校長室だより

校長室だより

1学期の真ん中で…

全校朝会の話                                   令和7年6月2日(月)

1学期の真ん中で…

ー 毎日の生活を 見つめてみよう —

 6月に入り、1学期も中盤に差し掛かりました。4月から「やってみよう・やりとげよう —レッツ・トライ!―」を目標に、いろいろな取り組みが進み、子供たちの中からも、新たな提案がたくさん出ています。

 放送委員会からは、「これまでは、週1日だったお昼の放送を、毎日やってみたい!」と。

 給食委員会からは、「栄養士さんがつくってくださる毎日の給食を紹介するメモを、給食の時間に紹介したい!」

 …子供たちが、「今より もっと楽しい学校をつくる」ことを目指し、「トライ」する姿をいろいろな場面で見ることができます。目標の達成に向けて、歩みが進んでいます。

 さて、6月は東京都の「ふれあい月間」です。そこで、今回の全校朝会では、この期間に、友達との関わりを見つめなおしてみよう。そうすることで、『今よりもっと楽しい学校』に、また、一歩、近づくことができる…という話をしました。 

 今、1年生の教室前には、「わたしの おひさま」といテーマでの図工の絵画作品が掲示されています。この「おひさま」は、明るくあたたかい色で、スケールの大きな、たくさんの笑顔が描かれています。1年生の絵画を紹介しながら、「いじめや暴力は許さない」ということに触れ、友達とあたたかな関わりを築き、日野八小を「みんなの笑顔でいっぱいにしよう。」と話しました。

 また、今週は、「あいさつ週間」です。「あたたかな関わりを築くための、第一歩が『あいさつ』です。たくさんの人と、あいさつをしてみましょう。きっと、気持ちがあたたかくなります。」と話しました。

 

委員会の「レッツ・トライ」

全校朝会の話                        令和7年5月12日(月)

委員会の「レッツ・トライ」

 先週、本校の5・6年生が所属する10の委員会から、「今年度の目標」を紹介する「委員会紹介集会」が行われました。

 各委員会の委員長、副委員長が、全校の子供たちの前で、自分たちが「今より もっと楽しい学校をつくるために、やってみること」を、自分たちの言葉で発表しました。その内容は、次の通りです。

 子供たちは、それぞれの委員会の目標に向かって歩みを進めていきます。その過程で、今年度の子供たちと教職員の共通目標である「やってみよう、やりとげよう ‐レッツ・トライ‐」を達成していけるように、子供たちともに考え、工夫してまいります。この目標を達成した時に実現できる「今より もっと楽しい学校」を描いて…。トライし続けていきます。

<各員会の目標>

代表委員会 元気に 楽しくみんなで トライ!
栽培委員会 いっぱい グリーン ひの八小!
放送委員会 新しいことにトライして、楽しい 放送をしよう!
保健委員会 きもちよくすごせて あんぜんな八小づくり
給食委員会 少しでも 食べ残しを減らそう(苦手な食べ物の魅力を紹介!)
図書委員会 ルールを守って 楽しく本をよもう
広報委員会

みんなが分かりやすく 楽しめる ポスターづくり

体育委員会 すべての学年に体育を 楽しんでもらえるように、積極的に行動しよう
集会委員会 自分たちも楽しめる 面白くて、新しい集会をつくろう
環境委員会 昨年よりも環境を美化し、維持しよう

 

各学年の役割と「レッツ・トライ!」

全校朝会の話                                     令和7年4月21日

各学年の役割と「レッツ・トライ!」

 本校には、1年生から6年生までの各学年に、それぞれの発達の段階に応じた「役割」があります。今日の全校朝会では、各学年それぞれが担う「役割」について話をしました。また、最後に、この役割と「今年度のみんなの目標『やってみよう・やりとげよう―レッツ・トライ!ー』」との関係について話をしました。

<各学年の役割>

 6年生 リーダー … 「今より もっと楽しい学校」をつくるために、全力を尽くす。

            ➡ 学校を変えていく主人公になろう

 5年生 サブリーダー … 6年生を支え、6年生をフォローする

            ➡ 次のリーダーとしての力を身に付けよう

 4年生 リーダーへの入門 … 上級生の一員として、5・6年生の動きをよく見て協力する。

            ➡ 学んだことを「学年」の活動に生かそう

 3年生 下級生の最高学年 … 1・2年生のリーダーとして、頑張っている姿を見付け、

                声をかける

            ➡ 自分たちの一生懸命で、楽しそうな姿を見せよう

 2年生 1年生を見守る … 1年生を助け、お手本になる

            ➡ 手伝うよ…助けるよ…一緒だよ…と、声をかけよう

 1年生 自分でやってみる … 自分でできることは自分でやってみる

            ➡ できることを、増やしていこう

 これらの「各学年の役割」を果たすことは、「トライ」することそのものです。そして、この役割を果たすことが、みんなの目標「やってみよう・やりとげようーレッツ・トライ!-」の実現に繋がります。そしてこのことが、本校の子供たちと教職員が共に目指す中期的な目標「今より もっと楽しい学校をつくる」の実現につながります。

 自分のペースで、自分たちの得意を生かし、楽しみながら各学年の役割を果たしていけるように、子供たちと共に歩んでいきます。

令和7年度の目標

全校朝会の話                                     令和7年4月14日

 令和7年度 みんなの目標

 

 今日は、今年度初めての全校朝会でした。本校では、中期的な目標今より もっと楽しい学校をつくる」を達成するために、年度ごとに、子供たちと教職員が共有して取り組む「目標」を決めています。

 今年度の目標は、「やってみよう・やりとげよう ―レッツ・トライー」です。

 令和6年度末の3月、全校の子供たちから、「来年度の目標に取り入れたい言葉」を募集しました。子供たちからは、「挑戦」「役割を果たす」「あきらめない」「努力」「積み重ね」「緑と笑顔」「仲よし」…などなど、たくさんの言葉が集まりました。教職員からは、「令和6年度に大きく育った、子供たちの『チャレンジしようとする姿』を大切にしながら、諦めない姿や継続して努力する姿を育てていきたい。」との声がありました。これらを踏まえて、新たな目標を設定しました。

 今日は、この目標に込めた意味を子供たちに伝えました。

 〇こんなことしてみたいな…。こうなったらいいな…と思ったら、まず、やってみよう!

 〇やってみて感じたこと、考えたことをもとにして、工夫し、試行錯誤を繰り返し、

  自分のペースで、仲間と共に、粘り強く、ゴールに向かって歩み続けていこう!

 今年度は、子供たちの「学びのステージ」である学校や地域の中のいろいろな場面で、子供たちが「トライ」する姿がたくさん見られるように、子供たちと共に歩みを進めてまいります。そして、私たち教職員も、子供たちと同様に、いろいろなことに「トライ」していきます。

 

新しい学級名は「つばめ学級」

全校朝会の話                                    令和6年12月9日

新しい学級名

― つばめ学級 ―

1 代表委員会の子供たちからの発表

 代表委員会からのお知らせです。来年度から八小に誕生する「新しい学級」の名前が決まりました。皆さんへのアンケートを基に、話し合って決まった名前を紹介します。

 学級名は「つ・ば・め」、「つばめ学級」です。

 この名前に決定した理由の一つ目は、毎年、春になると八小に来る鳥だからです。

 理由の二つ目は、つばめは「幸せを呼ぶ鳥」と言われているからです。

 全校の皆さん、アンケートへのご協力、ありがとうございました。来年度は、つばめ学級のみんなと一緒に、学校を盛り上げていましょう。これで、代表委員からのお知らせを終わります。

 

2 代表委員会の子供たちの発表を受けての校長の話

 代表委員会の皆さんから、大切な発表がありました。新しい学級名は「つばめ学級」です。この名前に決まった二つの理由について紹介がありました。この理由をさらに詳しくみていきましょう。

 理由の一つ目は「毎年、春に来る親しみのある鳥だから…」でした。

 私たちの八小には、とてもたくさんのつばめの巣があります。毎年、春から夏にかけて、つばめたちがやってきて巣をつくり、雛をかえします。親つばめは、一生懸命にえさを運んで、その雛たちを育てます。そして、雛たちは、すくすくと大きくなって、八小の軒下から大きな空へと巣立っていきます。この光景を、私たちは、目の前で、毎年毎年、繰り返し見ることができます。

 さて、それではなぜ、つばめたちは、毎年、私たちの八小に来るでしょうか?それは、この八小が、つばめたちにとって「安心できる場所」だからです。もし、ここが危険な場所であれば、自分の命や雛の命を守るために、ここへはやって来ないはずです。私たちの八小が、子供たちが安全にすくすくと育つ安心できる場所だからこそ、こうして毎年、つばめたちがやって来て、巣立っていくのだと思います。「つばめ学級」という名前には、つばめ学級のみんなが、「この八小で安心して過ごし、どんどん成長していってほしい」という願いが込められています。

 理由の二つ目は、つばめが「幸せを運ぶ鳥」だと言われているから…」でした。

 つばめが毎年やって来る…ということは、巣立っていったつばめたちが、また、八小に帰ってくる…ということです。巣立って行ったつばめたちが大人になって帰って来ます。そして、帰ってくるときには、「幸せ」を一緒に運んできてくれます。

 「つばめ学級」という名前には、八小に新しくできる特別支援学級のみんなが「幸せになれるように…」という願いが込められています。同時に、「つばめ学級のみんなと一緒に過ごす八小のみんなが、幸せになれるように…」との願いが込められています。

 みんなで知恵を出し合い、話し合って新しい学級の名前が決まりました。こうして決まった「つばめ学級」という名前を、この名前に込めた意味と一緒に大切にしていましょう。令和7年度は、つばめ学級のみんなと一緒に八小を盛り上げ、「今より もっと楽しい学校」をつくっていきましょう。

二つ目の役割を果たす

全校朝会の話                                    令和6年11月25日

二つ目の役割を果たす

― 令和6年度の後半に向けて ―

 2学期も残り1か月、令和6年度は残り4か月となりました。2学期は、運動会や学習発表会などの大きな行事を、皆さんの力でつくり上げてきました。その中で、皆さんは、いろいろなことに「チャレンジ」してきました。

 このような行事以外にも、4月以降、皆さんは、自分たちで考え、アイデアを出し合って、日野八小を「今より もっと楽しく」するための取り組みを積極的に進めてきました。本校独自のキャラクターづくり(ハッピーはちはち)、「なかプレ」の用具を使った昼休みのイベント、ハッピーはちはち指示棒づくり、他学年や幼稚園・保育園との交流、地域や保護者の皆さんの力を借りた総合的な学習の時間の取り組み、七生緑小あおぞら学級との交流、たちばな学級の閉級に向けたタイルアートづくりの企画…などなど、数えきれないくらいのチャレンジをしてきました。このような取り組みが進む中、私たちの日野八小は、どんどんと活気づいてきています。

 ところで、皆さん。4月に皆さんにお話しした「各学年の役割」を覚えていますか。各学年に二つの役割を示しました。今の皆さんの姿を見ていると、その一つ目の役割は見事に果たしていると思います。そして、令和6年度の後半に向かう今、二つ目に示した役割に注目してほしいと思っています。ここには、次の学年に進級・進学するまでに取り組んでほしいことが書かれています。一つ目の役割を果たしながら歩んでいる皆さんには、この二つ目の役割を果たす力が、しっかりと身に付いているはずです。今、改めて二つ目の役割を見直し、3月までの間にその役割を果たしてほしいと思います。この役割を果たす時、皆さんは、自信をもって進級・進学できる力を身に付けることができると思います。

 仲間と共に、この二つの役割を果たし、進級・進学へと向かって歩んでいってほしいと思います。そのことが、今年度のテーマ「すすんで・みんなで・楽しんで ―チャレンジ ひのはち!-」の実現につながるのだと思います。

         <各学年の役割>

「成功」を振り返る

全校朝会の話                   令和6年10月21日(月) 

       「成功」を振り返る

○運動会は、保護者や地域の皆様からもたくさんの拍手と称賛の声をいただき、

 子供たちにとっても、「大成功」の喜びを感じたことと思います。

○保護者の皆様から寄せられた感想や、子供たちが書いた運動会の振り返りを読み、

 子供たちと一緒に、次のことについて考えました。

1 成功したって、どういうこと?

 ➝ 子供たちの振り返りから、「成功」をどのような言葉で表現しているかを

  ピックアップしました。

 ・自分の力を出し切ることができた ・できなかったことが、できるようになった

 ・今までより、上手にできた    ・みんなで力を合わせることができた

 ・楽しくできた。 ・見ている人に感動を与えることができた

2 はじめからうまくできていたの?

 ➝ ここでは、はじめは不安であったこと、うまくいかずに落ち込んだこと、

  どうしたらよいか分からなくなったこと…などついて振り返りました。

3 それで、どうしたの?

 ➝ ここでは、不安な気持ちや落ち込んだ気持ちになったとき、どのような行動を

  とったのか…について振り返りました。

  ・できるまで、何度も練習した   ・家でも練習した。

  ・毎回の練習に集中して取り組んだ ・友達に教えてもらった

  ・友達と励まし合い、協力し合って練習を続けた

4 そのあと、どうなったの?

 ➝ 「3」の行動をとった後の、子供たちの振り返りの言葉をピックアップしました。

  ・だんだんと、こつが分かってきた ・すこしずつ、できるようになってきた

  ・自分も友達も、上手になってきた ・なんだか楽しくなってきた

  ・楽しくて、夢中になって、もっと上手にできるようになりたいと思うようになった。

5 そして迎えた当日は…?

 ➝ ここでは、当日の演技や競技の直前の子供たちの言葉をピックアップしました。

  ・とても緊張した      ・自分一人じゃないと思った

  ・全力を出し切ろうと思った ・これが最後だ…と思って集中した

  ・たくさんの人に、練習の成果を見てもらおうと思った

 ➡ 2から5までの順を辿って、自分たちの出番を迎え、存分に演技や競技を行い、

  子供たちは「成功」を実感しました。

6 「成功した…」って、思えるのは…

 〇上手くいかないことがあったり、不安になったり、悩んでみたりしながら、

  自分の力と仲間の力で、不安や悩みを乗り越えてきたからこそ「成功した」

  と感じることができるのだと思います。

7 まだまだ続く、「チャレンジの チャンス!」

 〇2学期、3学期と、まだまだチャレンジのチャンスはたくさんあります。

 〇学習発表会などの行事の中で、授業の中で、習い事や地域行事の中で、

  チャレンジしてみましょう。自分たちでそのチャンスの場をつくり出してみる

  こともできます。

 〇得意なこと、好きなこと、苦手なことなどにチャレンジし、上手くいくこと、

  上手くいかないことを味わいながら、仲間と共に試行錯誤を繰り返し、

  「成功した」という気持ちを、たくさん味わっていきましょう。 

運動会に向けて チャレンジのチャンス!

9月30日(月)全校朝会の話

運動会に向けて

― チャレンジのチャンス! ―

 運動会の練習が進んでいます。子供たちが考えた今年度の運動会スローガンは…

「パワー全開 全力スマイル 第八小学校」です。

 1学期、今年度の目標「チャレンジ ひのはち! ―すすんで・みんなで・楽しんで―」について子供たちに話をする中で、「チャレンジの仕方は二つある」と伝えました。

 〇 自分の好きなこと、得意なことにチャレンジする

 〇 自分の苦手なこと、得意ではないことにチャンレンジする

 八小の子供たちの中にも、運動会が好きな人、運動会が苦手な人…いろいろな人がいると思います。もうすぐやってくる「運動会」は、運動会が好きな人にとっても、ちょっと苦手だな…という人にとっても、「チャレンジ」をしてみるチャンスです。自分のもっている力をいっぱいに発揮して、短距離走や演技に取り組んでいこうと話しました。

 また、八小の全校の子供たちが「チャレンジへのチャンス」を生かすことができるようにするために、5・6年生は、運動会の係活動に取り組んでいます。その姿を紹介しました。

 運動会に向けて取り組む子供たちの姿に、たくさんのエールを送っていただければ幸いです。

      

第2学期始業式 「チャレンジしよう!」

第2学期始業式の話

チャレンジしよう!

 第2学期のスタートにあたり、今年度の子供たちと教職員が共有して取り組んでいる目標を、改めて確認しました。

   令和6年度 学校づくりの目標 「すすんで・みんなんで・楽しんで! チャレンジひのはち

 その上で、次のことを伝えました。

 今学期は、運動会や学習発表会などの行事、各教科等の学習の中で、いろいろなことにチャレンジする機会がたくさんあります。自分がチャレンジしてみたいと思ったことに、どんどん取り組んでいきましょう。

 「チャレンジ」は、常に成功するとは限りません。うまくいかないことや、失敗した…と思うこともあるでしょう。そう思うことがあるからこそ「チャレンジ」なのです。確実に成功すると分かっていることだけを並べてみても、それだけでは「チャレンジ」とは言い切れません。失敗をおそれずにやってみること…うまくいかなかったと思っても工夫を凝らして諦めずにやってみること…これこそ「チャレンジ」です。

 でも…本当は誰でも、失敗することは「うれしいこと」ではありません。では、うまくいかなかったり、失敗したと思った時、皆さんはどうしていますか?どうしたら、あきらめずに前に進むことができるのでしょう。自分の周りの人が「失敗した…」と思っている時、その人のために自分にできることは何でしょう…?

 2学期には、こんなことを、みんなと一緒に考えながら、「チャレンジ」を続けていきたいと思っています。

 2学期の全校朝会では、このことについて考えていきたいと思います。

 さあ、2学期のスタートです。「チャレンジひのはち」の目標達成を目指して、いろいろなことに挑戦していきましょう。

「なかよしプレイタイム」を振り返って(6年生のチャレンジ)

7月8日(月)の全校朝会から

「なかよしプレイタイム」を振り返って

― 6年生のチャレンジ/最上級生としての責任感 ―

 本校のリーダーである6年生が、1学期の「なかよしプレイタイム(なかプレ)」の振り返りをしました。今より、もっと楽しい「なかプレ」をつくることで、「今より もっと楽しい学校」をつくろうと考えて、この「振り返り」をすることになりました。各班の班長である6年生は、次の3点について振り返りました。

 ①  もっとメンバー同士が仲良くなるために

 ②  もっと遊びを楽しくするために

 ③  2学期からやってみること(改善点)

 班長の皆さんは、①②を振り返りながら、いろいろなことを考えました。その中で、班長としての悩みも出てきました。「メンバーのみんなが、なかなか話を聞いてくれない…」などという声もありました。

 しかし、そこで班長のみなさんは考えました。どうしたらよいのだろう…。そして、出した結論が、「自分たちのやり方を変えていく!」ということでした。「もっと話を聞いてください。」と、メンバーにお願いしたり、注意をしたりするのではなく、「自分たちが、もっと楽しい遊び方を工夫し、分かりやすいルールにしたり、説明を短くしたりすれば、きっと、メンバーのみんなにとって、もっと楽しい遊びができるようになる。そうすれば、きっと、スムーズな運営ができるようになる。」と考えたのです。

 この班長の皆さんの姿からは、「相手に変化を求めるのではなく、自分たちが変わっていこう。そうすることで、自ずと相手が変わり、共に目標を達成していくことができる。」と考えていることが伝わってきます。

 班長の皆さんは、このような考えに立って「③2学期からやってみること」を考えました。そして、遊び方についてのアイデアはもちろん、メンバーである下級生への接し方にまで考えを及ばせていました。「メンバーに、明るい声掛けと笑顔で接する。」「一緒にやろうと、声をかける。」「メンバーの名前を覚える。」「あまり話をしない人に、積極的に話しかける。」「メンバー同士が交流できるようにする。」「自分たち(6年生)が楽しんでいる姿を見せる。」…。

このような6年生の姿からは、最高学年としての自覚と責任感を感じます。この姿を見て、私は、「6年生!ありがとう!」という気持ちでいっぱいになりました。

 同時に、このような気持ちで「なかプレ」をつくっていこうとする6年生に、1年生から5年生までの皆さんが協力できることは何だろう…と投げかけました。6年生の思いを受け止め、1年生から5年生が、自分たちにできることや、自分たちの役割を考えながら、6年生とともに「今より もっと楽しい『なかプレ』づくり」にチャレンジしていくことを期待しています。

3年生 総合的な学習の時間のチャレンジ!

6月24日 全校朝会の話から

3年生 総合的な学習の時間のチャレンジ!

 3年生は、今、総合的な学習の時間で「広げよう ぼくたち わたしたちの 世界」をテーマに、学習をすすめています。ここでは、本校では、これまでになかった取り組みが進められています。

 活動の中心は、「日野八小の地域のいろいろな場所で、いろいろな人々と、自分たちが一番やりたいことにチャレンジすること」です。

 3年生は、2年生の頃、生活科の学習で、「まちたんけん」に行きました。そして、3年生になってからも、5月に地域巡りに出かけて、地域にあるいろいろな場所、人々、もの、街の様子を見てきました。そして、その中で出会った様々なことを基に、自分たちが一番やってみたいことについて考えました。考えたことは、一人一人がカードに書きます。そのカードを種類ごとに分類しました。「まちをきれいにしたい」「図書館で働いてみたい」「小さな子供たちと遊んでみたい」「お店で働いてみたい」…などの活動が多くみられました。

 次に、「やってみたいこと」ごとに、グループをつくり、活動計画を立てました。この活動計画を、実際に地域に出て活動できるよう、話し合いを通して何度も練り直していきます。この学習が、今後、どのように発展していくか…新たな学習にチャレンジする3年生を、みんなで応援していこう…と話しました。

 この学習では、「子供たちが、自分たちでやりたいことを見付け、自分たちで計画を立てて、自分たちでやってみる」ことを大切にしています。このような姿を、「自分たちの学習を、自分たちでつくる姿」と捉えています。本年度の本校の重点「子供たちがつくる学校プロジェクト」の一つの姿です。この姿を、私たち教職員がしっかっりと支えてきたいと思います。

 この活動には、明星大学の先生や、学校支援コーディネーターの皆様にもご協力をいただいています。また、今後、より多くの皆様のお力添えをいただいたいと考えております。その際は、改めてお願いをさせていただきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。

たちばな学級のチャレンジ

6月10日 全校朝会の話

たちばな学級のチャレンジ

 6月7日(金)、日野市内の6校の特別支援学級の子供たちが集まって行う「交流会」がありました。本校の「たちばな学級」は、令和7年度から七生緑小学校「あおぞら学級」と一つになり、新しい学級になります。

 そのため、今年度から、「あおぞら学級」の皆さんとの交流活動を進めています。この日も、あおぞら学級とたちばな学級は、隣同士の席になり、交流会が始まる前から、お互いに挨拶をしたり、お話をしたりして過ごしていました。

 交流会の中では、市内のいろいろな学級の友達と交流しながら、あおぞら学級とたちばな学級の子供たちが、一緒にグループをつくったり、お互いの頑張りに拍手をおくり合ったりする姿が見られました。交流活動の後、両学級のみんなで記念写真を撮りました。お別れの場面では、「楽しかったね。」「ありがとう。」「また会おうね!」と言って、手を振り合う姿が見られました。

 学校に帰ってきた後、たちばな学級の子供たちから「もっと、あおぞら学級の友達と仲良くなりたい。」「一緒の学級になるまでの間に、もっと交流したい。」「そうだ!七生緑小の『ななおみどり フェスタ』に参加させてもらえたら、もっと交流ができるかも。」などという声が上がりました。たちばな学級の子供たちは、この気持ちを、担任の先生方に伝えました。その後、この気持ちを受け止めたたちばな学級の先生と、たちばな学級の子供たちが、一緒に校長室に来て、自分たちの願いを私に話してくれました。

 私は、すぐに七生緑小学校の校長先生に連絡し、たちばな学級の子供たちの思いを伝えました。すると、七生緑小の校長先生からは、「七生緑小のあおぞら学級の子供たちも、今日の交流を楽しみにしていました。今日は、とても楽しい交流ができました。あおぞら学級の子供たちも、もっともっと、たちばな学級の皆さんと交流したいと思っています。7月の『ななおみどり フェスタ』には、是非、お越しください。」とのお返事をいただきました。

 私が、このお返事を伝えると、たちばな学級の子供たちから「やった!」という歓声があがり、みんなが笑顔になりました。

 本校では、今、「子供たちがつくる学校プロジェクト」を推進しています。自分たちがやってみたいことを、自分たちで考え、提案し、実現していこうとするたちばな学級の子供たちの姿は、まさに「子供たちがつくる学校」の一コマであることを実感しています。

一番やりたいこと…を見付けよう!

全校朝会の話                                     令和6年5月13日

一番やりたいことを見付けよう

 今年度も日野八小の目標「すすんで・みんなで・楽しんで ―チャレンジ ひのはち!―」をめざし、前回の全校朝会では、「自分(たち)が一番やりたいことにチャレンジしよう!」と話しました。

 今回は、「自分(たち)が一番やりたいこと」を考える時のヒントとして、本校で大切にしている「各学年が担う役割」を、子供たちに示しました。

 子供と教職員が共有している中期的なテーマ「今より もっと楽しい学校をつくる!」を実現するために、本校のみんなで念頭に置いていることです。この役割を果たそうと考えた時、「やってみたいこと」が閃くことがあると思います。「自分で考えたり、友達と一緒に考えたりして『やってみたい』と思ったことは、どんどんやってみよう!」と話しました。

 早速、6年生や5年生は、この役割を果たすための様々な取り組みを進めています。その姿は、とても頼もしく見えます。

 1学期も中盤に入り、各学年がいろいろな活動を始めています。子供たちが、発達の段階に応じた活動に存分に取り組み、トライ&エラーを楽しみながら、新しいことに気付き、そこから次に「やってみたいこと」が生まれてくる…。学校を、教職員と子供たちみんなで、そういう場にしていきたいと考えていきます。

 保護者、地域の皆様のお力添えを、どうぞよろしくお願いします。

 

「一番やりたこと」の見付け方

4月22日(月)全校朝会の話

「一番やりたいこと」の見付け方

 先週の全校朝会では、令和6年度の目標「すすんで・みんなで・楽しんで ―チャレンジ ひのはち!―」について、説明しました。

 私から子供たちに、「『自分(たち)が、一番やりたいこと』に、すすんで・みんなで・楽しんでチャンレンジしていこう!そして、わたしたちの『ひのはち(日野八小)』を、『今より もっと楽しい学校にしていこう!』と話しました。

 今週は、「一番やりたいこと」の見付け方について話しました。

〇「一番やりたいこと」を見付ける時の視点として、2つを紹介しました。

 ① 新しいことにチャレンジ

   … こんなことしてみたい。こんなことができたらいいな…

 ② 今、あることにチャレンジ

   … 今やるべきことを見つめて、一生懸命に、工夫して…

〇これらは、自分の力で見つけることが大切です。

 でも、いつもいつも、自分一人で考え続ける必要はありません。

 ・やりたいことが見えてこない時、迷った時…そんな時は、仲間と共に考えてみることをすすめました。

  そうすることで、自分だけでは思いつかなかったことや、新たに気付くことがあり、

  そこから「やってみたいこと」が出てくることもあります。

 ・仲間は、自分の考えを発展させたり、自分の目標の達成に取り組んだりするときに、

  なくてはならないものです。

 ・仲間と共に、自分の力で、「自分(たち)が一番やりたいこと」を見付けていきましょう。

〇次回の全校朝会では「一番やりたいことを見付ける時に、考えてほしいこと」について話をします。

 

 

 

令和6年度の目標

全校朝会の話から

令和6年度の目標

 今年度初めての全校朝会では、毎年設定している「学校づくりの目標」を発表しました。

 この目標は、「今より もっと楽しい学校をつくる」という、子供と教職員との「中期的な目標」を実現するために、子供たちと教職員が一緒になって「がんばること」を表しています。令和3年度からの3年間の目標は、次の通りです。

  

 今年度は、これまで以上に、子供たちが、自分(たち)の力で、自分の「学び」をつくり、自分(たち)の力で「学級・学年・学校」をつくる活動を重視し、「子供たちがつくる学校プロジェクト」を実施していきます。

 このような令和6年度の目標は、次の通りです。

 

 

 この目標に込めた思いを、子供たちに伝えました。 

 「今より もっと楽しい学校」をつくるのは、「ひのはち小」のみんなです。

 「今より もっと楽しい学校」をつくるためには、一人一人が「チャレンジ」することが大切です。

 「チャレンジする」って、どういうことでしょう…。それは、自分(たち)が一番やってみたいことに、「すすんで・みんなで・楽しんで取り組むこと」です。

 すすんで … 自分から

 みんなで … 仲間と一緒に(同学級・同学年・異学年を含む日野八小のみんな)で

 楽しんで … 自分たちが楽しみながら、今よりもっと楽しい学校をつくっていこう

 でも、自分(たち)がやりたいことなら、何をしてもよいのでしょうか…考えてみましょう。また、やりたいことが見つからない…と思う人はいませんか…でも、大丈夫です。

 次の全校朝会では、「やりたいことのみつけ方」について一緒に考えていきましょう。

 この目標の達成に向けて、子供たちと教職員が共に歩みを進めていきます。皆様のお力添えを、よろしくお願いします。

新たな期待…役割を果たす子供たち

12月4日(月)全校朝会での話

もう一つの役割を果たして…

 11月の全校朝会では、4月に皆さんに示した「期待する役割」に加えて、もう一つの「新たな役割」を示しました。今日は、その役割を果たしている姿を、皆さんに紹介します。

 まずは、6年生です。私たちの学校のリーダーである6年生は、先日、日野市立小学校連合音楽会に参加しました。この音楽会は、他の学校のリーダーである6年生が集まって、日野市の煉瓦ホールで、お互いの演奏を披露し合い、聞き合う場です。広く、大きな煉瓦ホールのステージで、皆さんのリーダー6年生は、合唱「Can do ー君が輝くとき―」と合奏「シング★シング★シング」を演奏しました。6年生全員が舞台に立ち、客席を向いて立つ姿は、とても凛々しく、美しいものでした。一曲目の合唱が始まり、その歌い出しは、見ている人を圧倒するほど力強く、同時に、とてもきれいな音でした。そして、二曲目の合奏。一人一人が、今自分に出せる一番きれいな音を出そうという気持ちになり、一生懸命に、そして、楽しそうに演奏する姿は、見ている人の心を動かしました。合奏が終わった時には、ひときわ大きな拍手が、ホールに響いていました。

 6年生は、私たちの学校以外の場でも、リーダーらしい、立派な姿を見せていました。自分たちの演奏を、自分たちの力でつくり上げ、全力を尽くし、楽しむ姿…これは、先日お話しした6年生のもう一つの役割「最高学年の残りの期間を、自分たちの力で、自分たちにとってかけがえのないものにつくりあげる(自分たちのために)」という姿そのものでした。

 続いて、2年生です。2年生は、これまでに「まち たんけん」の学習で学んだことを、1年生に向けて発表しました。調べたこと、インタビューしたことを基に掲示資料をつくったり、クイズにしたり、劇にしたりして、1年生に分かるように伝えました。その翌日には、「レッツゴー あさかわ」の学習で、1年生と一緒に浅川に行きました。ここでも、2年生が1年生を見守り、助け、一緒に遊ぶ姿が見られました。

 2年生には、4月に、「1年生を見守る」ことを役割として話しました。先日は「もう一つの役割」として、「1年生と一緒に過ごしながら、学校の楽しさを1年生に伝えていくこと」を話しました。今回の二つの活動を通して、2年生は1年生に「2年生になると、こんな勉強をするよ。」「こんなことも、できるようになるよ。」と伝えました。それを見たり聞いたりした1年生は、きっと「2年生になったら、自分もこんな発表をしてみたい。」「次の1年生に教えてあげたい。」「1年生が困っていたら、今度は自分たちが助けてあげたい。」と思ったことでしょう。2年生になるのが楽しみになった1年生も多かったと思います。2年生が、しっかりと「もう一つの役割」を果たしていたことが伝わってきます。

 11月に各学年の皆さんにお話しした「もう一つの役割」。さっそく、この役割を果たしている学年があります。とても嬉しく、頼もしいことです。この役割を果たして、私たちの日野八小を、「今より もっと楽しい学校」につくりあげていきましょう。

新たな期待

11月6日(月)全校朝会での話

新たな期待

― これらからの5か月の中で ―

 4月から、「今より もっと楽しい学校」を目指して、それぞれの学年が「役割」を果たしてきました。音楽会を目の前にし、令和5年度のも後半に入りました。すべての皆さんが、あと5か月すると、次の学年へと進級します。

 さて、そこで、「今の学年の役割」を果たしながら、「次の学年に役割」を担える力を身に付けてほしいと考えています。そのために、これからの5か月の中で、皆さんのチャレンジしてほしいことを伝えます。

〇6年生 … リーダー

 ・最高学年としての残りの期間を、自分たちの力で、自分たちにとってかけがえのないものにつくり上げる。

〇5年生 … サブリーダー

 ・「最高学年になったらやってみたいこと」を、はっきりと描く。

〇3年生 … 下学年の最上級

 ・自分の「学級」をよりよくするための取り組みを、自分たちの力で進める。

〇4年生 … サブリーダーへの入門

 ・次の「サブリーダー」になるために、自分の「学年」、自分の「学級」をよりよくするための取り組みを、

  自分たちの力で「積極的」に進める。

〇2年生 … 1年生を見守る

 ・1年生に、学校の楽しさを伝える。(2年生になったら、こんなことができるよ…!)

〇1年生 … 自分のことは、自分でする

 ・次の1年生が困っていたら、助けることができる力を身に付ける。

 4月に、各学年の皆さんに伝えた「役割」に、もう一つ、新たな期待(役割)が加わります。この役割をしっかりと果たして、次の学年に自信をもって進んでいけるように、一緒に取り組んでいきましょう。

運動会から音楽会へ

令和5年10月23日(月)全校朝会の話

運動会から音楽会へ

ー 人の心を動かすもの ー

 運動会について、保護者や地域の皆様から、数多くの感想をいただきました。「感動した。」「涙が出た。」などの八小の子供たちへのあたたかい言葉をいただき、とても嬉しく感じています。保護者や地域の皆さんは、八小のみんなのどのような姿を見て、このような気持ちになってくださったのでしょう。

 いただいた感想を読むと、「一生懸命に頑張る姿」「力いっぱい頑張る姿」「自分の役割を一生懸命に果たす姿」に、「感動した。」「涙が出た。」と書いてくださっていることが分かります。

 八小の一人一人の「一生懸命な姿」が、運動会を見に来てくださった皆さんの心を動かしたのです。こう考えると「一生懸命な姿には、人の心動かす力がある」ということができます。

 先週、廊下を歩ていると、「先生たちのねがい…いっしょうけんめい」と書いてある掲示物がありました。「なんだろう…?」と思って見てみると、その掲示物の隣に、2年生の音楽会に向けた練習計画が貼ってありました。さらによく見ると、こんなことが書いてありました。

…… 2年生のよいところは、「いっしょうけんめい」なところです。「いっしょうけんめい」は、見ている人にパワーを与えます。感動を与えます。音楽会は、みんなのよいところを伝えるチャンスです。いっしょうけんめいにがんばりましょう。

 でも、いっしょうけんめいにがんばると、苦しいことにぶつかるかもしれません。その時に必要なのが、「助け合うこと」です。助け合うことで、一人ではできなかったことが、ほんの少しできるようになるかもしれません。108人の「いっしょうけんめい」が合わさったら、どんな音楽会になるだろう…と、今から楽しみです。みんなで、いっしょうけんめいがんばろう! ……

 一生懸命な姿には、人の心を動かす力があります。そして、仲間と助け合うことで、苦しいことがあっても一生懸命に歩み続けることができます。

 運動会が終わり、音楽会に向けた練習が始まります。仲間と助け合いながら、八小の一人一人が、今できる「自分の一生懸命」を発揮して、音楽会に向けて、みんなで歩んでいきましょう。

 

 

運動会に向けて

市制60周年記念 令和5年度運動会 スローガン

みんながえがお 本気でチャレンジ

 これは、各クラスから「スローガンに入れてほしい言葉」を募集し、代表委員会で話し合いを重ねて決まったスローガンです。子供たちと教職員が共有している学校づくりの目標「今より もっと楽しい学校をつくる!」を達成するために、子供たちが、今回の運動会を「一人一人が、自分の持っている力を発揮して、本気でチャレンジできるようにしたい」。そして、「みんなが、笑顔になれる運動会にしたい」と考えていることが、このスローガンから伝わってきます。

 このスローガンの実現を目指し、八小のリーダーである6年生と、サブリーダーである5年生が、次の10の係を担当します。

 ①司会 ②応援 ③放送 ④審判 ⑤全校競技 ⑥得点 ⑦用具準備 ⑧ライン

 ⑨準備・整理運動 ⑩スローガン・プログラム

 リーダー・サブリーダとして、一人一人が自分の役割を果たし、全校の子供たちが、自分たちの競技や演技に本気でチャレンジし、笑顔になれるように支えます。

 さて、運動会に向けた5・6年生の役割は明確ですが、1年生から4年生までの役割は、何でしょう。1年生から4年生までの子供たちには、「自分たちを支えてくれる5・6年生に感謝しつつ、自分たちの演技や競技に全力を尽くすことが、きみたちの役割です。」と話しました。そして、自分たちの演技や競技に全力を尽くすことは、5・6年生の役割でもあります。

 運動会当日は、「みんながえがお 本気のチャレンジ」の実現に向けて力を尽くす子供たちの姿を是非ご覧いただき、大きな拍手と励ましの声をいただければ幸いです。

2学期のスタート(始業式の話)

2学期のスタート

「今より もっと 楽しい学校」を目指して

 2学期がスタートしました。みんなの元気な挨拶の声が聞こえてきて、とてもうれしい気持ちです。2学期も、「今より もっと 楽しい学校」をつくることを目指して、皆さんと一緒に、いろいろなことにチャレンジしていきたいと思っています。

 「もっと 楽しい学校」をつくるための、今年度のチャンレンジ目標は、「工夫でつくる日野八小!」です。みんなで工夫をして、楽しい学校にしていこう…と、4月から取り組みを始めました。7月に、皆さんにアンケートに答えてもらいました。その結果を見てください。(下図)

 皆さんに、「もっと楽しい学校をつくるために、工夫していますか?」と聞いたところ、86%の皆さんが「工夫している(57%)」「どちらかといえば工夫している(29%)」と答えています。

 このチャレンジ目標を決めてから4か月の間に、これだけたくさんの人が、「くふうした」と思えたことは、とても素晴らしいことだと思います。これは、日野八小の「よいところ」だと思います。「自分たちの学校を、自分たちの工夫で、もっと楽しくしていこう」と思う人がたくさんいる…ということは、「日野八小は、工夫でいっぱい…!」ということです。私たちの学校の「自慢」が、もう一つ増えたような気がします。工夫でいっぱい 日野八小!

 今日は、「工夫」するためのこつをお伝えします。それは「いいこと 思いついた!」を大切にすることです。皆さんも、遊んでいる時、勉強ている時、友達と過ごしている時に、「いいこと 思いついた!」と思う瞬間があるでしょう。その時が、「工夫」のチャンスです。

 「いいこと 思いついた!」と思ったら、それを、人に伝えてみましょう。友達、先生、お家の人…。そして、その人たちと一緒に、思いついたことを実行してみましょう。伝え方は、いろいろです。言葉で、文章で、絵で…自分が一番得意な方法で伝えてみるとよいと思います。

 「いいこと 思いついた!」というひらめきとアイデアで、2学期も、日野八小を「工夫でいっぱい」の学校にしていきましょう。みんなの「工夫」で、「今より もっと 楽しい学校」をつくっていきましょう。

  

1学期に 大きく変わったこと

第1学期終業式の話

1学期に 大きく変わったこと

― なかよし班活動「なかプレ」 ―

 4月から今日まで、「日野八小が変わってきたな…」と嬉しく思うことが、何度もありました。その中で、一番大きく変わったと思うのが、なかよし班活動「なかプレ」です。

 昨年度までは「8プレ」という活動をしていましたが、この活動を、もっと楽しくするために、どんな「くふう」ができるだろう…先生たちは、一生懸命に考え、みんなで話し合いました。そして、「8プレ」は「なかプレ(なかよしプレイタイム)」へと、生まれ変わりました。

 でも、「くふう」したのは、先生たちだけではありません。日野八小の1年生から6年生までの皆さんも、たくさんの「くふう」をしています。リーダーである6年生の「どんな遊びをしたいかな?」という問い掛けに、1年生から5年生までが様々な意見を出します。遊びながらにも「どうしたらもっと楽しくなるだろう」と考えたり、みんなが楽しめるルールをつくったりして遊んでいます。ここにも、たくさんの「くふう」があります。

 そして、八小の子供たちや先生方の「くふう」する姿を見て、「八小お助けしよう隊」の保護者や地域の皆さんが、「協力します!」と声を上げてくださいました。用具の準備や片付け、困っている人の手助け、表示づくりなどをして、皆さんや先生方を助けてくださいます。9月の「なかプレ」を前に、すでに「くふう」した楽しい表示などを作りはじめてくださっています。

 新たにスタートした「なかプレ」は、日野八小の子供たち、先生方、お助けしよう隊の皆さんの「くふう」が一つになってでき上がっているといえます。

 今年度の「チャレンジ目標」は、「くふうでつくる 日野八小」です。「かなプレ」は、これからも、みんなの「くふう」によって、もっともっと楽しくなっていくのだと思います。

 2学期は、運動会や音楽会など、様々な行事があります。このような行事は、「くふう」のチャンスです。自分で考えたり、友達と話し合ったりしながら、いろいろなアイデアを出し、それを基に、たくさんの「くふう」をしていきましょう。そうすることで、今年度のチャレンジ目標「くふうでつくる 日野八小」を達成し、「今よりもっと楽し学校」を実現していきましょう。

みんなに 笑顔を 届けよう(八小ゆうびん)

全校朝会の話(7月10日)

みんなに 笑顔を 届けよう

ー 八小ゆうびん ―

 コロナ禍で一度は途絶えていた「八小ゆうびん」は、昨年度から再開しました。代表員会を中心とした子供たちの願いから、この取り組みが復活しました。昨年度のテーマは、「みんなに ありがとうを つたえよう」でした。昨年度の学校づくりの重点目標「ありがとうが あふれる学校」に沿ったテーマで、同じクラスと友達、同じ学年や他の学年の人たちにも、メッセージを添えたはがきを校内ポストに出して、「ありがとう」を伝えました。

 今年度のテーマは「みんなに えがおを とどけよう」です。今年度の学校づくりの重点目標は「工夫でつくる ひの八小」です。このテーマの通り、代表委員の皆さんは、テーマを工夫しました。昨年度と同じことを、同じように行うだけでなく、今年度の代表委員の皆さんの思いを基に工夫をして、この取り組みを行おうとしています。このような「工夫」によって、この取り組みが昨年度よりさらに進化し、発展したものになっていきます。そして、 このような「工夫」が、学校生活のいろいろな場面で行われることで、ひの八小が「今より もっと楽しい学校(子供たちと教職員の共通目標)」になっていくのだと思います。

 1学期が間もなく終わろうとしているこの時期に、「八小ゆうびん」でメッセージを届け、メッセージをもらった人も、送った人も「えがお」になれるとよいと思います。1学期の残りの登校日は8日間です。この期間に、ひの八小を「えがおでいっぱいの学校」にしていきましょう。

 

 

一人では見られない景色がある…。

全校朝会の話を基に

体操競技 田中佑典 選手からのメッセージを基に…

 東京都の「笑顔と学ぶの体験プロジェクト」により、体操競技の田中佑典(たなか ゆうすけ)選手が来校し、子供たちにマット運動の実技を見せてくださいました。同時に、田中選手から子供たちに、自らが選手として歩んできた道のりの中で、考えたことや感じたことをお話しくださいました。

 田中選手は、「力を集めて、合わせよう!」と子供たちに呼びかけてくださいました。いろいろな方々にお世話になり、支えていただく中で、たくさんの力をいただいてきた。競技に打ち込む中で、続ける力、見たり聞いたりする力、チャレンジする力、認め合う力など、様々な力を身に付けてきた…。この力を集めて発揮することで、「なりたい自分になれる」…。

 本日の全校長会では、このメッセージについて、子供たちと一緒に考えました。そして、田中選手は、「たくさんの人からたくさんのことを学び、一生懸命に取り組むことで、自分の目標は 達成できる。」と教えてくださったことに、改めて気付くことできました。

 また、田中選手は、「一人では見られない景色がある。仲間は、自分一人では見られない景色を見せてくれる…」とも、お話しくださいました。この言葉には、「仲間と一緒なら、自分一人ではできないことも きっと できる!」という力強いメッセージが込められていたことを、子供たちと確かめました。

 本校では、様々な体験活動や学習活動、行事などの取り組みの中で、子供たち一人一人が自らの役割を果たし、その姿を互いに認め合い、振り返ることを通して新たな課題を見いだしていく活動を重視しています。このような学校生活の中で、子供たち一人一人が「自分が動けば 何かが変わる! 仲間と動けば 何かができる!」ということを実感できるようにすることを目指しています。今回の田中選手からのメッセージから、私たちが目指していることの大切についても、改めて価値付けをしてだだいたような気持ちでいます。

 引き続き、子供たちと教職員の共通目標「今より もっと楽しい学校をつくる!」を合言葉に、多様な仲間とのかかわりの中で、自分の力を高め、同時に、相手もまた高まっていくような活動を目指して、工夫を重ねていまいります。

各学年の役割…どこで果たす?

 

全校朝会の話

各学年の役割を果たす

ーいつ、どこで果たす?―

 4月から、日野八小を「今より もっと楽しい学校」にするための、各学年の役割について話してきました。また、実際にその役割をはたしている姿を、毎日の学校生活の中で見付け、全校朝会で紹介していきました。

 「役割を果たす…」と言いますが、この「役割」は、いつ、どこで果たせよいのでしょうか。次の場面で、自分たちの役割を理解して活動できるとよいと思っています。

1 クラスのなかで 

2 学年のなかで

3 行事のなかで(運動会や学習発表会など)

4 交流のなかで(他の学年、幼稚園・保育園、中学校、保護者や地域の皆さん)

 もう一つ、この役割をみんなで果たしてほしい場面があります。それは、「なかよし班活動」です。特に、「なかよしプレイタイム」は、みんなで この役割をはたすチャンスです。

 一つの「なかよし班」の中には、いろいろな学年の仲間がいます。この一人一人が、自分の役割をはたすことで、「もっと楽しい なかプレ」になるはずです。みんなで役割をはたして、「なかプレ」を盛り上げ、楽しんでいきましょう。

 次回の「なかプレ」は、6月21日(水)です。6年生のみなさん、今から準備をよろしくお願いします。また、遊びを盛り上げるヒントが、PC室の前の掲示板に貼ってありますので、参考にしてください。

3年生は、最上級生!

全校朝会の話

3年生は、最上級生!?

 3年生は、最上級生…。これは、八小のみんなで目指している目標「今より もっと楽し学校をつくる」を実現するための、3年生の役割についての話です。

 1年生から6年生までを、上の学年(4・5・6年生)と下の学年(1・2・3年生)に分けたとき、3年生は、下の学年の最上級生になります。そして、私たちの目標を達成するための3年生の役割は「下学年の最上級生!」です。

 「下学年の最上級生」として、3年生に一番大切にしてほしいことは、1年生・2年生が頑張る姿を見付けて、はげましの声をかけることです。「なかプレ」や「集会活動」「学校行事」などの場面で、3年生には、1・2年生の姿をしっかりと見守ってほしいと思っています。

 それと同時に、期待していることがあります。3年生ががんばる姿を、1・2年生に見せてほしい…ということです。

 1日の生活をよく見てみると、3年生ががんばる姿は、いろいろなところに見られています。そうじの時間に、役割分担をし、声をかけ合いながら廊下や階段をきれいにしている3年生。そうじが終わったあとに教室に戻り、すぐに連絡帳を書く3年生…クラスのやくそくを守り、やるべきことに集中して取り組んでいます。教室前の廊下には、動植物の観察コーナーがあります。ここで動植物を注意深く観察している3年生にも出会います。教室に掲示してある「観察シート」は、1・2年生だったころに比べて、とても詳しく、わかりやすくなっています。鉄棒の学習でも、安全に気を付けて全力を尽くす姿、友達と教え合う姿、動き方を工夫して、もっと楽しい学習にしようとする姿…。どれをとっても、3年生の一生懸命さを感じます。

 3年生には、「自分たちの 学校生活を、自分たちの 力で もっと楽しくしていく力」があります。3年生が、下学年の最上級生としての役割を果たすことで、八小が「今より もっと楽しい学校」に変わってきます。こんな力をもった3年生を、みんなで応援していきましょう!

 

1年生 がんばっています! 楽しんでいます!

全校朝会の話

1年生

―がんばっています! 楽しんでいます!-

  1年生の役割は、「じぶんで できることは、じぶんで する。」です。入学してから2か月が過ぎ、1年生は、毎日、いろんなことに挑戦しています。

 1年生は、1組から3組までの各クラスで、自分たちのクラスの目標をつくりました。この目標には、「げんき」「がんばる」「なかよく」「やさしい」…などの言葉が並んでいます。これらの言葉は、担任の先生が「どんなクラスにしたいですか?」と聞き、1年生のみなさんが答えた言葉です。この目標を見ると、1年生のみなさんが、どんなクラスにしたいと考えているか、どんな学校だと楽しく過ごせると考えているか…という1年生の思いが伝わってきます。

 1年生の教室を見てみると、「自分たちでできること」が、どんどん増えていることが分かります。4月には、6年生に手伝ってもらっていた朝の支度も、入学式の前に6年生が準備してくれた教室の飾りも、今は、自分たちでできるようになっています。書けるようになったひらがなも、増えてきました。計算もできるようになりました。係の仕事、給食当番やそうじ当番も、自分たちでやっています。

 先日、そんな1年生を見ていてすごいな!」と思うことがありました。それは、音楽集会での1年生の歌声です。3年ぶりに、全校のみんなが校庭に集まって、校歌と「八小の未来」の2曲を歌いました。その中で、一番元気がよく、一番大きな声で歌っていたのが1年生でした。この声を聞いて、学校全体が明るく元気になりました。

 1年生が がんばることで、学校全体が明るく元気になる…ということは、1年生には、学校を明るく元気にする力がある…ということです。1年生が、自分たちにできることに力いっぱい取り組む姿を見ると、その姿を見た周りの人にも元気が湧いてくるのです。

 これからも、「自分にできることを自分でしょう」と、がんばる1年生を、八小のみんなで応援していきましょう。そして、1年生のみなさんは、がんばる姿や入りいろな事への挑戦を楽しむ姿を、これからも大切にしていってください。

リーダーへの入門 -4年生の役割ー

令和5年5月15日(月)全校朝会の話

リーダーへの入門

― 4年生の役割 ―

 日野八小みんなの共通目標「今より もっと楽しい学校をつくる!」を実現するために、それぞれの学年が、自分たちの役割を果たそうとして、歩み始めています。

 4年生の役割は、「リーダーへの入門」です。ところでリーダーへの入門」とは、  いったい何でしょう?それは、次の3つのことに挑戦することです。

 ① 上の学年の一員として、5・6年生の動きをよく見る。

 ② 次のサブリーダー、リーダーとしての力を身につける。

 ③ 学年や学級を「今より もっと楽しくする」 取り組みを、自分たちの力で進めていく。

 先日の「委員会紹介集会の4年生の感想」の中に、「リーダーへの入門」の①と②に向かっ   て進んでいる4年生の姿を見ることができました。4年生の感想の中には、次のようなことが書かれていました。

 ◇発表の仕方を学ぶ姿 ⇒「とてもわかりやすく、上手な発表の仕方だな。」

 ◇新しいことに気付く姿 ⇒「委員会では、そういう仕事をしていてくれたんだ…。」

 ◇やる気いっぱいの姿に心を動かされた様子                                

   ⇒「委員長や副委員長さんは、めあてや夢をもっていてすごいな。一生懸命だな…。」

  ◇委員会活動をやってみたいと思う姿 ⇒「来年は、自分たちもがんばりたい!」

  ◇サブリーダーになった時の自分を思う姿 ⇒「自分も今の5・6年生のようになりたい!」

  ◇5・6年生に感謝する姿

   ⇒「委員会のおかげで、楽しい学校生活がおくれているんだな…。ありがとう!

 5月16日(火)に、4年生は校外学習に行きます。そのめあてにも、4年生の思いがあふれています!サブリーダー・リーダーへの第1歩を踏みだした4年生を、みんなで応援していきましょう!

 

校外学習『高尾山』 めあて … 自分をバージョンアップしよう!
1 頂上まで登りきる強いからだと心
2 友達を思いやるやさしさ
3 苦手なことに立ち向かう強さ
4 自然を楽しむゆとり
5 たくさんの人と笑顔であいさつ
高尾山にのぼって、ちょっぴり…強く、やさしく、大きくなろう

 

 

  

 

1年生を見守る2年生

5月8日(月)全校朝会の話

1年生を見守る

― 2年生の役割 ー

  先日、校庭で、1年生と2年生の交流会がありました。交流会で、2年生が1年生を見守る姿が、たくさん見られました。

 日野八小のみんなで目指しているテーマ「今より もっと楽しい学校をつくる」ために、各学年が担う役割のがありました。その中で、2年生の役割は「1年生を見守る」ことでした。この交流会の中で、2年生が、自分たちの役割をしっかりと果たしていた姿を、紹介します。

 まずは、校庭に集合する時のことです。グループごとに集合しましたが、1年生が迷わないように…と考えて、2年生がグループのプラカードを持って校庭で待っていました。

 校庭を移動する時にも、2年生は、1年生のペースに合わせて歩いていました。

 自己紹介をするときも、2年生から先に自己紹介をして、1年生にお手本を見せていました。1年生が自己紹介をすると、2年生が一人一人に拍手をしていました。

 遊具での遊び方の説明も、1年生に伝わるようにと、丁寧に、分かりやすく「工夫」していました。2年生と1年生が、一緒になって遊ぶ姿も、とても楽しそうでした。

 2年生は、1年生の案内をしながら、「こんなところにきれいな花が咲いている…。」「こっちの階段の方がのぼりやすいな…。」など、新しいことを発見していました。

 交流の時間の最後には、2年生から1年生に「また、一緒に遊ぼうね。」という言葉がありました。そんな2年生に、1年生から「ありがとうございました。」という言葉がおくられました。

 「今より もっと楽しい学校をつくる」ために、2年生が「2年生の役割」を一生懸命に 果たしている姿が、とても素晴らしかったです。このような取組を通して、私たちの日野八小が、「今より もっと楽しい学校」になっていけるのだと思います。

 2年生のみなさん…ありがとうございました。

 

→ 2年生の子供たちは、1年生と楽しい時間を過ごしながら、1年生に校庭での遊び方やルールを伝えることができるようにと、言葉を選び、説明の仕方や話し方、遊具を回る順番を考え、役割分担をして当日に臨みました。この過程で、2年生が「1年生のために…」と考えて「工夫したこと」が数多くありました。「今より もっと楽しい学校をつく」ために、本校の児童と教職員が共有するチャレンジ目標は、「くふうでつくる 日野八小 ―すすんで・みんなで・楽しんで―」です。2年生の姿に、自分たちの力でこの目標を達成していこうとする力強さを感じています。                     

 

子供がつくる「委員会活動」

5月1日(月)

今より もっと楽しい学校をつくる!

子供がつくる「委員会活動」

 昨年度から、本校では、子供と教職員の共通テーマ「今より もっと楽しい学校をつくる!」を実現するための取り組みの一つに、「委員会活動」を位置付け、活動の活性化に取り組んでいます。

 5・6年生で組織する委員会活動は、ともすると、学校全体に関わる仕事が各委員会に割り振られ、その仕事に委員会のメンバーが当番制で取り組んでいく活動になりがちです。この「やらされる委員会」から、子供たち自身が「今より もっと楽しい学校づくり」に向けて「やってみたいこと」にチャレンジする委員会に変えていこう…としています。この取り組みが、少しずつ前進してきました。

 月に1回の委員会活動の時間の終了後に委員長が集まる「コア・ミーティング」も、昨年度からスタートしました。2年目のコア・ミーティングは、昨年度より一歩前進しています。委員長同士で、お互いの委員会の役割を理解した上で、自分たちの活動をもっと楽しく、充実したものにするために委員会同士で協力を求め合う姿が見られるようになってきました。

<先日のコア・ミーティングの様子です>

〇代表委員会 … 私たちは、5月18日(木)にユニセフ募金を予定しています。ほかの委員会の皆さんにも協力してもらいながら進めていきたいと思っています。放送委員会に、募金のお知らせのアナウンスをしてほしいと思います。募金のポスターがユニセフ協会から届いているので、広報委員会に掲示をお願いしたいと思います。

〇放送委員会 … はい。それなら、朝の放送の時間を使ってアナウンスできると思います。ちょうど、木曜日は私の担当の日です。

〇代表委員会 … ありがとうございます。よろしくお願いします。

〇広報委員会 … (ポスターの現物と総量を確認した後)これなら、掲示できます。掲示の仕方について相談します。

〇図書委員会 … 私たちは、6月12日(月)~23日(金)まで、読書週間を予定しています。各クラスから「おすすめの本」を1冊ずつ選び、ポスターにしてもらおうと思っています。広報委員会で掲示をしてもらえますか。

〇広報委員会 … わかりました。掲示します。

〇栽培委員会 … 「おすすめの本」は、クラスからだけでなく、栽培委員会からも出したいと思いますが、いいですか。栽培や植物、自然に関する本などが紹介できたらいいなと思っています。

〇図書委員会 … ぜひ、お願いします。

 まだまだ、話し合いは続きます。「今より、もっと楽しい学校」の実現に向けて、子供たちが自ら動き始めていることが伝わってきます。子供が自分たちの力で、自分たち日野八小のための「委員会活動をつくっていこう」とする姿を、私たち教職員は全力で支えていきます。

5年生の決意 「全力サブリーダー!」

4月24日(月)全校朝会の話

5年生の決意 「全力サブリーダー!」

 日野八小の各学年の「役割」…5年生は「サブリーダー」です。5年生の教室の前には、「全力サブリーダー」と大きく書かれた文字が貼ってあります。今年度の5年生は、「サブリーダー」を越えた「全力サブリーダー」として活躍すること目指しているのです。

 「全力サブリーダー」とは、どんなサブリーダーのことなのでしょうか。掲示物を見てみると、「何事にも、全力をつくすこと」であると考えてることが分かります。

 何事にも…つまり、リーダーである6年生を支えることにも…。自分たちが5年生としてやるべきことにも…。毎日の生活の中で取り組むいろいろなことにも…今もっている力をすべて出しきって、いつでも 全力をつくす…ということを大切にしようとしているのです。

 この言葉に、5年生の強い決意が伝わってきます。

  5年生は、すでに、「全力をつくす姿」を、いろいろな場面で発揮しています。体育の授業でのバトンパスでは、「全力でバトンをパスする姿」「仲間を力いっぱい応援するする姿」がありました。体育館に集合・整列した場面では、「真剣に話を聞く姿」「力いっぱい物事に取り組もうとする姿」がありました。詩を視写した掲示物からは、「一文字一文字を、最後まで丁寧に、きれいに書こうとする姿」を感じます。また、図工の作品づくりでは、「工夫して表現しようとする姿」「自分の個性を生かそうとする姿」が感じられました。毎日に生活の中で見られるこのような姿から、5年生が「全力をつくす姿」を見ることができます。

 5年生の学年だよりのテーマも「全力」です。5年生には、5年生全員の力を合わせて、この目標を達成してほしいと思います。

 6年生のみなさんは、このような5年生を頼ってください。1年生から4年生のみなさんは、5年生の「全力で取り組む姿」を見たら、ぜひ、拍手をおくってほしいと思います。 そして、5年生が日野八小での「自分たちの役割」を果たしてくれていることに「ありがとう!」の言葉をおくりましょう。

   5年生の決意.pdf

6年生 もっと楽しい学校をめざして!

4月17日(月)全校朝会の話

今より もっと楽しい学校をめざして

 ー 日野八小のリーダー 6年生 ―

 日野八小には、各学年に「役割」があります。6年生の役割は、日野八小の「リーダー」です。今、6年生は、1年生が安心して学校での一日を過ごせるようにと、1年生を支えています。

 6年生の教室の前には、6年生の決意が貼ってります(PDFデータ参照)。その掲示には、「ブラボーリーダー」という言葉があります。6年生は、日野八小のリーダーとして、「ブラボーリーダー」を目指そうとしているのです。このような言葉で、自分たちが目指すリーダー像を示した6年生に出会たことは、これまでにありませんでした。6年生の決意が思いが伝わってきます。

 1年生の入学式での6年生代表児童の言葉、始業式での6年の言葉からも、6年生が「ブラボーリーダー」として歩み始めたことが伝わってきました。

 6年生のみなさんは、「日野八小のリーダー」として「今より もっと楽しい学校をつくる」ことを目指し、その第一歩を踏み出しました。これから卒業までの毎日、「ブラボーリーダー」として、存分に力を発揮してほしいと思います。

 各学年の皆さんも、自分たちの学年の「役割」を見つめ、新しい一歩を踏み出していきましょう。そして、日野八小を、全校の皆さんと私たちで、「今より もっと楽しい学校」にしていきましょう。

ブラボーリーダーを目指して(6年生) .pdf

 

令和5年度のチャレンジ目標

 本校では、目指す学校像「すべての子供の活躍の舞台 日野第八小学校!」を実現するために、子供たちと教職員が共有しているテーマがあります。

 学校づくりのテーマ 「今より もっと楽しい学校をつくる」

 このテーマの実現を目指し、1年間のチャレンジ目標を設定しています。

 チャレンジ目標  令和3年度  今できることに 力いっぱい!

          令和4年度  ありがとうが あふれる学校

 そして、令和5年度のチャレンジ目標は…

   くふうでつくる ひの八小 ーすすんで・みんなで・楽しんで―  

 本校では、これまで、子供たちと教職員が共に考え、ESDミーティングや委員会活動の改革、たてわり活動「8プレ」など、子供たちが「力いっぱい」に取り組める場をつくってきました。また、代表委員会の「ありがとう郵便」、学級内や他学年との「ありがとうカード」の交流、運動会や学習発表会の頑張りを讃え合う学年間の交流などにも取り組んできました。子供たちが主体となったこれらの取組によって、これまでのチャレンジ目標が達成できたことを、子供たちとともに確かめてきました。

 これらの取組をさらに充実させるとともに、子供たちのアイデアを生かして「今より もっと楽しい学校」へと前進していくことを目指し、令和5年度のチャレンジ目標を設定しました。

 このチャレンジ目標の設定には、令和4年度の卒業生の思いも込められています。卒業生が学校のリーダーとしてのバトンを渡す5年生(現6年生)に送った言葉や、卒業生がこれから先の八小に託す思いを書いたメモの中に、「みんなで力を合わせて工夫することで、もっと楽しい学校をつくってほしい…。」という言葉がありました。

 そして、今、6年生は令和5年度のリーダーとして、チャレンジ目標を達成するための活動を始めています。

 6年生をリーダーとし、チャレンジ目標の達成を目指して「工夫」していくことで、日野八小を「今より もっと楽しい学校」にしていけるよう、子供たちと共に歩みを進めていきます。

 

「ありがとう」を伝え合う子供たち

「ありがとう」を伝え合う子供たち

 日野第八小学校の今年度の学校づくりのテーマは「ありがとうが あふれる学校!」です。子供たちと教職員が、このテーマを共有して、様々な活動に取り組んでいます。

 この取り組みが始まって7か月が過ぎた先日、全校の子供たちに「『ありがとう』を伝えていますか?」と質問しました。すると、全児童651人の95%にあたる618人から、「はい」という答えが返ってきました。

 子供たちが、このテーマを折に触れて思い出し、運動会のテーマに反映させたり、異学年との交流時に「ありがとう」を伝え合ったりしてきたことが、この数値に反映されているのだと思います。子供たち自身が、「ありがとう」を友達や家族、その他の皆様に伝えていると自覚することができていることを感じます。

 「ありがとう」を伝えることで、お互いが認め合い、感謝し合い、目標に向かって共に歩んでいこうとするあたたかく、力強いかかわり合いが生まれるようにすることが、このテーマに込められたねらいです。このテーマの実現に向けて、一人一人が具体的な取り組みをしているからこそ、「95%」という数値が見られたのだと思います。

 今週末には、学習発表会があります。制約の中での開催となりますが、運動会同様、子供たちは、この発表の場を、日頃お世話になっている家族やその他の皆さんに「『ありがとう』を伝える場」と捉えて準備を進めています。学習発表会での一生懸命な表現を通して、子供たちの「ありがとう」が、皆様のもとへ届くことを願っています。

 

挑戦することの楽しさ・楽しみ方

令和4年9月26日

挑戦することの楽しさ・楽しみ方

  全校朝会で、2回に分けて、「挑戦することの楽しさ」と「楽しみ方」について、子供たちに話しました。

 2学期に入り、「働く消防写生会」で入賞した子供、「夏休み 自由研究発表会『はっけん!』」で発表に取り組んだ子供、日野市の水泳大会で優勝や上位入賞を果たした子供など、学校の内外で様々なことに挑戦している子供たちの姿を目にします。

 「挑戦してみよう!」と一歩踏み出し、やり遂げたとき、挑戦した人だけが味わえる様々な心の動きを体験することができます。願いがなかったうれしさ、努力が実を結ぶ喜び…。一方で、挑戦してみたけれど力が発揮できなかった悔しさ、願いをかなえることができなかった悲しさ…。いろいろな気持ちを味わいます。このどちらも、挑戦したからこそ味わうことができる心の動きです。この心の動きが、次の目標設定や、新たな挑戦への意欲、挑戦の仕方の工夫や改善へと子供たちを導き、その繰り返しの中で、自分の成長への手応えを感じていくことができるのだと思います。子供たちが、このような「挑戦」を、自分の興味や関心、これまでの経験に合わせて、数多く積み重ねていけるようにしたいと考えています。そのための、環境や条件を整備することが、大人の役割だと思います。

このような考えのもと、「挑戦することの楽しさ」や「楽しみ方」について、子供たちに話しました。

 挑戦することには、以下の二つの楽しみ方があり、楽しさがあると考えています。

 ① 今できること、得意なことに挑戦し、もっと上手に、もっと得意になること
 ② まだできないこと、苦手なことに取り組み、少しずつ上手になっていくこと、

  一歩前進すること


 2学期は、日常の学習をはじめ、運動会、学習発表会など、子供たちが挑戦できる場面や行事が数多くあります。これらを生かして、子供たちが、自分が一番やってみたいと思ったことに、力いっぱい挑戦していけるようにしたいと考えています。

 全校朝会では、このような話をし、挑戦しようとする子供たちに、エールを送りました。

 

第1学期の大きな変化(校長室から)

第1学期の大きな変化

 八小は、第1学期に大きな変化をしました。5・6年生の子供たちを中心とした「委員会活動が活性化」したことです。

 現在、八小では、子供たちと教職員の共通の目標「もっと楽しい学校をつくる!」を合言葉に、様々な活動に取り組んでいます。その一つとして、委員会活動の在り方について考えてきました。学校を、もっと楽しくするために、自分たちの委員会にできることは何だろう…。子供たちがこの視点からこれまでの委員会活動を見直しました。そして、各委員会で「こんなことをしてみたい!」「こんなこともできる!」ということを出し合って、1年間の目標や活動内容を決めました。

 これまでの本校の委員会活動では、「学校全体にかかわる仕事に、自分たちが分担して取り組む」という考え方が主であったため、当番活動に忘れずに取り組むことが中心となっていました。しかし、今年度は違います。子供たちが、自分たちで考え、動き始めました。 

 例えば、放送委員会。1学期最後の1週間、お昼の放送では「八ヶ岳・日光 移動教室特集」を企画しました。5年生、6年生が移動教室で訪れた場所や、仲間と共に過ごして感じたことなどについて語る番組です。1年生から4年生までのみんなに、高学年の楽しい行事を紹介したい…と考えて企画したものです。また、放送室の前にポストを用意しました。このポストには、放送委員会に取材してほしいことや、クラスであった楽しい出来事などをメモして入れることができます。このメモを基に、番組をつくろう…という企画です。これも、新しい取り組みです。また、給食委員会では、給食の食器や食缶が乗ったワゴンの片付け方をチェックする「ワゴンチェック」をしました。継続してきちんと片付けができたクラスを給食の放送で紹介し、賞状を渡します。この取り組みは、昨年度も行いました。しかし、今年度は、この取り組みに、新しい価値を加えて実施しています。「八小の給食やSDGsの『食品ロス』への関心を高めたい。」という給食委員会の思いです。企画そのものは昨年度と同様でも、取り組みの先にある「ねらい」が大きく異なっています。これまでになかった企画に挑戦する委員会、これまでの活動に新たな価値を加えて実施する委員会…。どちらも、子供たちが考えた新たな取り組みです。

 そして、今年度からスタートした「コアミーティング」。各委員会の委員長が集まり、それぞれの目標や取り組みの内容を共有します。7月のコアミーティングでは、2学期の活動の重点が各委員会から報告されました。このミーティングが、各委員会の活動の活性化に大きな役割を果たしています。

 5・6年生という本校のサブリーダーとリーダーが一緒になり、委員会の活動が活性化したことで、「もっと楽しい学校」に向けて、着実に前進したことを実感しています。第2学期も、委員会活動をさらに発展させ、「子供たちが自ら考え、工夫して取り組む委員会活動」が、本校の特色となって根付いていくことを期待し、引き続き子供たちとともに歩みを進めてまいります。

   

委員会活動の発展

委員会活動の発展

― 子供たちがつくる学校へ ―

 「今より もっと楽しい学校をつくる!」を子供たちと教職員の共通の合言葉として、今年度の教育活動を進めています。その中で、5・6年生による委員会活動が変わり始めています。

 委員会活動は、4・5・6年生が同じことに興味・関心をもつ異学年の仲間と共に活動するクラブ活動とは趣旨が異なります。学校全体にかかわる仕事を高学年の子供たちが役割分担をして担い、全校の子供たちの生活が充実したものになるようにするという意図があります。そのため、これまでの委員会活動は、日常的に繰り返し行う当番や点検、清掃などの環境整美などが中心になりがちでした。同じ5・6年生でも、自分の委員会以外でどのような活動をしているか、お互いによく分からない状況もありました。

 5・6年生といえば、本校のリーダー(6年)とサブリーダー(5年)です。今、学校の中心となって動くこのメンバーが集い活動する「委員会活動」が、子供たちが自分たちの力で活動する場に変わり始めています。

子供たちが自分たちの力で目標や取り組みの重点課題を見いだし、計画を立て、役割分担をして協働し、取り組みの成果を振り返って自分たちの活動を改善していく…。委員会活動を、このような場にしていこうと、子供たちと教員との対話が始まりました。

まずは、各委員会の目標の設定です。「『今より もっと楽しい学校をつくる』ために、自分たちの委員会でできることは何だろう…。」と考えることからのスタートです。そして、

6年生の委員長を中心に話し合い、各委員会が下表のような目標をきめました。目標の中には、本校が進めてきたSDGsとの関連で、自分たちの役割を考えている姿も見られました。次は、その目標を達成するために「やってみたいこと」について話し合ったり、「『今取り組んでいることが、もっと楽しい学校づくり』にどうつながっているのか」について話し合ったりしました。そして、委員会発足から3か月が経った今、それぞれの委員会が具体的な取り組みを始めました。各委員会の目標や取り

組みを共通理解し、委員会相互の連携を深めるため、各委員会の委員長による「委員長会議」もスタートしました。また、1階廊下の掲示板には「委員会コーナー」を設置し、各委員会の目標とともに、活動の様子を写真やポスターで紹介できるようにしました。このコーナーは、各委員会の子供たちが更新していきます。

 このような取り組みを通して、5・6年生を中心として、子供たちが自分たちの力で学校をつくっていく経験が積めるようにしていきたいと考えています。そして、「自分が動けば何かが変わる。仲間と動けば何かができる。」という実感を、本校のリーダー、サブリーダーが味わうことができるようにしていきたいと考えています。

 <各委員会の目標>

委員会名 目  標
代表委員会 「ありがとう」があふれる もっと楽しい学校に!
集会委員会 八小の1年生から6年生までが もっと楽しくなる集会をしよう
広報委員会 廊下や階段を通る人たちへ 思いを届けられるように きれいに掲示する
体育委員会 みんなが気持ちよく体育ができるようにしよう!
放送委員会 学校のみんなが楽しめるような 放送をする
図書委員会 全校のみんなに 本を好きになってもらう
保健委員会 みんなが健康・安全でいられる 清潔な八小
給食委員会 八小の給食やフードロスへの関心を高めよう!
環境委員会 節電を 特に気にする
栽培委員会 みんなで協力して 植物を育てる

 

 

令和4年度のスタート 『もっと楽しい学校をつくる~「ありがとう」があふれる学校~』

― もっと楽しい学校をつくる ―

「ありがとう」が あふれる学校

校長 船山 徹

 

 令和4年度がスタートしました。今年度も、子供たちや教職員と共にめざす「学校づくりのテーマ」を設定し、その実現に向けて取り組んでまいります。

令和3年度の学校づくりのテーマは、「もっと楽しい学校をつくる」でした。令和4年度の学校づくりのテーマは、これを継続していくこととしました。このテーマの継続を決めた背景には、令和3年度の卒業生が、卒業直前に5年生に残したこのような言葉がありました。

6年生:私たちは、日野八小のリーダーとして、「もっと楽しい学校をつくる」ことを目

指してきました。そのために、「今できること」に、力いっぱい取り組んできま

した。5年生の皆さん。これからは皆さんが日野八小のリーダーとなって、今

よりも、「もっと楽しい学校」をつくっていってください。

 この言葉を受け止めた5年生は、「6年生からのバトンを受け継ぎました!」と力強く答えていました。卒業式2日前のことでした。

 このバトンを受け取った5年生が、今日から最上級生となりました。子供たち自身が引き継いだこのバトンを、本校のリーダーとなった6年生が中心となって、全校の子供たちの力で実現していくことを期待して、このテーマを継続します。

 その実現に向けて大切にしたいこととして、これまでの「今できることに力いっぱい取り組む」ことに加え、「『ありがとう』が あふれる学校」を、子供たちが毎日の自分たちの生活を見つめる視点として投げかけていきたいと考えています。

 私は、「ありがとう」という言葉は、人と人とを結びつける特別な力をもった言葉だと思っています。「ありがとう」は、誰かが自分や自分たちに何かをしてくれた時に、その相手に伝える言葉です。あなたが私にしてくださったことが、私にとって、ともてもうれしいことなのです…あなたのその気持ちに、感謝しています…。そんな意味が込められているのだと感じています。この言葉を受け取った相手は、その瞬間、自分の言動やそこ込めた思いがその人に受け入れられたことを感じます。そして、その思いに相手が喜びを感じ、その人の役に立てたこと、その人の心が動いたこと…などを感じます。私は、ここに「自己肯定感」や「自己有用感」「自己効力感」などのもとがあるのだと考えています。あなたは私にとって必要な人であり、大切な人なのです…。「ありがとう」は、それを伝えることができる、とてもあたたかく、やわらかく、美しい言葉だと思うのです。

「ありがとう」の言葉が、学校のいろいろな場面で聞かれ、学校中にあふれてきたとき、

日野八小は、今よりもっと、お互いを大切にし合える場になるのだと思います。その安心感の中でこそ、子供たちが、今できることに力いっぱい挑戦し、やり遂げるエネルギーと

目標の達成をあきらめない粘り強さを存分に発揮できるようになると考えています。

 今年度、本校では、「ありがとう」の言葉を大切にし、一人一人のつながりを今以上にあたたかく確かなものにしていくことで、「もっと楽しい学校」を目指してまいります。皆様には、引き続き、お力添えをいただきますよう、お願いいたします。

 

第1回「ひのはちESDミーティング」を終えて

第1回「ひのはちESDミーティング」を終えて

 校長 船山 徹

 3月9日(水)に、第1回「ひのはちESDミーティング」を実施しました。これは、本校の特色の一つであるESDの学習で、子供が自分たちで調べたことや実践していることなどを、全校の子供たちに向けて発表するイベントです。本校での新たな取組に、3年生から5年生までの15組・45名の子供たちがエントリーし、その内容を堂々と発表しました。

 冬休みに入る前。各担任から子供たちに「先生たちは、今、こんなイベントを企画しているのだけれど、やってみませんか?」と、この企画について投げかけました。すると、私たちの予想をはるかに超える子供たちが、グループや個人でエントリーしました。それ以来、子供たちは、休み時間や放課後の時間を上手につかって計画的に準備を進めてきました。子供たちが選んだテーマは様々であり、プレゼンテーション画面を工夫したり、ストーリー仕立てにしたりするなど、発表の内容や方法も多様でした。発表に挑んだ子供たちの意欲、アイデア、堂々とした姿は実に素晴らしく、頼もしいものでした。3年生は、「下の学年の最上級生」らしい姿で、5年生は「次の最上級生」らしい姿で、4年生は、「次のリーダーを支えるサブリーダー」になるにふさわしい姿で発表の舞台に立ちました。そして、その姿を1年生から6年生までの子供たちが、リモート中継によって各教室で見守りました。(たちばな学級は、後日、別の形で参観する予定です。)

 3学期の学校づくりのテーマは「バトンを渡す」です。一つ上の学年からバトンを受け取り、一つ下の学年にバトンを渡す…。今できることに力いっぱい取り組み、その姿を互いに見つめ合い、認め合ってこそ実現できるテーマです。一生懸命に発表する一人一人の姿に、「バトンを受けとり、バトンを渡そう」とする思いを感じました。今回の「ひのはちESDミーティング」は、このテーマの実現に向かって子供たちが歩みを進めた大切な場となりました。

 また、このイベントは、教職員と子供たちが、一緒になってつくり上げたイベントであったことにも、大きな価値を見いだしています。教職員が「発表の場」をつくり、そこに子供たちがエントリーし、子供たちがテーマに沿って一番関心のあることや取り組んでいること、チャレンジしてみたいことを発表しました。教員は、子供たちが困った時に一緒に考えるだけで、それ以外は子供たちの姿をしっかりと見守っていました。子供たちは、自分たちで考え、工夫し、練習を重ねて当日を迎えました。そして、その姿に1年生から6年生までの全員で拍手を送りました。教職員が環境を整え、その中で子供たちが存分に学び、力いっぱい活躍する…。本校がめざす学校像「すべての子供の活躍の舞台 日野第八小学校!」に向けて、また一歩、前進することができたと考えています。

 この実践にあたり、発表に挑んだ子供たちのご家族への励ましが、子供たちの勇気と自信につながっていたことも、とても強く感じています。改めて感謝申し上げます。令和4年度の修了式、卒業式まで、あと2週間となりました。子供たちが自信と期待をもって進級・進学できるよう、引き続き力を尽くしてまいります。

   

 メイン会場の様子               

                                    <メイン会場の様子>               <プレゼン資料の展示>

展覧会 生命力あふれる子供たちの夢の世界へ

                                  

学習発表会「展覧会」 

生命力あふれる子供たちの夢の世界へ…

                                  校長 船山 徹

 今週末は、学習発表会「展覧会」があります。コロナ禍の中、教職員と子供たちが工夫を凝らし、準備を進めてきました。

 先週から、子供たちの作品の体育館への搬入と展示が始まりました。はじめは、全校作品づくりです。密になることを避け、1学年・1クラスずつが役割分担をして少人数で体育館に行き、一つ前の学年、前のクラスから作業を引き継ぎ、大きな作品を完成させました。体育館奥の天井一面と、天井から床面にかけての空間を生かし、大きな作品ができました。次に、6年生の子供たちと教職員が展示に必要な資材を運び込み、会場を作りました。一つの仕事を終えると、「他にやることはありませんか。」と教職員に声をかける6年生。頼まれる前に動く6年生。自分たちが活躍すべき場であることをしっかりと自覚し、その期待に応えて作業に取り組む姿は、とても頼もしいものでした。次に、各学年の作品が搬入され、体育館の壁面いっぱいに展示されました。普段は運動する場所である体育館の雰囲気が、一気に美術館のようになりました。そして、今週に入ってからは、立体作品の搬入・展示です。躍動感のある作品、繊細に作られた作品、豪快さを感じる作品、やさしさやあたたかさを感じる作品…どの作品からも、子供たちのアイデアや感性の豊かさ、工夫する力や創造する力を感じ取ることができます。そして、入口の装飾…。冬をイメージして氷の世界を表現しています。白を基調とした氷の世界を抜けると、華やかな子供たちの夢の世界が空間いっぱいに広がります。

 先週末からは、放送委員会の子供たちが、各学年やたちばな学級に取材に行き、作品の見どころを紹介する番組を給食の時間に放送し、学校全体の雰囲気を盛り上げています。

 コロナ禍であり、一家庭お一人、参観時間を区切っての公開となりますが、子供たちの生命力であふれた会場にぜひお越しいただき、子供たちの作品への励ましや称賛の声をいただければ幸いです。

 

〇展覧会テーマ  表そう! わたしの想い

〇スローガン   きらきら光る 個性を 楽しもう

 

 このスローガンは、代表委員会が全校児童に、「どんな気持ちで学習発表会を迎えたいか」と問いかけて集めた「キーワード」を集約してつくったものです。全校の子供たちからは、「自分や友達の作品が輝くように…」との思いを込めて「きらきら」「光る」などの言葉が多く寄せられました。また、一人一人に違いがあるから素敵な作品が生まれるとい意味が込められた「個性」という言葉や、展示された自分や友達、他学年の作品など、たくさんの作品を見て楽しみたいという思いを込めて「楽しむ」という言葉が多く寄せられました。

 そこで、「表そう!わたしの想い」という全体テーマのもとで作られた作品の世界を楽しむ中で、自分が素敵だな…と感じる「きらきら光る たくさんの個性」が見つかるように…という思いを込めて、このスローガンをつくりました。(放送委員会の取材記事より)

3学期のテーマ「バトンを渡す」

3学期のテーマ 「バトンを渡す」

校 長 船山 徹 

 

 新しい年を迎え、新学期がスタートしました。子供たちはそれぞれに「今年の目標」を胸に登校してきていることと思います。子供たち一人一人の目標が実現できるよう、教職員一同、力を尽くしてまいります。

 3学期の学校づくりは、「バトンを渡す」をテーマとしました。

 2学期は、「今より もっと楽しい学校をつくる」をテーマに、様々な工夫を凝らし、今できることに力いっぱい取り組むことを大切にしてきました。3学期も、「2学期よりも もっと楽しい学校をつくる」ことを目指します。同時に、1年間のまとめとなる3学期を充実したものとし、より質の高い「楽しさ」を子供たちと教職員が共に味わえるようにしていきたいと考えます。そこで、大切にしたいことが「バトンを渡す」ということです。

それぞれの学年には、4月から、教職員と子供たちが一緒になって追求してきた「各学年の役割※」があります。その役割を、3学期の間に確実に果たすこと。そして、自分たちが担ってきたその役割を、次の学年に引き継ぐこと…。これが、「バトンを渡す」ということです。

 私は「バトンパス」は、バトンゾーンの中で、渡す者と受け取る者の間に生まれる、「とてもあたたかく力強い瞬間」だと思っています。バトンを手にして全力で走る者は、0.01秒でも早くバトン渡すことを「自分の役割」と考えて全力疾走します。次の走者に近付いても、次の走者がパスを受けるのにベストな状態になるまで自らのスピードを保って走り続け、その瞬間を待ちます。受け取る者は、スタートを切った瞬間から可能な限りの短時間でスピードを上げ、バトンを受け取る体制をつくります。お互いの体制が整ったその瞬間に、しっかりと握りしめて走ってきたバトンは、自走者の手のひらにグイっと押し込まれ、次走者は前走者がそうしたように、しっかりとそのバトンを握りしめます。そして、さらに次の走者にこのバトンを渡すという責任を胸に、自分の走路をしっかりと見つめて全力で走ってきます。前走者は、期待を込め、願いを託してその背中を見つめ、見守ります。バトンは、こうしてつながっていきます。

 私は、3学期の日野八小を、バトンを渡す子供たちの姿でいっぱいにしたいと思っています。子供たちが、各学年の自分たちの「役割」を踏まえつつ、今の生活がもっと楽しくなるように知恵を出し合い、工夫してやってみる。その結果得られる達成感や充実感を一人一人が味わう。そして、一つ下の学年に、自分たちが楽しんでいるその姿を見せ、「楽しみ方」を伝えていく。各学年の担う「役割」と「楽しさ」のバトンを、このようにして順繰りに渡していけるようになれば、「2学期より もっと楽しい学校」をつくることができると考えています。私たち教職員は、3学期という「バトンゾーン」で、子供たちがしっかりとバトンを渡すことができるよう、共に考え、工夫し、導いてまいります。

 このような考えのもと、本年も、目指す学校像の実現に向けて、全力を尽くしてまいります。引き続き保護者、地域の皆様のご支援をいただきますよう、お願い申し上げます。

                         ※印…本校HP「校長室から」2021/06/07をご参照ください。

第2学期の目標「今よりもっと 楽しい学校をつくる!」を振り返って

 令和3年12月24日

第2学期の目標 「今より もっと楽しい学校をつくる!」を振り返って

                              校長 船山 徹

 第2学期の終業式を終えました。今学期は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、分散登校からスタートしました。 

 この時は第5波と言われる感染拡大の時期でもあり、夏休み後の学校生活の開始は、感染防止対策を強化せざるを得ませんでした。子供たちにとっては、第1学期よりもさらに「できないこと」が増えた状態を強いることになります。始業式の延期、校庭遊びの制限、プールでの学習の中止、クラスメイトの半分しか登校していない教室…。このままでは、第2学期が閉塞感に満ちたものになってしまわないか…。そういう思いを強く抱いていました。

 そんな中、私は、子供たちと教職員に「今より もっと楽しい学校をつくろう!」と語りかけ、これを「2学期の目標」として示しました。「できないこと」が増えた状態での、この目標設定には無理があるだろうか…とも考えました。しかし、何もしなければ、このまま閉塞感の中で子供たちに学校生活を送らせることになってしまう。子供たちと教職員で考え、話し合い、工夫することで、「できること」を探していこう。考えて工夫することで、「できないこと」を「できること」にかえていこう。そう思って、この目標を設定しました。

 そして、休み時間の過ごし方をはじめ、清掃活動の開始、運動会、各学年のイベントや異学年との交流、委員活動や児童集会、ICTを駆使した学習活動、校外学習などなど、様々な工夫をして実施してきました。特に、6年生の日光移動教室では、「自分たちの思い出を、自分たちでつくりだそう」という意欲に満ち、自分たちが楽しむこと、みんなが楽しめるようにすること、宿舎の方々への感謝などを忘れることなく、自主的・自治的な3日間を過ごすことができました。最上級生として、立派な姿でした。

 第2学期を振り返る各学年の子供たちの声からは、自分が決めた目標を達成したことを実感する子供の姿や、仲間と共に取り組んだことで自分の目標が達成できたことを喜ぶ姿などを、数多く感じることができました。様々な活動を、子供たちが自ら工夫して行い、その子供たち自身が充実感や達成感を味わい、そこから何かを感じ取り、学び取っていく姿に、頼もしさを感じます。

 第2学期を終えた今、私は、「今より もっと楽しい学校をつくる!」という第2学期の目標は、確実に達成できたと考えています。その一方で、3学期は、「2学期よりも もっと楽しい学校」にしていけるよう、子供たちや教職員と話し合い、考え工夫し、実践してていきたいと思います。

 保護者や地域の皆様には、コロナ禍以前のように学校にお運びいただくことができず、学校生活の様子を十分に伝えきることができないことを、大変申し訳なく思っております。今後、新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑みながら、皆様にご参観いただく機会等を設定していきたいと考えています。引き続き、ご協力をくださいますよう、よろしくお願いいたします。

2学期の目標

さつまいも大収穫祭!

 たちばな学級では、毎年ビオトープでいろいろな野菜や植物を育てています。今年も秋の収穫に合わせてさつまいもを育てました。

 さつまいも堀りでは、昨年度が不作だったこともあり、子供たちも心配そうでしたが、いざ掘ってみると次から次へとさつまいもが姿を現し、「こんなに大きいのがとれたよ!」と笑顔いっぱいで収穫を終えることができました。収穫したさつまいもは、学校で調理してみんなで収穫を祝う予定です。

校内での交流活動を通して

令和3年11月24日

 校内での交流活動を通して

校長 船山 徹

  「全ての子供の活躍の舞台 日野第八小学校!」の実現を求めて、コロナ禍の中、子供たちと教職員が一緒になって教育活動を進めています。

 現在の感染拡大状況を注視しながら、学年間の交流活動をスタートしました。これまでは、密を避けるため、子供たちが集まるのは学年単位までとしてきましたが、感染防止策をとりながら、現在、2学年が一緒になる規模の交流まで、交流活動を再開しています。

 早速、様々な交流が行われています。3年生が1年生に、絵本の読み聞かせをしました。

3年1組と1年1組…といように、きょうだい学級で体育館に集まり、3年生がグループをつくり、1年生が各グループを回ります。3年生は、国語の学習での成果を生かし、絵本を1年生に見せながら読む練習をしました。どの絵本を選べば1年生が楽しく聞いてくれるか…1年生の立場になって考えていました。その3年生の読み聞かせを、1年生の一人一人が、真剣に聞いていました。1年生は、楽しい場面では笑顔になり、涙を誘う場面では悲しそうにと、とても豊かな表情で3年生の声に聞き入り、絵本の世界に入り込んでいました。

 2年生は「おもちゃランド」をつくり、1年生と交流しました。秋の木の実などをたくさん使って、遊び道具を作り出し、お店をつくり、ルールを決めて楽しく遊べる遊園地「おもちゃランド」を体育館いっぱいにつくり出しました。つくった遊びで、まず、2年生同士が遊んでみました。そこで感じたことをもち寄り、1年生のためにもっと楽しくなるようにとみんなで考え、遊び方やお店を改良しました。ルールを書いた看板、お店のネーミング…。1年生にも分かり易く誰にでも楽しめるようにしました。1年生は、グループごとに計画を立て、いろいろなお店に行って、存分に楽しんでいました。困っている1年生に2年生が声をかけたり、ゲームが残念な結果に終わった1年生を2年生が励ましたりする姿。楽しそうに遊ぶ1年生の姿を嬉しそうに見つめる2年生の姿。そして、1年生から2年生におくられる「ありがとうございます。」の声…。体育館が、あたたかい姿でいっぱいになりました。

 5年生は、幼稚園・保育園の年長さんと交流しました。まずは、園児の皆さんに、5年生が運動会で取り組んだ「八小ソーラン」を披露しました。5年生の勇壮な姿に、園児の皆さんの目は釘づけになり、身動きもせず、5年生を見つめていました。そのあとは、5年生が園児の皆さんに、八小の校舎を案内しました。園児の皆さんの小学校入学への期待が高まるように…と考え、5年生が「園児の皆さんの目線に立って…」と言いながら、身をかがめて話かけたり、説明したりしている姿がありました。園児の皆さんが八小に入学する時には、この5年生が6年生となり、最上級生として1年生となった園児の皆さんを迎えることになります。

 その他にも、3年生の社会科の地域の調べ活動、1・2年生の生活科「浅川へ行こう!」の学習では、保護者の方に付き添いをお願いし、ご協力いただいた保護者の皆様と子供たちとの交流の機会も、少しずつ増えてきました。先日より、「読み聞かせボランティア」の皆様のお力添えをいただき、朝の読み聞かせを再開し、ボランティアの皆様と子供たちが、読み聞かせを通して交流できるようになりました。

 このような交流活動は、子供たちにとって、それまでに学んできたことを総合的に発揮する場となると同時に、新しいことに気付いたり、新たな価値を発見したりする場となります。そして何より、お互いを思い、お互いを大切にしようとする豊かな心情を育む場となります。どのような交流活動でも、そこで活動する一人一人の姿に「あたたかさ」を感じるのは、そのためなのだと思います。

 今後も、感染拡状況を注視しつつ交流活動を大切にし、「目指す学校像」の実現に向けて歩みを進めてまいります。引き続き、ご理解とご協力をいただきますようお願いします。

運動会に向けて

                            令和3年10月11日

校長 船山 徹

運動会に向けて

 

 運動会に向けての練習が、本格的にスタートしました。子供たちは、各学年の演技の成功と、かけっこ・短距離走を全力で駆け抜けることに向けて、練習を進めています。

 本日、運動会のテーマについて、代表委員会の子供たちから全校に向けて発表がありました。

       「こころをもやそう ‐しっぱいしても だいじょうぶ‐」

 自分のもっている力をいっぱいに発揮し、心を燃やして演技や競技に取り組み、失敗を恐れることなく、素晴らしい運動会をつくり上げよう…という、子供たちの思いが込められたテーマです。

 6年生の教室の前には下図の内容を書いた掲示があり、学年のテーマと、その実現のために自分たちが頑張ることを掲げています。この姿に、本校のリーダーとしての6年生の意欲と責任感を感じます。6年生は、リーダーとして「③学校全体を輝かせる」ためには、「②自分たちの学年が輝く」ことが大切だと考えました。さらに、そのためには、自分たち「①一人一人が輝く」ことが大切なのだと考えています。6年生が、この3つを、ひとつずつ実現していく姿を、教職員全員で見守り、励ましていきます。

 さて、6年生がまとめた下の図は、他の学年にとっても、素晴らしい道標になっていることを感じます。①は、1・2年生の子供たち一人一人が実現してほしいこと。②は、3・4年生のみんなで実現してほしいこと。そして、③は、5・6年生の力で実現してほしいことです。

 運動会の取り組みを通して、八小の子供たちが、それぞれの学年の発達の段階に応じた役割を担い、その役割を果たしていくことで、一人一人が一回り大きく成長していくことと思います。そして、この成長が、目指す学校像「すべての子供の活躍の舞台 日野第八小学校!」に向けた前進につながるものであると考えています。

 各学年の演技の特長や見どころを紹介するお昼の放送を、放送委員会の子供たちが企画し、放送が始まりました。教職員も、運動会の準備を行う6年生の姿を紹介した動画番組「運動会ラジオ」を作成し、第1回の放送がスタートしました。運動会に向けて、子供たちと教職員が様々な取り組を行っています。このような活動を通して子供たちの意欲を高め、子供たちが力一杯取り組むことができたと思える運動会になるよう、準備を進めてまいります。

 運動会の準備・練習等について、皆様のご理解・ご協力をいただきますとともに、子供たちへの励ましの声をいただきますよう、お願いいたします。

 

日野第八小学校を全ての子供の活躍の舞台に…~各学年の役割と期待~

 

日野第八小学校を すべての子供の活躍の舞台に…

―各学年の役割と期待―

校長 船山 徹

 

 4月から毎週月曜日に行われてきた全校朝会では、私から子供たちに、1年生から6年生の各学年への期待とともに、学校生活の中で各学年が担う役割について話をしてきました。毎週、ひと学年ずつ取り上げて話を進め、その学年の子供たちは勿論、全校の子供たちへのメッセージとして伝えてきました。

 子供たちに話した内容は、次の表の中の一部についてです。私は、学校生活の中で、各学年が発達の段階に応じて担う役割があると考えています。子供たちが、この役割を意識し、それを果たそうと活動する時、学校全体に一体感が生まれます。そして、その役割が、次の学年へ、また次の学年へと引き継がれ、学校が継続的に発展していくと考えています。

 なかよし班集会、行事、学年や学級での活動、クラブや委員会活動などなど…。子供たちがこの役割を果たす場を日常の学校生活の中に意図的・計画的につくり、仲間と協働し、自分たちの力で役割を果たしていけるよう、全教職員で見守り、励ましてまいります。

 

<各学年の役割と期待>

学年

役割

期待すること

6年生

リーダー

○最高学年として、日野第八小学校を、全校の子供たちにとって「もっと楽しい学校」にするために力を尽くす。

○最高学年としての1年を、自分たちの力で、自分たちにとってかけがえのないものにつくりあげる。

5年生

サブリーダー

○6年生がリーダーとして活躍できるよう、6年生を支え、6年生の動きをフォローする。

○最高学年になったらやってみたいことを、はっきりと描く。

4年生

リーダーへの入門

○日野八小の上学年の一員として、5年生と6年生の動きをよく見る。
○次のサブリーダー、リーダーとしての力を身に付けるため、学年・学級をよりよくするための取り組みを、自分たちの力で積極的に進める。

3年生

下学年の最高学年

○下の学年のリーダーとして、2年生・1年生を見守り、頑張っている姿を見付け、声をかける。

○学級をよりよくするための取り組みを、自分たちの力で進めていく。

2年生

1年生を見守る

○1年生を見守り、助け、1年生のお手本になる。

○1年生と一緒に過ごしながら、学校の楽しさを伝える。

1年生

自分でできることは自分でする

○自分でできることは自分でしようとチャレンジする中で、できることをひとつずつ増やしていく。

○次の1年生が困っていたら助けることができるようになる。

 

 

 

校長挨拶「すべての子供の活躍の舞台に」


        すべての子供の活躍の舞台に
                       校長 船山 徹
 令和3年4月1日付けで本校の校長として着任しました船山 徹(ふなやま とおる)と申します。お子さまのご入学、進級、おめでとうございます。今年度は、新1年生93名を迎え、全児童647名でのスタートです。51年の歴史がある本校のこれまでの取組を継承・発展させていくことができるよう、力を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 私は、日野市に住んで30年になりますが、日野市の学校に勤務するのは初めてです。本校への着任にあたり、日野市の教育施策や本校のこれまでの教育活動について学んでまいりました。他の地域、他校にはない豊かな教育実践や様々な特色ある取組が、保護者・地域の皆様とともに行われて来たことを感じました。たくさんの方々が一緒になって、本校の子供たちを大切に育ててきたことが伝わってまいりました。これら一つ一つの取組を大切に、皆様のお力添えをいただきながら、さらに次のステップへと本校の歩みを進めていきたいと思います。

 本校では、日野市学校教育基本構想の「すべての“いのち”がよろこびあふれる未来をつくっていく力」の育成を目指し、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念を核としてこれまでの教育活動を進めてきました。この立場に立ち、私は、「日野第八小学校を、

全ての子供の活躍の舞台にする」ことを目標にしていきたいと考えています。

 学校に行けば、楽しいことがある・・・。夢中になれるものがある・・・。自分のよさが認められ、ひとりひとりが安心して今もっている力を発揮することができる・・・。すべての子供が自分に合った方法で、仲間とともに、興味や関心のあることに存分に取り組むことができる・・・。教職員とともに、このような学校づくりを目指してまいります。そして、保護者・地域の皆様のご協力をいただき、子供たちの学びの場を地域へと広げ、様々な人々とのかかわりの中でより多くの価値観に接し、豊かな環境の中で体験を通して考える活動を行い、感性を磨いていくことができる教育活動を実践してまいります。

このことが、これまで本校が目指してきた「自分の夢をかなえ、自分で自分の幸せや生きがいをつかむ力」「『将来をよりよく』という視点に立って具体策を考え、自分の生き方や考え方を変えていく力」を育むことにつながっていくと考えます。

 このような考え方を基盤とし、子供たち、教職員、保護者や地域の皆様とともに歩んでまいります。皆様のお力添えをいただきますよう、お願いいたします。

東日本大震災から10年がたって

         10年がたって

3学期が始まり、立春が過ぎ、今、びっくりするくらい日差しが明るくなりました。

学校教育もコロナ禍の影響を大きく受け、右往左往した一年でしたが、季節はきちんと巡り、八小の校庭にも春の様相が見られるようになりました。

二か月に渡る緊急事態宣言も、解除の動きになってきました。本当の春が待ち遠しい気分になります。

さて、日本に未曽有の被害をもたらせた、3.11 東日本大震災が起こってから10年がたちました。あっという間のような気がします。と同時に、学校で体験した地震の揺れの大きさと怖さ。それから連日のように報じられた各地の被害の様子は、10年たった今でも鮮明に思い出すことができます。

私は震災の3年後に、被災地、特に南三陸地方中心に研修として訪問しました。東京はすっかり震災前の日常に戻っていましたが、被災地は、ただただ重機が入っている土(土地とはとても言えない状態)が広がっていました。倒壊した建物も衝撃でしたが、被害を免れた高台の建物や、広がる黒い土の端から突然、普通の家々が立ち並んでいる光景も不思議な物でした。すべてが2011年の日本とは思えないような光景で、言葉がなかったことを思い出します。

タクシーの運転手さんの「最近は、マスコミはあまり来なくなりました。ここの人はどの人も全員が被災しています。マスコミは上手に編集をしていきますが、テレビの映像では見えないところにも、様々な悲しみや苦しみがあり、いろいろな思いがあるのです。」という言葉がとても重く心に残っています。

今はずいぶん復興が進み、鉄道が再開したり、町や商店街が新しい活動を始めたりというニュースも聞かれます。ここまでくるには、どれだけ多くの努力や、頑張りや、励ましや、支援や、熱意があったことでしょう。自分が背負ったものと対峙しながら、一人一人が前を向いて立ち上がった力はすごいなと思います。そしてその力は、今も完全な復興に向け、持続されているのです。新しい喜びや力は、そこにいる全員の人が、誰一人残らず享受すべきものだと思います。

新型コロナウィルスも、世界を混乱に陥らせました。学校に通う児童一人一人も、苦労や我慢を強いられました。表面にはでてこなくても、児童の心情をくみ、共感する気持ちと、楽しさや明るさは、どの子にも等しく与えられなければならないと、災害の種は違えども3.11の日を迎え、改めて感じています。

最後に、東日本大震災下でも、コロナ禍でも、人のために身を挺して職務に取り組んでいる医療関係者はじめ多くの職種の方々に敬意と感謝を贈りたいと思います。
           日野市立日野第八小学校 校長 松永 式子

3学期が始業しました。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

緊急事態宣言が発せられた中で、1月8日、新学期を迎えました。保護者の皆様におかれましても、この冬休みの過ごし方についてご心配や不安があったことと思いますが、おかげさまで子供たちは元気に登校をしてきてくれました。嬉しいと同時に、ご家庭でしっかり見守ってくださったおかげと感謝申し上げます。

学校でも、予定していた学校行事の見直しや延期の決定をするなど、対応に追われた数日でした。児童に我慢や制約をさせてしまうことはとても心苦しく、忍びないのですが、感染拡大を抑止するためにも、引き続き三密を避け、手洗いうがい、マスク着用等励行しながら教育活動を行っていきます。ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

 

始業式では4年生の児童が、『3学期に頑張りたいこと』を発表しました。冬休み前に原稿を書き、何度も何度も(一人の児童は10回書き直しをしたそうです)推敲し、今日の始業式に臨みました。緊張しながらも、ゆっくり落ち着いた声で発表をし、話し終わると「緊張した~」と一斉に声をあげました。

子供たちはなぜ頑張りたいのか、その背景をきちんと述べ、次に頑張る内容をはっきり語っていました。頑張る(実行する)内容が明確であれば、ゴールも近づいてきます。

八小の児童がそれぞれの抱負を実現するために、令和2年度のゴールに向かって地道に頑張ってもらいたいと思います。

発表の一部をお伝えします。

【Aさん】私は算数が苦手で1学期だけでなく2学期も苦労の連続でした。このまま時間がすぎていっても意味のないことがわかり、少しずつ家で勉強をしました。もっとも苦手だったのがわり算で、わからないところはお母さん、お父さんに教えてもらいました。今は完ぺきです。お母さん、お父さんに感謝の思いでいっぱいです。3学期も家での勉強を続けて

いきたいと思っています。

Iさん】3学期にできるようになりたい教科に理科があります。ぼくは実験が大好きです。でも結果ばかりに目がいってしまうので、どうしてこのような結果になったかを考えるのが苦手です。だからこのような結果になったのかをちゃんと理解して、テストやプリントで満点をとれるようにがんばりたいです。

Mさん】一度苦手だと思ってしまった算数は、取り組むのがむずかしく感じてすごく心配でした。でも4年生になって、友達や先生に教えてもらい少しずつがんばれるようになってきました。2学期では図形をかく学習でコツを教えてもらい、手順通りていねいにかくと、きれいな平行四辺形がかけることがわかりました。平行四辺形がかけるようになると嬉しくなって、図形をかくことが楽しくなりました。

Oさん】理科は私が得意な教科です。理科の授業で観察をするときはどのように違っているのか、詳しくみます。教室に戻って観察したことをノートに書くとき、どのように言葉に表せばいいかわからなくなります。だから3学期は「表現力」を身につけたいです。

運動会へのご協力、ありがとうございました。

雲一つない秋晴れの下、10月31日に運動会を行うことができました。

八小の全員が集まっての行事は、運動会が初めてでした。子供たちのテンションも高く朝から興奮していました。心なしか、廊下を走る子供が多かったような・・・。

スローガンは【みんなが主役! 心をひとつに楽しもう】

演目としての美しさ・力強さ・華麗さ・完成度のもそうですが、全体を構成する児童の一人一人の表情・動きがとても鮮やかに目に入ってきました。一生懸命、自分の踊り、表現をしようとする気持ちが強く伝わってきました。徒競走ではゴールを突き抜けて走る子。ゴール前の接戦で歯を食いしばって全力疾走をする子。どの子供たちもそれぞれの舞台で主役になり、精一杯の見せ場を作りだしたと思います。

閉会式で6年生児童が、運動会を振り返り、終わりの言葉を述べました。

「6年生は小学校生活最後の運動会を心に残るものにしよう、そして見ているみんなを笑顔にすることを目標に、たくさん練習しました。」
「みんなで心を一つに、力を合わせて成し遂げたい。気持ちだけでは最高のダンスを創りあげることはできません。みんなでアドバイスし合ったり励まし合ったりして乗り越えてきました。その協力・努力が今日の運動会で笑顔と感動を伝え、恩返しができました。」

心を一つにして協働して何かに取り組んでいく。まとまっていく。この運動会をきっかけに、どの学年も学級も、まとまって、ひとつ成長してほしいと願います。

 

コロナ禍での運動会に向けて、今まで以上にお子さんの健康管理に気を配り、時には励まし、時には一緒に練習したりして支えてくださった保護者の皆様。早朝から半日、運動会ボランティアとして尽力してくださった保護者・地域の皆様。あらためて感謝申し上げます。

「運動会及び二学期以降の学校行事へのご参観について」

日頃より本校の教育活動にご理解ご協力いただきありがとうございます。

 本年度は新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のために、臨時休業、分散登校を経て、六月一日より学校を再開いたしました。

 多くの学校行事を中止、または延期せざるを得ない中ですが、運動会につきましては、10月31日(土)に実施の方向で、準備を進めています。感染症への対策を考え、本年度は児童とその家族だけの参加・参観とし、短縮のプログラムで午前中に行うこととしました。そのため、本年度はご来賓の皆さまの招待を見送らせていただくことにいたしました。例年ご来校いただいている皆様をお招きできないこと、大変残念に思いますが、感染拡大防止を第一に考えこのようにさせていただきました。

 尚、今後の学校行事等につきましても、感染症対策をしながらの実施となりますので、来賓の皆さまへのご案内ができないことも考えられます。どうかご了承くださいますようお願い申し上げます。