの学年で、少しでも話題にしていき、子ども達の声から一人一人の生活を見直し変えていくこと、そして昔の知恵を働かせた生活をもどすことができたら、地球はまだまだ美しいままで次の世代に残せていけるだろうと思います。
今の環境の破壊を防ぐため、一人一人がやらなくてはいけない時代に、いよいよ我々人類は来ているのです。


今年1年間の各先生方のご活躍と、すばらしい子ども達が育ちますようにお祈り申し上げます。
おかげさまでICTをはじめとして日野市の行政が最近評価されるようになり、結構上位の方に顔を出すようになってきました。
引き続き先生方のご尽力をお願いいたします。

研究発表会

今月から来月にかけて、市内の研究校で、研究発表会が開催されます。
多くの方に参加していただきたいと思います。
★印は日野市研究課題校(ICT活用教育のモデル校)、☆印は日野市研究奨励校です。

☆1月23日(水)日野第八小学校     考える力を育てる授業の工夫~国語科における言葉を大切にする活動をとおして~
★1月25日(金)潤徳小学校           「わかった!できた!」を引き出す授業力の基礎・基本~特別支援教育の視点を生かして~
★1月29日(火)平山中学校           ICTを活用した魅力ある授業をめざして
★1月31日(木)日野第三中学校    校務支援システムの活用実践
★2月 1日(金)日野第三小学校    国語科におけるICTの活用
☆2月 5日(火)日野第五小学校    ふれあう心と言葉~思いや考えを豊かに伝え合う子を育てる~
☆2月 8日(金)日野第二中学校    総合的な学習の時間を生かした3年間の食育カリキュラムの研究

日野市年頭プレゼン

 
昨日の市長の年頭挨拶のあと、まちづくり部とICT活用教育推進室が年頭プレゼンの貴重な時間をいただくことができました。
推進室としては、10月に引き続いて、このような機会をいただいて大変ありがたく感じています。
市の職員の方々に、ICT活用教育をより理解していただき、応援していただくためのとても貴重な30分です。
発表後に何人もの職員の方から励ましの言葉をいただきました。
本年は、ICT活用による教育の質の向上を目指していきます。


年頭挨拶


日野市役所の仕事始めです。


◆教育部の全体朝会で、加島教育長が挨拶されました。

「日野市は、財政的になかなか厳しい状況にありますが、スリムで筋肉質な体制作りでいきたいものです。
みなさん元気に仕事に打ち込んでください。
一人一人が健康で、豊かで、健やかな年でありますよう祈念いたします。」

◆午前中に、職員が市民会館第ホールに集まり、馬場市長から年頭の挨拶をいただきました。

「今年は、日野町と七生村とが合併して50年となります。
環境問題において、これまでの50年とこれからの50年を考えて、本格的に取り組まないといけません。
今年のテーマは、“みどりの大地、青い地球をいつまでも”サブテーマは‘ふだん着で、CO2を減らそう’でいきましよう。」


市長は、昨年を振り返って、「ICT活用教育が全国的に高い評価を受けている」ということもお話くださいました。
また、日野市の行政ランキングが上位に上がっており、特にセキュリティ対策ランキングは全国第三位であることを紹介されました。

新春特別連載 (東原教授からの投稿 その2)

昨日に引き続き、東原教授からお寄せいただいた原稿を掲載いたします。


2 日野市の教育の情報化戦略の特徴

 最も特徴的なのは、日野市が取り組んでいる教育の情報化の戦略は、情報化に限った戦略ではないということです。「どうしたら公立学校という組織が動くか」という課題として捉えられている点です。もし、日野市における教育の情報化が成功したならば、それは、日野市が公立の組織を変革する底力を有していたということのひとつの証でしかありません。地方の時代といわれる今日、とても頼もしいことであり、感銘を受けます。
 「学校という組織」を動かすため、かかわるすべての人が何らかの貢献をされています。まず、2006年度から2年間、市長が所信表明 で「日本一のICT活用教育宣言」をされています。そして、日野市に行くと、先生方や教育委員会関係者だけでなく一般の市役所職員の方も、また、保護者だけでなく一般市民の方も、もちろん市議会議員の方も、「学校がICT活用に力を入れていること」をご存知であることが伝わってきます。組織が動く、地域が動くとは、こういうことなのかと実感します。2004年から今日までの多面的な積み重ねがこのような状況を創り出したのでしょう。
 学校という組織が動くためには、校長や教員を励ますだけでは意味がなく、全ての関係部局が力を合わせて協力する必要があります。つまり、人のネットワークがとても大切なのです。この当たり前のことを具現化したところが日野市の強みです。
 「どうしたら公立学校という組織が動くか」の課題に対して、ごく当たり前のことを日野市は実施されました。明確な達成目標を掲げ、それが達成できているかの評価をし、Webサイトから公表していること、すべての教員の力を信じて環境を整え、支援することに徹したこと、校長の組織としてのリーダーシップが発揮できるよう教育委員会として支えていることなどは、他の区市町村にも参考になります。

新春特別連載 (東原教授からの投稿 その1)

日野市の教育の情報化を支えているのは、信州大学の東原教授の専門的かつ実践的な助言です。
文部科学省でも現在、学校のICT化のサポート体制の在り方について検討中で、
「専門的な知識を有する外部人材の活用等、学校のICT化をサポートする体制の整備が必要不可欠である。」
としています。
東原教授には、日野市のいわば『教育の情報化戦略本部」としての役割を果たしてきた「ICT活用研究委員会」の助言者として
平成17年度からずっとご指導をいただいています。
←ICT活用研究委員会での東原教授
実際にはその前の年の平成16年に、初任者研修(夏の宿泊研修)でご指導いただいたのが始まりでした。

◆以下、東原教授に新春特別企画として、原稿をお寄せいただきました。
本日、その第一弾を掲載させていただきます。

1 初任者研修からスタートした教育の情報化戦略
2004年(平成16年)8月に八ヶ岳山麓で初任者研修をお手伝いしたときが、日野市の先生方との始めての出会いでした。
当時、コンピュータで指導できる教員の全国平均が63%のとき、日野市の場合は61.5%で、遅れていた東京都の中でもさらに遅れている区市町村の一つでした。
コンピュータの設置率は都内の区市町村の中で50位台、教室へのLANの普及率は1.1%に過ぎませんでしたから、コンピュータで指導できる教員の割合が少なくてもしかたない状況でした。
この状態からの脱出を企てたのが、その年に日野市に着任したI 指導主事です。I 氏は、まず、初任者研修から改革をスタートさせました。
日野市の施設である八ヶ岳山麓の大成荘にはコンピュータは設置されていませんし、市内の学校から持ち出せるコンピュータもありません。コンピュータを所有していない初任者が多い時代でしたから、大学ではこの機会に研修用ノートパソコン8台を新規に用意して研修会に備えました。
研修の内容は、教育の情報化の目的、情報モラル、そして教材開発を通してコンピュータの役割と人間教師の役割を実感してもらうというワークショップ形式もので、プロジェクターを使っての発表会で成果を共有しました。
日野市における教育の情報化がスタートしたとき、各学校で実質的に動くことのできる教員をまず育成しよう、ということで、他の2人の指導主事にも研修会にかかわってもらって、全指導主事の情報化に対するコンセンサスを得よう、そして信州大学の協力を得ようという、I 氏の企みは、今日振り返ってみると大成功だったといえるのでしょう。

 

◆以下の画像は、平成16年の初任者宿泊研修の様子です(大成荘にて)。

 
東原教授に指導を受けた当時の初任者の先生方は、現在4年次の教員として各学校で活躍しています。

 
当時の3人の指導主事も、宿泊研修で初任者の先生方と一緒に教材を作成しました。日野市の教育の情報化の第一歩です。

新しい年を迎えて

あけましておめでとうございます。
平成20年(2008年)が静かに幕開けしました。


初日の出に染まる街並ピンク色に染まる稜線と富士山

昨年までの2年間で、市内の小・中学校のICT環境がおおむね整いました。
本年、平成20年(2008年)は、日野市のICT活用教育にとって大切な年になります。
まず第一に、ICTの活用が、特別なことではなく日常的になることを目指します。
そして第二に、ICTの活用で、教育の質を深めることにつながるようにしたいと考えています。


日頃より日野市のICT活用教育を支えてくださり、また、この推進室のwebサイトにアクセスしていただき、ありがとうございます。
本年も、子ども達の教育に全力を注いでいる市内の学校の管理職の先生をはじめ、市内の先生方とともにがんばっていきます。


どうぞよろしくお願いいたします。

大晦日の空に

一年間、推進室並びに日野市のICT活用教育に多くの方のお力をいただきました。
ありがとうございました。


◆都庁の窓から

上の画像は、先日、都庁で3日間にわたって都教委が実施した「学校評価指導者研修」に参加した際、都庁の窓から撮ったものです。
ようやく全都立学校のICT環境も整うことが決まったと聞きました。
こんなに広い東京です。
日野市ががんばっても、この広い東京のICT化は困難と思っていましたが、これで、東京の新しいICT化の世界が広がりそうです。

◆大晦日の夕暮れの空

夕暮れの空を眺めていると、
一年間を振り返って、いろいろな出来事が、脳裏によみがえってきます。
改めて、支えてくださった皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。


来年もいい年になりますように・・・

安全を守っている人々

平成19年も残すところあと1日です。
今年も大きな事件・事故がなく無事に終われることに感謝したいと思います。


★子ども達の安全を守っている「安全・安心課」。
下校時に地域の見守りを呼びかける放送を行うことで、子どもの安全に関する意識向上と通学路の安全確保を図っています。
市内全域を車や自転車でパトロールし、地域の犯罪抑止を図るとともに、危険箇所を確認して対応しています。



市内を巡回し、子ども達の安全を
守っている「青パト」
日野市ならではの新撰組防犯ベスト

★庁舎の受付の嘱託職員と警備員の方です。
深夜の緊急の問い合わせに対応したり、庁内を巡回したりして夜の庁舎を守っています。
この年末・年始もずっとです。


業務を終えて退庁が深夜になった時や早朝の登庁時など、元気な挨拶と声かけでエネルギーをいただいています。

ICTを支える縁の下の力持ち その3(情報システム課)

コンピュータ、ネットワーク、セキュリティと、ICTに関する高度な専門家集団です。
情報システム課長をはじめ、職員は「ICT活用研究委員会(日野市のいわば『教育の情報化戦略本部」)」の主要メンバーになっています。
日野市のICT活用教育の推進に大きな役割を果たしており、常にICT活用教育推進室を支えてくれています。
トラブル発生時はもちろん、いつも推進室に寄ってアドバイスをくれます。
推進室の職員とともに、一緒に学校へ出向くことも多くあります。
日野市のセキュリティは全国の自治体でもトップクラスですが、平成17年度のICT活用教育計画策定時においては、専門的な知識・技術をもとに、学校にとっての利便性も含めて、より活用しやすいしくみについて、前向きな案を一緒に検討してくれました。


頼りになる村田課長すぐに駆けつけてくれる頼もしい職員




教育委員会内のセキュリティチェック中モニターでサーバー室等の管理

 

 
暗号と静脈認証でサーバー室へ サーバー室は特定の職員のみ入室可能

情報システム課は、新幹線が安全な高速営業運転をできている影の力と同様、忘れてはならない存在です。


ICTを支える縁の下の力持ち その2(庶務課)


徳田庶務課長と青木係長は、「ICT活用研究委員会(日野市のいわば『教育の情報化戦略本部」)」の主要メンバーです。
平成17年度のICT活用教育計画策定時においては、庶務課のおかげで、莫大な予算が獲得できました。
毎年、常に最新の技術とコストを考えながら、経費を考えてくれています。

学校のICT化のサポート体制(メディアコーディネータ)

まもなく2007年が終わろうとしています。日野市のICT活用教育が飛躍的に伸びた年でした。
小・中学校のICT環境が整備され、ICT活用指導力の向上に向けて市内の先生方ががんばりました。
それを支えたのは、学校のICT化をサポートする体制です。
その一つとして、信州大学の東原教授の専門的かつ実践的な助言と、メディアコーディネータの活躍があります。

文部科学省では、現在、学校のICT化のサポート体制の在り方について検討中です。
このことについて、先日、『学校のICT化のサポート体制の在り方に関する検討会(第3回)』で、日野市の事例を発表する機会をいただきました。
その時のプレゼン資料が、文部科学省のwebページに掲載されました。


http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/044/shiryo/07121207.htm


2学期は、特に中学校への3週間派遣を重点にがんばってきたメディアコーディネータです。
以下に、4人のメディアコーディネータの感想を紹介します。

◆中学校の先生方と一緒に、ICTを活用していかによりよい授業にするかについて考えさせていただきました。
   国語では、デジタル教科書をただ大きく見せるだけでなく、どのように使うことが効果的な授業になるのかを考えました。
   体育では「映像遅延装置」をいかに使うことが本当に生徒たちの成長になるのかを先生と真剣に考える機会をもたせていただきまし た。
  また、より良い実践を支える条件として、ICT機器をいかに使いやすい状態にするかという「ICT機器の管理」の仕方も大きく影響する
   ことを学びました。(N)

◆ICTの機器や教材は、ひとつひとつが多様な機能を備えています。
   したがって、授業前には先生と、どの機器や教材のどの機能を用いるか、ポイントを絞り込んで綿密に打ち合わせを行う必要があると
   感じました。
   先生によっては授業の中でたった5分だけ、デジタル教科書の資料を見せるだけ、という活用もありました。
   ICTが授業の中に溶け込んでいるように感じました。
   授業のねらいにそうように、何をどの場面で活用するか、ポイントを絞り込むことを、先生方の授業から学ばせていただきました。
   今後の支援に活かしていきたいと思っています。(S)

◆「挑戦してみたいことがあるから手伝ってもらえるかな?」「これ使えるな~授業で使ってみよう!」というICT機器活用に対して、
  意欲的な声が多く聞こえ、3週間派遣中は大変やりがいを感じました。
  先生方は、私に対して、優しく声をかけて下さり、すぐ打ち解けることができました。
  また支援させていただきます。(K)

◆先生方がICT機器を使うためには休み時間での準備が大変だと感じます。
  しかし先生方がワゴンにケーブルを繋げておいたり、シールで機器を判別するようにされたり、生徒に準備をさせたりというような指導
  や工夫がありました。
  子どもたちから見えないところでの先生方の工夫が授業に生かされてくるのだと思いました。
  先生方の姿勢から多くのことを学びました。(O)



元気に帰ってきました(ブリティッシュヒルズ)

ブリティッシュヒルズ国内留学最終日。

ぬいぐるみを受け取った人が質問に答えます。もちろん英語で。


グループ会議。英会話がずいぶん上達しました。


全てのプログラムが終了し、一人一人に修了書が手渡されました。


全員元気に帰りのバスに乗り込みました。新白河駅からは新幹線。

午後6時、全員元気に日野駅に到着。各校の校長先生や保護者の方々に出迎えていただきました。
有意義な英国の体験学習だったことと思います。

ブリティッシュヒルズだより その2


ブリティッシュヒルズは、今日も雲一つ無い良い天気。
全員元気で2日目を過ごしました。


2日目の最初は、アルファベットを使った問題にグルーブで取り組みました。


動物の名前をたくさんあげています。でも他のグルーブと同じものは得点になりません。


午前中後半は、スコーン作り。英語を使っての調理は大丈夫でしょうか?


午後の最初は、英国のカントリー音楽に合わせたダンスです。とてもハードです。


午後の第二部。みんなで国名を出し合うゲームをしています。


外国旅行へ持っていくものを考えています。

冬休みの校内研修

校務支援システムの成績管理機能運用について、2校で校内研修が実施されました。

すでに4校では先導的に活用していますが、その他の学校は、この機能の活用は来年度からです。
通知表等の作成がスムーズにできるように、先生方は熱心に学ばれていました。


大坂上中学校にて


夢が丘小学校にて

画面を拡大して共有したり、教務主幹の先生が中心になって説明したりしながら、校内研修が進みました。
メディアコーディネータもお手伝いしました。

ブリティッシュヒルズ中学生国内留学

ブリティッシュヒルズ中学生国内留学が始まりました。
この事業は、日野ロータリークラブの奨学制度の支援を受けて、国際感覚を身につけた日野人の育成を図るために実施しており、
今年で6回目になります。
今日から3日間、市内の中学生20名が、福島県のBritish Hills(疑似体験型国際研修センター)で、英国の体験学習を行っています。
引率には、市内の校長先生、副校長先生、英語科の先生2名、指導主事の他、第1回目の国内留学生だった大学生も参加しています。


◆引率している指導主事から画像が送られてきました。


天気は快晴。雪は例年より、ずっと少ないそうです。


日常の英会話をかわす学習です。外国の講師と一対一で会話をしています。


大切なのは、前もってコツコツやっていく「クセづくり」

今日は終業式。
市内の各学校では、2学期のがんばりが記された通知表が配られました。


日野第三中学校にて平山中学校にて




                                                  潤徳小学校にて

◆今年度は、市内の4校(潤徳小学校、日野第三中学校、日野第四中学校、平山中学校)が、先導的に校務支援システムの成績管理機能を活用した通知表を作成しています。 


「日頃から書きためたデータをもとにして、手書きの時よりも多く所見を書くことができ、児童の様子を詳しく保護者に伝えることができる。」
「他の先生の所見等を参考にすることができ、複数の目で児童を多面的に捉えることができる。教師の子どもを見る目、評価する力が高まる。」
という感想をいただいています。



クリアファイルに毎学期分を閉じていく
ポートフォリオ形式の通知表
台紙に毎学期分を上から貼りつけていく形式の通知表

◆以下は、平山中学校の教務主幹の先生のコメントです。

「2学期の通知表作成はとてもスムーズに行きました。
初めての取組で苦労した1学期があったからこそだと思います。
重要なポイントは2つあります。
1.出席がきちんと入っていること。
2.委員会や係がきちんと入っていること。
来年は全校でこの取組を行うわけですが、おそらく1学期は苦労すると思います。
その分、2学期からは必ず楽になるはずです。これは実際にやってみて初めて実感することです。
今までは、先生は忙しがって普段はやらずにいて、学期末になると一気にやっていました。
けれども、最後に片付けようとするのではなく、例えば月ごとに、誰かが音頭をとって「出欠を確認しよう」とか、学期の初めに「委員会と係はすぐに入れておこう」とか、その時その時にやるべきことを確実にやっておくこと。
集中してしまっている仕事を、いかに分散してやるかが重要です。
それは人にも言えることです。
1学期は自分が一人で印刷までやっていました。
これは分かっている人間がやったほうが良いからという理由があったのですが、2学期は教務全員で分担してやりました。
たから早く終わったのです。
大切なのは、前もってコツコツやっていく「クセづくり」だと思います。」

スタディノートで推敲活動(その2)

昨日に引き続き、日野第二中学校国語科(第3学年)での実践紹介です。
小論文の推敲活動で、スタディノートがうまく活用されています。

この推敲活動と同時に、それぞれの考えに対する意見交換も行われています。
(クリックすると拡大されます)

  
事例1 左の小論文に対して → 子情報には、賛成意見や反対意見が寄せられました。

  
事例2 左の小論文に対して → 子情報には、反対意見が寄せられました。

本実践のように、自分の意見をもち、相手に伝えることができるコミュニケーション能力を育てることは、
社会で生き抜く基本的な力を育てることにつながると考えます。 

スタディノートで推敲活動(その1)

中学校でスタディノートを活用した優れた実践が生まれています。

日野第二中学校出の実践です。
第3学年国語 
「小論文ーコンピュータやインターネットに、早いうちから触れておいた方が良いという意見にどう考えるかー」
  
(1)自分の意見をスタディノートにまとめます。
(2)「賛成」「反対」のベン図で示されたマップ上のデータベースに、自分の書いた小論文を掲載します。
(3)データベース上にある友達の書いた小論文を読んで、その子情報にコメントを入れます。
(4)友達から寄せられた子情報をもとに推敲し、小論文を完成させます。 


◆生徒のコメント例(クリックすると拡大されます)

  
                             事例1 左の小論文を読んで → コメント

  
                            事例2 左の小論文を読んで → コメント

冬至の夜に輝く光と音色

冬至の夜。
雪に変わりそうなくらいに冷たい小雨が降っています。

午後6時、市民プラザのイルミネーションの中で、ステキな演奏会が始まりました。
ハンドベルとフルートの音色が、冬至の夜空に優しく響いています。
集まっている人みんなが温かくなる素敵な音色です。

  
  
担当者によると、上空を走る青い光は、日野市の清流を表しているとのこと。
雨にぬれて一段と輝いています。

ICTを支える縁の下の力持ち(教育センター)

◆教育センターの調査研究の一つである「ICT活用研究委員会」。
 この研究委員会は平成17年度から開かれており、日野市のいわば『教育の情報化戦略本部」としての役割を果たしてきました。
 この会の裏方として、教育センターの所員が活躍しています。

3年間、事務局のメンバーとして活躍してくださっている下山さん。今日も、打合せで推進室に来室。

◆ひのっこ教育21開発委員会。
 小学校部会では、昨年度から、目標の達成状況の把握及び教材の作成を通して、個に応じた指導方法の向上を図るための研究を
 続 けています。この委員会のサポート役として、教育センターの所員が活躍しています。


昨年度から引き続き、本委員会を支えて
いる大澤先生。
今日の部会も協議の進行役。
スカイプによるテレビ会議で、東原教授からいただいた助言をまとめています。

 

全国学校ビオトープ・コンクール2007銅賞受賞~日野第六小学校~

市内の学校には、自慢のビオトープがいくつもあります。
その中で、今年度の学校ビオトープ・コンクールにおいて、日野第六小学校が銅賞を受賞したといううれしいお知らせが届きました。
  
      案内してくださった副校長先生                        日野六小のビオトープ全景

日野六小のビオトープは「おたまが池」と呼ばれ、教材としても活用されています。
水中生物の観察や季節の生き物の観察など、生活科や理科で、生き物に触れる授業が展開されています。

池の前の立て札には、その由来が詳しく記されています。

テレビ会議で交流

百草台小と三沢台小の5年生の共同学習が始まりました。
総合的な学習の時間「お互いをよく知ろう」 ICT活用指導力Cー3

スタディノートの電子掲示板機能を活用して、お互いのノートを共有した両校の子ども達が、
今日は、スカイプによるテレビ会議で交流しました。
  
                                            ◆↑百草台小の5年生

  
                                     ◆↑三沢台小の5年生(2クラス合同)

黒板に貼り付けた2枚のスクリーンには、相手校の子ども達の映像と、電子掲示板に掲示したノートが映し出されています。
それぞれ、班の代表者がwebカメラの前に出て、自己紹介やこれまでの交流の感想などを発表し合いました。
両校の子ども達は、ちょっぴり緊張しながらスピーカーから聞こえる相手校の友達の発表に、一生懸命耳を傾けていました。

日野市の元気を見ています

本日午後、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授・主任研究員の豊福晋平先生が推進室を訪問されました。
推進室のWebサイトおよび日野市の学校(園)Webサイトをご覧になり、1年間で驚異的に更新率が伸びたその理由と手立てを
お知りになりたいということでの訪問でした。
現在、自治体では全国第2位の更新率の伸び率だと知り、驚きました。


豊福先生は、教育情報化研究活動の一環として、独自に「日本の学校(i-learn.jp)」の非営利サイトを運営されています。
このサイトは、全国の幼稚園から高等専門学校、教育委員会までの学校サイト情報を提供しており、登録数は3万5千件にも及びます。
更新履歴も表示され、学校Webサイトの活性度もわかり、第三者機関が客観かつ公正な手段で記録蓄積する手段ともなっています。


「日常の地味でベタな情報の発信を応援したい・・・
地道に活動する学校Webサイトの小さな積み重ねを大切にしたい・・・
学校の先生方がフィードバックできるような指標を作りたい・・・」
という願いで、12年前にこのサイト作りに挑戦されたということです。

  
昨日までアメリカに視察訪問されていたということで、海外の学校Webサイトについても教えていただきました。
最後に、日野市の学校Webサイトの今後が楽しみです、と、アドバイスをくださいました。

◇学校の様子をよく外に伝えることで、地域との関係を作ってください。
◇信頼関係があると、その上に積み重なってくるものがあります。
 更新率自体は地味ですが、その上にあるものを見失わないでください。
◇日野市の学校を訪れる機会はありませんが、Webサイトを通して見ています。
 元気な学校(園)の様子を知ることができ、期待しています。



百草台小と三沢台小の共同学習が始まります!

百草台小と三沢台小の5年生が、今週末から共同学習を始めることになりました。
両校は、来年4月に統合し、七生緑小学校として誕生します。

本日夕方より、両校の5年生の先生方による打ち合わせを、スカイプによるテレビ会議で行いました。
メディアコーディネータがお手伝いをしながら、環境設定の確認と、現在までの両校の学習進捗状況、今後の学習展開を話し合いました。


共同学習のテーマは「お互いをよく知ろう」。
スタディノートの電子掲示板機能とスカイプによるテレビ会議を活用し、2校の交流を図ります。
3学期はさらに、学校や地域について紹介する総合的な学習の時間とつなげて発表し合う予定です。



校長先生もご挨拶・・・三沢台小の先生と打ち合わせ中の百草台小の先生。


わかば教室でもICT

本日午後、教育センターにある“わかば教室(日野市適応指導教室)”の担当者と指導員を対象にした研修会を行いました。
わかば教室に通う子どもたち一人一人に応じた個別学習として、インタラクティブ・スタディを活用した指導を行っていただくためです。


CAIの意義についてもレクチャー熱心に研修を受ける担当者・指導員

以下、研修会後の感想の一部です。

◇コンピュータを活用してここまでの授業ができることに驚きました。きちんと活用できれば、生徒にも先生にも優しい教材だと感じました。
◇間違え方によってアドバイスがていねいだったり、力だめし問題も違っていたりして、子どもに合わせた対応ができるなあと、感心しました。
◇学習に自信のない子どもにとって、自分のペースで進められるのは負担が少なくていいと思いました。
 教室に入ることができない子どもにも、参加できるように活用していきたいと思います。
◇「自分で誤りに気づく。つまずきから指導へ・・・」
 わかば教室の子どもたちの指導者に、学習タイム等での自らの指導を見直す大切な視点をいただきました。
◇確かな学力の向上が保障される教材であると実感しました。子どもの主体性を育成し、指導者と子どものコミュニケーションを高めることも
 理解できました。

藝術文化の薫るまち

日野市は、「次の時代に美しいふるさとを渡そう」をスローガンに、自然環境はもちろん日野に伝わる固有の文化を大切にしています。
本日は、教育委員会が主催する日野の文化と歴史にかかわる2つの展示会とシンポジウムが開催されました。


伊藤整展(主催:図書館)・・・市民会館にて
日本の近代文学界に大きな足跡を残した伊藤整氏は、戦後の一時期、日野に住んでいました。
今年の市のメインテーマである「藝術文化の薫るまち」の一環として開催した今回の展示では、氏の業績とともに日野市の当時の様子(一面の畑と雑木林の広がる農村地帯)も紹介されました。


シンポジウム「幻の真慈悲寺を追う」(主催:日野市郷土資料館)・・・市役所会議室にて
鎌倉幕府の公式の歴史書「吾妻鏡」に、「源氏ゆかりの寺院」として浅草寺なみの格式を誇ったことが記されていながら、幻のように姿を消してしまった真慈悲寺。
この真慈悲寺は、現在の京王百草園、百草八幡神社付近からその東方の丘陵に展開する大寺院であることが、有力視されています。
昨年、市民・企業・市などで設立した「幻の真慈悲寺調査事業推進プロジェクト」が調査活動を進めてきましたが、この活動で明らかになった事実を紹介し、真慈悲寺の謎の一端に迫ることを目的にシンポジウムが開かれました。
会場には約100名の市民、研究者が集まりました。

第3回 学校教育基本構想検討委員会

13日(木)夜、第3回 学校教育基本構想検討委員会が実施されました。

毎回、いくつかの課題、テーマに絞って意見交換、検討を行うことになっています。今回検討したテーマは、大きく3つでした。
・「一人一人の教育的ニーズに応じた特別支援教育の推進」
・「人間形成の基礎を培う幼児教育」
・「連携を生かした特色ある学校づくり」

  
各室課長とともに指導主事も事務局として参加し、学校の現状等を説明したり、意見を述べたりしています。
市民代表の委員から、学校公開などの機会に積極的に学校を訪問し、学校をもっと知りたいという声がありました。
「学校webサイト」も、学校の日常を知らせる大きな手段であると考えています。

心強い他部課との連携


↑ 昨日、推進室で開かれた会議の様子です。

平成21年度から使用する七生緑小(三沢台小と百草台小の統合により、来年度から開校する学校)の新校舎の校内LAN構築の会議です。
どうしたら性能のよいものができるか、コスト面ではどうか、図面を見ながら推進室と情報システム課、庶務課のメンバーで知恵を出し合っています。
昨日は、この会議に、業者の方の専門的な情報も提供してもらい、話し合いが行われました。

推進室では随時、教育委員会内の他課、また情報システム課をはじめとする他部局との連携を図っています。
日野市のICT活用教育は、市役所の多くの課によって支えられています。

心強い日野市ICTサポートスタッフ

日野市のICT活用教育にかかわる企業(契約業者)の方々は、学校のICT環境を支えるために献身的に力を尽くしてくださっています。

  
「どうも今朝は変です。何度やってもネットワークがつながりません・・・」「昨日までは異常なかったのに、今日はICTセキュリティカードをかざしてもうまくログインできなくなっています・・・」学校から推進室に寄せられる緊急SOSを受け、職員とすばやく学校に駆けつけます。機器の点検・交換をして解決・・・。

  
いよいよ学期末の成績処理のピークを迎えました。中学校では進路資料の作成もあります。学校からは頻繁に問い合わせの電話がかかってきます。校務支援システムがうまく運用されるよう、張りつめた日々です。この時期、万が一に備えて、システム開発者が推進室に常駐しています。

「市を揚げての一大事であるICT活用教育にかかわれることを誇りに思います。」
「日野市のICT活用教育を、先生方と一緒に進めていけることに、やりがいを感じています。」
日野市のICT活用教育にかかわる企業(契約業者)の方々は、こう語ってくださいました。
心強い日野市ICTサポートスタッフです。

日野市のICT活用教育は、熱意のあるスタッフに支えられています。
お互いの知恵を出し合って、様々な課題解決を図っています。
企業と推進室の連携は、他地区に誇るものです。

情報セキュリティ内部監査

先日、市内の学校で、情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による「情報セキュリティの現場指導」を実施し、
現在の情報セキュリティにおける運用状況の確認・現場指導を行いました。


市役所も同じです。
推進室は、本日午前中に、日野市情報セキュリティポリシーに基づく定期的な内部監査を受けました。


監査終了後、監査員から、次のようなコメントをいただきました。
「ICT活用教育推進室は、事務スペース内に独自の標語を掲出するなど、ほかの課とは “一味違う”工夫をしているな、という感想をもちました。
今後も、日野市情報セキュリティポリシーをしっかり守ってください。
また、 市内の小中学校における学校情報セキュリティポリシーも、さらにしっかり運用されるよう、指導してください。
期待しています。 」

今日のメディアコーディネータ

先週で、中学校のICT導入活用期間(3週間)が全校終わりました。
引き続いて各中学校からは、メディアコーディネータの派遣要請が多くかかっています。
3週間派遣中に先生と一緒に授業計画をたて、12月の授業実施時に支援することを約束したケースも多くあるようです。
  
◆日野第二中学校授業支援 第3学年国語 「小論文ーコンピュータやインターネットに、早いうちから触れておいた方が良いという意見にどう考えるかー」 ICT活用指導力C-3 メディアコーディネータは、事前の打ち合わせに基づいて、生徒がスタディノートに自分の意見をまとめ、データベースに入れる学習活動の支援を行いました。データベースは、「賛成」「反対」のベン図で表されています。


◆日野第四中学校授業事前計画・準備支援 第2学年国語 「枕草子」 
ICT活用指導力A-1、B-3
 今週末にデジタル教科書を活用した授業を実践するための事前の打ち合わせを行いました。


◆推進室での仕事?・・・ICT活用NEWSの
編集及び、ひのっ子開発委員会の
先生方用のマニュアル作成を行っています。
◆推進室での仕事?・・・講演会のビデオの編集を行い、各学校に貸し出せるように準備を行っています。講演概略もまとめています。




◆大坂上中学校プレゼン打ち合わせ 1月29日(火)に、東京都教育委員会が開催するICT活用実践フォーラムに、報告者兼シンポジストとして日野市の代表で参加していただくため報告内容の打ち合わせを行いました(室長に同行)。

日野第二中の国語科の授業支援を終えて、メディアコーディネータは大変感動して推進室にもどってきました。
 「先生の指導により、生徒の小論文の内容は自分の予想以上に高いものでした。良い作品がたくさんできそうです。
 次時は、生徒同士で作品を推敲し合う活動が予定されていますが、その後に、お互いの意見をじっくり読み合って、
 内容面での意見交換ができれば最高だと思います。そのことを、次回先生に提案してみようと思います。」

日野第四中の国語科の授業事前計画・準備支援を終えて、メディアコーディネータは、とてもうれしそうに戻ってきました。
 「先生は、「これが最初の古典の授業になるから、導入で興味をもってもらいたいんだ。」とおっしゃっていました。
 そこで、デジタル教科書の機能を確認しながら2人で検討した結果、今回は音読の練習を前半部分で行わせ、後半は、
 紙のワークシートを用いた学習を行わせることになりました。
 先生は、特に前半の音読に重きをおかれていて、「(デジタル教科書の)朗読と、生徒の音読を交互に、テンポよく進めて
 いけると思うんだよね」とおっしゃっていました。
 打ち合わせの最後には、「なんだか上手くできそうな気がするよ。」と笑顔でおっしゃってくださいました。」


文部科学省の会議に出席してきました

10日(月)、午後より「学校のICT化のサポート体制のあり方に関する検討会(第3回)」で、日野市のICT活用教育の取組について説明する機会をいただきました。
  
検討会構成員には、日野市の教員研修でご指導いただいた先生も何人かいらっしゃいました。
また、傍聴席には、日野市を支えてくださっている企業の方もいらっしゃいました。
多くの方から励ましの言葉をいただきました。
市長の所信表明にある「日本一を目指した学校ICT活用教育の充実」の実現に向けて、努力していかなければいけないと、
改めて感じました。

CMSによる学校Webサイトの仕組み―1周年記念記事―

第3回も、昨日につづき、東原先生の原稿をそのまま、掲載します。なお、図は森下孟さんによるものです。


CMS(Content Management System)とは、Webページを構成する文字、写真、レイアウトや配色などのデザイン情報を、サーバのデータベースで保存・管理し、それらを合成してWebページを構築する仕組みです。本サイトでは、CMSのひとつであるXoops(ズープス)を使っています。Webページ作成の仕組みは次の通りです。



まず、入力用Webページを開き、入力欄に文字を入力し、配置、大きさ、色を指定します。イメージボタンを使って写真や図を配置することもできます。登録ボタンをクリックすると、これらの情報はサーバのデータベースに送られ保存されます。
 誰かによってそのWebページが呼び出されると、データベースに保存されていた文字や写真などの部品は、デザイン情報により合成され、美しいWebページとなってサーバから閲覧者のコンピュータに送信され画面に表示されます。このとき、サーバではXoopsのモジュールと呼ばれる一種のプログラムが働きます。モジュールには、カレンダー、掲示板、日記帳、アルバムなど、Webページを構成する様々なものが用意されています。
 大きな特徴は、Webページの作成と登録、そして修正がWebページ上でできることです。特別なソフトはいりません。操作と管理が簡単になります。電子メールを書いて送信する操作ができる人なら、Webページを作成できるのです。
 CMSを利用すると、このように操作が簡単ですから、技術的な得意・不得意ではなく、時間の在る無しでもなく、発信したい内容があるか否かが、その更新率を決定する要因となります。

日野市の学校WebサイトはCMS-1周年記念記事-

第2回は、CMS導入の経緯を東原先生にまとめていただきました。
以下、東原先生からいただいた原稿をそのまま掲載させていただきます。


平成18年度のICT活用研究委員会にて、河野委員長から学校Webサイトの改善に関する検討を進めることが提案され、その具体化を検討することになりました。

 学校Webサイトの構築の方法は、一般に次のように進化してきました。

第1期
  Htmlと呼ばれる、Webページ作成専用言語を用いてプログラムし、完成したファイル群をftpと呼ばれるファイル送信機能を使ってサーバに登録する。

第2期
 Webページ作成ツール(ホームページビルダーなど)を用いて作成し、完成したファイル群をftpと呼ばれるファイル送信機能を使ってサーバに登録する。作成ツールによっては、あらかじめ設定しておけば、ftpを意識することなく完成したWebページ用ファイル群をサーバに送信できるようになっているものもある。

第3期
 CMS(Content Management System)と呼ばれる仕組みをサーバ側に用意し、Webページ上で入力して、Webページを作成する。この場合には、ftpを必要としない。

 そこで、日野市も第3期のCMSの方式にすることの検討が開始されました。専門的知識を要する内容なので、その検討は信州大学の東原が担当することになりました。信州大学教育学部では、すでに5種類のCMSを試行しており、Xoopsが有力な候補として絞られてきました。市販のCMSを採用するのか、Xoopsを採用するのかを判断する段階を迎え、それぞれを採用した場合に必要となる経費を調査することになりました。また、Xoopsを採用した場合、本当に学校で使いこなせるのかを調査する必要がありました。Xoopsの場合には、初期構築を誰が行うのかも問題でした。
 Xoopsで大丈夫そうか否かは、つくば市教育委員会の指導主事の吉田浩先生とITスタッフの株木啓子さんの親切な解説と実績が物語ってくれました。
 しかし、Xoopsによる初期構築を全面的に業者さんに委託すると莫大な経費が必要となることが判明し、市販CMSの費用とほぼ同額であることも明らかになってきました。
 ちょうどそのころ、東原は日本科学教育学会のWebサイトをXoopsで構築する作業を行っていました。その手助けは信州大学教育学部4年の森下孟君がやっていました。そこで、日野市がXoopsを採用することになった場合には、学校Webサイトの構築は、東原研究室で全面的にサポートすることに決心しました。
 学校Webサイトに必要な最適なモジュールの選択とその設定は森下君が担当し、まず雛形サイトを作成しそれを複製して他の学校Webサイトを構築するという方法のアイディアの創出、レイアウトなど初期テーマの決定と学校の要望を明確にするためのヒアリングシートの設計、市内の学校へどのように普及していくのかの戦略の企画案作成は東原が当たりました。

 ここに、モデル校からスタートし、校長先生から発信を開始するという日野市公立学校のWebサイト構築と運用の方式が産声をあげたのでした。雛形からの複製はレンタルサーバ業者さんに、各校サイトのモジュールの初期設定は森下君が、学校ごとのロゴの作成・配色やレイアウトは日野市のメディアコーディネータに担当してもらうことにしました。
 Webページ発信に関するポリシーの策定は日野市教育委員会と情報システム課が、発信者へのIDの発行の取り決め、個人情報保護、肖像権、著作権に関する発信直前のチェックリスト案などは東原が作成しました。発信のために必要なマニュアルは森下君がわかりやすいものを作成してくれました。
 この間、五十嵐推進室長には、常に発信の試行をかねて、モデルサイトとしての推進室サイトの構築と日々の発信をお願いしました。また、室長は校長先生への呼びかけ、励まし、研修を積極的に実施されました。



次回は、CMSの仕組みについて、その概要をお知らせします。

CMSを支えている人

本Webサイトは,開設して1周年を迎えました。

市内の学校のWebサイトの更新率が比較的高いことから,各地の教育委員会から
このサイトの構築の仕方についてのお問い合わせが多くなってきています。
そこで,何回かにわけて,それにお答えすることにします。

第1回は,支えてくださっている方を紹介します。



森下孟さん
信州大学の東原研究室に所属し,学校Webサイトに関係する研究の一環で,日野市の公立学校園Webサイトの構築・運用を支援してくださっています。
森下さんからアドバイスを受けながらメディアコーディネータは,各学校Webサイトの設定をしています。

イルミネーションの輝き

日野の冬のイベントが始まりました。

本日、午後6時から市役所前の広場で点灯式が行われ、冬空にイルミネーションが輝きました。
今夜から25日までの期間、午後5時~10時まで、広場はファンタジーの世界です。
 



今年は市民の方や大学、企業の作品も多くあります。




市役所の庁舎をバックに・・・
ついこの間前まで、色とりどりの葉を
つけていた木が、
今度はライトアップされています。
市役所庁内の窓から見ると・・・
多摩丘陵の夜景と重なってきれいです。

教育とICT(一日の終わりに)

人はみな幼い頃より親や先生から教育を受けています。
大人になってからは後輩の教育にあたります。
親になってからは子どもの教育にあたります。
誰もが教育を受け、教育にあたっているわけです。
それ故、自分の経験した教育がすべてであると錯覚してしまいがちです。
また、自分は教育について語ることができると思い込んでしまいがちです。
今までの自分の経験と勘だけで批判している人がどれだけ多いことでしょう。

自分がかつて大学生を指導したとき
学生が自信ありげにICTを批判する場面に多く出会いました。
しかし、現場のすぐれた実践に触れたとき、その論理は簡単に崩れていきました。
ICTを操る教師の専門性にただただ感銘を受けていたのです。
ICTは教師の指導力を拡大する可能性を無限に秘めている道具なのです。

実際の実践に触れ、
この1,2年、市内の先生方が新しいことに挑戦するにあたって本当に努力していることを知り、
そして他市の取り組みと比較してくださったら、
今日のような推進室に寄せられたICTに関する見解は、違うものになっていたことと思われます。
いつの日にか、理解されるよう、推進室も努力をすべきと実感しました。


ふと窓を見ると夕暮れの富士山が見えました。
「謙虚な心にしか真実は見えない」ことを語っているかのようでした。

ICTに関連する答弁内容

日野市議会(第4回定例会)の一般質問が今日から始まりました。
ICTに関連した内容の質問と答弁内容は以下の通りです。

◆“全国学力調査”についての質問の答弁内容です。

◇試験結果の分析と対策について
 国語の知識に関する問題では、小学校の平均正答率は全国(公立)より高く、東京都(公立)と同じでした。中学校の平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。活用に関する問題は、小学校、中学校とも平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。
 また、算数・数学の知識に関する問題では、小学校の平均正答率は全国(公立)より高く、東京都(公立)と同じでした。中学校の平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。活用に関する問題は、小学校、中学校とも平均正答率は全国(公立)や東京都(公立)よりも高い結果でした。
 全体としては、標準偏差の値が小さいことから、児童・生徒の学力の差の幅がないということができます。
 日野市としては、基礎的・基本的な力はついているといえますが、活用する力については課題があるといえます。というのは、全国(公立)や東京都(公立)の平均は上回っているものの、小学校については国語・算数、中学校については数学が、ともに国が基準としている70%には達しておりません。
 このことから今後は、全ての子ども達の基礎・基本の力を定着させるとともに、それを活用する力を育てていきたいと考えています。基礎・基本の力を定着させるために、今まで同様、個に応じた指導や少人数指導等を取り入れて分かる授業を実現させていきます。また、活用する力をつけるために、様々な情報を読み取って自分の考えをもち、それを表現し、話し合ったり発表したりする学習展開やコミュニケーションを深める学習展開などさらなる指導法の充実を進めてまいります。
 これらの指導法の手だてとしてICTの活用を推進していきます。さらには、今回のような学力調査の結果をみとる分析力とそれを具体的な授業改善に結び付けていく実践力をつけていくことも必要であると考えています。


◇学力向上の施策はどのようなものを行っているか。
 先ずは、国の学力・学習状況調査を行ったところですが、本市では、都の学力調査、市独自の学力調査CRTを行い、授業改善プランを作成し、授業改善に努めています。
 次に、全校に少人数指導、ティームティーチングの教員加配をつけ、一人一人に合わせた授業展開を行っているところです。具体的には小学校では、全ての学校で算数で実施しており、加えて理科で行っている学校もあります。中学校では、英語、数学、理科が中心となっています。
 また、全校で、授業改善につながる研究テーマを設け、研究を推進しています。国や都、市の研究は14校あり、その全ての学校で研究発表を行い、その成果を市内の各学校に広めていただいています。
 さらに全校で長期の休業日には1週間から10日程度の補習を実施し、基礎基本の定着にも努めています。
 市制協力員などの人的な配置では、低学年で36人以上の学級に配置する学習指導補助員、教員指導補助者、学生ボランティア、インターシップなどを全校に配置し、児童・生徒の学習の支援をしています。
 平成18年度からは、ICT活用教育推進室を設置し、わかる授業、魅力ある授業の実現に向けて授業改善を図っています。さらに、コンピュータを活用することで、児童・生徒の情報活用能力が高まることが大いに期待されているところです。

 

◆“いじめと不登校の問題”についての質問の答弁内容です。

◇いじめ(ネット上の)への対応について
 最近、急速に増えているいじめに、ネット上のいじめがあります。
 一般的にネット上いじめでは、クラスメートをからかうようなメールを回したり、クラスメートの恥ずかしい写真を携帯電話に撮ってメールを回すといったものが、あります。また、生徒が自分で開いているブログなどに、他のクラスメートがいやがらせを、するというケースも起こっています。なかなか表には見えないのですが、どの学校にも起こりうるという危機意識をもって取り組んでいます。市教委としましては、ネット上の掲示板やブログ、携帯メールなどによる中傷について子どもたちに考えさせ、ネット上のルールについて学ぶ情報安全教育を推進しています。先月は、「ネット上のトラブルの実態と対策」というテーマで教員研修を実施したところです。
 しかし、このネット上のいじめを含むトラブルをなくしていくには、家庭との連携が重要となります。そのために、11月の日野市家庭教育学級研修会において、「インターネットの正しい活用方法について」を実施し、11月下旬には、市民会館で、「メディアとの付き合い方学習」というテーマで講演会を開催したところです。
  今後も家庭教育学級や市P協と連携し、「いじめは許さない」姿勢で取り組んでまいります。


◇いじめ・不登校をなくすために、教師が児童・生徒と触れ合う時間は十分かをもっと確保できないか。
 学校の現状として、授業終了後から規定の終業時間までの時間帯が優先して会議に当てられている傾向があります。会議の内容は、職員会議、校務分掌の会議、学年会、教科会、成績会議、校内研究の会議などです。どれも、教育活動には大きな意味をもっていますが、現実にはこれらの会議が多く、そのための書類作成もあり、ご指摘のように児童・生徒にかかわるためのゆとりが少なくなっています。この現状を改善し、教員の校務の効率化に大きな力となる可能性をもつものは、ICTです。
 日野市では、昨年度、先生方に一人一台のコンピュータを配備し、校務支援システムを導入いたしました。校務の情報化は、最終的には子どもとのふれ合う時間を多く生み出すようにすることがねらいです。具体的には、校務システムの活用により、スケジュール、連絡事項、その他必要な情報が瞬時に行きわたり、会議の時間を大きく短縮することができます。
 また、セキュリティが守られた中で成績処理も効率的にできます。ペーパーテストや日々の学習状況を記録しておくと、前もって設定しておいた評価基準に照らして、自動的に評定が出るしくみになっていますので、あいまいな評価ではなく、客観的で根拠のある評価となり、保護者への説明責任を果たすことにつながります。この評価は通知表の評定欄にも反映されます。所見欄も、学期末にあわてて記入するのではなく、校内のすべての先生方で、日頃から、一人一人の子どものよいところを見つけて記録しておける「ひのっ子宝箱」から反映されますので、今までより中身の濃い通知表になります。
 この校務システムの中にある「ひのっ子宝箱」という機能についてですが、これは、一人一人の子どものよさや輝き、頑張ったことを校内の先生方みんなで入力することにより、その子の良さを共有し、ますます輝かせていくことを目的としています。
このメニューに入るには、成績処理と同じく校務支援システムを起動してなおかつICTセキュリティカードをかざさなければなりません。個人情報を扱うためのセキュリテーは万全にしています。校内の先生方は、このメニューに入って、該当の児童・生徒のカードを出し、見つけた良さを入力していきます。この日々の記入が、通知票などに反映するのです。このように「ひのっ子宝箱」は、自分の担当している児童・生徒だけでなく、校内の全てのこどもの良さを見ていくことで一人一人の子どもをより細やかに把握することができる仕組みになっています。
 このように、日野市の校務支援システムは、校務を効率化して子ども達との触れ合う時間を生み出すとともに、一人一人の子ども達への理解をより深めていく役割をもっています。


◆議員の方が、毎日、ICT活用教育推進室のWebサイトをご覧になったり、先日、市民会館で開催した保護者向けの講演会に積極的に出席してくださったりしたことは、大変ありがたいことだと思っています。

小・中連携教育研究発表会参観者の感想

◆先月の30日に、大坂上中学校で、4校による小・中連携教育の研究発表会を行いました。
(研究発表会の様子は、当日、推進室から発信しています)
小・中連携教育(幼保・小・中連携教育)は、ICT活用教育、特別支援教育と並んで日野市の重点施策の一つです。

◆本日、大坂上中学校の校長先生に、研究発表会に参加していただいた方の感想を見せていただきました。
全国から集まってくださった先生方は、大変熱心に授業を参観され、発表を聞いて下さったようです。とてもありがたいことです。

いただいた感想の一部をご紹介します。 ( )は、記入していただいた所属校の校種です。
◇中学校の授業が確かにきめ細やかで、中学校の教師のイメージと違うものでした。2年間の先生方の努力がわかりました。(中学校)
◇教材研究がよくなされており、準備もよく、そして細かく指導されている授業で、大変得ることがありました。(中学校)
◇英語では、小学生と中学生が同じ教室で学ぶ場面を提示していただき、このような取り組みもあったかと参考になりました。
 小・中学生の触れ合いが深まり、学びがつながっていくことの大切さを感じました。(小学校)
◇子どものよさを中学校で無にすることがないよう、さらに伸ばしていく工夫を考えて実践していきたいと思います。(中学校)
◇算数・理科部会の発表会で、教師の指導力のレベルアップについて話が聞けました。特に中学校教師がトークとチョークの授業から
 変わったこと、図や表や、色のあるものの掲示をより多く使用するようになったこと、子どもよりの授業を心がけるようになったことなど、
 実践者の声が一番真実であると実感しました。(小学校)
◇小学校から中学校への系統性、連続性を授業交流でしっかりつないでいることに大きな感銘を受けました。
 学力向上が生活指導面、食育面ともつながっていること、つまり学力がこころとからだの育成に支えられていること、学校、PTA、家庭
 としっかりつながっていることに感心しました。(中学校)
◇教職員が長いスパンで子どもたちを理解しながら指導にあたることは、子どもたちはもとより、教職員の成長につながったことと思います。
 私の勤務校も3つの小学校が一つの中学校へ進学していますので、大変身近なものに感じることができました。(小学校)

ICTに関連して、次のような感想もいただきました。
◇発表会において4校の掲示板でのやりとりの話を聞き、先進校だなと感じました。
 もう少し早く知っていれば、私たちの発表にも生かされたのにと思いました。(中学校)
◇小・中の先生がICTを使い、学び合ったという、日野市のよいところをまねしたいと思います。
◇小・中で共通の掲示板でのやりとりをしたことをお聞きし、当市でも早速実践したいと思いました。
 当市は、光ケーブルで小・中の本分校が平成18年に結ばれ、今年度は来月に教員全員にノートパソコンとメールアドレスを貸与する
 ところです。市のサーバーにぜひ、中学校区の共通フォルダを作りたいと思います。(教育委員会)

研究発表会に先立って、いくつかの県から大坂上中学校へ視察訪問がありました。
その感想にも、ICTについて触れていただいています。
◇「・・・・教員一人一人にコンピュータが配当された上でのICT実践において、教職員の多忙感克服のための見直しの手本として、
 大変刺激的な内容でした・・・」

廊下もセキュリティチェック

先週、情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による「情報セキュリティの現場指導」を実施しました。
学校側の案内で校舎内のあらゆるところをチェックして各学校の現在の情報セキュリティにおける運用状況を確認し、現場指導を行いました。
現在、専門家にその結果をまとめていただいています。
  
職員室やコンピュータ室でのチェック

  
昇降口から廊下までチェック

学校だけでなく、市役所庁内も同じです。
情報セキュリティの内部監査を受けています。

会議室への通路になっている推進室の前の廊下には、交換便の棚が置かれていました。
交換便とは、学校と市役所との紙文書の郵便みたいなものです。
(・・・今後はペーパーレス化により、やりとりする文書は少なくなってくると思いますが・・・)
その交換便の棚は、セキュリティ上、場所が移されました。



何もなくなった推進室前の廊下。部屋の中へ大移動。

学校でも置き場所を変更した方がよいと思われるものがいくつか指摘されています・・・

晩秋の紅葉が輝く中での音楽会

今日から師走ですが、昼間は、柔らかな日ざしの中、暖かさを感じます。

◆今日は、市民会館大ホールで第14回日野市公立小学校交流音楽会が開催されています。
  午前と午後に分かれて小学校18校全校が参加しています。
  多くの保護者の方が聴いてくださっています。



◆音楽会が行われている市民会館前の広場は、晩秋の紅葉が輝いています。
 ここでは、来週の木曜日からイルミネーションイベントが行われます。
 市民の方々が作製したイルミネーションが展示されることになっています。
 いよいよ冬が近づいています・・・


◆音楽会の終盤は、統合でこれが最後の参加となった三沢台小、百草台小と続き、素敵な歌声を聴かせてくれました。

↑百草台小の歌声(関係者に特別に許可を得て撮影させていただきました)

小・中連携教育研究発表会

◆小・中連携教育の研究発表会(国立教育政策研究所 小・中連携教育実践研究協力校)が大坂上中学校で開催されました。
大坂上中学校、日野第三小学校、日野第七小学校、東光寺小学校の4校は、日野市教育委員会研究課題校、国立教育政策研究所
小・中連携教育実践研究協力校、東京都教育委員会小・中連携教育実践研究指定校を受け、次のように、2年間研究に取り組んで
きました。
◇「中学校変身プログラム」という位置づけで、平成17年度から「高尾の森わくわくビレッジ」で毎年実施している中学入学オリエンテーション合宿に、3校の小学校の先生方が参加しています。
◇まなび部会(各教科)、こころ部会(生活指導)、からだ部会(食育・体育)に分かれ、教材研究や授業研究に取り組んできました。
◇各教科(英語・英語活動も含む)、生活指導、食育において、9年間を見通した系統的な指導計画を作成しました。

研究は定期的に集まって会を設ける他に、日常的には校務支援システムの掲示板(4校のみの連携掲示板を作りました)がフルに活用されました。親情報だけで200件以上もの連絡が流され、情報交換・意見交換も行われました。

◆会場の大坂上中学校に3校の児童も集まって、18の会場で公開授業が行われました。
参加者が多くて入りきれない数学の授業会場の様子は、スカイプによるテレビ会議で、発表会場の食堂にライブ中継されました。



発表会場でライブ中継されている数学の授業風景。教室窓側のコンピュータのWebカメラで映像を送っています。

以下の画像は、ICTを活用した公開授業風景です。


小国語・第6学年「やまなし」 
ICT活用指導力B-3 自分の
ワークシートを拡大して見せながら、
読み取ったイメージを発表しています。
中社会・第1学年「いろいろな地域に分けて県を調べよう」 ICT活用指導力B-2 画像や統計資料を提示しながら、郊外の特色を読み取らせています。




中音楽・第2学年「日本の伝統音楽を深めよう」 ICT活用指導力B-3映像と音楽により、雅楽への理解を深めています。

  
中理科第1学年「力」
・演示実験を大きく映し出しています。 ICT活用指導力B-1・2
・生徒が発表した考えを図を使ってまとめています。 ICT活用指導力B-4


小英語活動第5学年・中英語第2学年「Let’s go shopping!」 
ICT活用指導力B-1 
AETの先生の国を、画像や地図で紹介しています。


体育の公開授業は、隣接する都立日野台高校の体育館が会場でした。
中体育第1学年「器械運動(マット運動)」 
ICT活用指導力C-1・4 スポーツミラー(映像遅延装置)により、
生徒一人一人が自分のフォームを確認しています。


◆ちょうど本日は、大坂上中学校にとって3週間のICT導入活用週間最終日です。
本校に専属で派遣したメディアコーディネータに加え、2名のメディアコーディネータもお手伝いで参加しました。
副校長先生に作っていただいた腕章をつけて、サポートしていました。
  


◆公開授業のあとは、部会別に4つの発表会場に分かれて発表が行われました。
まなび部会の「算数・数学、理科分科会」は、食堂で行われました。


2年間の研究の全体の取組や分科会での取組についてプレゼンテーションを行いました。食堂には多くの方が集まり、発表を熱心に聞いてくださいました。

本研究を通して、小・中両方の先生方は、お互いの良いところから多くのことを学ばれました。
小学校の先生方は、教科の専門である中学校の先生と一緒に教材研究をしたり授業を見合ったりしたことで、教科の内容への理解が
深まったということです。理科は安心して指導できるようになったということです。また、自分達の教えた子ども達が、進学してどのような
学習を受けるのかを知り、小学校段階でつまずきを出さないよう、より努力を重ねるようになったということです。
中学校の先生方は、小学校の授業から多くのヒントを得たということです。
発表会で話された大坂上中学校の先生の次の言葉が印象的でした。
*数学の先生:「1時間の授業を工夫するようになりました。ていねいに説明するようになりました。たとえ5秒だけの提示であっても、
          それに2時間かけて作ることもあります。それを苦労とも感じません。」
*理科の先生:「小学校ではどんなことを学んできたんだろうと前もってよく調べています。今日の授業でも小学校で学んだ実験道具
          (空気でっぽう、電磁石)を導入で使いました。理科を楽しく学習できるように工夫するように努めています。」

互いのよさを謙虚に学び合い、授業に工夫を重ねてこられた先生方です。
本日の公開授業では、特に「中学校の授業が変わった」ことを実感しました。
今まで多くの授業は、教師のトークとチョークのみでした。それが、生徒をひきつける授業、わかりやすい授業、先生と生徒・そして生徒
同士のコミュニケーションのある授業へと変わったことを実感しました。


◆発表会の後は、体育館で講演会がありました。
 講師は東京学芸大学教授の児島邦宏先生。小・中接続・連携教育の課題と具体的方策についてお話しいただきました。



講演の中で、本日の中学校の先生の
公開授業が、きめ細やかであったことを
評価してくださいました。
約400人の参観者でした。北海道、九州からもお見えになったようです。

親として社会の常識や知識を子どもに伝えること

◆本日夜、日野市民会館大ホールで情報安全教育講演会が行われました。
  会場には、保護者の方の中に、小学校の校長先生やICTモデル校の中学校の校長先生と研究主任の先生のお姿もありました。


外はすっかり冷え込んでいます。教育部生涯学習担当の高田参事挨拶。




市P教の浜屋会長挨拶。

◆講師の堀田龍也先生に、保護者の方の声を聞いていただいた後、講演していただきました。

◇小学生の保護者の方
  子どもに携帯電話が欲しいか尋ねたら、「まだいらないよ」と答えました。パソコンを欲しいか尋ねたら「欲しい」と答えました。
  これから成長していく上で避けては通れないメディアというものを最初にどう教えていったら良いのかを教えて欲しいと思います。
  また、携帯電話においてフィルタリングにはどのようなサービスがあるのか、保護者向けのサービス等はあるのか知りたいと思います。
◇中学生の保護者の方
  自分の息子は携帯電話を持っています。さらに家ではインターネットを使っています。事件も話題になっていますが、将来的には
  情報社会の中で生きていくのですから、現状を分かった上で、どんなふうに生きていけばいいのかアドバイスをください。
◇高校生の保護者の方
  高校生ともなりますと、ほぼ100%携帯電話を持っているのが現状です。家に帰ればインターネットがあります。
  小学校、中学校で子どもたちは学校でそういった勉強をしてきています。ある意味、そういう授業を受けていない私たち親より
  携帯電話の使い方を知っています。私たち親もどうやっていって活用していけばいいのか教えていただきたいと思います。


  
  
  
ICTの光と影、その「光」の部分で、ICTを活用した授業の効果についても触れていただきました。ちょうど今、各学校で重点的に取り組んでいることです。また、日野市の学校Webサイトもほめていただきました。「学校の日々の取組が発信されることはすばらしいことです。」

◆保護者の方の感想より

◇常識をもっている大人が子どもたちに教えることはたくさんある・・・との言葉になるほどと思いました。
 このようなわかりやすくとても興味ある講演会に、もっともっと多くの方に参加して聞いてもらいたいと思いました。
 あっという間に時間が過ぎました。
◇いろいろと便利になりましたが、やはり大人がきちんとした常識を子どもに伝えていかなければいけないと思いました。
 これは本当に人間の基本のところだと思いました。
◇ネットトラブルで、子どもが相談するのは7割が親であることを聞き、ほっとしました。
 しかし、出会い系サイトの被害者の8割近くが18歳以下の子どもであるという事実にぞっとしました。
 フィルタリングの機能は必要ですが、それ以上に「親の目」が大切です。
 我が家ではネットをやっていませんし、携帯も持たせていませんが、今後持たせる際に、じっくりと使用のルールを話し合おうと思います。
 自分自身もネット犯罪の知識をたくさん学ぼうと思います。
◇知識と常識を教えることによって、危険を回避する力をつけることができることを学びました。
 メディア社会を受け入れることを前提に、よりよくつきあう方法を考えるという考え方に感銘を受けました。
◇ステキなお話でした。ICT活用の大切さがわかりました。
 これからも親として、社会の常識や知識をきちんと子どもに伝えていきたいと思いました。

◆本日の講演会資料を、講師の堀田先生より提供していただきました。
 

明日は多くの方の参加をお待ちしています(情報安全教育講演会)



晩秋の中央公園落ち葉のじゅうたん

市役所前(市民会館前)の中央公園は最後の紅葉がみごとです。
明日は、ここ市民会館で情報安全教育の講演会が開催されます。
多くの方が参加されることを願っています。

情報安全教育の講演会については、推進室の本サイトで11月6日、11月16日に掲載しております。
日野市オフィシャルサイトでもご案内しています。
また、先日、市内の学校で配られた教育広報紙「ひのっ子きょういく」でも紹介しています。

日野市の情報セキュリティを守るために

◆日野市の職員は全員、年に一度、専門家による情報セキュリティ研修を受けています。
 本日は「情報セキュリティ管理職・セキュリティリーダー研修」が行われました。
情報漏洩事件・事故最新統計より最近起こっている事故の概要


個人情報保護に関する演習問題情報管理者としてのポイント

「情報漏洩事故では、最近は教育関係が増えています。」という講師の先生の言葉が気になりました。
日野市の学校ではこのような事故が発生しないように、引き続き、日野市立学校情報セキュリティポリシーを遵守し、個人情報の取扱を徹底したいと考えています。
(都教委人事部によると、東京都で、今年度10月1日現在、個人情報にかかわる服務事故の発生率が発生総数の15.2%で、2年前の2倍になっており、うち、USBメモリ紛失等の服務事故も10件発生しているとのことです。)


◆日野市では、研修の他に、内部監査も受けています。
 これは、日野市情報セキュリティポリシーにおいて、情報セキュリティ対策の遵守状況を検証することが定められているからです。
 ちょうど、今、市内の学校で「情報セキュリティの現場指導」が行われているのと同じです。

学習の個別化とその指導法

ひのっ子教育21開発委員会の小学校部会が、南平小学校で開催されました。
第4学年「わり算の筆算を考えようーわる数が2けたー」 ICT活用指導力C-4
インタラクティブ・スタディ(コンピュータを使った個別学習教材)を活用した授業研究です。
授業者の先生は、開発委員会2年目のベテランの先生です。
インタラクティブ・スタディを活用した授業を数多く経験され、そのノウハウをお持ちです。

協議会では、まず、授業から学んだことを話し合いました。
「一斉指導」に慣れた先生方にとって、新たに「コンピュータを活用した個別指導」のノウハウを学ぶ機会となりました。
この話し合いをもとに、市内の小学校にも指導法のマニュアルを配ろうということになりました。



入口で子どもを迎えます。これが個別授業
のはじまり。
児童は席に着くとすぐにコンピュータの画面を出し、ノートを書き始めました。




友達に聞いたり、先生に教えて
もらったりしながら自分のペースで進めます。
教師用画面を見ながら、委員の先生方も支援方法を学んでいます。




教師用画面・・・長時間同じ画面から
進まない子どもを示すランプがつきました。
教師用画面・・・問題ごとの達成率が示されます。「どこにつまずいているのかな」




出口で一人一人の子どもに声をかけて見送ります。これが個別授業の終わり。委員の先生方の学び合いの様子。  
(協議会)




本委員会の指導者 東原教授。

◆委員の先生方から出された感想
 学習の個別化のポイントは・・・
  ・普段手厚くできない子にこそ個別指導をすること
  ・初めも終わりもいつもどおりの指示だけ
      (インタラクティブ・スタディの学習習慣・・・ノートを開くこと等)
  ・手厚いけれど余計な指導をしないために教師用画面を活用すること
  ・その教材の使い方
      (1時間用かどうか)をよく理解して使うこと・・・1時間でもあきないであっという間に終わる
  ・個別指導の計画(分析から見いだした発見に基づく計画)を作ること
  ・開始・終了時刻の個別化(終了数分前の合図)を図ること
  ・一斉の指示をしないこと、競争心をあおらないこと、安心して間違えるようにすること
  ・気軽に友達と話してもよい雰囲気を作ること
      「わからないことは隣の人に大いに聞きましょう」(人と人との相互作用を密に)
  ・意図的に働きかける子どもをあらかじめ決めること(1時間にほぼ全員を見ている)
  ・教室の授業と同じ感覚で(コンピュータ室だからといって特別ではない)
  ・教えあいもOK(答えは教えない、教えあいのルールはある)
  ・全員に指導補助の先生がついているような感覚で⇒教えることに慣れるように
      (評価情報を生かす)

日野第二小学校教育委員会訪問

◆本日、日野第二小学校の教育委員会訪問を行いました。
本校は、今年で開校134年目を迎えた歴史の古い学校です。
学区には、かつては水田の広がっていた静かな農村の面影があちこちに残っています。
いたるところに湧水があり、サワガニやカワニナが生息する自然環境も残されています。
本校は、これらの豊かな自然や地域を教材とした教育活動を充実させています。


本校の一番最初の名前。
(校長室前の掲示より)
本校自慢のビオトープです。
今年度も審査を受けました。

◆全学級の授業を見せていただきました。


第2学年算数「九九をつくろう」       ICT活用指導力B-3 教科書の
図を拡大し、わかりやすく説明しています。
第5学年国語「詩を味わおう」        ICT活用指導力B-1 短詩の本文から題名を考える導入部分で、先生がWeb上で探して用意した画像を投影し、イメージをふくらませています。




第5学年算数「面積の求め方を考えよう」   
ICT活用指導力B-4 平行四辺形の面積の求め方をWeb上の動画コンテンツで確認しています。 
第6学年算数「立体を調べよう」      
ICT活用指導力Bー3 児童の考えた立方体の展開図を書画カメラで映して発表、情報共有をしています。




第6学年道徳「公徳心と権利・義務」   
ICT活用指導力Bー2 
みんなで考えていく
課題を提示しています。
通級学級のせせらぎ学級(きこえの教室・ことばの教室)では、ペーパーレスケース会議が行われていました。担当の先生は次のようにおっしゃっていました。「個人情報の管理をしっかり行うためにも、ケース会議はペーパーレスで行っています。」


本当に必要なものだけをとっておく

◆先週より、情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による「情報セキュリティの現場指導」を実施しており、今週も引き続き行います。
昨年度も3学期に全校実施しましたが、その際に、学校の情報セキュリティ運用状況の課題の一つとして、職員室等の机上や棚の上の整理整頓があげられました。


◆校務の情報化が浸透することによって紙文書が激減し、データもしっかり管理できます。
このことで職員室の机上等も整理されるはずです。
ところが、そううまくいっていないのが現状です・・・・
現場指導に行っている専門家が次のように話されました。
「先生方は、子ども達に提出させたワークシートや作品等を期限を区切って返却されているのでしょうか。職員室に置かれたままになっていないでしょうか。このあたりを先生方がどう認識されているかが大切なポイントになると思います。」


◆下の画像は、市内の学校・園訪問等で見つけた「きれいな机上」です。
ポイントをお聞きしたところ、
「古い書類、必要のなくなった資料は取っておかずに思い切って捨てること。本当に必要なものだけきちんと管理すること。」
だそうです。



職員室職員室の机上




校長室の机上

展覧会作品のポートフォリオ

百草台小学校の展覧会で、ICTを活用した新しい取組を行い、保護者の方に大変評判が良かったということで情報提供していただきました。


◆作品の制作過程を展示会場のコンピュータで示しました。
これは、展覧会作品のポートフォリオと言えます。
今まではできあがった作品のみの展示でしたが、そこに至るまでの過程が示されることで作品への理解がより深まります。
そして、今までの展示方法では見えなかった、一人一人の子どもが一生懸命に作品に取り組む様子が、手に取るように伝わってきます。

  
展覧会会場風景。  各学年の展示場所にはコンピュータが置かれています。

  

各学年の作品の制作過程を示した画面の一部より・・・

◆保護者の方から次のような感想をいただきました。

・自分自身の思いを形にしている姿をパソコンで確認できる新しい見せ方にびっくりしました。
・児童の写真やスライド等も用意してくださり、完成品だけでなくその過程などがと見られてても良かったと思います。
・制作している最中の子ども達の写真は見ていますととても楽しそうです。
・パソコンの画像は、一人一人のまじめに取り組んでいる表情が見られてとてもよかったです。
・学年のスライドも作品ができるまでの様子が分かり先生方が熱心に指導してくださりうれしく思いました。

学芸会(学習発表会)でICT

先週末と今週末は、市内の多くの小学校で学習発表会や展覧会が開かれました。
その中で、ICTを活用した新しい取組に挑戦した学校もいくつかあります。


◆日野第五小学校の学芸会では、ICTを活用した劇が非常に効果的だったということで、情報提供していただきました。



第6学年の劇です。いつもは児童と先生方で作成していた舞台背景となる大道具を、コンピュータ画面で作成して投影しました。




児童が中心となって、劇の紹介のプロモーションビデオまで作成しました。

「ひたすらに自分と向き合ってきました」

昨日は本市の研究課題校である平山小学校で研究発表会が開催されました。


本校は、文部科学省学力向上拠点事業推進校として3年間の研究を進めてきました。
統合という大きな山を乗り越えながら、児童の学力向上に向けて、次のように授業改善に取り組んできました。
◇1年目:「授業リフレクション」共通の視点に立った教師の自己評価、相互評価により、授業を客観的に振り返る手法を確立しました。
◇2年目:「校内OJT」授業改善に向けたPDCAサイクル、若手教員のOJT等、校内の組織的運営を確立させました。
◇3年目:「シラバス」PDCAにR(リサーチ)を加え、CRT等の学力調査結果の分析を踏まえて、学習する単元の目標・内容・学習方法・評価等を児童・保護者にも提示し、学習への意欲的な取り組み・学力の定着を図りました。

  
シラバス・・・児童は「学び・ナビ」というファイルを持っています。

◆公開授業では、書画カメラをグループでの情報共有の手段として活用するなど、国語分科会の全学級でICTが活用されていました。
 算数分科会では、研究発表の中で、「ICT教材を、図形やグラフ、学習のまとめなど、視覚的に訴えると効果的な学習を中に取り入れたこと」が報告されました。
  
  
第2学年国語「海の生きもの新聞をつくろう」
◇サンゴ礁の動画投影。児童から歓声があがりました。 ⇒ 動画を見て本単元への学習意欲が高まったところでイメージマップにつなげます。 ICT活用指導力B-1
◇イソギンチャクとクマノミのかかわりを、拡大して映した教科書で確認しながら読み取ります。 ⇒ このあと、読み取ったことをペープサートで動作化する活動に入ります。 ICT活用指導力B-3



第4学年国語「アップとルーズで伝えよう 
4年生から発信します!新聞展覧会開催!」ICT活用指導力B-3
導入時に拡大写真を提示して興味・関心を高めています。グループで読み取ってまとめたカードを書画カメラで提示し、発表しています。
第5学年国語「報道スタッフへの道」             ICT活用指導力A-3
カラー写真入りのワークシート。教科書の写真をシール化して貼り付けてあります。




第6学年国語「二十歳の君たちへのメッセージ」       
ICT活用指導力B-3
各自が段落の要旨を読み取って文章
マップで示し、それをグループで話し
合ってまとめました。授業の最後に
書画カメラで提示し、発表しています。
指導の手だての一つとして、日常的にICT機器が活用されていることをうれしく思いました。

◆講演していただいた日本女子大学教授の吉崎静夫先生は、「日野市はICTのメッカだから」とおっしゃって、ICTを活用した実践例も紹介してくださいました。
紹介していただいた実践は、本市の小学校の校長先生方が2年前に視察に行かれたつくば市の例でした。
外部の力を取り入れた例として、テレビ電話で博物館の植物の専門家とやり取りをした実践です。
今後は、この秋に市内全校に導入したインターネットテレビ電話の活用が期待されます。


吉崎先生の指導のもと、試案された「授業デザイン集」発表会場では「授業リフレクション」を行っている協議会の映像が流されていました。




吉崎静夫先生の講演。テーマは「活用型学力を育てる授業のデザイン」

研究発表会の最後に述べられた校長先生の次の言葉が印象的でした。
「本校の教師は、ひたすらに自分と向き合ってきました。3年間で200回以上もの研究授業を重ねてきました。時には自分が勝負をかけた授業に厳しい意見がぶつけられたこともありました。しかし、よい授業が展開できるようになりたいという思いで、他者からの評価を受け入れ、子どもの目線に立って、教師として成長してきました・・・・」

第五幼稚園教育委員会訪問

◆昨日、第五幼稚園の学校課訪問を行いました。

本園は、地域とのつながりをとても大切にしています。
農業体験指導者による栽培活動の他、ボランティアの方による朝の見守りや園外保育の見守り、絵本の読み聞かせ、行事等への参加に協力をいただいています。保育カウンセラーによる子育て相談や講演会も行っています。
また、子どもも大人も育ちあう地域を目指して、月に一度「ごよっち」を開催し、地域の方を講師として、親子で楽しむ活動を行っています。先日は、豊かな自然に囲まれた園庭等で見つけた植物の種を使って、親子でブローチを作ったそうです。


◆保育を参観した後は、ホールで協議会を行いました。
幼稚園の先生方はプレゼンテーションに慣れています。
幼稚園での取組について、プレゼンテーションをしていただきました。



かわいいやきいもやさんに呼び止められた教育委員長と教育長。(年少組)「やきたてのおいもと、やきとうもろこしはいかがですか?食べたら返してネ。また売ってあげるから・・・」




お誕生会の時に年長さんがやってくれたゲームの司会をまねてみたものの、やり方がわからないなあ・・・(年少組)誰が外に出る?」「いつも同じ人ばかりじゃだめだよ。」・・・カプセルドッジボールのルール決め。(年長組)




自分たちで決めたルールでゲーム開始・・・
トラブルの解決も含めてしっかり子どもを
見届ける先生。
OHPに興味をもった子が続出。あらかじめ用意しておいたシートを出して見せると歓声の声。遊びたい心をくすぐります。(年長組)




お帰りのしたくが終わったところで一緒にジャンケンゲーム。「さようなら、明日もまたみんなで遊ぼうね。」協議会開始前。とにかく明るい先生方。幼児と一緒に感動する感性や、一緒に楽しむ心をもっていらっしゃいます。




協議会では、初めに園のPRをしていただきました。幼稚園の先生方は、プレゼンテーションが得意です。

協議会で、本園の先生がおっしゃった言葉が印象的でした。
「障害のあるなしにかかわらず、子ども一人一人はいろいろです。
それぞれの子どもたちを大切にしながら、集団の中で子どもが育つように保育の質を高めていこうと思います。

三沢中学校集中研修

昨日、三沢中学校のICT導入活用集中研修会にお邪魔しました。
三沢中学校のICT導入活用期間(メディアコーディネータの3週間派遣)は今週から始まっています。
大規模の学校ですので、先生の数も40人以上です。どうしたら効果的なICT活用ができるか・・・ということで、先週から研究主任の先生が
この研修会の企画をされてきました。
ポイントは「実際の授業をイメージすること」。分科会の会場はすべて教室(体育館)で、授業を想定して行いました。

研修会は次のような流れで行われました。
・まずは全体会で、コンピュータ室に集合。時間通り1時半ぴったりに開始されました。てきぱき行動される先生方です。
 ここでは、研修会のねらいと、3時からスタディノートで研修の成果をまとめてもらうことが伝えられました。
・それぞれの分科会に参加。授業でどのように活用するか、それぞれの先生が構想を練りながら実習されていました。
・3時に再びコンピュータ室に集合。すぐに、スタディノートに授業案を書き込みます。そしてマップ上に掲示して意見交換・・・
2時間にわたる内容の濃い研修会でした。

これから3週間、メディアコーディネータにどんどんサポートを頼んで、授業でICTを活用していただきたいと思います。



勢揃いしたICTサポートスタッフソフト活用分科会(数学)




デジタル教科書活用分科会(英語)デジタル教科書活用分科会(国語)




スポーツミラー活用分科会(体育)e-黒板活用分科会




書画カメラ活用分科会スタディノートを活用した研修のまとめ




授業案をマップ上に掲示・意見交換

日野市の取組が全国の参考に

山形市教育委員会からの依頼で、本日と明日の2日間、市内の東光寺小学校と夢が丘小学校のICT活用教育の様子を視察していただいています。

また、本日、福岡県のある市の教育委員会より問い合わせがありました。
ちょうど今、来年度の予算編成の時期です。ICT環境の予算化についての相談でした。
授業用のICT環境を優先すべきか、それとも校務の情報化(教員一人一台のコンピュータと校務支援システムの導入)を優先すべきか・・・
といった相談です。どちらも必要なICT環境で、限られた予算の中での究極の選択のようです。


一方、本日午前中、都内の区議会議員の方が、推進室にお見えになりました。
区のICT環境を整備するための参考として、推進室設立の経緯や、日野市の取組について熱心にお尋ねになりました。
ICT環境は、まだまだ全国でも最低レベルの東京都ですが、動き始めた区市が出てきました。


教育の情報化の意義を理解し、少しでも多くの自治体が、可能な限りICT環境の整備に着手し、日本のICT活用教育が推進されることを期待したいと思います。
そのために、日野市の取組が参考にされるにはうれしいことです。

第三幼稚園学校課訪問

◆本日、第三幼稚園の学校課訪問を行いました。
本園は、先月、東京都教育委員会が開催した東京都教育実践発表会で、「開かれた幼稚園づくりをめざしてー地域で育む子どもー」
というテーマで、“保護者からの評価を指導計画改善に生かす園運営、地域の教育力を生かした保育実践、私立保育園との交流活動、
保育カウンセラーによる地域の保護者の子育て支援”について発表しました。

◆幼稚園教育は、幼児の発達に即した主体的な活動としての遊びを通した総合的な指導を行います。
これが、「生きる力」の基礎となり、小学校以降の学校教育全体の基礎を培うことにつながっていきます。
本日の訪問では、幼児が友達とかかわりながら遊びをふくらませていけるように、また、葛藤を乗り越えていけるように、教師がしっかりと子ども達を見つめ、必要に応じてさりげなく援助を行うなどの工夫が見られました。



4歳児うさぎ組。参観者の参事は、子ども達に大歓迎を受けました。すぐに遊びの仲間入り・・・妖精ごっこで魔法をかけられ、お姫様になった担任。そのまま、回転すしのお店にお客さんとして参加。一人何役もこなします。




ごっこ遊びの合間に、手作り楽器遊び。同じ楽器の音を合わせます。5歳児のらいおん組。ダンボールで作った忍者屋敷と海賊船。別々の遊びだったものが、電話を作って交流を始め、合同の遊びとなりました。




誰をねらうか、きわどい判断。先生も一緒に遊びながらルールを考えさせます。砂場でトラブル発生。大事なトンネルが壊されている・・・どうしたらいいか、解決策を考えています。




春にきれいな花が咲きますように・・・願いを込めて、チューリップ、スイセン、クロッカスの球根を植えました。「ここは夏場、子ども達の憩いの場なんです。ザリガニつりにおままごと。庶務課業務サポート係の方と用務主事さんのおかげでウッドデッキも新しくなりました。」と井上園長先生。




協議会は、映像を見ながら保育を振り返りました。

第三幼稚園は、日野第一小学校のすぐ隣にあります。
小学校の各学年とそれぞれに交流を行っています。
今後は幼・小連携教育の立場で、さらに深い連携を図りたいという幼稚園の先生の声を聞かせていただきました。


「七生中のICTの向上に尽くしてくださってありがとう」

明日から三沢中学校で3週間のICT導入活用期間が始まります。
市内8校の中学校のうち、すでに5校が終了しました。
メディアコーディネータを派遣しているのは、日野一中と大坂上中と合わせて3校になります。

以下、先週まで3週間、七生中学校に行っていたメディアコーディネータの感想です。

◇私が最初に一番力を入れたことは、授業前の環境整備です。
 新しく導入された機器はどんな種類があるのか、どんな使い方ができるのか、そして機器が学校のどこにあり、どんな管理をしていく
 のが七生中の先生方にとってよいのか、自分なりに考え整備しました。
 最初は、「機器はいったいどこにあるの?」という質問が、「ナンバー○のセットを今日授業で使いたいから借りますね」
 というものに変わっていきました。
 テプラ(シール製造機)で各セットすべてにナンバー付けをしたり、どのアダプタかを明確にしたり、いらないもの(説明書やコードなど)
 をまとめて片付けるなどした結果、多くの先生方に使っていただけるようになりました。

◇先生方はICT機器の使い方を知ると、どんどんご自身で使いこなしていかれました。
 特に、体育の先生は、マット運動や、跳び箱運動の授業で日野市では新しい「スポーツミラー」の実践をされました。
 これまでも市内の他校では、ビデオカメラとPCをつなぎ、生徒の映像を遅延させて振り返りに活用していたのですが、七生中では、
 さらにスポーツミラー独自の機能を上手に活用し、9分割の静止画像に加工されていました。
 これにより、生徒一人一人に根拠をもって説得力ある指導をされていたのが印象的でした。
 「マット運動や跳び箱運動では特に効果があるね。生徒のためになるよ」とおっしゃっていました。

  

◇道徳の授業では先生方が書画カメラを上手に活用されていました。
 3学年は全クラスで道徳の時間に、生徒が調査した「良い記事」「悪い記事」を全体で発表するという授業を行いました。
 前日に全員分の記事やコメントを書画カメラのスキャナ機能でPCに保存しておきました。
 当日のことを考え、順番に画像を保存しました。
 当日の発表会はスムーズに行われ、準備のための余計な時間を省き、発表内容に時間をかけることが可能になりました。
 書画カメラは本来、その場で生徒や教師のプリント等を投影させることに適していますが、事前準備にも効果的だと思いました。
    

◇授業はもちろん、校務分掌の文書作成や、学級だより作成など、ICTを使う場面はいくらでもあります。
 多くの先生方が私を頼って「教えて下さい」と声をかけて下さるようになりました。
 最終日が近づくにつれて、先生方から「もう終わりなの?」「また教えに来てくださいね」と声をかけていただきました。
 また、派遣最終日には、校長先生から「七生中のICTの向上に尽くしてくださってありがとう」と言われ、とてもうれしく思いました。
 自分自身が一番勉強させていただいたのですが、少しでもお役に立てたなら良かったな、とほっとしました。
    
メディアコーディネータが授業支援している様子を、七生中の先生が撮影してくださいました。

秋真っ盛り



夕日を浴びた市役所前の桜並木。
はらはらと落ち葉が舞い散っています。
16時半過ぎの西の空。つかの間の空のキャンパス。あっという間に暗くなります。

ただ今、日野は秋真っ盛り。
今週の金曜日から2日間(23日、24日)、昨年から晩秋の高幡不動で始まった「たかはたもみじ灯路」が始まります。

市民評価の結果から

平成19年度行政評価システムの市民評価の結果が、「広報ひの」で公表されました。
 (*市民評価については、この推進室長だよりで9月4日、10月10日にも発信しております)
市民評価の意見として、良い評価を受けた事業、厳しい評価受けた事業の一部が掲載されています。
平成18年度に実施した70の事業について、夏から秋にかけて市民評価委員の方が生活者の視点で評価した結果です。
良い評価を受けた事業としては、次の事業が以下のように紹介されています。

◎情報セキュリティ事業
  外部評価も高いことから、客観的に見ても評価できる。しかし、情報漏えいは予想外のことから発生することがあるため、
  油断することなく繰り返し見直しを行う。
◎小学校ICT教育環境整備事業
  問題解決能力とコミュニケーション能力を高めるため進めていかなければならない。研修等で教員のレベルアップを図る。

市民評価については、事前に説明する場を充分に設ける必要があると痛感しました。
ICT活用教育については、今回、特別に、ヒアリング後に改めて勉強会の場を設けていただいたことはありがたいことでした。
情報システム課が中心となって市の情報セキュリティの高さを保っていること、そして、教育委員会が重点に置いて進めているICT活用教育の環境整備の重要性については理解をいただいてうれしく思います。
さらに、教員のICT活用指導力を高めるための研修やメディアコーディネータ制度が成果をあげるよう、また、リーダーシップを発揮してがんばっている管理職や日々努力している教員のがんばりが伝わり、市民の方に理解してもらえるよう、推進室はこれからも学校を支えていきたいと考えています。

11月29日夜は市民会館へ!

昨日発表された文部科学省の問題行動調査結果から、ネット上のいじめが増えていることが話題になりました。
子どもたちは今、危険にさらされています。知らない間に被害者、そして加害者にもなっています。
この問題は、家庭と学校とが一緒に考えていかなければならない大きな問題です。

11月29日(木)、午後6時半より日野市民会館大ホールで開催される情報安全教育の講演会には、
お勤め帰りの保護者の方々やお勤め帰りの先生方にも、たくさん集まっていただきたいと考えています。
  ☆講師:独立行政法人メディア教育開発センター 堀田龍也先生
  ☆演題:学校と家庭で取り組む「メディアとのつき合い方学習」

11月15日発行の「広報ひの」に、情報安全教育の講演会のお知らせを掲載していただきました。
日野市の日野市オフィシャルサイトのトップページ(トピックス)にも掲載していただきました。
      日野市オフィシャルサイトはこちらをクリックしてください⇒http://www.city.hino.lg.jp/

市内の小・中学校には、保護者の方へミニポスターを配布していただきました。
このミニポスターは、推進室Webサイトの左端に表示されている資料メニューからもダウンロードできます。

全学級同時に研究授業

ICT活用教育のモデル校である平山中学校と日野第三中学校では、ICTを活用した授業実践が着々と進んでいます。先日は、日野第三中学校で、全学級がICTを活用した授業を公開するといった校内研修会が開かれました。


第1学年理科「音による不思議な世界」 
ICT活用指導力Bー3 Cー4
音さの音を聞き、波形の変わる画面を
見ながら、振幅や振動数と音の関係を
見つけています。
第1学年英語「三人称・単数の疑問文」  ICT活用指導力Aー3 Bー3
デジタル教科書と自作教材を提示して、生徒の理解を深めています。




第2学年国語「古典に親しむ・扇の的」  
ICT活用指導力Bー1・3
デジタル教科書で音読を練習し、
自作資料を提示してポイントを
押さえています。
第2学年技術「情報モラル」         ICT活用指導力D-2・3
Netモラルのコンテンツを活用して、ネット上で情報が広がる仕組みを理解しています。




第2学年技術「情報モラル」         ICT活用指導力D-2・3
Netモラルのコンテンツを活用して、
ネット上で情報が広がる仕組みを理解しています。
第3学年数学「三角形の相似条件」    ICT活用指導力A-1 B-1
プリントを拡大して答え合わせをしています。




第3学年英語「関係代名詞の導入」    ICT活用指導力A-1 B-1
「クロスワードパズル」のプリントを解く
ためのヒントが少しずつ提示されていきます。
全体協議会の後、1月の研究発表会に向けて、東原先生よりアドバイスをいただきました。

*シャッターチャンスを逃しましたが、他にもICTを活用した授業がありました。
 第1学年社会「室町時代の文化」 ICT活用指導力Aー3 Bー1・3
 Google Earth で位置や地形を確認し、資料集の写真を拡大して提示していました。

 

東原先生には、日野第三中学校でのご指導の後、モデル校の日野第三小学校にもお寄りいただき、ここでもアドバイスをいただきました。

特別支援学級でのICT活用

ICT活用のモデル校として「国語科におけるICTの活用」について研究している日野第三小学校の研究授業にお邪魔しました。

◆本日の研究授業はひばり学級2・3組(第4・5・6学年)の国語の授業です。
  『クッキングブックを作ろう!~スウィートポテト~』 ICT活用指導力 B-2・3
 スウィートポテト作りを体験した子ども達が、その体験を振り返って順序よく説明する文章を書く学習です。
 7人の子ども達の個別指導計画に基づいた個別の評価規準が示されており、用意されたワークシートも子どもによって違います。
 (写真の入っているもの、ないもの。記入欄はマス目になっているもの、横線になっているもの等)



大きく拡大された写真を見て
体験を振り返る
実物投影機でワークシートの
書き方を説明




個に応じた視覚的なワークシート子どもの作品を提示してよさを確認




次々に出される友達の良いところを
見つけた意見
「次の時間は・・・」

◆協議会は、国語のねらいは達成できたか、ICTの活用はどうかという2つの視点から話し合われました。

ICTの活用が、ねらいの達成につながったという意見が圧倒的でした。

  
活発な意見交換が行われました。
本時の授業でのICT効果を再確認しました。


特別支援学級での視覚的な授業は、子ども達の理解を助け、自ら学ぼうとする意欲を高めました。
ただ見せるだけではなく、そこから教師がどのように働きかけていくかがポイントです。
タイミングも重要です。
 
◆最後に、ICTを活用した個別指導について、スーパーインタラクティブスクール(小学校国語)を体験し、吟味しました。

「この教材は、ひばり学級でも使えそう・・・」

これから伸びていく若い力

本日、授業力向上研修?(2・3年次教員研修)の研究授業が南平小学校で行われました。

第4学年理科「温度を変えて、かさの変化を調べよう(金属)」 ICT活用指導力B-3



実験方法を提示しわかりやすく説明。実験中も注意事項を提示。




実験で使用している道具は身近な素材(かまぼこ板、くぎ、十円玉)で作った自作教材。

協議会では、「重点5項目リフレクションシート」にそって、授業者の授業改善の手立てとその具体案について、授業を振り返りながら
相互評価を行いました。
この手法を用いた授業研究の研修会は今年で4年目になります。
ICTの活用については、提示することにより余計な説明が省けた、児童が実験に取り組む時間をより多く確保できた、と評価されました。
授業者の先生は校内でも積極的にICTを活用した授業を提案されている先生です。
一方、学習課題の明確化、児童同士の学び合い等については課題が残りました。


教師になって2・3年目、仲間同士で自分たちの力を磨き、これからぐんぐんと授業力を身につけて成長していく先生方です。
どの先生も最後まで目を輝かせて研修会に参加されていました。若い力に頼もしさも感じました。



協議会で出された意見もすばやく提示。
協議会をより効率的に運営していくため
のICT活用。
授業の振り返りはデジカメ画像、あるいはビデオを活用し、事実に基づいて・・・




科学的な見方や考え方を養うためには、予想や結果の解釈の場面で討論の場が必要。

先週の7日、文部科学省より、中教審教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめが発表されました。
来年3月末までに告示される予定の新学習指導要領の改訂で、教育内容に関する主な改善事項の一つとして
科学技術の土台である「理数教育の充実」があげられています。
「理科が楽しい」と感じる子ども達を育てるには、それを教える先生方も、理科を楽しいと感じていなければ無理な話です。
理科好きの先生を増やしたいと思います。
本日の協議会の最後に、2・3年次の若い先生方へ、ノーベル賞を受賞されたお二人の博士の名言を紹介しました。


★小柴昌俊博士の言葉
  「理科はね、自分でやってみると とてもとても楽しいものですよ。」
★田中耕一博士の言葉
  「どうして?なぜ?と思ったこと しらべてごらん!自分でネ!おもしろいこと見つかるよ!」


潤徳小学校学校課訪問


上の画像は、今朝、市役所から見えた富士山と、中央公園の紅葉です。


本日、潤徳小学校学校課訪問を行いました。
本校は、特別支援教育の研究課題校です。
ICT活用推進校、校務支援システム推進校でもあります。
本校の研究の特色は、特別な配慮を必要とする児童に対する指導や支援だけではなく、障害にかかわらず、どの子にもわかりやすい指導や支援ができるように、「教師の授業力の向上」を目標としていることです。
日々の一斉指導の中で、どの子にもわかる授業づくりを目指しています。



校務支援システムはフル稼働で、
校務の情報化、効率化をはかっています。
週案簿の評価欄はぎっしり入力
されています。
「特別支援教育の授業の枠組み」。校内研修会で先生方が出されたアイディアが職員室に貼られています。




空間等の整備(教室前面は刺激量を
調節し、時間を見通せる時計を設置)。
時間等の整備(一週間のスケジュールを提示して見通せるように・・・)。




教室環境の整備(清掃道具入れも、道具のならべ方を画像で提示)。

◆本校のICT活用は日常化しています。 


第5学年社会科「わたしたちの生活と
工業生産」
ICT活用指導力Bー4
白地図作業帳を大きく提示して、
自分たちの書き込んだ内容を確認しています。
第4学年社会科「玉川兄弟と玉川上水」
ICT活用指導力Bー2
教科書の絵を拡大し、児童の考えを深めます。




第4学年学級活動「食について考えよう」
ICT活用指導力Bー2・3
関係するWebサイトをどんどん提示して
考えを深めます。
第5学年音楽「音楽の変化を楽しもう」
ICT活用指導力Bー1
今月の歌の歌詞が、プロジェクターで黒板の上に大きく映し出されています。




第2学年生活科「おうちの人に学習発表会の招待状をプレゼントしよう。」
ICT活用指導力Cー3
お絵かきソフトで、おうちの人へ招待状を作っています。


◆研究テーマ「わかったできたを引き出す授業の基礎基本ー特別支援教育の視点を生かして」
 5時間目は
研究授業でした。
 第3学年算数「かけ算のしかたを考えよう」 ICT活用指導力Bー2・3


授業の最初の「つかみ」は百玉そろばんを使って九九の復習。教科書を拡大し、スモールステップで説明。




必要な部分をさらに拡大し、一目でわかる
工夫を。
「次の作業は・・・」見通しをもった授業展開。空白を作らない・・・

◆研究授業は、ICTが大変効果的に活用されていました。テンポよく、余計な刺激や無駄がない焦点化された授業でした。
 本時のねらいである「繰り上がりのない2位数×1位数」の筆算の仕方は全員が理解し、用意した練習問題もできました。
 児童の「わかった、できた」という達成感を引き出すというテーマにそったものでした。 

◆研究協議会では、教師の授業力の向上に向けて、質の高い協議が行われました。
 本当にテンポのよさだけでいいのか・・・空白を作らないことは大事だが、時には考える時間の空白を作り、もっと考えを深めたり、
 子どもたちが討議しながら学び合ったりする場面も必要なのではないか・・・といった意見も出されました。
 また、一人一人のつまずきを克服させるには、一斉指導では限界があり、ICTを活用した個別指導により実現することが可能です。
 (現在ひのっ子教育21開発委員会で挑戦中)


特別支援教育を実施していく力は、ICT活用指導力と同じように、教師の指導力の一つです。


優れた実践が続々誕生!

ICTを活用したすばらしい実践が次々と生まれています!

各学校に、「研究授業等でICTを活用する時は是非、声をかけてください。」とお願いしています。
最近はたくさん学校から声をかけていただいています。可能な限り、メディアコーディネータに取材に行ってもらっています。
行けないことも多いのですが、なるべく多くの実践を紹介していきたいと考えています。



◆11月7日(水)潤徳小学校 (小教研社会科部会研究授業) 
第4学年社会科「郷土の発展につくすー玉川兄弟と玉川上水」
ICT活用指導力B-2・4
地図、画像、資料、インタビュービデオ等、念入りに教材研究して自ら作成した資料を提示しています。教科書や資料集とは違って、とてもインパクトのある提示です。
児童は提示された資料から自分の考えをまとめることができました。


◆11月8日(木)日野第三小学校 
第4学年国語「一つの花」
ICT活用指導力C-4
スタディノートを使って、音読練習をデジタルポートフォリオとして記録しています。
自己評価、友達との相互評価により上達を目指しています。


◆11月8日(木)七生中学校
第2学年体育「跳び箱運動」
ICT活用指導力B-2・4 C-1・4
最初にWebサイトを活用して見本動画を見せています。次にスポーツミラー(画像遅延装置)により、生徒一人一人が自分の動きを確認しながら練習します。自然に画面の前に集まり、自分や友だちのフォームを見直したり、お手本を見直したりしながら、何度も挑戦しています。できなかった技ができるようになった生徒もいます。なかなかうまくいかない生徒には、先生が録画を見せながらフォームを分析して教えています。最後に、うまくできた生徒の跳び方(録画)を全員に紹介しています。
多くの中学校で、このようにICTを使った体育の授業が行われるようになり、先生方はその効果を実感されています。


◆11月9日(金)平山中学校 (教師道場の授業研究)
第2学年英語「「Lesson 5 Speech―‘My Dream’」
ICT活用指導力B-2・3
将来つきたい仕事についてのスピーチ原稿を作る学習です。
デジタル教科書を活用して、音声とビジュアルを伴った導入を行いました。例文や解答を提示して分かりやすく説明しています。


◆11月9日(金)日野第三中学校、夢が丘小学校(小・中連携)
中学校の数学の先生による小学校への出前授業です。
ICT活用指導力B-1
笑顔とICTがポイントの授業です。
6年生の児童は、興味をもって集中して聞いています。
「数学っておもしろい・・・」



日野市産業まつり

昨日から2日間にわたって市役所の前の中央公園で行われた第41回日野市産業まつりが、先ほど終了しました。
毎年、地元でとれた新鮮な農産物の即売、商工業製品の展示・販売、多彩な模擬店など、楽しい催しが行われています。
担当課の話によると、昨日は冷たい雨が降っていたにもかかわらず約6.000人が参加してくださったそうです。
今日は、約25.000人が参加してくださり、大賑わいだったようです。


今年は平成20年度に開園50周年を
迎える市内の都立多摩動物公園も
プレイベントとして参加。
やっぱり、子ども達の人気は、ポニーや子牛とのふれあい体験コーナーです。

メディアコーディネータの一日(推進室にもどってから)

中学校のICT導入活用期間(3週間)に、メディアコーディネータを派遣しています。

すでに4校(平山中学校、日野第四中学校、日野第三中学校、日野第二中学校)の派遣が終了しました。
うれしいことに、「もう一週間延長派遣していただけませんか」とお願いされたり(この希望にはお応えできないのですが)、
派遣が終わった翌週に、すぐに派遣予約(3週間派遣とは別に随時受け付けている派遣)をいただいたりしています。
各学校での派遣開始日には、職員朝会や全校朝会(生徒朝会)で挨拶の機会をいただき、メディアコーディネータは、緊張と使命感をもって朝から夕方まで学校に入り込んでいます。
職員室にも席をいただいて、すべての先生方から気軽に声をかけていただけるようにがんばっています。

来週は、七生中学校が最終の週になります。
日野第一中学校は、第二週目になります。
さらに新しく大坂上中学校の派遣も始まります。
最後の派遣順番になった三沢中学校は、派遣期間に合わせた校内研修会の計画を着々と立てておられます。

★派遣先の学校から戻ってきて・・・



その日の支援内容をすぐ記録。教材研究。教科書やWebサイトを見て。




「今日の授業、この活用はおすすめ!」

夜、推進室に戻ってきたメディアコーディネータは、仲間同士で(時には室長も交えて)その日の情報を共有しています。
戻ってくる時間はまちまちですので、4人揃う時もあれば、2人か3人で行っている時もあります。
「今日はこんなすばらしい授業が行われた」という情報を共有したり、なかなかICTを活用した授業が進まない悩みには、お互いにその策を考え合ったりしています。

こんな会話が聞こえてきました。
「担当の先生と一緒にテープで色分けして、ICT機器を使いやすくしてみた。」
「何の支援もなくてぽっかり空いてしまった時間でも、推進室に戻るのではなくて職員室にいることが大事。ちょっと聞いてみようかな、
手伝ってもらいたいなと思ったときに気軽に声をかけてもらえる。」
「派遣開始日から綿密に計画を立ててくださっていたので、空いている時間がないほどたくさんの授業を支援することができた。
事前に打ち合わせをもっとしておいた方がいいのでは。」
「職員室に戻られた時に興味をもっていただけるように、スポーツミラーを職員室にセットしておいて、随時見ていただいた。
体育以外の教科でも使っていただけそう。」

日野市は大丈夫なのでしょうか

(都内の教員のセキュリティ事故のニュースを見て)


本日夜、市P協と教育委員会事務局との懇談会が行われました。
本日は中学校です。(小学校は、今週の5日に実施されました)
最初に事務局から、6つのテーマにそって説明を行いました。
「子どもたちの学力について」、「不登校、いじめについて」、「部活動について」、「教職員について(年齢構成、主幹制度について等)」、
「ICT活用教育について」です。
推進室からは、「ICT環境が整った中学校では、現在、3週間のICT導入活用期間を設け、メディアコーディネータを派遣して、全ての先生がICTを活用した授業ができるようになることを目指している」ということをお伝えしました。
派遣した中学校では、ICTを活用した授業が次々と実践されています。成果が着々と表れているところです。

 

市P協の方からは多くの質問や意見が出されました。
ICT活用教育についても、以下のような質問(心配の声)をいただきました。
「最近、都内で、複数の子どもの成績等の個人情報が入ったUSBを学校外で紛失してしまったというセキュリティ事故が頻繁に発生しています。日野市は大丈夫なのでしょうか。」といった心配の声です。
日野市の学校のセキュリティ対策について、以下のことを具体的に説明しました。
セキュリティポリシーがあり、情報資産の管理策(情報資産の分類とその取扱)や暗号化USBの運用方法等が示されていること、校務支援システムの運用についてもセキュリティを重視していること(コンピュータを起動する際や校務支援システムを稼動する際に、ICTセキュリティカードをかざしたりパスワード入力したりすること)、外部監査(現場指導)を行っていること・・・です。
個人情報の保護については、昨年度全教員がe-Learning研修を受けました。

先生方の仕事は、個人情報を扱わざるを得ない仕事です。
日野市のシステムは、先生方にとって安全・安心なシステムです。
説明を聞いてくださった市P協の皆さんは、安心していらっしゃいました。
しかし、「一人が破れば全滅」です。
今後も、日野市の先生方全員がセキュリティ意識をもち、セキュリティポリシーを守っていただけるよう、
働きかけていきたいと思います。


↑先生方が持っているICTセキュリティカードの裏面

着々と計画的に・・・

福生市の教育委員会と情報システム課の方3名が視察にお見えになりました。
今後、福生市のICT活用教育を推進するにあたり、どのように進めていったらよいのかを教えて欲しいとのことでした。
本市の情報システム課の職員も同席して、日野市のICT環境、取組を説明させていただきました。
大変熱心にお聞きになっていました。
ICT活用教育の推進には、行政の他部局が連携していくこと、特に教育委員会と情報システム課との連携は欠かせません。
そういう意味で、福生市は日野市と同じようにいい行政条件にあると感じました。

視察を通して次のような感想をいただきました。
「平成17年度に立てられた構想に基づいて今があるということは、準備段階から着々と計画的に進めてこられたわけですね。
日野市を見習いたいと思います。」
「行政間の連携が大事であることを痛感しました。また、それぞれの立場の人ががんばっていて、結局は『人』なのだと思いました。」
「いろいろな戦略を立てられてきたことに驚きました。日野市のように学校CIOになってくださる専門家を探したいと思います。」

教育の情報化に向けて、東京都の区部、多摩地区で、いくつかの自治体が動き始めてきました。
喜ばしいことだと思います。

山を乗り超え、軌道に乗れば効率的


本日夜6時より、第2回「日野市学校教育基本構想検討委員会」が開かれました。
事務局が示した『日野市の学校教育の基本施策と現状・課題』について活発な意見が出されました。
市民代表の委員の方から、「学校公開の期間を広く知らせてほしい。もっと学校の様子を知りたい。情報を積極的に公開してほしい。」
といった意見も出されました。
これについては、各学校がWebサイトで積極的に発信していることを紹介しました。
また、忙しい先生の対策として、校務の効率化について話題になりました。
これについては、市内の先生方が校務支援システムを活用していることを紹介しました。
現在は、システムの機能を覚えたり、今まで自分が独自に使っていたシステムから新しいシステムに切り変えなければならなかったり、大変な面もあります。しかし、この山を乗り超え、軌道に乗れば確実に効率的になります。

「それぞれの学校で超えなければならない山があります」

台東区教育委員会の方が視察にお見えになりました。
都内の先進地区である日野市の校務の情報化について、特に校務支援システムの運用について教えて欲しいということでした。
推進室で日野市の状況を説明させていただいた後、実際に市内の小学校と中学校に案内しました。
学校で、実際に校務支援システムが稼働している場面を見ていただきました。

◆日野第七小学校で・・・


説明してくださったのは
大野副校長先生です。
グループウエアの活用やセキュリティ対策について説明していただきました。
「小中連携校の掲示板を活用して、4校で今月30日の研究発表会に向けて指導案検討を行っています。」




時数・週案機能の週案画面。

何が効率化されたのですか?」という質問に、次のように答えておられました。
「教務関係の校務が非常に効率化しました。(授業)時数はより正確に簡単に出すことができます。
一度作るといろいろなことに反映されて便利です。初めの設定は大変な部分もありますが、一度やっておくと後が楽になります。時間が短縮されます。」

◆日野第四中学校で・・・


説明してくださったのは教務主幹の古田先生。秋山校長先生も同席されました。成績管理機能を中心に説明していただきました。
「データを一元管理できます。通知表の印刷は一クラス5分でできてしまいます。」




時数・週案機能の週案画面。

「何が変わったのですか?新しいシステムの導入はすんなりいったのですか?」という質問に、次のように答えておられました。
「情報を全員で共有できるようになりました。今までは、成績処理の仕方が個人、各教科によってバラバラでした。
すべてがシステム上でオープンになるので、自然に統一されていきます。」
「新しいシステムを取り入れるにあたって、それぞれの学校で超えなければならない山があります。
本校では、まずは、システムを覗いてみて、触ってみて・・・というように進めました。
職員室の真ん中にプロジェクターを置いて、画面を映し出して常時見てもらえるように工夫もしました。
隣の席の先生同士が聞き合いながら、自然に学び合っている雰囲気が生まれてきました。」

 

◆校務支援システムの導入にあたっては、各学校で管理職や主幹の先生がリーダーシップを発揮し、いろいろな工夫をされてきました。
中学校では、教務主任の先生同士の連携が大きな力となりました(特に通知表作成時)。

今回、2校とも大変快く視察の依頼を受けてくださいました。
日野市では、先生方一人一人にコンピュータが配備され、校務支援システムが導入されたのが昨年の11月です。
校務の情報化が始まってからようやく1年たったことになります。
日野市への視察依頼は校務支援システムの導入時からありますが、
今回は、市内の学校の、「実践に裏付けられた自信」「超えなければならない山を超えたことによるゆるぎない安定感」を感じました。

1年前、校務の情報化の先進地区である上越市教育委員会を訪問したことがあります。
市教委の方は、大変気持ちよく視察を受け入れてくださり、日野市のためにたくさんのアドバイスをいただきました。
また、訪問させていただいた小・中学校も、親切・丁寧に取組を見せてくださいました。
この時、上越市が何年も積み重ねてきたことへの自信を感じました。
今度は日野市がその立場になったことを感じています。


視察に来られた自治体の校務の情報化を応援したいと思います。

日野第二中学校教育委員会訪問

本日、日野第二中学校教育委員会訪問を行いました。
本校は、市の研究奨励校で、食育について研究しています。
研究のテーマは「総合的な学習の時間を生かした3年間の食育カリキュラムの研究」です。
食に関する知識を習得し、食の大切さを理解して、生涯にわたって健康的な生活を送る実践力を育てることを目指しています。

 

全学年すべての教科の授業を見せていただきました。
ちょうどICT導入活用期間であり、メディアコーディネータも授業支援で活躍していました。


第2学年体育「とび箱運動・マット運動」
ICT活用指導力C-1
自分の技を振り返ることのできるスポーツミラーが大活躍。
授業以外でも、バスケット部やバレー部で活用されているとのことでした。

  
第1学年英語(少人数指導)
ICT活用指導力 B-2・3
デジタル教科書の提示、音読(会話)機能、フラッシュカードを活用しています。



第1学年社会「都道府県を調べよう」
ICT活用指導力C-1
地図帳や統計資料で調べた後は、インターネットによる情報収集です。
授業支援用PCを並べて、無線LANの
威力発揮。
第2学年音楽「鑑賞・交響曲第5番ハ短調1楽章」
ICT活用指導力B-1
レーザーデスクの教材で、メモを取りながら鑑賞です。




第2学年理科「生命を維持する働き」
ICT活用指導力B-3
食物はどのようなしくみで消化・吸収
されるのかをWeb上のコンテンツを
提示して説明しています。
第3学年美術「日本らしい美 切り絵」
ICT活用指導力A-4
黒板には、デジタルカメラで撮影された先輩たちの作品が貼られています。生徒達は、かすかに流れるBGMの中で、ゆったりと、しかも集中して作品作りに取り組んでいました。

  
第3学年技術・家庭科「構想したものを図で表そう」
ICT活用指導力C-4・B-3
CAD(コンピュータによる設計支援ソフト)を使って、木材加工で制作する作品の 構想を図に表していました。説明は、e-黒板を活用しています。

情報安全教育講演会のお知らせ

今月29日(木)午後6時半より、市民会館大ホールにて
情報安全教育講演会を実施します。
講師は、独立行政法人メディア教育開発センターの堀田龍也先生。
演題は、学校と家庭で取り組む「メディアとのつきあい方学習」。
推進室のメディアコーディネータが作成したポスターをダウンロードできるようにいたしました。
多くの保護者の方々・学校関係者の方々に集まっていただきたいと考えています。

滝合小学校学校課訪問

本日は、滝合小学校の学校課訪問を行いました。
本校は、校務支援システムの時数・週案機能を積極的に活用しています。
また、会議の効率化を図るため、「職員会議」の共有フォルダを作成し、ペーパーレス会議も行っています。

本校自慢の「ワンド」。学校の前を流れる浅川の河川敷にあります。



今日は1年生の生活科の学習の場となっていました。子ども達はたくさんの秋の発見をしていました。
本校は、ワンドや湧水を利用したビオトープを活用しながら、環境教育に力を注いでいます。
これらの取組は、本校のWebサイトより積極的に発信されています。


第6学年体育「バスケットボール」 ICT活用指導力Bー2


バスケットのプレーを振り返る学習です。
記録された動画を見て、それぞれのチームの課題を見つけ、チームで話し合い、課題解決を図っていました。

842名の感動的な大合唱

本日、三沢中学校の創立30周年記念式典が開かれました。
本校は日野市がベットタウンとして人口が急増した時期にできました。
以来、育成会や地域の方々に支えられてきました。
近隣の小学校、地域の諸団体と合同で行っている「クリーン作戦(地域の清掃活動)」は、市だけでなく全校からも注目されています。

現在の生徒数は842名。都内で2番目に大規模の学校です。
明るく活気にあふれ、生徒たちの元気の良い挨拶は評判です。
記念演奏として行われた「吹奏楽部伴奏・全校生徒による合唱」は体育館中に響き渡り、大変感動的でした。

理科におけるICTの活用

先日の三沢台小学校の理科の研究発表会では、ICTが道具としてうまく活用されていました。
理科におけるICTの活用については、以下のように考えています。

◆画像・映像等のWebコンテンツの活用について
理科は体験が重要であるとよく言われます。その通りです。
しかし、体験至上主義は、間違いです。
ICTよりも体験を重視すべきであるとか、ICTは必要ないなどという二者択一の問題ではありません。
電子顕微鏡をはじめ、地震予知や、ニュートリノの実験など、最先端の科学は、みな、メディアを介して可視化しています。
ICTの活用により誰も見たことのないことを実感できるようにしているのです。
ICTはあくまでも道具です。
体験を拡大してくれる道具であり、体験のための道具でもあります。

◆スタディノートの活用について
単元(指導すべき内容)との関係より、むしろ、指導方法との関係で活用すべきか否かが決まってきます。
あくまでも子ども達の表現・コミュニケーションの手段ですので、その単元をどのような学習展開にしていくか、子ども達の学びを深めていく必要があるかどうかによって活用すべきか否かが決まります。

◆e-黒板、書画カメラ等の活用について
黒板、チョークと同じように、日々の授業において日常的に活用できる道具にすぎません。
理科に限らず他の教科と同様です。特別に活用する道具というよりはむしろ普段の教具の一つです。
他の指導法や学習方法と組み合わせて用いられる道具の一つです。

★いずれにしても、ICT活用については実践してこそ効果が分かります。
日野市では、ICT環境が整っているからこそ、効果が予測されたら、まずは使ってみましょうということで推進しています。
使ってもみないうちから、
ああだこうだと論議することは避けたいと考えています。
実践してこそ効果がわかり、より質の高い授業を目指すことができると考えています。

三沢台小学校研究発表会

昨日は本市の研究課題校である三沢台小学校で研究発表会が開催されました。
本校は、文部科学省の「学力の把握に関する研究指定校」でもあります。
『「感じる 気づく 考える」~自ら知を創造する理科学習を目指して~』というテーマで、2年間の研究を進めてきました。
先生方が「子ども達のために、そして自分たちのために」を合い言葉に、理科を楽しみながら学び合っていた姿が印象的
でした。

◆中学年で公開された授業は2つです。
当日のICT活用はありませんでしたが、これまでに、学習のめあてや実験の手順を提示するためにICTを活用してきました。
このことは授業後の発表会で報告されました。 (ICT活用指導力Bー2:興味・関心を高めたり課題意識をもたせる)


第3学年「太陽の動きをしらべよう」
LEDライトを太陽と見立て、実際に観測した
記録用紙の影に合わせて太陽の動きを
再現させ、確認しています。
第4学年「変身する水を調べよう」
エアポンプで集めた泡、沸騰して出てくる泡を集める2つの対照実験により、泡の正体を推論しています。




授業後の発表会で報告された中学年部会での報告。


◆高学年で公開された授業はいずれもICTが活用されていました。

第6学年「からだのつくりとはたらき」 (ICT活用指導力Bー4:学習内容のまとめ・知識の定着を図る)



動脈は赤、静脈は青のテープを使い、
グループごとに考えた血液の循環を発表
人体模型で確認




Web上のコンテンツで確認

第5学年「てことつり合い」 (ICT活用指導力C-1・2・3:児童が情報を収集、考えをまとめる、表現したり発表したりする)


佐島校長先生を軽く持ち上げるには
どうしたらよいだろうか
データベースのマップ上に掲載された各自の仮説・実験方法




グループでの意見交換、相互評価グループごとに再考案した実験方法を発表

実験方法とその理由について、各自があらかじめスタディノート(校内LANに接続されたWebノート)でまとめたものが、データベース
のマップ上に掲載されていました。
このノートには、今までの実験の取り組みも動画で記録されています。「デジタル実験ポートフォリオ」とも言えます。
グループごとにそれを見ながら、意見を交換してお互いの考えを吟味し、グループとしての考え・実験方法を再構成していました。
今後、このノートにより、実験を進めていく過程で子ども達がどのように科学概念を獲得していくかを読み取ることも可能です。
今回の発表ではあまりふれられていませんでしたが、スタディノートの活用は『情報の共有・意見交換・知の再構築』に非常に有効な
手段となる可能性を感じました。

日野第一小学校研究発表会

日野市内の研究校の発表会が始まりました。
今年度は、11月から2月にかけて、計14校の研究校(ICT活用教育・特別支援教育・小・中連携教育・食育・学力向上・理科・国語等)が
公開授業を行い、研究の成果を発表します。

昨日は、日野第一小学校がトップを切って研究発表会を開催しました。
テーマは、「元気な子どもの育成~食育・体育科を中心とした心と体の健康づくり~」です。

本校は、3年間にわたってこの研究に取り組んできました。
食育は、日野市においての重点施策でもあります。
食育の具体的な指導計画を作成し、各教科、総合的な学習の時間(生産体験学習)、給食の時間を充実させてきました。
地場産野菜農家、JA、実践女子短期大学等、地域の農家や関係機関との食育を推進するネットワークも形成しました。

  

第6学年家庭科「特製!バランス弁当をつくろう」
ICT活用指導力B-3・4
家族の健康のため、バランス弁当の献立を考えようという学習です。
できた弁当の献立を発表したり、ワークシートを拡大して子どもたちの考えをまとめる際に、ICTを活用しています。
「栄養バランスは?」「彩りは?」


親も一緒に学んでいきましょう(日野市家庭教育学級研修会)

本日午前中、文化スポーツ課が日野市家庭教育学級研修会(講演会)を開催しました。
対象は、各校の家庭教育学級を担当している保護者(家庭教育学級主事)と、その他一般の保護者の方々です。
今日のテーマは「インターネットの正しい活用方法について」
講師は、東京女子体育大学の小田和美先生です。
  

・「私達の生活に役立つインターネット」と「悪い大人にとって天国のようなインターネット」
・インターネットはアバウトなものだからこそ、うわさに惑わされてはいけない。
・インターネットが危険なのではなく、その奥に危険な大人がいる。
・生活の知恵は、本来子どもの時に親から教えられるもの。インターネットは急に出てきて急に成長してしまったため、私達は親から教えられていない。だからわからない。…知恵を覚えて、子どもに伝えるのが大人の役目
・インターネットの奥には、危険な大人がたくさんいることを、保護者は知っていなければならないし、おりを見てそれを子どもに伝えなければならない。


講師の小田先生に許可をいただいて、講演会の資料をここからダウンロードできるようにいたしました。


以下、参加された保護者の方の感想の一部です。

◇インターネットは使い方によって危険だったり、便利だったり、楽しかったりすることがわかりました。知らないことが多く、もう少しインターネットを勉強しないといけないと思いました。子どもに使ってはダメとパソコンを触らせていませんでした。自分の無知さに反省です。
◇興味深い内容を、母親の立場からもお話しいただいたので、パソコンが全然わからない私にも少しわかったような気がします。インターネットもダメなことばかりではないということがわかり、子ども達に禁止することばかりだった私は間違っていたことを知りました。
◇怖いイメージのインターネットでしたので、今回のお話を聞けてとても勉強になりました。怖がって禁止するばかりではなく、今回のような講演を聞いたり勉強したりして、子どもにも教えてあげられるようになれたらいいなと思いました。今回だけでなく、定期的にお話を聞きたいです。
◇親は最近普及してきたネットに詳しくないのに、子どもの世界で不可欠になっている時代にはつらい部分があります。ただ、詳しくないので・・・と逃げてもいられないと痛感しました。これからは一緒に学んでいくべきなのでしょう。大変参考になりました。
◇今回初めてインターネットの話を聞き、いろいろなことができることに感動しました。家ではまだありませんが、興味が出てきました。これからの時代はなくてはならないものなので、子ども達にも安全に使えるように教えてあげられるようがんばりたいです。
◇子どもは使いますが親はあまり使っていません。(使えない)注意しなくてはならない言葉の意味すらわからないものもありました。もう少し勉強しなくてはと思いました。ネットショッピングは父親と一緒に子どももやっているので、今日のお話を聞かせたいと思いました。
◇大変ためになるお話を伺えてうれしく思いました。家に帰ったら改めて子どもとルールを作り、これからもインターネットを楽しく使っていきたいと思います。


今回は、インターネット経験の浅い保護者向きにしてお話いただきましたが、講師の先生のお話の内容を既に知っていらっしゃった方、経験の多い方からは、インターネットの危険を具体的に回避する方法やもう少し深い内容について知りたいという感想をいただきました。

授業の無駄を省く

ICT活用のモデル校として「国語科におけるICTの活用」について研究している日野第三小学校の研究授業にお邪魔しました。

第4学年「文と文とのつながり」
接続語の働きと使い方についての学習です。
本時の授業では、「だから」「しかし」を用いた単文を作ることが達成目標です。


筆順をデジタル教科書で練習。
ICT活用指導力Bー4
児童をしっかり見ながら指導。

 
拡大した教科書に線を引く。
ICT活用指導力Bー3
児童も先生を見ながら同じ作業。

 
自作の教材を提示。
ICT活用指導力Bー1・2・3
絵・課題・まとめ等を示す。


子どもの作品(短文)を紹介。
ICT活用指導力Bー3


協議会では2つの視点について話し合われました。
   ・国語のねらいは達成されたか(評価規準から達成状況を判断)
   ・本時の授業におけるICT活用は有効だったか

協議会開始前に、それぞれの先生がスタディノートに自分の感想や意見を書き、データベースのマップ上に表示しておきました。
協議会は、マップ上に表示された意見・感想を見ながら進められました。


 

国語のねらい(短文作り)をより達成させる指導方法として、先生方から多くの提案が出されました。
単なる授業の感想だけではなく、先生方が知恵を出し合って、「こうしたらもっと効果的ではないか」といった具体的な指導方法を
学び合っているのが、三小の校内研究の特色です。

ICTの活用によって、「授業の無駄が省かれたこと」も話題になりました。
大きく提示することで児童の集中度、理解度が高まることを先生方は実感されています。
余計な指示や説明は必要なくなります。
今後は、授業者の精選された発問がより重要になってきます。
児童が考える場面、お互いに考えを伝え合って学び合う場面などを生み出す工夫が必要になってきます。

ICTは指導方法の手段・道具です。
この活用によってわかる授業を実現し、質の高い授業へ改善される可能性を感じました。

子ども達をネット上のトラブルから守るために・・・情報安全教育研修会

「ネット上のトラブルの実態と対策〈知っておきたいインターネットの仕組み・つきあい方〉」というテーマで、
情報安全教育研修会を実施しました。
生活指導主任の先生方、ICT活用推進委員の先生方に集まっていただきました。

講師は財団法人インターネット協会主任研究員の大久保貴世さんです。
大きく2つの点についてご指導いただきました。
・ネットの利用実態について
 (子どもの人気サイト、18歳未満禁止サイト、ネットで行われるいやなこと、プロフ・迷惑メール・架空請求等)
・相談された場合の対処法について

 (下の画像は、クリックすると大きく拡大されます)


 
事例のビデオ紹介 日野市内の実例の紹介

 

 
どのように解決したか 忘れてはならないこと

 

 
誰かに相談できるように管理職の先生から参考事例の紹介

児童・生徒にかかわるネット上のトラブル・犯罪が多い現実に改めて驚かされました。
自動車の運転に運転免許が必要であるように、インターネットや携帯電話にも必要な知識や技術があります。
今、市内の学校では、ネット上でのルールとマナー、正しい知識と技術を学ばせる「情報安全教育」の年間指導計画を立てて
実施しています。(ICT活用指導力基準〈情報モラルなどを指導する能力〉D-1・D-2・Dー3・Dー4)

◆子ども達を被害者にも加害者にもさせないために、この問題は、家庭と連携を図りながら対策を考えていく必要があります。
【予定している情報安全教育講演会の概要】
・11月29日(木)午後6時半より市民会館大ホール
・講師:独立法人メディア教育開発センター研究開発部・准教授の堀田龍也先生
・演題:“学校と家庭で取り組む「メディアとのつきあい方学習」”
多くの保護者の方に集まっていただきたいと考えています。

平山中学校教育委員会訪問

本日は、平山中学校教育委員会訪問を行いました。


校長先生の描かれた風景画どの階もピカピカの廊下

本校は、ICT活用教育のモデル校です。
ほとんどの教室でICT機器が使われ、機器が足りないという状況でした。
校務支援システムの機能もフルに活用されています。(週案も全員がこのシステムを活用しています)

◆体育館の授業でICT活用

  

第3学年保健体育 男子は「器械体操(跳び箱)」、女子は「器械体操(マット)」
ICT活用指導力基準Cー1
スポーツミラー(画像遅延装置)で自分の技を確認し、自分のフォームを改善する。

  
体育館内の無線LANを利用してWeb上のコンテンツを見ながら、次回に挑戦する技を確認。


◆教室や特別教室の授業でICT活用


第1学年国語「真実を語る」
ICT活用指導力基準Bー2 
故事成語について生徒が調べてきた
ノートを拡大して提示。
第3学年国語「論語から」
ICT活用指導力基準Bー3
デジタル教科書の朗読機能、注目すべき部分に線を引いて理解させる。




第3学年数学「図形と相似」
ICT活用指導力基準Bー4
相似であることを証明する例題を
わかりやすく提示。
第3学年英語「Speaking Plus道案内
ICT活用指導力基準Bー2
生徒がペアワークを行えるように、実際の電車の路線図を提示。




第2学年音楽「オーケストラの響き」
ICT活用指導力基準Bー3
鑑賞用のプリント(ベートーベンについて)を
拡大して提示。
第2学年技術「ソフトウエアの機能と情報処理」
ICT活用指導力基準C-4
コンピュータによる個別学習。




第2学年理科「電流とその利用」
ICT活用指導力基準B-1
静電気の学習の導入として、Web上の
コンテンツを視聴。
第2学年理科「天気の変化」
ICT活用指導力基準B-2
1.フラスコ内で雲を発生させる実験をCCDカメラで提示。




ICT活用指導力基準B-4
2.同じ実験を扱ったWeb上のコンテンツと高さと気圧の関係について解説したWeb上のコンテンツを視聴。

地域の方に支えられている学校


秋も徐々に深まってきました。芸術・文化の秋です・・・
市役所前の桜並木もいつの間にか色づき始めました。

昨日10月27日(土)は、旭が丘小学校の開校三十周年記念式典が行われました。
また、本日10月28日(日)は、七生中学校の開校六十周年記念式典が行われました。
学校の歴史は地域の歴史と重なります。
両校の式典に出席させていただいて、学校は本当に多くの地域の方に支えられているということを改めて感じました。
学校は、地域とともに、多くの方々の支援をいただきながら、子ども達を育てています。
今後も積極的に学校情報を提供していくことで、地域の方に学校を理解していただくことが必要だと思いました。
この学校Webサイトを活用し,情報の提供を図っていくことを推進したいと考えています。

(下の画像はクリックすると拡大されます)


  
工業団地ができた頃、新しい街づくりの中に開校した旭が丘小
全日本学校関係緑化コンクール・学校林の部で、全国一に輝いた自慢の「雑木林」を紹介するCDが配られました。
  日野市において、日野一中とともに歴史の古い伝統ある七生中
松樹林、雑木林、水田の広がっていた旧七生村の人々が力をあわせて開校への作業を行ったということです。

日野市での教材撮影を終えて

先日、3日間にわたる教員養成を行うためのモジュール型コア教材の撮影が終わりました。
撮影させていただいた学校はいずれも、「どうぞ、いつでもいいですよ。協力しますよ!」と快く引き受けて下さいました。
市内の学校のICT化が日常化しつつあることを実感し、とてもうれしく感じました。


撮影隊3人のスタッフは、いずれも北海道からいらっしゃいました。電子開発学園 衛星教育センターの方々です。


左から東原教授、撮影隊の3人(朝倉さん、安倍さん、加藤さん)

撮影後、以下のような感想をいただきました。
◆安倍隆さん
 「全国いろいろな所でいろいろな町の取材をしてきましたが、日野市の場合は一部の学校だけでなく、市全体でICT化に積極的に
 取り組んでいることが実感できました。
 また、20年ぶりに食べた給食のおいしさにびっくりしました。地元の食材を使っているということでしたが、大変感動しました。」
◆加藤裕一さん
 「昨年も撮影させていただきましたが、一年たってさらに自信に満ちた先生方の様子に驚きました。
 次に来たときは、どんなハイテクの学校になっているのかとても楽しみです。
 給食の混ぜご飯は大変おいしかったです。また食べたいです。」
◆朝倉雅博さん
 「朝から子ども達は元気だなあと思いました。
 子ども達に自然に受け入れられたように思いました。今の子ども達はカメラやICT機器に慣れているんでしょうね。
 室長とは、2年前お台場で開かれたe-Learningの展示会で、自分たちのブースに興味を持って立ち寄られ、いろいろ質問された
 のが初めての出会いでした。相変わらずお元気そうで何よりです。」

  
今回の撮影にあたっては、日野市の学校CIO的存在である東原義訓教授が本市を推薦してくださり、全行程の撮影に同行されました。
撮影の合間も、市内の小学校の授業(ひのっ子教育21開発委員会のメンバーの授業)を携帯のテレビ電話でごらんになり、アドバイス
をされていました。
◆東原義訓教授
 「先生をめざす学生と現職教員の研修に役立つe-Learning教材を制作しています。
 テーマは、これからの教員の基本的な指導力の一つとして位置づけられるICT活用指導力です。
 これをわかりやすく伝えるためには、そのイメージを端的に表現した映像が欲しいわけです。
 具体的なICTの活用場面、先生や子供の声、管理職と教育委員会の方針、さらには保護者の声などです。
 これらを撮影できる地域は限られてきます。ICTを日常的に活用し始めた活気のあるところが最適です。
 そのポイントをずばり語ってくださる先生や子どもに溢れている学校のご協力が必要です。
 そして、撮影日程や関係者との連絡調整と、撮影の趣旨をご理解いただけるように説得すらお引き受けくださるキーパーソンが
 必要です。
 日野市はこのすべての条件をあわせもつすばらしい地域であることが、今回の撮影で改めて実感できました。
 ご協力いただけたことに大変感謝しています。
 先生、子ども、それぞれの声は、新鮮で、本質をついているためか、気持ちよさすら感じました。
 できあがりのコンテンツを楽しみに、期待していてください。
 最後に、ICT活用教育推進室長の、迅速な調整、きめ細やかな配慮につつまれて撮影を進めることができたことに、改めて感謝
 申し上げます。」

教師の卵は日野市のICTで学ぶ(3)・・・南平小・二小取材

昨日はICT活用に関する教員養成を行うためのモジュール型コア教材撮影第3日目。


午前中に2つの学校の授業の撮影がありました。
いずれも学習の個別化のためのICT活用の授業風景です。
授業者は2人とも、ひのっ子教育21開発委員会のメンバーの先生です。

 

まず、南平小学校で、第3学年算数「10000より大きい数」の授業を取材しました。



授業者の木部美行教諭教師用画面で確認しながら個別指導

授業が終わっても、「先生、あと少しのばして!」「もう少しで終わるから待って!」の声があがりました。
◆以下、授業後の子ども達の感想です。3年生の子ども達が、自分がどこができなかったのかをきちんと把握できたこと、達成感をもっていたことが印象的でした。
 ・「教室での勉強は、木部先生が楽しくて、みんなも一緒だから好き。でもコンピュータでの勉強は、木部先生が来てくれて教えてくれる
  からもっと好きです。」
 ・「漢字で書いてある数を数字に直すのができなかったけれど、コンピュータに教えてもらってわかるようになりました。」
 ・「ゼロの位があった時に、それを抜かしてしまって間違えていたことをコンピュータに教えてもらって、今はもう間違えません。」
◆授業者の木部美行教諭の言葉です。
 「コンピュータにより、子ども達がどんな間違えをしているか、どこでつまずいたか、次にどのような手立てをしたらいいかがわかること
 が利点です。
 授業後に記録を分析して新たな発見もあります。 
 普段できていると思っていた子も意外なところでつまずいていることがあるのです。使うたびに子どもが見えてきます。
 また、子どもにとっても、教室では一度間違えると次に違う子が答えますが、コンピュータでは一度間違えても次にもう一度チャンスが
 あり、自力で答えてほめてもらえます。
 このようなコンピュータを使った個別学習の指導方法のコツは、教室での一斉指導の方法とは違うことを意識することです。
 教師は一斉指導に慣れていて、どの子にも同じにしないと気が済まないという欠点があります。
 しかし、理解するのにペースの速い子もいれば遅い子もいます。全員揃ってここまでやる、というようなことは考えない、揃って同じこと
 をしなくても良い、それぞれに対応できるという前提に学習が行われることを意識することが大切です。」

 

続いて、日野第二小学校で、第6学年算数「分数のわり算」の授業を取材しました。


授業者は青木裕子教諭

  
教師用画面で確認しながら個別指導

◆以下、授業後に、子ども達は、以下のような感想を述べてくれました。さすがに6年生です。
 ・「間違えたら「苦手クリア」のところにいって詳しく教えてくれます。自分は分数のわり算で、分子と分母を逆にしてかけるのを忘れがちだった
  けど、このことを教えてくれて間違えなくなりました。最後に自分の結果が出て、伸びているんだなあと言うことがわかりました。」
 ・「ヒントが出てきたり、励ましの言葉が出てきたりしてもっとやりたいと言う気持ちになります。それに、最後まで教えてくれるので、
  力が付くと思います。」
 ・「教室では先生が教えてくれてそれも楽しいけれど、わからないことはみんなの前ではなかなか聞けません。
  でも、コンピュータは個人的に教えてくれるし、先生も来てくれます。」
 ・「このコンピュータでの学習を続けると読む力がつくと思います。」
 ・「みんなでやることも必要だけど、社会に出て行くと一人なのだから、こういう学習は必要だと思います。」
◆授業者の青木裕子教諭の言葉です。
 「子ども達は慣れてくると、自分のペースで進められ、つまずいたところは繰り返し練習できるというコンピュータによる個別学習の
 よさがわかるようになってきました。
 普段の授業でもノートに書くということには力を入れていますが、今日の授業でも子ども達は画面を見ながら、ごく自然にかなりの
 量の計算を書いています。
 一人一人が真剣にコンピュータに向かい合いながらも、つまずいたところで隣の子に聞いてみたり先生に聞いてみたり・・・という
 コミュニケーションもできています。
 自分も、教師用の画面を見ながらその場ですぐに評価でき、支援を必要としている子どものところに行って教えてあげることが
 できるのが魅力だと感じています。」

◆日野第二小学校の中村康成校長先生の言葉です。


「コンピュータによる個別学習の意義は、子ども達一人一人の学びに対応できることで、これは教室の中では限界があります。
今回使ったコンテンツは、単なる正解を求めるコンテンツとは違い、ベテランの先生達のノウハウがたくさんつまっているものです。
だからこそ、確実に学習の成果があり、学力がつきます。
このような形の授業、コンピュータを活用した授業については、若手だけでなくベテランの先生も指導方法を勉強しているところです。」

教師の卵は日野市のICTで学ぶ(平山中取材)

ICT活用に関する教員養成を行うためのモジュール型コア教材に、昨年度に引き続き日野市が選ばれました!!
これは、文部科学省の平成19年度大学改革推進等補助金(現代的教育ニーズ取組支援プログラム)【通称:現代GP】による、
「教員養成のためのモジュール型コア教材開発」を、国立大学教育実践研究関連センター協議会と連携して推進しているものです。
昨年度は、日野市のせキュリティが教材になりました。
今年度は、校務の情報化,学校Webサイト,学習の個別化のためのICT活用に関して、教材になります。
これから先生を目指している教師の卵は、日野市のICTで学ぶことになるのです。


撮影は今日から3日間、スタップ3名と大学関係者、推進室長の見守る中、市役所と日野市内の学校で行われます。


第1日目の今日は平山中学校での撮影です。
平山中学校は、全教員が組織をあげてICT活用に取り組んでいます。
校務支援システムの時数・週案機能・成績管理機能はフルに活用されています。
ひのっ子宝箱では、特別支援教育の個別指導計画をうまく活用されています。
(↓クリックすると拡大されます)

  
週案簿の活用のモデルは数学科の関教諭。
「今までの手書きの週案簿に比べて便利な点がいくつかあります。
1つは、同じ内容の授業を複数行う際に、簡単にコピーして入力できるので効率的なこと。
コピーの後はクラスの実態に応じて書き加えていくだけです。簡単に修正もできます。
2つ目は、今まで週案簿上の表に時数を電卓で計算して記入していましたが、このシステムでは自動的に集計され、計算ミス、入力ミスがないこと。達成率もわかります。
また、先輩の週案簿を見せていただけるので勉強になります。


成績管理機能について説明してくれたのは行富教務主幹。
「評定、ひのっ子宝箱の所見、毎日の出欠状況など、一度入力したデータが、通知表・指導要録・進路資料等に反映され、効率的です。
転記ミスや情報漏洩の心配もありません。
印刷もワンタッチで学年の人数分があっという間にできます。
このシステムをうまく運用していくためのポイントは、学校の組織をあげて全員が行うことと、データはためないで日々コツコツと入力していくことです。」


情報の共有化の大切さを語ってくださったのは石村副校長先生。
「本校では、情報の共有化に、積極的に校務支援システムの掲示板と回覧板を活用しています。
教職員一人一人に周知を図りたい情報については回覧板を活用し、回覧状況を把握しています。これによって、今までは周知できていたかどうかわからなかったことも把握できるようになり、締め切りなども確実に守られるようになったきました。」


最後に正留校長先生からもコメントをいただきました。
「校務支援システムなど、新しいやり方でやることには多少の抵抗と不安があります。
でも、『やってみなければわからない』をモットーに、核となるリーダを中心として組織全体で取り組んできました。
やってみてこそ初めて知ることができ、良さがわかります。
校務支援システムでデータを入力するくらいのことは教師として当然のスキルです。
授業でのICT活用は、使いこなしてこそ道具として活用できるようになります。」


日野第六小学校教育委員会訪問

本日は、日野第六小学校の教育委員会訪問を行いました。
本校は、校務支援システムの時数・週案機能を積極的に活用しています。
4月の年度当初より校内で研修会を開き、全員で一斉に導入しました。


校長先生は次のようにおっしゃっていました。
「本校では、教育活動を意図的・計画的に進めるため、週案を非常に大事にしています。
他の教員も見ることができ、時数もきちんと把握できます。また、保護者への説明責任にもなると考えています。」


校務の情報化のリーダーシップをとられている教務主任の先生は、次のようにおっしゃっていました。
「以前に比べて、時数の管理が大変楽になりました。自動的に一覧表が作成できて、クラスごとにどの教科がどれだけ足りないか、達成率がわかります。今後は成績管理もこのシステムを活用して効率的にやっていきたいと考えています。」


全クラスの授業を見せていただきました。自作教材を使っている授業もあり、ICTが積極的に活用されています。



第1学年算数「たしざん」
ICT活用指導力B-1・B-4
アニメーション機能で画面に表れた数字を
見て児童たちは楽しそうに答えています。
第2学年国語「サンゴの海の生き物たち」ICT活用指導力B-1
本文のイメージをつかめるように、図書館 から借りた絵本の写真を映しています。




第4学年社会「くらしのうつりかわり」
ICT活用指導力B-1・B-2
昔の道具の実物を見せた後、画像
(Web上の資料で作成)を見せて
問いかけます。「これは何でしょう。」
第5学年算数「小数のわり算」
ICT活用指導力B-3
学習のポイントをまとめたり、教科書を拡大したりして説明しています。




体育館での、第3学年学芸会の練習(準備)風景です。
4つの場面の配役を決めるのはなかなか大変です・・・
ICTを利用して、グループの報告結果ををすぐに舞台上の壁に映して知らせています。


先生方によって作られた提示型の教材は、どれも工夫されていてわかりやすいものでした。
このような教材を、校内の財産にすることはもちろん、市内の先生方の間で共有できたら・・・と感じました。


健康の大切さ、地球環境を守ることの大切さ

澄み切った秋晴れの一日。

市役所隣の中央公園では「こどもまつり」が開かれ、子ども達の元気な声が秋空に響いていました。

また、今日は「健康フェア&くらしのフェスタ」が開催されました。
健康行政(日野人げんきプラン)・環境行政(自然を生かした環境にやさしいまちづくり)に力を入れている日野市ならではのイベントです。
市内9会場からイベント会場まで、約4?から9?のコースで、健康ウオーキングも行われました。
イベントのメイン会場となった生活・保健センターでは、健康にかかわるイベントや、消費者団体の活動発表や環境に配慮したくらしに役立つ情報提供・子ども向けイベントも数多く行われました。
このような市をあげての大きなイベントには、担当課だけでなく、他課の職員も応援に参加しています。

(↓画像はクリックすると拡大されます)


  
午前9時半。健康・保健センター玄関前でのオープニングセレモニー。馬場市長の言葉で始まりました。「このイベントを通して、健康の大切さ、地球環境を守ることの大切さを感じてください。・・・」  3階の集会室は「健康測定(血管年齢測定、体脂肪・内臓脂肪測定、ストレス度測定)会場」です。多くの市民の方が参加されました。健康への関心の高さを感じました。

  

  
これがストレス度測定器。  ストレスが目に見える!?

  

  
栗原教育部長も測定中。  


授業でのICT活用の確かな手応え

日野第四中学校第3学年「俳句の学習」 ICT活用指導力基準C-2・3 生徒が互いの作品を鑑賞し、感想を交換し合う。
  
お互いの考えや意見を交換し合って学び合う・・・大変意義のある学習活動です。現段階では、活用指導力基準にこの学習活動に相当する項目はありません。しかし、「まとめ、表現し、発表するだけの学習活動」でとどまるのではなく、その先のコミュニケーション活動こそが学びを深める重要な活動です。
観点Cにこの項目を追加する必要があるのではないでしょうか。

◆日野第四中学校の3週間のICT導入活用期間が終わりました。
以下、メディアコーディネータの報告です。
「最後の日は、国語の授業支援に入りました。スタディノートを活用した授業を実践していただきました。
データベース機能を用いて、友達の詠んだ俳句に子情報として感想を送るという活動です。
感想を入力する時間を少しでも多く確保しようと、必要な説明は最小限に抑えて、授業中は生徒の様子を見ながら、必要な点を個別に指導されていました。
3年生ともなると、コンピュータの扱いは上手で、入力方法や操作方法でつまずく生徒はほとんどいません。
生徒の活動に十分な時間を充てることができたおかげで、多くの感想が各俳句に寄せられ、またお互いの感想を見合うこともできました。
授業はとても活気のあるものでした。研究授業ではありませんでしたが、他校からも多くの先生方がお越しくださり、授業をご覧いただきました。
・・・
3週間の派遣はあっという間でした。時間割の関係で、派遣中に直接支援させていただくことができなかった先生もいらっしゃいますが、
この時期にこんな授業をするので来てくださいという新たなご予約もいただきました。
スクリーンにきれいに大きく映し出された資料やワークシートの効果は大きく、先生の説明を、生徒たちは顔をあげ、スクリーンに集中して皆熱心に聞いていました。「これは使える!」実践された先生方がそうおっしゃいました。
生徒の反応に、授業でのICT活用の確かな手応えを感じておられたようです。
先生方の支援をさせていただく中で、私自身も多くのことを学ばせていただきました。
ここでの経験を次の支援に生かせるように、今後も努力したいと思います。」

◆日野第三中学校も、現在ICT導入活用期間中です。
メディアコーディネータは、先生方の熱意に圧倒されています。
「自分(MC)の支援は必要としていないほどすでにご自身で使いこなしていらっしゃる先生方が何人もいらっしゃいます。
また、ICT機器のセッティングにかかる時間をどうしたらうまく解決できるか話し合われて、生徒が準備できるように指導されている学年もあります。」

◆来週からは新たに日野第二中学校のICT導入活用期間が始まります。


いつでもモデル授業が示せるように・・・ひのっ子教育21開発委員会

本日、ひのっ子教育21開発委員会が開催されました。
本委員会は月に一回開催していますが、それだけではなかなか進みません。
ICTを駆使して、定例会以外にも、日常的にコミュニケーションを図る工夫をしています。
 *開発委員会の先生方専用の共通サイトで、情報交換等を行っています。
 *この会の指導者である信州大学の東原教授がお越しになれないときは、スカイプ・Webカメラで大学とつないでWeb会議を行い、
  助言をいだいています。

中学校部会は、市内の先生方が授業で活用できるように「お勧めWebサイト」を見つけ、大学に作っていただいたデータベースに
 入力する作業を続行中です。この作業は、委員の先生方の各自のペースで(放課後や自宅等)にせっせと行っており、現時点で、
 150以上ものサイトを登録しました。
 本日の委員会では、登録したWebサイトの教科等を確認し、さらに充実させていこう、と話し合われました。

小学校部会は、各委員がスカイプ・Webカメラを使ってインタラクティブ・スタディ(コンピュータを使った個別学習教材)を活用した
 ミニ授業研究を行っていく計画を立てました。
 本日の委員会では、委員全員が市内の先生方にいつでもモデル授業を示せるように力量を高めよう、と話し合われました。
 ・・・どんなに良い教材があっても、指導者が良い指導方法をとらなければうまくいきません。
   教材を使って授業するときの教師の役割を身につけ、理想の授業を実現できることを目指しています。
 次回の委員会では研究授業を行います。

【小学校部会】
教育センター所員の大澤先生がコーディネート役です。

東原教授からも次のようなアドバイスをいただきました。
 「教材開発は大変です。にもかからず経験された先生は、誰に強制されることもなくやり続けています。
 それは、それだけ目の前の子どもにも自分にも得ることが大きいからです。
 開発委員会では昨年度から、相当の財産を個人ないしチームで築きあげてきました。
 成果を自覚されているかどうかは分かりませんが、教材開発を経験する前の自分、教材の裏側のしくみを知らなかった自分と
 今の自分は違うはずです。確実に教師としての力量は高まっています。
 夏に教材開発を行った意義は、
  ・コンピュータの中で動く教材の裏側の仕組みがわかったことで、教材の善し悪しがわかるようになった。
  教材に期待できることと期待できないこともわかるようになった。
  ・授業中に、コンピュータに任せていいことと人間教師のやるべきことが明らかになったこと です。 
 後半は、新規の教材を作るのではなく、2年目の先生方の作ってきた教材を実際に授業で使って、その結果を修正していきましょう。
 日野市が導入したstudy21の教材の改訂も求められています。」

4年次教員研修研究授業


今、日野第二小学校で、4年次の先生の研究授業が行なわれています。
情報モラルの授業です。(第6学年)すべての著作物には著作権があり、
作った人のことを考えて大切に扱わなければならないことを理解するこ
とがねらいです。
(これは、携帯電話からの投稿です)

初めの一歩・・・三沢中学校

三沢中学校のICT導入活用期間は1ヶ月後で、メディアコーディネータの3週間派遣はまだ始まっていません。
それでも、せっかく揃ったICT機器をできるところから活用していこうと、今日はICTを活用した研究授業(校内研究)が行われ、
校内の先生方全員が参観されました。

第3学年理科「金属資源と酸素の化学変化」の授業です。
授業者の先生は、これまでもWeb上のコンテンツを活用したわかる授業づくりに取り組んできました。(コンピュータ室で)
今回は初めて、理科室で、e-黒板の活用に挑戦です。
当初は先生がICTを使う予定でしたが(ICT活用指導力B:教師の提示)
メディアコーディネータと打ち合わせた結果、発表の場で生徒達に使わせることになりました(ICT活用指導力C:生徒が活用)



グループで実験の結果をまとめる手段として、ICTを活用:ICT活用指導力C-2グループでまとめたことを、e-黒板を活用して生徒が発表:ICT活用指導力C-3

*今回は、無線LANの利点を生かして、理科室にグループ数のコンピュータを持ち込み、共有フォルダを使いました。
共有フォルダ以外の他の方法として、グループウェアソフトを使うという手段も考えられます。
(スタディノートでグループごとのデジタルポートフォリオを作成し、データベースに入れてコミュニケーションを深める)

講師は、中野区立第五中学校の嶋治行校長先生です。
協議会で、最初に各教科部会ごとに「今日の授業を、自分の教科でどんなふうに生かしていけるか」話し合われた後、
ご指導をいただきました。

「いろいろな教科の先生に、理科という教科を通して、生徒達がどう学んでいるかを見ていただきました。
今日のポイントは、教科を見ることではありません。見るべき対象は理科でなくてもいいのです。
生徒達の学びの姿を見ていただいたのです。
それを自分の教科でどう生かしていくか、という同じ土俵で勉強していることに価値、良さがあるのです。
ICT機器をまず使ってみてその活用の仕方がわかったら、次は、文字の大きさや生徒にとって負担のない見せ方、
一度でキャッチできる見せ方等々の工夫・・・これらは、教師としての力量で学んでいかなくてはいけないことです。
書画カメラ等を使っていて、色がとんだりすることもありますが、これは当たり前だというくらいの気持ちで使ってみてください。
どうしてもきれいな色を映し出したい美術などは、ビデオカメラをプロジェクターにつなぐだけで、驚くほどきれいにできます。」



各教科部会へのアドバイスをくださる嶋校長先生。Web上のコンテンツも紹介して下さいました。

三沢台小学校学校課訪問

本日は、三沢台小学校の学校課訪問を行いました。
3~5校時はすべての教室の授業を見せていただき、協議会では、2週間後に迫った研究発表会に向けての報告を聞かせていただきました。

本校は理科の研究校(日野市 研究課題校・文部科学省 学力の把握に関する研究指定校)で、
11月2(金)に、研究発表会を開催します。

また、本校は、平成20年4月に統合して「七生緑小学校」となります。
来年度は現在の百草台小学校を仮校舎として使用し、その間、現在の三沢台小学校の校舎等の増築・耐震補強・大規模改修工事を行い、
平成21年4月から新校舎として使用することになります。




第5学年国語「わらぐつの中の神様」
ICT活用指導力B-3(提示)
教科書を大きく映して読みを深め合っています。
第4学年は、来年度の統合に向けた百草台小学校との交流会です。両校の校長先生が子ども達を見守っています。




2年間の実践と成果について、プレゼンテーションを行っていただきました。当日の発表に向けて、ラストスパートです。

シンポジウムに参加したメディアコーディネータ

学校を訪問する合間の時間は、メディアコーディネータの勉強の時間です。
教科の内容を深めるために教科書を調べることもあります・・・
先生方に紹介する実践をWeb上で検索したりもします・・・
・・・今日は、情報収集のために、2人のメディアコーディネータが「ハイテク犯罪対策シンポジウム」(都教委、警視庁共催)に参加しました。


会場は都内の中学校です。
全学級6教室で公開授業が行われ、その後、シンポジウムが開かれました。
シンポジウムのテーマは、「インターネットに潜む危険性と情報モラルの重要性」

↑メディアコーディネータから携帯電話で送られてきたシンポジウムの様子です。


本市でも、今月の30日(木)に、教育センターで、情報安全教育の研修会を開催します。
本日のシンポジウムで学んだことを、当日の研修会の運営に生かしていきます。

第三弾の始まり!(中学校ICT導入活用期間)

今日から日野第三中学校のICT導入活用期間が始まりました。
平山中、日野四中に続く第三弾です。
初日を終えて、推進室に戻ってきたメディアコーディネータの感想です。


「全校生徒を前にした朝会で挨拶をさせていただきました。
緊張しましたが、全校朝会でこのような機会を与えていただき、大変うれしく感じました。
今日から3週間、この三中の生徒達のため、先生方と一緒にがんばっていきたいと思いました。
まずは、授業でこんなに効果があるんだ、という実感をもっていただけるようにがんばります。
得意な先生はさらにもっと活用の可能性を広げていただき、
今は苦手だと思っていらっしゃる先生も、3週間が終わったら、ご自身でICT機器をスムーズにセッティングされて使いこなしていただけるように
精一杯力を尽くします。」

研究授業でICT

中学校より1年早く、昨年の秋に校内LAN等のICT環境が整った市内の小学校では、研究授業にICTが活用されることが多くなってきました。
先週も二つの研究授業でICTを活用した授業が展開されました。


◆小教研音楽部会の研究授業
潤徳小学校第4学年 音をききあって合奏しよう「茶色のこびん」 
 ICT活用指導力B-2(課題をつかませるための提示)


映し出された歌詞を見ながら気持ちを前方に集中させて歌う児童たち。歌詞を確認するゲーム。




音楽ソフトによる自動演奏に合わせ、先生は笛の個別指導。


◆人権教育理解推進委員会の研究授業
日野第四小学校第5学年 総合的な学習の時間「情報モラルを知ろう」
ICT活用指導力C-2(自分の考えをまとめる)Dー1(相手のことを考えた情報のやりとり)Dー2(ルールやマナーの指導) 


日野市だけではなく、多摩市、稲城市の先生方も参加されました。スタディノートの掲示板を使った交流を振り返って考える・・・




Webコンテンツ「ネット社会の歩き方」を活用。ネットで悪口は要注意

今後も多くの研究授業でICTが当然のようにどんどん活用されていくことを期待しています。

日野市のICT

教育センターの中間発表会に出席していただいた亀井浩明先生(教育センター運営審議会委員長 帝京大学名誉教授)から、
今日、激励のお電話をいただきました。
「今求められている、“PISA型『読解力』”とは、具体的状況において人間が課題を解決する力、言葉、情報、記号、データ等を処理する能力であり、これには必然的にICTが重要な役割を担っているのです。
世界中でこのことを一斉に言い始めていますが、日本ではまだまだのようです。
ICT抜きには学習は成立しません。ICTは大変重要な要素なのです。
日野市は市長さんもICTに大変理解があって、柔軟に考えてくださっていいですね。
ぜひ、日野市のICT活用教育を積極的に推進していってください。」


先日、教育家庭新聞(教育マルチメディア新聞)の方も日野市の学校を取材に来てくださいました。
その時の記事は来月掲載されるということですが、それに先んじて、急遽、10月6日号にも記事を掲載してくださいました。
「日野市のICT」というコーナーの、「日野市の“元気”全国に~ICTで指導力が拡大~」というタイトルの記事です。


日野市のICTはまだまだ始まったばかりですが、多くの方々が応援してくださっています。大変うれしく思います。
今後も市内の校長先生、先生方と一緒にがんばっていきたいと思っています。

全学年で情報安全教育の授業を公開

情報安全教育・・・
今の子どもたちは生まれたときからインターネットは当たり前の存在です。
しかし、昨今、インターネットや携帯電話をめぐる犯罪が多発し、子どもたちも巻き込まれ、加害者や被害者となっています。
そこで、発達段階に応じた交通安全教育が必要であると同じように、情報安全教育も必要になってきました。
教員のICT活用指導力の基準にも「D情報モラルなどを指導する力」と示されています。
モラルやマナーだけではなく、正しい知識や理解も必要となるため、日野市では「情報安全教育」と呼んでいます。
この教育は、当然ながら学校だけでは限界があり、家庭との連携が不可欠です。保護者と一緒に進めていく機会が必要です。

今日は日野第四中学校の学校公開日。朝学活から放課後の諸活動までの公開です。
その中で、全学年が情報安全教育に関する内容を道徳の授業で行い、公開するという企画が立てられました。

1校時目は1年生が食堂で学年合同の授業、3年生が各クラスでの授業、
2校時目は2年生が食堂で学年合同の授業です。

第3学年の授業風景(教員のICT活用指導力D-3 情報の信頼性やネット犯罪の危険性を知り、正しく安全に活用できるようにする)



日野市の小・中学校全校に導入されているNetモラルのコンテンツを活用しました。中・高生に人気の自己紹介サイト「プロフ」に関する新聞記事も参考資料として取り上げました。




みんなで話し合いながら授業が進められました。「プロフは楽しいものだと思っていたけれど・・・」


授業後のワークシートを見せていただきました。
「こんな危険があるとは知らなかったので勉強になった。
交流を求めるサイトで個人情報は絶対に載せちゃだめだと思った。
特に本名、メールアドレスや住所などを載せたら大変なことになるかもしれないことがよくわかった。」

食堂で学年合同で行われた授業風景(第2学年)
(教員のICT活用指導力D-2 情報の保護や取扱に関する基本的なルールや法律の内容を理解する
               D-3 情報の信頼性やネット犯罪の危険性を知り、正しく安全に活用できるようにする)


 

講師は、警視庁八王子少年センター副主査の井口由美子さんです。

「携帯・インターネットの危険性」というテーマで、特に犯罪防止という視点から具体的な事例についてわかりやすくお話してくださいました。

 ◇詐欺・悪質商法:利用していなければ払う必要はありません。大人に相談しましょう。
 ◇チェーンメール:友達に送ってはいけません。日本データ通信協会のホームページに転送専用アドレスがあります。
 ◇チャット・掲示板・SMS:個人的に1対1で会ってはいけません。親や先生に相談しましょう。
        書き込む前にしばらく時間をおきましょう。面と向かっては言えないことは書き込まないこと。
        書き込んだ内容によっては刑法の罪に問われることもあります。
        プロバイダーは発信した人を調べることができ、その情報を警察や裁判所に提供することがあります。
 ◇懸賞・アンケート:安易に答えてはいけません。個人情報を教えるのは慎重に。
 ◇ホームページ・プロフィールサイト:載せる前に、映っている人全員に載せていいかどうか聞きましょう。
最後に、「ネチケットを守ろう」というお話を、インターネット利用の10か条でまとめてくださいました。


講師の方のお話によると、昨年度都内で携帯出会い系サイトを利用して犯罪被害を受けた少年は、142名もいたということです。
「だから、携帯はいけない、インターネットはいけない」と道具のせいにはしていられません。
今日の学年合同授業は多くの保護者の方が一緒にお話を聞いてくださいました。
その中には、保護司さんなど地域の方もいらっしゃいました。
「これからは保護者向けのこういう内容の研修が必要だと思っています。」とおっしゃっていました。
ある幼稚園の園長先生からも、保護者間でのチェーンメールの対応について相談されたという話をお聞きしたことがあります。
すでに四中地区青少年育成会では、7月に保護者向けの情報安全教育研修会を実施されました。

教育委員会も、市P教と一緒に保護者向けの講演会を予定しています。
保護者の方と一緒に、インターネットや携帯の危険性やその対応を知ると同時に、
それを上手に使える子どもたちを育てていくことを考えたいと思っています。

【予定している情報安全教育講演会の概要】
・11月29日(木)午後6時半より市民会館大ホール
・講師:独立法人メディア教育開発センター研究開発部・准教授の堀田龍也先生
・演題:“学校と家庭で取り組む「メディアとのつきあい方学習」”

多くの保護者の方に集まっていただきたいと考えています。


「宇宙の学校」閉校式

日野市では科学教育を重視し、毎年、土曜日の午後に小学校高学年を対象にした科学教室を行ってきました。
昨年度からは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)との連携プログラムによる科学コース『宇宙の学校』を開催しています。
今年度も宇宙・地学の専門家の指導のもと、科学好きの市内の小学生60人が学んでいます。

最終回の今日のテーマ
「水ロケットをつくって飛ばそう」
会場である日野第五小学校の校庭で、ダイナミックに打ち上げられました。

  
一人一人に立派な修了証が渡されました。皆勤賞(6回の講座+合宿のすべてに参加)は、60人中27人もいました。


一年間のプログラム。クリックすると拡大されます)