学校日記

2021年2月の記事一覧

ある日の校長室

担任の先生が、学級の児童を連れて校長室に入ってきました。
担任の先生も児童も、ニコニコとうれしそうです。

来室の目的を担任に尋ねると
「校長先生、とっても素敵な詩を書いたので見せに来ました」
と教えてくれました。

どれどれと作品が書かれたノートをのぞき込むと
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 はじめて雪    
            陳 新錚
 雪を見て 
 100点とった気分
 と同じ
(今日はとても楽しい日、雪を見てうれしいよ)
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と書いてありました。(先日の雪のことですね)

また、別のノートには
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今日はうれしすぎて 夜寝る時 いい夢を見ました。

校長先生にもらった宇宙船とおやつをもって
ぼくは 宇宙船に乗って 宇宙に行きました。
宇宙に行ったら ぼくは 羽が生えたようにとびました。
それから 何日かたったら 土星につきました。

おはよう。
お母さんの声がきこえました。
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と書いてありました。
読んだ私は心があたたかくなりました。


3年生の時に転入してきた彼は、日本語の指導を受けながら、
日々新しい言葉をどんどん獲得してきました。
今ではしっかりとコミュニケーションがとれるほど成長しています。

私がうれしいのは、担任がその成長を自分のことのように喜び
満面の笑みで報告に来てくれたことです。
仕事だから、担任だから・・・ではなく
一人の人間として、子供の成長を喜べる・・・。

だから子供たちももっと頑張ろうとするのだろう・・そう思いました。